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Security Hub運用のつらみ

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February 17, 2025
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Security Hub運用のつらみ

2025.2.17 Security-JAWS登壇資料

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February 17, 2025
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  1. 中原 加寸美 - Kasumi Nakahara - 所属 木村情報技術株式会社 出身 佐賀県神埼市

    AWS歴 3年 好きなAWSサービス Security Hub 趣味 着物 着物でJAWSイベントに出没します 2
  2. 自チームの役割 • セキュリティ通知の運用 • 検知の確認 • 担当者への連絡 • 是正の確認 など

    • AWSのセキュリティ・ガバナンス管理 • 社内のセキュリティ推進 • セキュリティインシデント発生時の対応 10
  3. 大量検知のつらみ 1. Security Hub の仕様 ステータスが「NEW」になっていると、1日ごとに再通知される ⇒自動化による解決 13 Step Functions

    ワークフローによるステータス変更自動化 再通知の解消 Power Automate for desktop によるメール取り込みを使ったリスト化 担当者管理 社内への対応の共有を簡単に
  4. 確認・連絡のつらみ • 確認 • 検知したアカウント、リソースから担当者を確認する • 手順書などから対象の是正方法を確認する • 一定期間以上是正されていないリソースがないかを確認する •

    連絡 • 担当者へ対象のリソースと検知内容、その是正方法を連絡する • あわせて、現在の設定のままにした場合のリスクも伝える • 完了連絡をいただき、検知が無くなっていることを確認する • 一定期間以上是正されていない場合、リマインドを行う
  5. 確認・連絡のつらみ • 確認 • 検知したアカウント、リソースから担当者を確認する • 手順書などから対象の是正方法を確認する • 一定期間以上是正されていないリソースがないかを確認する •

    連絡 • 担当者へ対象のリソースと検知内容、その是正方法を連絡する • あわせて、現在の設定のままにした場合のリスクも伝える • 完了連絡をいただき、検知が無くなっていることを確認する • 一定期間以上是正されていない場合、リマインドを行う
  6. 確認・連絡のつらみ • 確認 • 検知したアカウント、リソースから担当者を確認する • 手順書などから対象の是正方法を確認する • 一定期間以上是正されていないリソースがないかを確認する •

    連絡 • 担当者へ対象のリソースと検知内容、その是正方法を連絡する • あわせて、現在の設定のままにした場合のリスクも伝える • 完了連絡をいただき、検知が無くなっていることを確認する • 一定期間以上是正されていない場合、リマインドを行う 伝えるべきことが多い!! 現在は地道に運用中
  7. 認識齟齬のつらみ 運用チーム(私のチーム) と 開発者(リソース作成者) で認識の齟齬がある 22 例: ある日、Security Hub から検知が来たので、開発者へ是正を依頼した。

    一定期間経過後、Security Hubへ継続して検知していたため再度連絡をした。 しかし、開発者は是正措置をしたと認識していた。検知が残っていたのはなぜだろうか?
  8. 認識齟齬のつらみ 運用チーム(私のチーム) と 開発者(リソース作成者) で認識の齟齬がある 23 例: ある日、Security Hub から検知が来たので、開発者へ是正を依頼した。

    一定期間経過後、Security Hubへ継続して検知していたため再度連絡をした。 しかし、開発者は是正措置をしたと認識していた。検知が残っていたのはなぜだろうか? 伝えていた原因をもとに、開発者側ですべき設定を判断していたため、Security Hub が 想定する是正方法ではなかった。しかし、リソースを確認したところ、リスクとしてはなくなっ ている状態だった。 ただし、元の設定に戻ったときに通知されないため、想定されている是正方法をしていただい た。
  9. 認識齟齬のつらみ 運用チーム(私のチーム) と 開発者(リソース作成者) で認識の齟齬がある 24 例: ある日、Security Hub から検知が来たので、開発者へ是正を依頼した。

    一定期間経過後、Security Hubへ継続して検知していたため再度連絡をした。 しかし、開発者は是正措置をしたと認識していた。検知が残っていたのはなぜだろうか? 伝えていた原因をもとに、開発者側ですべき設定を判断していたため、Security Hub が 想定する是正方法ではなかった。しかし、リソースを確認したところ、リスクとしてはなくなっ ている状態だった。 ただし、元の設定に戻ったときに通知されないため、想定されている是正方法をしていただい た。 何を考えてその設定をしたのか 話さないとわからない場合がある
  10. 会話が大事な理由 • 知識分野に差があることが認識できる • 私の場合で多いパターン • 自分の知識はインフラ寄り • 相手の知識はフロントエンド~バックエンド寄り •

    Security Hubで検知する内容はインフラ寄り(各サービスの設定内容)になる • なぜその設定が危ないのか?というところを紐解こうとすると、インフラ側の知識があった方が理解しやすい 傾向にある • 分かっていない部分を把握しやすくなるので、フォローにも入りやすくなる 35
  11. つらみ • 大量検知のつらみ • Security Hubの仕様で検知が大量に来てしまう • リソースの設定完了までのタイムラグで頻繁に検知が来てしまう • 確認・連絡のつらみ

    • 伝えるべきことが多い • 認識齟齬のつらみ • 運用者とリソース作成者で認識の齟齬が発生してしまうことがある
  12. 運用で大事にしていること 1. 自動化できるときは自動化 • 費用・時間 の効率が良い • ミスが少ない 2. 会話しながら運用を回す

    • 是正に入ってもらいやすい • 知識分野に差があることを認識できる • 心理的なストレスが減る 42