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元ゲームプランナーはBizDevOpsで無双したい~転生したらパラダイスだった件~
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takumi
August 31, 2023
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元ゲームプランナーはBizDevOpsで無双したい~転生したらパラダイスだった件~
takumi
August 31, 2023
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Transcript
第2部 元ゲームプランナーは BizDevOpsで無双したい ~転生したらパラダイスだった件~ 株式会社ニッポンダイナミックシステムズ BizDevOps検討推進チームメンバー StamplessProjectプロジェクトリーダー 矢作 匠(やはぎ たくみ)
アジェンダ ▪ 自己紹介 ▪ はじめに ▪ ちょっとした昔話 ▪ StamplessProject ▪
「Biz」の巻 ▪ 「Dev」の巻 ▪ 「Ops」の巻 ▪ さいごに
本日のお話しのあらすじ 元ゲームプランナー志望とあるの若者がSEの道に進んだ。 しかし、そこでは「自分のやりたいこと」を見出すことができずにいた。 一度心折れ、再び立ち上がったときに、 StamplessProjectというBizDevOpsを活用したプロジェクトに出会った。 そこで学び、気づいたことは、 本当に「自分がやりたかったこと」の根幹はゲーム作りではなかったということ。 そして「自分のやりたい事」は勝ち取れるということ。 今、StamplessProjectは若者にとってのパラダイスとなっているが、 どのようにBizDevOpsを用いてパラダイスを作っていったのか、そんなお話し。
自己紹介
略歴 専門学校(ゲームプランナー科)に入学。 ↓ mixiアプリとか作ってるベンチャー企業にインターン生として参加。 いくつかの作品に携わる。 ↓ 色々あってSEの道へ。 ↓ 株式会社ニッポンダイナミックシステムズに入社。 ↓
休職。 ↓ BizDevOps検討推進チームに所属し、 StamplessProjectリーダーとして奮闘中。 ← イマココ!
こんなアプリ作ってました (C)Liveware (C)Forecast Communications Inc. (C)ラレコ/ファンワークス (C)Nippon Television Network Corporation.
はじめに
突然ですが皆さん、「前向きな働き方」できてますか? 私が考える「前向きな働き方」とは 気持ちが明るく、失敗を恐れず、 自ら次に向かって動き出す、そんな働き方。
私は休職前に比べて はるかに前向きに働くことができています!
その理由は、私が所属するプロジェクトである 「StamplessProject(スタンプレスプロジェクト)」にあります。 本日はなぜ私がこのプロジェクトで前向きに働くことができているのか、 そこにはどうBizDevOpsが関係しているのかをお話していきます。 そのお話を通して、本日は次のことをお伝えしたいと思っています。
本日の狙い ▪ 外貨を直接稼いでいなくても、 様々な角度から会社に貢献できることがあると知ってほしい! ▪ 今回お話しする事柄の中で、似たような悩みを抱えていれば その解決手段の一つとして持ち帰ってほしい! ▪ 今日知った組織の在り方や組織としての取り組み方で、 「これは使えそうだ!」というものがあれば実践してほしい!
