Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

ハーネスとは何か

 ハーネスとは何か

AI を賢くする話ではなく、 AI の外側にある
作業範囲・実行・観測・停止・引き渡しを設計する話。

6/19 札幌すごいAI会でのLT資料/FUJI

Avatar for fu1yo2

fu1yo2

June 19, 2026

Other Decks in Technology

Transcript

  1. なぜ必要か AI は速い。でも、そのまま仕事にはできない AI が「できました」と言う 停止・観測・介入を 先に設計する 人間の確認が 追いつかない 変更量が増える

    AI は一気に直せる。だから見落としも一気に増える。 自己レビューになりがち 同じ文脈の「レビューして」だけでは、別視点になりにくい。 境界変更が危ない 設定・ CI ・認証・ Hook ・ DB などは小さな変更でも影響が大きい。 最低限の門番が必要 人間レビューの前に、機械的に止める場所を置く。 速度が上がるほど、 「どこで止めるか」 「何を記録するか」 「いつ人間に返すか」が重要になる。 3
  2. 運用で効いた、壊せない契約 CodexHook の stdout 契約 診断ログは stderr/tmp へ分離 作業範囲の契約 REVIEW_GATE_HOME=

    ハーネス本体 REVIEW_GATE_TARGET_ROOT = レビュー対象Git logs / reports はハーネス側へ集約 ALLOW は {"continue": true} BLOCK は {"decision":"block","reason":"..."} Fail-open / Fail-closed を機能ごとに決める stdout / stderr 分離 レビュー以前に仕組みを壊さない WSL/Linux 起動へ寄せる adapter と core の分離 終了境界を決める 連続 BLOCK は人間確認へエスカレーション Windows native + Git Bash の不安定さを避ける Claude / Codex の違いは外側へ閉じ込める 7
  3. 人間への引き渡し • • • • ADVERSARIAL 変更 static_only レビュー 大きい

    diff / BLOCK履歴あり NIM / ローカルLLM修正フロー Gate 結果 human_review_required=true になる例 Human Review Packet 最終diff / 変更ファイル一覧 Gate結果 / BLOCK履歴 人間の確認ポイント Dashboard ALLOW / BLOCK human_review_required JSONL logs / BLOCK 理由 再実行 / エスカレーション 完了・ハンドオフ 目的は、人間を消すことではなく、 AI が進めた作業を 人間が判断できる状態に戻すこと。 8
  4. まとめ ハーネスエンジニアリングは、 AI と仕事をするための実務設計 任せる範囲を制御する 作業範囲・ Git 境界・変更可能ファイルを明示する 危ない時は止める 出力を観測する

    差分・ログ・レビュー結果として残す 人間に返す 自動化しきれないものは判断材料つきで引き渡す 完了直前にGateを置き、fail-closed に倒す AI の内側は触れない。だから、外側を設計する。 10