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Maritime Hacking Village CTF 2026 Report (DEF C...

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September 11, 2026
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Maritime Hacking Village CTF 2026 Report (DEF CON 34 recap)

2026 DEF CON 34 Maritime Hacking Village CTF Report and Recap

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tokina (himitu)

September 11, 2026

More Decks by tokina (himitu)

Transcript

  1. 自己紹介 / Self-Introduction • Automotive Cybersecurity Consultant / 自動車に特化したサイバーセキュリティコンサルを提供 •

    得意領域 @_tokina23 • 業界動向の調査や、法規・規格対応、リスクアセスメント等のコンサルティング • 最近は自動運転、 AIロボット関連の仕事をすることが多いです • CTF Experiences • DEF CON Car Hacking Village への参加(…, 2025, 2026) • その他自動車関連のトピックがあればたまに参加する程度 • OSINT 関係のCTFが楽しいのでたまに参加しています Discord: tokina.himitu • Maltego OSINT CTF, DIVER OSINT CTF, xINT CTF • その他 • 面白そうなガジェットがあれば入手して遊んでいます • 基本的に山に登っています • 山梨県に移住しています 飯豊山(いいでさん ) 越後駒ヶ岳 2
  2. Maritime = 海事、 Maritime Hacking Village = 海事領域のサイバーハッキングコミュニティ • •

    • https://maritimehackingvillage.com/ 政策立案に資する、主要なステークホルダーグループ間 の協働的な議論を促進する セキュリティコミュニティにおいて、海事サイバー分野 のエリートレベルの能力を育成するための技術や教育へ のアクセスを提供する ツールや知識の創出、教育カリキュラムの開発、および 海事セキュリティ研究に取り組むための関心共有コミュ ニティを構築する
  3. MHV History 年 代表的なイベント 名称・位置づけ 主な内容・出来事 CTF 2019 DEF CON

    27 Hack The Sea 1.0 MHV のルーツとなる海事セキュリティ活動が開始。 Fathom5 の海事Cyber Range 「 GRACE」 を使い、 Radar 、 GPS、 AIS、 PLC等の実システムを対象とした船舶ハッキングを実施。 ◦ 2020 DEF CON 28 Safe Mode Hack The Sea COVID-19 によりオンライン開催。 GRACE環境へVPN接続し、 Navigation 、 Fire Main 、 Hydraulic Steering などを攻撃する Maritime -Industrial CTF を実施。 ◦ 2021 DEF CON 29 Hack The Sea 3.0 / SEA -TF Maritime ICS/OT を中心に活動。実際の船舶に近い Navigation 、 Steering 等を題材とした SEATFを展開。 ◦ 2022 DEF CON 30 Fathom5 Sea -TF ICS Village 内で開催。 Navigation / Steering & Propulsion / Ballast Console を攻撃する競技形式。 ◦ 2023 DEF CON 31 ― MHV としての正式 Village はまだ存在せず。今回確認した公開情報では Hack The Sea / Sea -TF 系の主要CTF開催を確認できず。 - 2024 DEF CON 32 Maritime 関連活動 港湾を題材にした「 Hacking Boundary Terminal MHV としての出展ではない。 - 2025 ― Maritime Hacking Village ( MHV )正式発足 それまで異なる名称・団体で行われてきた 化。 ◦ の3つのMaritime 」等の MarSec 活動は存在。ただし、現在の Maritime Hacking 活動を統合し、 MHVとして組織 - 2025 DEF CON 33 Maritime Hacking Village MHV として DEF CON初年度( premier year )。実船・自律船・港湾設備・ Marine OT 等を持 ち込み、本格的な Maritime Hacking Village を構築。「 Digital Blockade / Isla Hexa 」等のシ ナリオ型 CTFを展開。 2025 CODE BLUE 2025 (Tokyo ) Maritime Hacking Village 日本へ展開。 GPS、 AIS、 Navigation 、 Propulsion 、 Maritime ICS 等のOpen Hacking 、講 演、 Digital Blockade in the Pacific CTF を開催。 ◦ 2026 DEF CON 34 Maritime Hacking Village 2年目の正式MHV 。 CTFチャレンジの内容を CAN/J1939/NMEA2000 、 NMEA0183 、 Modbus 、 SDR、 Firmware 等へ拡大。 各チャレンジは各出題者が管理しており、全体をまとめて MHVの CTFチャレンジとしている。 ◦ 2026 CODE BLUE 2026 (Tokyo) Maritime Hacking Village 2年連続で日本へと展開予定。 DEF CON 34で出題したチャレンジの一部を展開予定。 ◦ 5
  4. DEF CON 34 MHV会場の様子 Car Hacking Village MHV CTFチャレンジ対象の船 -Adesso