ちょっとした昔話
なぜゲームプランナーを目指したか? 子供の頃からゲームが大好きだった! というのもあるけれど… ▪ みんなで何かを作ることにモチベを感じていた。 ▪ 自分たちが作ったモノに対して、 誰かが喜んだり楽しんだりしてくれるリアクションが嬉しかった。 この2つが根っこの部分にある。
SEになってから… ▪ 関わっていたプロジェクトが大規模システム開発であること、 自分の役割的な側面もあるがワンチームで何かを作っている感じがしなかった。 ▪ 実際のお客様の喜びの声に触れる機会が殆どなかったため、 モチベーションがあまり上がらなかった。 ▪ 私には特にこれといった秀でたスキルや才能があったわけではなく、 チームに貢献できている気がしなかった。
▪ 「ホントはゲームを作りたかったのになぁ…」という 現状に対する自分自身への言い訳。 その結果、自分自身の存在価値や、やりたいこと、 将来のビジョンを見いだせずメンタルを病んで休職へ。(あるある)
復職(転生)してから… 私の復職と同時期に生まれた「StamplessProject」という 社内プロジェクトのプロジェクトリーダーを任される。 復職したばかりで、しかもリーダーなんてやったことなかったので不安だったが、 社内プロジェクトということもありとりあえずやってみることに。 それから早3年。 プロジェクトは私にとってパラダイスになっていた…
Stampless Project (SLPJ)
SLPJの遍歴 コロナ禍で、会社に出社して書類にハンコを押すのはいかがなものか? ↓ この課題解決を会社に提案。 BizDevOpsの実践の場として活用したいという下心を隠して… ↓ 課題は早々に解決! しかしこのままではPJ解散になってしまうため、 PJを継続するためにステークホルダの価値を見える化し、 PJの存在価値を昇華させていく。
(BizDevOpsの実践場としての活用を継続するために。) ↓ 以降もBizDevOpsを活用して、継続進化中!!!
どんなプロジェクトなの? ▪ BizDevOpsの実践・探求を行うパイロットプロジェクト。 ▪ 社内プロジェクトではあるが、 実際のお客様相手のプロジェクト同様に緊張感をもって本気で取り組んでいる。 ▪ コアメンバーは私1人+流動的な2人の3名前後の小さなプロジェクトである。 ▪ 題材としている社内システムの継続改善は誰でも自分事として捉えやすいテーマ。
▪ 課題解決だけでなく、価値創造にも取り組んでいる。
SLPJの特徴 ▪ 会社公式の活動体である。 ▪ ミッション – 自社のワークフローの在り方を常に刷新し、新しい働き方への転換を推進する。 – BizDevOps(要求開発、アジャイル開発)+新技術の実践とノウハウを発信する。 –
SLPJを活用した社員育成の場を提供する。 ▪ 私の下心 – SLPJが提供する価値をサービスとしてブランド化し、 社内でファンを獲得することでパラダイスの継続を可能なものにする。
社内システムの改善 そもそもソフトウェア開発会社であるのに、自社にいわゆる情シス的な 社内で運用されるシステムの開発や改善を行うチームがいなかった。 であればそれを題材にBizDevOpsの探求をしてみっかい!ということで生まれたのがSLPJ。 現在はそこからさらに一つ上のステップに。 もっと色々なことで社内へ貢献をしている。 「今までこうやってきたから」に囚われず、単に要望に応えるだけでなく 自分たちが「こうあるべきだ」だと感じたことを推進している。
自社の社員がお客様 ▪ どうすれば自社の社員が もっとクリエイティブな時間を増やせるかを真面目に考える。 ▪ 評価やリアクションを直接もらえる。 ▪ 社内プロジェクトだからこそ歯に衣着せぬ素直な言葉が届き、いい刺激になる。
「Biz」の巻
まずはプロジェクトデザインから 匠Methodの価値デザイン、価値分析を実施して、 会社からSLPJというプロジェクトを実施することを勝ち取った。 ※miroを活用して価値デザインを実施。
SLPJにおけるBizサイクル バリュークリエイト 仮説価値/少人数の社 員とヒアリング 社内アンケート サプライアップデート (リリース計画ブラッ シュアップ) Dev/Ops プロジェクト
