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未来の新人スクラムマスターへ〜先人たちの失敗を踏み台にできなかった僕を踏み台にしてくれ!〜
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hideto-karasawa
October 05, 2025
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未来の新人スクラムマスターへ〜先人たちの失敗を踏み台にできなかった僕を踏み台にしてくれ!〜
hideto-karasawa
October 05, 2025
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Transcript
未来の新人スクラムマスターへ 〜先人たちの失敗を踏み台にできなかった僕を踏み台にしてくれ!〜 NTTテクノクロス株式会社 柄澤 秀斗 スクラム祭り 2025 | 2025年10月4日
自己紹介 柄澤 秀斗 NTTテクノクロス株式会社 / エンジニア スクラムマスター歴1年6ヶ月 Webアプリケーション開発プロジェクトにおいて、 スクラムマスターとして、受託案件でのアジャイル開発をしています アジャイル開発、スクラム、
React/TypeScript/Node.js/Goなどを使ったWebアプリケーション開発 に興味があります 弊社の藤井さんに後押しされて、今回初登壇。 出典: https://confengine.co m/user/hideo-fujii 2
発表の流れ 1 2 3 4 5 6 スクラムマスターになりたての時の苦しさ 失敗談1:開発者を背負いすぎた話 失敗談2:気づいたら「管理者」になっていた?
失敗談3:ふりかえりの甘さ 3つの失敗から学んだこと まとめ 3
「本発表では、先人たちの教えを知っていたつもりなのに、結局同じ 失敗をしてしまった僕の経験を共有し、 この後悔と反省が、未来のスクラムマスターに同じ失敗を繰り返して ほしくないという想いから、発表します」 発表概要 4
スクラムマスターになりたての時の苦しさ 5
当時の状況 スクラムマスター経験はゼロ、書籍でスクラムマスターについて学んだことがあるく らい 前任者からの引き継ぎでスクラムマスターに就任 Joinしたチームは1年ごとくらいのスパンで頻繁にスクラムマスターが変わっ ていた 6 アジャイルの経験も豊富というわけではないのでちゃんとできるか不安だっ た(でも自分がやらなければ ...)
Joinしたチームは、なんとなく雰囲気でスクラムを実施している感じ 受託案件でのアジャイル開発 (現在も)
2ヶ⽉くらい経った頃... チームの雰囲気がちょっと暗い?、コミュニケーション不⾜に悩まされた 「スクラムマスターとして信頼されていない?」と感じていた ⾃分の⾏動がチームの成⻑の妨げになっているかもしれない 葛藤の中での失敗談 7
失敗談1:開発者を背負いすぎた話 失敗談2:気づいたら「管理者」のような⾏動 失敗談3:ふりかえりの⽢さ 8 失敗について
失敗1: 『自分がリードしなければ』の落とし穴 初めてのスクラムマスターで感じたプレッシャー チームの成功を一人で背負おうとしていた 「スクラムにおける問題はすべてスクラムマスターの自分が解決すべき」という責任の抱え込み 「スクラムの成功も失敗もすべて自分の手腕次第」という誤った考え 9
その結果... 10
頑張るほどチームが受け身になる現実 会議での沈黙が増加し、意見交換が減少していった スクラムマスターが主導するほど、チームメンバーの参加が消極的に 理想と現実のギャップに直面し、自信を失っていった 「頑張れば頑張るほど、チームは『待ち』の姿勢になり、悪循環が生まれていた、スクラムの自己組織化とは真逆の状況 だった」 「スクラムマスターとして『自分がチームを正しい方向に導かなければ』という思いが強すぎると、逆にチームの自己組織 化を阻害してしまう」 11
失敗について 失敗談1:開発者を背負いすぎた話 失敗談2:気づいたら「管理者」になっていた? 失敗談3:ふりかえりの甘さ 12
失敗2: 気づいたら「管理者」になっていた? デイリースクラムの本来の目的(チームの同期と計画の調整)が曖昧に チームメンバーがスクラムマスターに向けて「報告」する形式へと変化してしまった 「スクラムマスターから質問されるのを待つ姿勢」に気づき、管理者になっていた自分を認識 「デイリースクラムがチームのための場ではなく、スクラムマスターへの報告会になっていた、スクラムマスターとしての 本質から逸脱している違和感を感じ始めた」 デイリーが進捗報告会になった 13
失敗談1:開発者を背負いすぎた話 失敗談2:気づいたら「管理者」になっていた? 失敗談3:ふりかえりの甘さ 14 失敗について
