Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
セキュリティメーカーにおけるオンプレ & SaaS ハイブリッド開発での生産性向上の取り組み
Search
fukuchi
November 14, 2024
0
270
セキュリティメーカーにおけるオンプレ & SaaS ハイブリッド開発での生産性向上の取り組み
開発生産性 Kaigi の登壇資料です。
https://developer-productivity-engineering.connpass.com/event/332852/
fukuchi
November 14, 2024
Tweet
Share
More Decks by fukuchi
See All by fukuchi
サーバーレス × マルチアカウント構成で、統合ログ管理ソフトウェアを SaaS 化する
fukuchi
2
690
Featured
See All Featured
Optimising Largest Contentful Paint
csswizardry
33
3k
Let's Do A Bunch of Simple Stuff to Make Websites Faster
chriscoyier
507
140k
Unsuck your backbone
ammeep
669
57k
Automating Front-end Workflow
addyosmani
1367
200k
BBQ
matthewcrist
85
9.4k
Improving Core Web Vitals using Speculation Rules API
sergeychernyshev
6
220
GraphQLとの向き合い方2022年版
quramy
44
13k
The Cult of Friendly URLs
andyhume
78
6.2k
Designing for humans not robots
tammielis
250
25k
StorybookのUI Testing Handbookを読んだ
zakiyama
28
5.4k
Building an army of robots
kneath
302
45k
A Tale of Four Properties
chriscoyier
157
23k
Transcript
© AMIYA Corporation セキュリティメーカーにおける オンプレ & SaaS ハイブリッド開発での 生産性向上の取り組み 株式会社網屋
開発部 ALog 開発チームリーダー 福地信哉
1 福地信哉(Shinya Fukuchi) 株式会社網屋 開発部 ALog 開発チームリーダー • 株式会社網屋 •
ログからサイバー攻撃を検出するSIEM 製品「ALog」の開発に、 バックエンドエンジニア・SRE エンジニアとして携わる。 • スクラムマスター、チームリーダー、プロダクトオーナーとして経験を積む。 • チームビルディングや製品のコンセプトを考えるのが好きに。 • 経歴 • 東京大学大学院人文社会系研究科基礎文化研究専攻修士課程 → 株式会社網屋 自己紹介 @vacation__e @sfukuchi
2 アジェンダ 事業紹介 01 開発体制(before) 02 開発生産性向上の取り組み(after) 03 成果 04
まとめ 05
3 事業紹介
4 官公庁や自治体、企業、そして病院。 組織規模の大小に関わらず、今、世界中のすべての人や組織がサイバー攻撃の脅威に晒されています。 網屋はセキュリティ製品やサービスを自社で開発・製造・販売するセキュリティの総合プロバイダ。 攻撃者がターゲットを選ばない時代だからこそ、 高水準のセキュリティを”誰でも”享受できる社会を創りたい。 SECURE THE SUCCESS. それが私たちのアイデンティティです。
すべての人がサイバー攻撃のターゲットとなる時代に、 すべての人に高水準のセキュリティを Product × Service 自社製造商品も自社製造サービスも 提供する総合プロバイダ One-stop Vendor 企画/開発/販売まで完結できる ワンストップベンダー Security × Network セキュリティもネットワーク(ICT)も 対応できるサイバー集団 当社の特徴 競争力の源泉 = ビジョン
5 セキュリティ監査 サービス サイバーセキュリティトレーニング 複雑なログをわかりやすく管理。 AIと高度な分析機能で効果の見え るログ管理を実現。 煩わしいネットワーク構築や、導 入後の運用や障害対応までをクラ ウド上のサポートセンターが代行。
ログ管理 クラウドCSIRTサービス クラウドネットワークインフラ 脆弱性診断 サービス 経営層から一般社員、エンジニア まで網羅的なサイバーセキュリ ティトレーニングで組織のセキュ リティレベル向上をサポート。 当社のセキュリティ専門チームが お客様の環境全体を監視し、ラン サムウェア攻撃をはじめとした一 連のサイバー攻撃への対策を包括 代行。 AMIYA = 総合セキュリティプロバイダ
6 複雑でむずかしいログデータをカンタンに管理する SIEM 製品。 あらゆる履歴を収集し、幅広いセキュリティ対策をひとつにして活用します。 ファイルサーバ ネットワーク機器 APサーバ AD サーバ
Web プロキシ クラウドサービス データベース PC サイバー攻撃対策 監査対応 利用状況の把握 インシデント調査 内部不正対策
7 開発体制 (before)
8 • • 1 リリースに 3-6 ヶ月 • この期間で [要件定義
→ 開発 → テスト → リリース] • 12 人ほどのエンジニアに対して PM がタスク管理 オンプレ & ウォーターフォール
9 • アジリティ • より迅速にリリースしたい • スケーラビリティ • 事業拡大・エンジニア増員に耐える組織構造にしたい 課題
10 開発生産性向上の取り組み (after)
11 + きっかけ
12 +SaaS で何が変わるか? Biz Dev • クラウドネイティブ技術の採用 • マイクロサービス、コンテナ etc.