デザイン
社員が考える「今、嬉しいこと」を知る ▪ 定期的に様々なステークホルダから協力をいただいて、 社員が考えるやってみたいこと、やってほしいことを話す場を設けている。 ▪ 自分たち(SLPJ)だけで考えても限界があるし、独りよがりな、 実は社員たちにとっては価値のないものになってしまうかもしれない。
バリュークリエイト ▪ 匠Methodの価値分析モデルの価値記述をベースに置く。 ▪ 定期的に社員(お客様)の声を吸い上げる。 ▪ 「今の」社員の考える価値を知る。 でも、それだけじゃない! ▪ 普段話さないような社内の垣根を超えたメンバーで
会社の今や未来の話をする場になっている。 ▪ 他の社員がどんなことを考えているのか知る切っ掛けになる。 ▪ SLPJの活動を通して、ステークホルダ達の価値の輪が広がっていくことも狙っている。 ▪ BizDevOpsを体験する場としても活用してもらう。
社内アンケート ▪ 全社員に対していくつかある優先順位の高い価値の中で どれを先に提供してほしいかのアンケートを実施。 ▪ アンケート結果をもとに今後の提供する価値やその順番を検討する。 やっぱり、それだけじゃない! ▪ 社員にとって「社内システムの改善は自分事である」ということを 自然に認識できるようになり働き方改善を全社で取り組むことに繋がっていく。
(風土づくりの一環。)
サプライアップデート ▪ バリュークリエイトで吸い上げた社員が今求めている価値を リリース計画に盛り込む。 – 社内アンケートの結果も参考にする。 ▪ もともと計画していた価値より優先順位が高い価値が出たら リリース順を入れ替える。 –
経営者視点、管理者視点、社員視点と複数の視点で検討する。
とにかくファンを増やす! ▪ SLPJは社内プロジェクトのため、外貨を稼いでいない。 ▪ サービスを使ってもらい社内にファンを増やす必要がある。 – ファンが増えればプロジェクトの継続に繋がる。 とにかく社員を巻き込む。
経営陣もファンにする! ▪ SLPJを継続するため、積極的に経営層へアピール(プロモーション)している。 ▪ プロジェクトの成果や計画は毎月経営層に対して報告。 ▪ 明確な売り上げとしてでてこないプロジェクトの価値を理解してもらう。 ▪ 会社をより良くするためにどんな価値を提供しているのか、 提供しようとしているのか興味を持ってもらい、議論したい。
SLPJメンバーにとってのBizの喜び ▪ 社員が喜んでくれるような価値を考えるのが楽しい! ▪ 社員と「会社の将来」や「会社への想い」を話すのが楽しい! ▪ 社員が自分たちに提供される価値について真剣に考えてくれて嬉しい! ▪ 提供した価値を社員と会社に喜んでもらえることが嬉しい!
「Dev」の巻
ベースはスクラム ▪ Bizのサプライアップデートでブラッシュアップしたリリース計画を基に走る。 ▪ フラットな関係を構築してメンバー1人1人が力を発揮できるように、 心理的安全性の向上を特に大事にしている。
心理的安全性を確保するために ▪ 「今週働いてみてどうだった?」イベントを毎週1回開催。 – メンバーの人となり、考え方に触れる。 – 横の繋がりを強くし、フォローしあえる関係を築く。
提供価値: 社員のクリエイティブな作業を増やす ▪ 「見えないコスト」(やらなくていいこと)の削減。 – 経費申請の一部をデジタル化。 – 申請、承認の手間を簡略化。 ▪ 社員に対する依頼を見える化するサービスを提供。
– 対応忘れ防止や、未対応の社員へのリマインドを自動化。
提供価値: ノウハウの発信による現場活用 ▪ SLPJの活動を通して得られた様々な知見を社内に展開している。 – 価値主導開発、アジャイル開発、ローコード開発、プロジェクト運営などなど。 ▪ ライトにトライできる小さなノウハウを中心に定期的に社内に発信。 (のうはう定期便) ※Teamsでの発信例
提供価値:新人育成 ▪ 「お客様の都合で新人の受け入れができない…」 ▪ 「お金的には新人を受け入れられても教育している余裕がない…」 そんな時にSLPJの出番。 よくある「ただ自社で勉強させておく」ではなく、 現場に近い環境に身を置きながら超上流から下流の工程を一通り体験し、 BizDevOpsを知ってもらい、アジャイルの回し方を学んだり、コアスキルの研鑽を行える。
