Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

Tokyo Gas KubeCon Japan 2025 Recap

Avatar for Yusuke Sugiyama Yusuke Sugiyama
July 16, 2025
50

Tokyo Gas KubeCon Japan 2025 Recap

freeeさん主催のイベント「KubeConの感想を肴に語らう会」にて発表した資料です。
登壇タイトル「KubeCon Japan Keynoteで登壇するまでの道のり〜なぜ東京ガスが KubeCon に?〜」

Avatar for Yusuke Sugiyama

Yusuke Sugiyama

July 16, 2025
Tweet

More Decks by Yusuke Sugiyama

Transcript

  1. ⾃⼰紹介 5 名前 杉⼭祐介 / Yusuke Sugiyama 所属 東京ガス株式会社 経歴

    SI -> 内製 -> AWS(SA) -> 2022年10⽉より現職 好き Suicaのペンギン / ファッション @yus_sugiyama 3回⽬の KubeCon 参加!(NA 2024, EU 2025)
  2. 882.6 東京ガスグループについて 6 渋沢栄⼀が東京⽡斯会社を創⽴ 連結売上⾼ 2 6,368 都市ガス⼩売お客さま件数 東京だけでなく、 全国、世界に事業展開

    バリューチェーンの上流から下流まで事業展開 エネルギー販売 エネルギーソリューション エネルギー製造‧供給 原料調達‧輸送 電⼒⼩売お客さま件数 415.2 総資産 3 8,551 家庭にも企業にも サービス提供 電⼒もガスも つくっている 世界から ⾃社船で安定調達 ⽇本全国に 再エネ電源等を 開発‧保有 北⽶や東南アジアを中⼼に 海外プロジェクトも多数 1885 (明治18年) 年 ⽂明開化の街と⼈々の暮らしをあかりで照らす 億円 兆 兆 億円 万件 ※2025年3⽉末時点 万件 約 約
  3. コンテスト開催のお知らせ 10 引⽤元: https://www.cncf.io/case-studies/ 実は元々 CNCF CASE STUDIES へ登録しようと アブストラクトまでは出していた状況でした。

    このコンテスト、過去は Adobe さんなどが優勝 していたもの。きっとハードルは⾼い。 「でも、せっかくだから‧‧‧!」 という勢いで応募しました。
  4. 応募内容 11 公開されている Case Studies への登録と同じでしたが‧‧‧ - Organization Snapshot -

    Metrics for “By the numbers” infographic: - Challenge - Solution - Impact - Additional Story
  5. 応募内容 12 公開されている Case Studies への登録と同じでしたが‧‧‧ - Organization Snapshot -

    Metrics for “By the numbers” infographic: - Challenge - Solution - Impact - Additional Story めっちゃ頑張って書きました
  6. 応募後・・・ 13 いざ応募!そして‧‧‧ 当初スケジュールは以下 - Submission Deadline: Friday, May 2

    at 11:59 PM PT - Winner Announced: Wednesday, May 7 5⽉7⽇が過ぎても連絡は来なかったので、やはり難しかったんだなぁ‧‧‧ と⽇々を過ごしていたところ‧‧‧
  7. 応募後・・・ 14 いざ応募!そして‧‧‧ 当初スケジュールは以下 - Submission Deadline: Friday, May 2

    at 11:59 PM PT - Winner Announced: Wednesday, May 7 5⽉7⽇が過ぎても連絡は来なかったので、やはり難しかったんだなぁ‧‧‧ と⽇々を過ごしていたところ‧‧‧ 5⽉16⽇(⾦)5:07 にコンテスト優勝のメールが!
  8. 登壇当日まで忙しない日々 15 そこからは怒涛の⽇々 開催まで残り1ヶ⽉というエクストリームスケジュール...(スポンサー準備と並⾛💦 - セッションタイトルとアブストラクトの確定 - 社内のIT部⾨にも確認および微調整 - CNCF