• より迅速なリリースが重要に ※ オンプレのリリースはそのままに +αで • サブスクリプション型ビジネスへの移行 https://speakerdeck.com/fukuchi/saas-izing-siem- with-serverless-and-multi-account-architecture
13 変わること 変わらないこと
14 変わらないこと = マネジメントのコア 指標はゲームに 心躍るゴールを
15 「他より 10x いい」をゴールにする 心躍るゴールを
16 最速の検索性 心躍るゴールを
17 Q. ベロシティは上げるべきか? A. 重要なのはその値や推移ではなくむしろ: ベロシティから達成率へ 指標との向き合いかた • コミットしたスコープを達成しきれたどうか(0/1) •
スコープを達成しきるというモチベーション・責任感があり、 経験を通じて実際に達成しきる確率が上がっているかどうか P O I N T
18 4Keys で現在地を知る 指標との向き合いかた cf. https://cloud.google.com/blog/products/devops-sre/using-the-four-keys-to-measure-your-devops-performance?hl=en
19 指標をゲームに 指標との向き合いかた PR 王 収益 bot
20 • PR • めちゃくちゃ小分けにする • コスト • 仕様変更による削減 ゲーム
= HACK されても良い 指標との向き合いかた HACK はそれ自体で価値を持つと考える P O I N T
21 変わること オンプレ & SaaS ハイブリッドだから • チーム編成 • ソースコード
• CI/CD セキュリティだから • QA • カルチャー
22 機能別のフルスタックチーム チーム編成 ETL Team SA Team Analytics Team SIEM
Team SWE QAE SM PdM オンプレ & SaaS ハイブリッド
23 ドメインモデルの統一 オンプレ & SaaS ハイブリッド ▷ ソースコード
24 ロジックも最低でも IF レベルで共通化 オンプレ & SaaS ハイブリッド ▷ ソースコード
25 • クラウド:スプリント(2w)ごとのリリース • オンプレ:2mos. ごとのリリース Monorepo 上でライフサイクル分離 オンプレ &
SaaS ハイブリッド ▷ CI/CD
26 • クラウド:スプリント(2w)ごとのリリース • feature ブランチごとに terraform apply -> destroy
• main ブランチへのマージをトリガーに staging env にデプロイ • リリースタグ打ちをトリガーに prod env にデプロイ • オンプレ:2mos. ごとのリリース • feature ブランチごとにローカルで開発 • main ブランチへのマージをトリガーにパッケージビルド • テストにパスした最新版をリリースし、タグ打ち リリースフロー オンプレ & SaaS ハイブリッド ▷ CI/CD
27 QA セキュリティ ETL Team SA Team Analytics Team SIEM
Team SWE QAE SM PdM 各機能チームに 1 メンバーとして関わりながら、QA チームとして縦の情報共有
28 QA セキュリティ • UT レベルは SWE で • ログロスト、コスト観点といったビジネス的にクリティカルな項目については
QAE がテストレビュー・実施
29 • 「品質責任とはすぐに対応しすぐに直すこと」というカルチャーを意識的に作 る • 「絶対にバグを出さないこと」ではない 攻めの品質意識 セキュリティ
成果
31 成果
まとめ
33 • 「オンプレ & ウォーターフォール」から「オンプレ/SaaS ハイブリッド & ア ジャイル」への変革で開発生産性向上 •
コアは「心躍るゴール」と「指標のゲーム化」 • オンプレ/SaaS ハイブリッドという特性は、フルスタックチーム構成、Monorepo でのモ デル・ロジック共通化、CI/CD ライフサイクル分離に反映 • セキュリティという特性は、QA とカルチャーづくりに反映 まとめ
一緒に事業を成長させてくれる エンジニア大募集中です! https://amiya-dev.notion.site/ セッションのアンケートへの ご協力をお願いいたします!