提供価値:現場復帰 休職明けの社員を復帰先のPJが決まるまでの間、SLPJに参加させる。 (偏見かもしれないが)一般的にはあまり負荷のかからない、 バリューを求められないような作業を与えられがち。 しかし、SLPJはそうではない! 休職明けでもしっかり社内に対して価値のある作業をして会社から喜んでもらう。 その過程で価値主導開発という社内における最新の技術と知識に触れ、 研鑽を積むことに本気で挑戦することを助け合いながらみんなで楽しむ。
提供価値:その他 ▪ 社内プロジェクトという点を活かし、 社内組織(委員会やタスクフォース)から届く業務フロー自動化のフォローや 新しい取り組みに際しての技術的な質問対応や知見を活かしてのアイデア出しなど ちょっとした依頼であれば即座に対応している。 ▪ SLPJの卒業生を中心に定期的な交流会を実施し、 現場でのBizDevOpsへのチャレンジや新しい知見、悩み事などを共有しあう。
SLPJメンバーにとってのDevの喜び ▪ 新人、ベテラン関係なく提供する価値について 意見を出し合い、考えるのが楽しい! ▪ やっぱり動くものを作るのは楽しい! ▪ 新人が成長していくのを実感できるのは嬉しい! ▪ 流動的にメンバーが入れ替わるので
新しい考え方やモノの見方に触れられるのは楽しい! ▪ ノウハウを活用してもらえるのは嬉しい! ▪ ちょっとしたことでも頼りにされるのは嬉しい!
「Ops」の巻
社員からの要望は常に収集 ▪ SLPJが提供した価値に対しての意見や要望は リアルタイムに収集できる仕組みを導入している。 ▪ これらを次の価値とし、バリュークリエイトの場に持ち込む。 ▪ 意見や要望に対してはすぐに返信を行い、 感謝と今後対応することを伝えることで信頼関係を築く。
伸びしろは大きい BizやDevに比べて、Opsにはまだまだ手付かずの取り組みがある。 ▪ 価値を提供した後のアンケート。 – 事前のアンケートだけでなく、 事後のアンケートを実施し提供した価値に対する満足度を把握できるようにする! ▪ 提供した価値の効果測定方法の確立。 –
提供した価値がどの程度の効果の発揮しているのか、検証を行えるようにする! ▪ 実運用環境へのリリースの自動化。 – 開発環境から本番環境へのデプロイ時に自動で設定を変更できるようにする!
SLPJメンバーにとってのOpsの喜び ▪ 口頭で直接感謝されたり、メッセージで応援してもらえると嬉しい! ▪ 提供した価値について意見や要望をもらえて嬉しい! ▪ もらった要望をいつ提供するか計画するのが楽しい! ▪ 提供した価値は自分も利用できて嬉しい!
さいごに
喜びがすべて ▪ 嬉しさや楽しさが続くと、前向きに仕事ができるようになる。 ▪ 前向な仕事をしていると、その中で自然に技術が身につき 新たなチャレンジを恐れなくなる。 ▪ チャレンジすることで、次の嬉しい、楽しいに繋がる! これって「Well-being」なのかも…?
振り返ってみると ゲームを作っていた時は確かにパラダイスだった。 自分の存在価値、やりたいこと、将来のビジョンが明確だった。 そして今、StamplessProjectも同様にパラダイスとなっている。 つまり、その時と今とで自分が得ているものは同じ。 ゲーム作りは手段の1つに過ぎなかった。 新たな環境とBizDevOpsがパラダイスを作る切っ掛けを与えてくれた。 BizDevOps推進検討チームの存在がとても大きかった。 今後、実際のお客様のシステム開発においても、 この精神ややり方を継承し実践できるという自信を持っている。
本日の狙い(再掲) ▪ 外貨を直接稼いでいなくても、 様々な角度から会社に貢献できることがあると知ってほしい! ▪ 今回お話しする事柄の中で、似たような悩みを抱えていれば その解決手段の一つとして持ち帰ってほしい! ▪ 今日知った組織の在り方や組織としての取り組み方で、 「これは使えそうだ!」というものがあれば実践してほしい!
ご清聴 ありがとうございました