Time2Build Kickoff

​Breezが主催する世界規模のハッカソン 「Time2Build」 に参加するための最初の一歩。

​今回は「Breez SDKの仕組みや導入方法」を学び、新しいアイディアを参加者同士でディスカッションすることもできます。

https://luma.com/37npu4x0

Transcript

1. Time2Build キックオフ アプリ開発者からみた Breez SDKが切り開く ビットコインアプリの未来
2. アジェンダ - Breez SDKの魅力と、Time2Buildについて考える 1. Breezとの出会い 2. Breez SDK 3. 実際のアプリにおける実装チラ見せ 4. Time2Buildについて 5. Webサービス/アプリがBitcoinizedすることの意味とは？ 6. ディスカッション
3. Breezとの出会い
4. 自己紹介 名前：川端 和樹 職業：ソフトウェアエンジニア アプリケーション開発の経験が豊富 ビットコイナーやらかしエピソード 買ったビットコインが 取引所(FTX)でハッキングされてGOXしかける。 もう２度とEarningなんかやらない。 金融庁にも頭が上がりません ビットコインのきっかけ 株式投資で失敗。 ビットコインスタンダード (本)に出会い、 Store of ValueとしてStackし始めた。
5. ビットコインわからなくてもライトニングアプリが作れた 1. Diamond Handsのビットコインフリマへ。Diamond Hands東さんに出会い、アプリ 開発のサポートをしたいと伝える。 2. ライトニングウォレットアプリDiamond Walletのプロダクト開発へ。 3. ビットコインの技術よくわからん自分でもウォレットの開発に携われるほどアプリ開 発者にとって優れた抽象化がされたSDK「Breez SDK」を知り 衝撃を受ける。
6. Diamond Wallet - リンクをふむとビットコインがもらえるアプリ
7. 自力で開発するには壁はあった 1. ノード運用：ライトニングアプリには不可欠 2. チャネル開設：ユーザーにとっての初期コストも存在 ノード運用も大変、チャネル開設があると気軽にユーザー増やせない... ウェブアプリのように スクラップアンドビルドを気軽にはできない
8. そんな中、Breezが Nodeless SDKをリリースする(24.10) https://blog.liquid.net/breez-releases-nodeless-sdk-implementation-powered-by-liquid/?ref=coinkeninfo.com 1. ノード運用やチャネル開設が不要（ ！！） 2. ウォレットは秘密鍵管理をするだけで OK これ、革命では？？使いたい ....！
9. 年が明け2025年。新しいアプリの開発機会がきた！ DH東さん：TBBというビットコイナーのための新たな場所を作るからライトニングアプリ作ってくれま せんか？ 私：ぜひ！ Breez SDK(Nodeless, Liquid) 使いたい！！
10. TBB エントランスチェキアプリ（まだβ版) ライトニング決済 写真撮影 追加支払いで リアルチェキ Get！ Breez SDK(Nodeless, Liquid)でアプリのみで ライトニング決済の受付と決済をフックにした体験を実現 アプリエンジニアがライトニングアプリを作り切れる時代がきた！！
11. Breez SDK
12. Breez SDKが大切にしていること • ✅ セルフカストディ ：鍵も資金も常にユーザーの手元に • 🔒 プライバシー重視 ：KYC不要・匿名性の高い送金設計 • 🌍 オープン性 ：標準プロトコルとOSSで誰でも参加可能 • ⚡ シンプルな UX：チャネルやノードを意識せず利用できる • 🤝 非中央集権的運営 ：特定サービスへの依存を最小化
13. 25.05 Liquidにつづき、新しいNodeless SDKが発表 Liquid SDKはサイドチェーンを通じた決 済を実現していたが、 Bitcoinのトランザクション情報をその まま転用できるネットワークの SDKが 爆誕
14. Breez SDKの変遷 1⃣ Greenlight：各ユーザーが自分専用ノードを持つ 　→ 完全非託管だが、運用が重く導入ハードル高い (Diamond Wallet) 2⃣ Liquid：ノードレス化＋LBTCで高速・安価な決済 　→ サイドチェーン依存 。送金速度が遅い(TBBチェキアプリ） 3⃣ Spark：BitcoinネイティブL2（Statechain）へ 　→ ノードレス・高速化を実現
