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Xica's vision for Monozukuri

Xica's vision for Monozukuri

自動車産業、ハードウェア産業、ゲーム・アニメ産業など日本が世界に誇るモノづくりの魂を受け継ぎ、エンジニアやプロダクトマネージャーなどモノづくりに関わるすべての人達をワンチームとして”ひとつなぎ”にし、より大きな成果を出せるモノづくりに取り組みたい。
そしてひとりひとりがさまざまな可能性を持つキャリア形成にチャレンジし、より大きな成長ができる仕組みを模索していきたい。

CTOとしてこういう想いを旨に、サイカの開発組織は何を大事にして、どこへ向かっていくのかの指針を「モノづくりビジョン」として定義し、明確化をすることにしました。

futoshi.koresawa

March 26, 2020
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Transcript

  1. 株式会社サイカ CTO 是澤 太志 
 株式会社サイカ CTO 是澤 太志のプロフィール 


    幼少時代からゲーム開発に興味を持ち、中学から Basicマガジンに触れプロ グラミングを学びはじめ、高校では授業で COBOLを学び趣味でC言語を学 び始める。高校卒業後は東京で新聞奨学生としてゲームプログラミングの専 門学校へ通う傍ら、Webチャットサイトを運営などを行いインターネットと Web エンジニアリングにハマる。 2000年に愛 媛のITベンチャーで働いたのをきっかけに ITエンジニアとなり、 株式会社トーセ・株式会社シーエーモバイル・株式会社 ALBERT・株式会社 Speee・株式会社メルカリなど 12社でテックリードやCTO、VPofEngineering というエンジニアキャリアを経て、 2020年にサイカにジョイン。またその傍ら、 8年ほど続けてきた個人事業主を 2018年8月に法人化し、合同会社クロスガ レージのCEOとして複数社の技術・組織・プロダクトの顧問などもつとめる。
  2.          自らが意思決定した選択 
          その結果生み出すアウトプット 
         それらを最高に磨き上げる

    
 
       意思を持ち継続し続けることで才能を開花させる 
      誰かを想い創造的に、時代にあった技法を駆使して 
       生み出し続けることでこの世界にとっての当たり前にしていく 
 
     僕らはそれに挑み続ける… 
 『 』
  3. サイカのモノづくりメンバーに求める4つのPersonal Skill 
 創造力、思考する力 当然を知りつつもいつまでも当然とせず、 常識を覆し革新的な変化を生み出しているか? 技術力、実現する力 実現する手段としての技術を磨き、 その時代にあった価値を生み出す力を持っているか? 想う力、感じる力

    人を想い、世の中を想い、その想いから共創し、 社会や他者に前向きな影響を与えているか? 検証力、解き明かせる力 予想や仮説をデータや事実から紐解き本質を得て、再現性の 高い仕組みを創り出せているか?
  4. つの 戦略 育成戦略
 変化し続け、才能を開花させるため 
 人材に投資し続ける 
 デザイン戦略
 時代のニーズにあった最適かつ 


    最高な形を発想・設計し続ける 
 技術戦略
 創造を行うための手段として 
 最適な技法・技術を磨き続ける 
 データ戦略
 仮設実証するためのモノサシを用意し 
 因果を紐解き続ける 
 モノづくりビジョン
 実現のためのベースとなる 

  5. モノづくりビジョン実現のために取り組んでいく戦略アクションの一部 
 デザイン戦略 時代のニーズにあった最適かつ最高な形を発想・設計し続ける 
 
 ・LeanUXをベースとしたプロダクトデザインへの取り組み 
 ・プロダクト開発プロセスにGistプランニングを導入 


    ・アジャイルな開発プロセスの導入とチーム開発体制の実現 
 
 育成戦略 変化し続け、才能を開花させるため人材に投資し続ける 
 ・開発本部内にHRBP、Devrel組織の設置 
 ・PM、エンジニアなど職種に応じたオンボーディングプログラムの開発 
 ・目標設定と評価を切り離し、職種ごとのグレードに基づいた評価ラダーの作成 