失敗3: ふりかえりの甘さ ふりかえりで表面的な問題しか扱えず、本質的課題に到達できなかった 積み残しストーリーの根本原因分析が不足し、同じ失敗を繰り返した チーム全体に広がったふりかえりのマンネリ化 「同じ失敗を繰り返す度に、ふりかえりの甘さを痛感した、本当に必要だったのは勇気を持って問題の本質に切り込むこ とだった」 ファシリテーション能力の限界 「ふりかえりは開発者に積極的に参加してほしいのに、スクラムマスターがすべてコントロールするのはアンチパターン の始まりだった」
15
3つの失敗が教えてくれたこと 16
3つの失敗が教えてくれたこと 「背負いすぎない」ことの大切さ — チームを支援する役割 に徹する スクラムマスターの本質理解 — 管理者ではなく奉仕型リーダーシップ 効果的なふりかえりにするために開発者の思いや意見を 引き出す行動をする
17
チームの力 を引き出す、黒子としての役割 18
変化への具体的なアプローチ 19
黒子的なアプローチ 「聞く」に徹する — 自分の意見を言う前に、 チームの声 に耳を傾ける 「問いかける」を意識 — 解決策を提示するのではなく、質問で気づきを促す 1on1風なコミュニケーションの実施
— 個別の対話を通じて信頼関係を段階的に再構築 「一人で背負うのではなく、 チームと共に課題に向き合うことで成長を感じた」 20
私: 「全然、良いと思います!もっと会話を増やしていけるといいですね!」 チームメンバーのある一人 :「思っていることを発言し過ぎたかなぁ」 そんなアプローチをしていく中で 21
『あれ、これって先人たちの教えそのままだなぁ』と気づ く 22
「みんなをサポートして目的を達成させていくのがスクラムマスターだ。」 出典: SCRUM BOOT CAMP THE BOOK(https://www.shoeisha.co.jp/book/detail/9784798167282) 「みんなの力を引き出せば 目的は達成できる。スクラムマスターは そこに注力しよう。」
出典: SCRUM BOOT CAMP THE BOOK(https://www.shoeisha.co.jp/book/detail/9784798167282) 出典: SCRUM BOOT CAMP THE BOOK(https://www.shoeisha.co.jp/book/detail/9784798167282) 23
「縁の下の力持ち」 出典: SCRUM BOOT CAMP THE BOOK(https://www.shoeisha.co.jp/book/detail/9784798167282) 「マネージャーや管理者ではない 」 出典:
SCRUM BOOT CAMP THE BOOK(https://www.shoeisha.co.jp/book/detail/9784798167282) 24
「スクラムチームを迷わせた仮説があれば特定し、その真因を探求する。」 出典: スクラムガイド(https://scrumguides.org/docs/scrumguide/v2020/2020-Scrum-Guide-Japanese.pdf) 「スクラムチームは、ス プリント中に何がうまくいったか、どのような問題が発 ⽣したか、そしてそ れらの問題がどの ように解決されたか(または解決されなかったか)について話し合う。」 出典: スクラムガイド(https://scrumguides.org/docs/scrumguide/v2020/2020-Scrum-Guide-Japanese.pdf)
25
『先人たちの教えを分かっていれば避けられたのに ...』 という後悔が生まれる 26
この気づきと後悔を『未来のスクラムマスター』に伝えた い! 27
陥ってしまった私を『踏み台』にして、未来のスクラムマ スターは、できるだけ陥ることを少なくしてほしい! 28
まとめ 29
知ってるつもり、でも実践できない。これが現実。 30 では、この『知ってるつもり』から『本当にできる』に変わ るには? 答えはシンプル。『先人の教えを活かす』こと、 これに尽きる
失敗から学んだこと スクラムマスターがチームを背負うのではなく、チームが自走できるよう後押しする - 責任を抱え 込むのではなく、チームの自己組織化を促進する 課題や悩みはチームで解決できるよう支援する - 一人で解決するのではなく、チーム全体の問題解 決能力を育む 完璧なスクラムマスターを目指すより、チームと共に成長し続ける
- 失敗を恐れず、チームと一緒 に学び、改善を重ねていく姿勢が重要 31
失敗の痛みを実際に体験したことで、先人の教えが腹落ち した こんな僕を未来のスクラムマスターは「踏み台」にしてくれ! Photo by Kyle Loftus on Unsplash
ご清聴ありがとうございました