2018.10.20 第27回 地理情報システム学会研究発表大会 での口頭発表資料
一般を対象とした「QGIS活用講座」の実践と考察朝日航洋株式会社今井 優・勝部圭一・北島理司・嘉山陽一・大伴真吾2018.10.20 Sat.第27回 地理情報システム学会研究発表大会©朝日航洋株式会社
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より効率的・効果的な課題解決が必要!▼©朝日航洋株式会社 2
そこで GISが役立ちます©朝日航洋株式会社 3
しかし,GISを使える人材は限定的コンサルタント業測量会社など …※ 背景画像は GIS上級技術者所属団体©朝日航洋株式会社 4
原因 1.ソフトライセンス料が高い河端(2014)©朝日航洋株式会社 5
そこで オープンソース GISです©朝日航洋株式会社 6
QGISとはオープンソースの_デスクトップGISソフト_©朝日航洋株式会社 7
QGISとはオープンソースの___➔ソースコードを公開している /自由に使えるデスクトップGISソフト___➔各 PCにインストールして使う GIS©朝日航洋株式会社 8
QGISとは読み:キュージーアイエス /キュージス誰でも自由に、無償で利用できるオープンソースソフトウェアの地理情報システム(GIS)数多くの空間データ形式に対応空間データの可視化、編集、分析、印刷等の機能を持つマルチプラットフォームWindows、Mac OS X、Linux等の OSで動作©朝日航洋株式会社 9
国内でも浸透してきた日本国内の「QGIS」と「ArcGIS」のGoogleでの被検索スコアの推移(「ArcMap」「Quantum GIS」を含む.Googleトレンドで作成)©朝日航洋株式会社 10
しかし,GISの利用が広まらない原因がもう一つあります©朝日航洋株式会社 11
原因2. GISは操作が難しいQGISの情報資源は増えているが__山内ほか 2016____喜多2017操作が得意でない人は,本や webサイト よりハンズオン講習の方が早く理解しやすい©朝日航洋株式会社 12
そこで,QGIS活用講座を開催しました©朝日航洋株式会社 13
これまで行われてきた QGIS講習OSGeo財団日本支部 FOSS4GでのハンズオンNPO法人 地域自然情報ネットワーク(2010年 ~)NPO法人 オープンコンシェルジュ(2015年)本講座はより広く一般を対象にすることを目指す▼©朝日航洋株式会社 14
概要2017.6 - 2018.6で 計8回 実施受講料|5,000円(自治体・公的機関 無償)13:30 - 17:30の 4時間初心者向け講座オープンデータの活用テーマ別講座(経験者向け)印刷(地図デザイン・レイアウト)ラスタベクタ体制|講師と補助スタッフ 2, 3名©朝日航洋株式会社 15
申込受付イベント管理サービス「Peatix」内の「QGISについて学ぶ会」https://qgis.peatix.com告知地理情報システム学会イベントページFacebookページQGIS User Group Japan,オープンデータ活用!メーリングリストOSGeoJapan-discuss,Jeconet,NPO法人 地域自然情報ネットワーク ML(複数),野生動物ML,日本地理学会ML,geo ML©朝日航洋株式会社 16
開催実績日時 テーマ 場所2017.6.3土 初級 立正大学品川キャンパス2017.7.7金 初級 新宿レンタル会議室SO!2017.10.20金 印刷 朝日航洋(株)東池袋オフィス2017.10.27金 初級 TKPガーデンシティ仙台勾当台2018.1.25木 ラスタ 朝日航洋(株)東池袋オフィス2018.3.23金 ベクタ 朝日航洋(株)東池袋オフィス2018.4.26木 初級 朝日航洋(株)東池袋オフィス2018.6.29金 印刷 朝日航洋(株)東池袋オフィス©朝日航洋株式会社 17
初心者向け講座オープンデータを使って地図を作ろう講座の内容1.はじめに「オープンデータとGIS」2.基礎編「品川区の人口マップをつくろう」GISの始め方,データの追加,データの操作,背景地図,見た目の設定,検索,画像出力3.課題解決編「品川区の交通事故地点を解析する」ヒートマップ表示,空間参照系の変換,ポリゴン内のポイント数計測,バッファ作成,表形式で出力4.オープンデータの再利用オープンデータカタログサイトへの接続,データ読み込み©朝日航洋株式会社 18
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初心者向け講座 で 工夫した点導入部分をていねいに実習する空間参照系等の知識の説明は必要最低限にした➡ はじめの敷居をなるべく低くする©朝日航洋株式会社 20
テーマ別講座(経験者向け)印刷(地図デザイン・レイアウト)伝わる&使える地図を作ろうラスタQGISでここまでできる地形解析/画像解析ベクタやっぱり空間解析が好き©朝日航洋株式会社 21
テーマ別講座 で 工夫した点QGISの機能を網羅的に伝える形式をとった➡ 受講者が個々の課題にアプローチする際の カードを増やすのがねらい©朝日航洋株式会社 22
受講者アンケート結果講座終了後に実施138名から回答を得た©朝日航洋株式会社 23
講座を知ったきっかけ©朝日航洋株式会社 24
講座を知ったきっかけ©朝日航洋株式会社 25
GIS使用状況➡ 初心者向け講座 なのに半数が GIS利用者だった©朝日航洋株式会社 26
GIS利用者のソフト利用状況(人)©朝日航洋株式会社 27
講座に対する評価©朝日航洋株式会社 28
講座の難易度初心者 → やや難しい 経験者 → ちょうどいい©朝日航洋株式会社 29
テキストのわかりやすさGIS利用者 と 未利用者 で差はみられない©朝日航洋株式会社 30
テキストのわかりやすさ©朝日航洋株式会社 31
講師の説明©朝日航洋株式会社 32
今後 受講したい講座(自由記述,人)©朝日航洋株式会社 33
今後 受講したい講座(自由記述,人)個別のテーマにGISを活用したい と考えているそれに必要な機能も検討がついている可能性あり©朝日航洋株式会社 34
まとめ©朝日航洋株式会社 35
2018年 5月,地理情報システム学会教育認定プログラム に認定➡ 一定水準の講座を継続して 開催したことが認められた©朝日航洋株式会社 36
GIS利用者,未利用者 両方から一定の評価を得られた (アンケートより)よかったと考えられる点できるかぎりゆっくり話すように意識した質疑応答 時間を多めにし,講座内での不明点 以外に受講者自身の業務等への応用の質問 にも答えた©朝日航洋株式会社 37
今後の課題受講者は GIS利用者(経験者)が多く,広く一般に周知できているとはいえない➡ GIS未経験者,GISを認知していない層への 告知の強化 が必要 ⇨ 高校教師の方への告知を開始, GISを知らない人を対象にしたリーフレットの作成GISがあらゆる分野で課題解決に活用される社会へ▼©朝日航洋株式会社 38
ご清聴ありがとうございました。要約一定水準の講座を開催できたGIS未経験者への周知の強化が必要謝辞QGIS Development Teamの皆様,本講座の受講者の皆様,会場提供してくださった立正大学様,告知させてくださったWebサイト・MLの皆様に御礼申し上げます。©朝日航洋株式会社 39