保育所の利用調整では、保護者の希望と優先度や保育園の定員をもとに、全員が納得できるよう児童と保育園をマッチさせることが重要です。さらに、きょうだいを同じ園に通わせたいという保護者の希望や、すでに入園している児童を別の園に転園させたいといったニーズもあります。AI Lab経済学社会実装チームでは、保育所利用調整におけるそうしたニーズを満たすマッチングアルゴリズムをマーケットデザインの知見を用いて開発し、利用調整の現場で活用できるようシステムの実装を行っています。本セッションでは、この保育所利用調整プロジェクトにおける私たちのチャレンジと成果を、アルゴリズムとシステム開発の両面からお話します。