    プレスリリースのチェック - 社内のIT部⾨および広報部へのチェック - セッションスライドとトークスクリプトの作成 - 初めての英語登壇だったため、通っている英会話スクール講師にも相談 そしてスライド完成後はスクリプトを覚える⽇々‧‧‧ プレスリリース: https://www.cncf.io/announcements/2025/06/15/tokyo-gas-wins-cncf-end-user-case-study-contest-for-driving-cloud-native-agility-with- kubernetes-argo-and-istio/
  9. Overview 17 AWS Cloud VPC Istio-Ingress Gateway Virtual Service EKS

    Karpenter TGW DX Route 53 ACM GitHub Actions Developers Argo CD(UI) manifest repo Datadog App/IaC repo TiDB (dedicated)
  10. End User が Cloud Native である意味 18 引⽤元: https://www.cncf.io/case-studies/ ⾃社の事業をドライブさせるためのクラウドネ

    イティブ活⽤事例は、多くのユーザーにとって 勇気を与えるものだと思っています。 直接の Contribution という形以外にも、こうし た発表を⾏うことで、多くの⽅がコミュニティ に興味を持ち、参加してくれれば、良い循環の 輪(Wa)が出来るのではないでしょうか。 End User の皆さま、来年ぜひ応募してみませんか?
  11. C l o u d N a t i v

    e D a r w i n i s m : C o n t i n u o u s E v o l u t i o n o f P l a t f o r m s f o r C o m p e t i t i v e E d g e 20 Cloud Native Darwinism: Continuous Evolution of Platforms for Competitive Edge Co-chair を務めた CyberAgent ⻘⼭さんの Keynote. 特に印象的だったのは同じエンドユーザー⽬線で事業の グロースに触れながら語っていたところでした。 - The goal of platform is not to use Kubernetes. - Platform に終わりはなくビジネス要求への適応 と進化し続ける必要性 - Don’t treat the adoption of Kubernetes as the goal. - ビジネスニーズに応じて新しい技術とアプローチ が必要となる セッション: https://sched.co/1x74h 配布されていた資料も豪華で凄い✨
  12. F r o m E C S T o K

    u b e r n e t e s ( a n d S o m e t i m e s B a c k A g a i n ) : A P r a g m a t i s t ' s G u i d e T o M i g r a t i o n 21 From ECS To Kubernetes (and Sometimes Back Again) AWS を使っていると必ず尋ねられる質問…ECS or EKS? 私たちが EKS 採⽤に⾄ったのはオープンソースの⼒を得 て事業を加速させるためでしたが、Canva 社も KEDA, Karpenter などの重要性を説明していました。 タイトルに Sometimes Back Again とあるとおり ECS へ 戻れるような状態を作って「移⾏に⾃信を持てるように する」というのは重要なポイントだと思います。 ただ、両⽅にサービスをデプロイする仕組みを作るとい うのは素直に⼤変そう‧‧‧🥺 セッション: https://sched.co/1x6zw この⼀枚を作るセンスに脱帽…✨
  13. S p i r i t o f W a

    : L e t ’ s U p s t r e a m 22 Spirit of Wa : Let’s Upstream CNCF Ambassador も務める Kohei-san がモデレーター を務めるパネルディスカッション。 「和(Wa)」の精神に基づいて著名なパネリストたちの意 ⾒を聞いていくものでした。 PR を出すのに躊躇う気持ちは私も抱きますし、バグを踏 んで Issue を起票するのが今までの精⼀杯… しかし⾊々な形での貢献があり、それが「輪」となって 繋がることを⽰してくれました。前述の End User Case Studies もそうですが、これからも⾊々な形で貢献して いきたいと強く感じています! セッション: https://sched.co/1x74z Wa : 和‧話‧輪 がつむぐ可能性✨ 🇯🇵
  14. 来年に向けて 24 引き続きスポンサー出展!さらに事業への適⽤を加速させたい! 個⼈的には Istio のコードに Contribution したいという想い💪 しかし東京ガスという会社として考えるべきことは、引き続きオープンソースのチカラを ⽤いて事業をドライブさせること。そして、そのケーススタディを積極的に公開していく

    ことでコミュニティに還元することだと考えています。 決してフリーライドすることなく、開発者‧利⽤者が良い循環の「Wa」を作ることで KubeCon を盛り上げていけたらと思っています。 来年もYOKOHAMAでお会いしましょう!