15. Sparkネットワークとは？ • 🔗 StatechainベースのBitcoin L2：UTXO所有権をオフチェーン移転 • ⚡ 高速・低コスト ：リアルタイム処理・ほぼ手数料ゼロ • 🌐 Lightning互換：LNURL・Lightningアドレス対応
16. Spark Breez SDKとは？ • 数行で導入可能 ：ノード不要、connect() で即利用 • マルチプラットフォーム ：React Native・Flutter・WASM対応 • 直感的なAPI：sendPayment()・receivePayment()だけでOK • オープン＆高い信頼性 ：Spark/Lightsparkと連携した透明な運用
17. Breez SDKには3つのバージョンを経て進化してきた Greenlight SDK Liquid SDK Spark SDK ノード運用/チャネル開 設 優れたビットコイン送金体験 を実現するために、Spark SDKへたどり着いた 決済ネットワーク チャネル経由 サイドチェーン ステート 必要 不要 不要 決済体感速度 即時 遅い 即時
18. 実装サンプル(React Native)
19. Breez SDKには3つのバージョンを経て進化してきた Native SDK Liquid SDK Spark SDK ノード運用/チャネル開 設 優れたビットコイン送金体験 を実現するために、Spark SDKへたどり着いた 決済ネットワーク チャネル経由 サイドチェーン ステート 必要 不要 不要 決済体感速度 即時 遅い 即時 プロダクト体験だけでなく開発者体験も大事 。コードをみて比較しよう
20. Native(Greenlight) SDK Greenlight SDKは、BlockstreamのGreenlightノードの接続設定が必要
21. Nodeless(Liquid) SDK Nodeの設定なしに、mnemonicでウォレットを初期化し接続設定へ進む ただし、prepareReceivePayment, receivePayment..いくつか処理が必要
22. Nodeless(Spark) SDK Nodeの接続設定も不要。 まるで通常のLightningネットワークで送るみたいに、インボイスだけで送金 コードも少なく取り回しやすい
25. Webサービス/アプリが Breez SDKで Bitcoinizedすることの意味とは？
26. OSSプロダクトをビットコイン化すれば何が起こる？ a. 決済処理そのものが機能実装される b. プラットフォーム横断で統合した体験が実現できる c. 開発者コミュニティにおける決済実装の新しいスタンダードになる? d. ビットコインに詳しくないエンジニアにも「決済機能」視点で普及する
27. a.サービスの1機能として決済が実装される 例えばこんなことが実現できるかも？ 1. ユーザー同士で気軽にお金を送り合えるような機能 2. 開発者にチップを送る 3. アプリ機能解放の課金をライトニング決済で行える
28. b.プラットフォーム横断で統合した体験が実現できる Breez SDKの展開プラットフォーム(Spark)： iOS React Native Flutter Android WASM Python Go モバイルアプリ、Webサービス、サーバーサイドアプリ。 あらゆる環境で完結する。プラットフォームを跨いだプロダクトで同じ体験を適用で きる。 ex. アプリ間送金だけでなく、サーバー内で実行する送金の仕組み
29. c.開発者コミュニティにおける決済実装の新しいスタンダードになる？ 現在は、Stripeなどがオープンソースな決済プラットフォームです。 1. 優れた開発者体験 2. 豊富なドキュメント 3. 助け合えるコミュニティ この3つを兼ね備えていれば開発者には広まりやすい。 OSSへの導入はコミュニティを広げ、新しい決済スタンダードになりえます。
30. d.ビットコインに詳しくないエンジニアにも「決済機能」視点で普及する プラットフォーマーに手数料を取られなくない開発者が優れた決済手段として導入する 可能性が出てくる。 導入の簡単さから、既存の決済実装を容易にリプレイス可能 ** 未だにアプリの決済手数料は高い：Apple 30%, Android 15%
31. ディスカッション / 交流テーマ
32. エンジニアとして 決済周りの開発で 苦労した経験は？ Breez SDKが入るべき プロダクトは？ 導入にあたって ボトルネックに なりそうなことは？ あったら嬉しいAPIは？ もしあなたが関わっている プロダクトに導入するなら どんなイメージ？ ビットコインネイティブな アプリの ベストユースケースは？