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AppBrewの新規事業部でFlutterを採用するまで

YoshinoKatsuki
January 22, 2021
2.6k

 AppBrewの新規事業部でFlutterを採用するまで

techstand#3での登壇資料です

YoshinoKatsuki

January 22, 2021
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Transcript

  1. 1.自己紹介
 名前: 吉野 克基(よしの かつき)
 
 Twitter: @ysn514
 GitHub: @y0ssh1


    Flutter歴: 1年程
 その他言語/FW: Rails,Swift,TypeScript,Kotlin
 趣味: バイク、猫、なろう系のアニメ鑑賞
 経歴: AppBrewでLIPS3年(iOS、Rails、レコメンド周りなど)
 → 新規事業部1年くらい(現在進行系)
 
 
 

  2. 2.AppBrewについて
 対象領域
 (サービス)
 エンジニア
 (社員)
 LIPS(プロダクトチーム)
 新規事業部
 アプリ(flutter)
 サーバ(Rails)
 web?


    インフラ
 アプリ(swift/kotlin)
 web(Rails)
 サーバ(Rails)
 セールス開発
 レコメンド基盤
 インフラ..etc
 
 
 (兼務しているので境界は曖昧) 
 アプリ・サーバ: 6名
 web: 1名
 セールス開発: 3名
 レコメンド基盤: 1名
 (採用中です!!)
 
 
 全部: 1 or 2名
 チーム
 色々とやらないといけない

  3. 3.新規事業部について
 ①仮説立案 ②MVPの開発 ③マーケ検証 ④仮説検証 ・いけそうな領域を探す ・リーンキャンバス書く ③ができるまでの状態をとりあえず目指す
 ・一ヶ月くらいを目処にストアに 出せるよう機能などを絞り開発

    をする ・社内でドッグフーディングしつ つ ・ の審査が通らずに精神 が病むので強い気持ちをもつ ・ 広告などでいくつか訴 求を試してみて、ユーザーが獲 得できるかを見る ・ここで無理そう( が悪 そう)なら などを改良する ・それでも無理そうならアプリの 情報設計を見直し ・いくつかの細かい指標はみつ つ基本は継続率を見る
  4. 4.新規事業①の話
 検証の流れ
 ①Web検証 (2ヶ月くらい) ②App(iOS)検証 (3ヶ月くらい) ③マーケ検証 (1ヶ月くらい) ④仮説検証 ・

    で での体験版みた いなものを作った ・ はそこそこ低めであること を確認した ・継続率はそこまでないが にして通知やコンテンツがたま るような仕組みにすればいい かも? ・継続率を上げるため、通知、 オンボーディング、通話周りな どを結構作り込んだ ・ゲーム部分は と使い回せ るように変更したりした ・運用型広告などでいくつか訴 求を検討してみたが のとき とあまり変わらず ・オンボーディングを入れるな どコンバージョン(ゲームをだ れかとやる)させるための仕組 みづくり ・訴求に合わせたゲームづくり など ・③があまりうまくいかずに、仮 説自体が良くなかったか、そも そも仮説に対して作ったものが 複雑すぎた ↑初期の開発だけで4,5ヶ月くらいかけてしまっていた 

  5. 5.新規事業②でFlutterを採用した話
 ①MVP開発 (2.3週間くらい) ・投稿一覧、位置情報詳細画面、投稿作 成画面、プロフィール など一般的な っぽい機能だけ付けてリリース ・データなどは さんの力を借りつつ 用意した

    ・リリース周りはそこまで躓くことなく、普通 に両 にできた( には を使用) ・獲得自体は悪くないが継続率が低い ・新規投稿やそもそも蓄積されているコン テンツの量の問題かも ・インフルエンサーさんなどに頼み継続的 に投稿してもらうなどしてコンテンツを定期 的に流れるように 蓄積していく ・いくらか初期の旅行記の集めようとした が、お金を払ってもなかなか難しい ・コロナの影響でそれどころではなかった ②マーケ検証 ③仮説検証 (アプリが簡単というのはありつつ)2,3週間でiOS/Androidアプリを出せた!

  6. 5.新規事業②でFlutterを採用した話
 Flutterの採用理由
 - LIPS側でAndroidの開発がiOSに追従できず結構苦労しているのを見てきた
 - iOSで実装した細かいUI変更などは追従しなくていいか...という積み重ねがあった
 - クライアントサイドのビジネスロジックを両OSで合わせるのが辛い
 
 -

    Reactは特に明るくなかったのでReactNativeはプラクティスの肌感なく微妙かも?と 思った
 
 - 周囲でFlutterを採用している企業があった(困ったときに聞けた)
 
 - (話題だったので使ってみたかった(2019年12月くらい))

  7. 5.新規事業②でFlutterを採用した話
 Flutterを採用した感想(ポジ)
 - フレームワーク/Pluginによって両OSの差分が
 吸収されているのが良い
 - 通知: FCMのpluginによって通知許可(iOS)なども取れる
 - 写真選択:

    image_pickerナド
 - キーボード: viewのpaddingとして扱われる
 - SafeArea: Widgetになっており宣言するだけ
 
 - デフォルトのコンポーネント(Widget)などが
 豊富でUIの開発効率が高い(ハーフモーダルが楽)
 https://tech.appbrew.io/entry/2020/12/08/004043
 
 - アーキテクチャで迷うことが少ない
 - 状態管理やbindingなど、provider、state_notifier、
 riverpodなど使っておけば問題はないという感じはある
 
 

  8. 5.新規事業②でFlutterを採用した話
 Flutterを採用した感想(ネガ)
 - Dartそのものがちょっとつらい(コード生成系でどうにかなることが多い)
 - そろそろnull-safeがstable 
 - Kotlinのdata classがほしい


    - enumにassociate valueがほしい
 - enumのコンパイル時の網羅性チェックが効かない
 
 - 新しい良いpluginとか数ヶ月くらいのスパンで出たりして忙しない
 (一旦落ち着いた気もする...?)
 
 
 
 
 
 
 

  9. 6.まとめ
 - Flutterを使うとUIの開発が(MaterialDesignに従うという前提のもと)楽になる
 
 - pluginも豊富なので直接ネイティブ側を触ることはあまりない
 - Firebase: 基本的にはPluginあり
 -

    WebRTC: SkyWayは公式のpluginなし、Agoraというのがあります
 
 - 仮に自作のpluginを作るとしてもネイティブのAPIをちょっと調べる or 既存のライブラリ を参照すればどうにかなる
 
 - ネイティブのFrameworkに頼るとかでなければ基本的に困ることはない(はず)
 
 相当ネイティブのAPIに依存するとかでなければFlutter使いそう