  6. モノづくりビジョン実現のために取り組んでいく戦略アクションの一部 
 データ戦略 仮設実証するためのモノサシを用意し因果を紐解き続ける 
 ・あらゆるデータを収集するためのデータレイクとそれを扱うためデータ分析基盤の構築 
 ・仮設実証が簡単に実施でき、意思決定をデータをもとに行えるダッシュボードとリリース基盤の構築 
 ・セールスやマーケティング、コーポレートなどすべての組織のデータを一元化し、DX化を促進

    
 技術戦略 創造を行うための手段として最適な技法・技術を磨き続ける 
 
 ・メインプロダクトのアーキテクチャをMicroserviesとしてリプレイス 
 ・アプリ開発の主要言語をPythonからGo、Typescriptへの変更 
 ・2〜3年周期でアーキテクチャや開発基盤を見直す文化の浸透とビジネスへの適用ルールの構築 

  7. 田中 慎司 Shinji Tanaka 
 
 博士(情報学)。NTT研究所を経て、2006年株式 会社はてなに入社。2010年よりCTOとして技術 全般を統括。並行して事業責任者等も兼務。 2016年9月、執行役員としてメルカリに参画。メ

    ルカリUKにて開発チームを立ち上げる。2018年 9月に帰国し、現在はメルカリのMicroservices 化を旗振りしている。 
 
 池田 俊 Shun Ikeda 
 
 2012年に Google日本法人へ入社。Google Play のマーケティング等を経て、2015年より米国本 社に転籍。Google検索のグロースマーケターを 3年半務めた後、現在はYouTubeにおけるグ ローバルの新規事業グロースを担当。カリフォ ルニア在住で、グロースや組織運営の領域で 複数社の企業顧問も務める。 
 
 名村 卓 Suguru Namura 
 
 受託開発経験を経て、2004年に株式会社サイ バーエージェントへ入 社。アメーバピグ、AWA、 AbemaTVなどの新規サービスの立ち上げに従 事。2016年7月、株式会社メルカリに入社。US に出向し、US版メルカリの開発を担当。2017年 4月、同社執行役員CTOに就任。 
 
 モノづくりビジョン実現のための戦略支援アドバイザリーボード 
 サイカメンバーがより成果を上げ成長していく確度を高めるため、外部から支援するアドバイザリーボード体制を組織化。今後、 この4名のボードメンバー方々にご支援いただきます。 
 村田 賢太 Kenta Murata 
 
 2010年よりRubyのコミッターとして、組み込み数 値クラスやbigdecimalライブラリなど、主に数値 まわりの改善とメンテナンスに従事している。 2017年に株式会社Speeeに入社。フルタイム OSS開発者としてpycall.rbなどのRuby用データ 処理ツールの開発に従事する。2019年からは Apache Arrowのコミッターとしても活動してい る。
 

  8. CTO’s Message
 
 子供の頃、僕はゲームクリエイターを志して、なぜかここまで走ってきました。 今回のモノづくりビジョンを考えるにあたり、そのはじまりの志といままでの人生の中で出会った人た ちに与えていただいた経験や学びが僕の強みとしてあります。 その強みを生かしサイカのCTOとして僕が3年でやるべきことは、 1年目は当たり前のことを当たり前にやれ、チャレンジできる体制をつくるため開発基盤・組織基盤と 周辺環境を整っている。 2年目はPDCA期間としてTry&Errorを繰り返し、そのチャレンジを通じてみんなが成長し強くなって

    いる。 3年目はひとりひとりがより大きなチャレンジをし、より大きな成果が残すことのできる自立組織になっ ていてCTOという役割は既に誰かに渡せている状態になっている。 ということだと思っています。 それが実現した頃にはサイカのモノづくり組織は次の時代を楽しく生き抜いていけるワークスタイルと ライフスタイルを手に入れているでしょう。そして、それは「インターネットを楽園<パラダイス>する」 という僕の野望にも近づいている証になるはず。