    II (実際に海上救助で使用されている船) コンテナ CTF参加者用 のテーブル 売店、 CTF申込み ブース https://www.linkedin.com/posts/maritimehackingvillage_defcon defcon34 -dc34 -activity -7492237276823977984 -qenp CTF関連のテーブル・機材 - 6
  5. DEF CON 34 MHV CTFへの参加方法・宣誓書 ◆DEF CON 34 MHV CTF参加の流れ

    1. 現地( CTF参加申込ブース)に行く 2. 宣誓書を記入し、参加証を受け取る 3. 現地のWi -Fiまたは有線 LANへ接続する ※オンラインからのアクセス不可 4. CTFdが動作するサーバーへアクセスしてチーム 登録・ユーザー登録を行う 5. 必要に応じて、現地に設置されている実機へ接続 する等してチャレンジを解く ※チャレンジによっては、会場の別の Wi -Fiや、 ルーターに接続したり、会場に設置されているディス プレイの確認などが必要 ▼宣誓書 例: ・対象機器の改変を行わないこと ・ Fault Injection 禁止 ・脆弱性発見時は CVDプロセスに従うこと 7
  6. DEF CON 34 MHV会場の様子 – Grand Theft Boat コンテナ なぜかForeFlight

    (航空機向け のマップ)が表示されている 船内NW ・ CTFチャレンジには ここからアクセス エンジンは HONDA 製 8
  7. 展示されている船( Adesso II )は実際に使用されている • 現地スタッフと会話したところ、この展示されている船舶( 岸警備隊補助隊) によって使用されている民間救助船 • (私の記憶が正しければ)

    Adesso II ) はUS Coast Guard Auxiliary ( 沿 7月末あたりまで Los Angeles で救助活動に使用されていたらしい • MMSI 338333878 として登録されており、 Vessel Finder などで確認できる https://www.vesselfinder.com/vessels/details/338333878 https://www.myshiptracking.com/vessels/adesso -ii -mmsi -338333878 9
  8. DEF CON 34 MHV会場の様子 -Trucking 例年Car Hacking Village 側 で展示している

    NMFTA ※が 今年はMHVにて CTFを提供 コンテナ ※NMFTA : National Motor Freight Traffic Association :全米貨物輸送協会 https://www.linkedin.com/pos ts/maritimehackingvillage_def con -dc34 -mhv -activity 7491925568767213570 -jZUc CTFチャレンジのため、コ ネクタが提供されていた (同時に一人まで?) US DOT(アメリカ運輸省 )の 登録車両らしい 10
  9. DEF CON 34 MHV会場の様子 – NACOS Platinum ▼NACOS(船舶システム )のECDIS( 電子海図表示情報システム

    ) コンテナ NACOSシステムへ はここから有線 NW へ接続 NW に対してなりすましを行 い、偽の船情報が(おそら く)ここに表示される 11
  10. MHV CTF Result • 結果はオフィシャルに公開されていないもの の、スコアボードを確認させてもらうと 『 AI利用部門で1位』 でした •

    上位10 チーム中、 AI不使用部門として登録して いたチームは 1チームのみ、残りは AI利用部門で した 14
  11. 優勝賞品 ▼WiFi Pineapple Mark VII ×3 ▼MHV Tシャツ × 4

    ▼シュールストレミング ×2 okzkey 「開けたい・・・」 機内預け不可のため、 会場の謎のおじさん と、ホテルのスタッフ にあげました 15
  12. DEF CON 34 における Car Hacking Village と Maritime Hacking

    Village 観点 Car Hacking Village の違い Maritime Hacking Village 問題数 ちょうど良い 難易度 簡単な問題は少なく、専門的な知識が必要な場面が多い。 事前にツールを準備し、持ち込む必要がある。 簡単な問題も多いが、専門的な知識が必要な問題も多数あり。 ツールはほとんど不要で、基本貸し出してくれる。 スタッフ交渉難易度 高い 今年はバッジ問題を含め、現地スタッフに色々聞く必要があった 普通 キーパーソン以外、そもそも作問者が現地にいない場合も多い 参加人数 多い( 1チーム 20 人) オンラインからの参加者も多数あり 少ない 現地にて登録・接続が必須なため チーム制限 1チーム 20 人 1チーム 4人 AI使用可否 AI利用制限なし AI利用宣言が必要 景品 2チームまでもらえる。 $2000 とプライズセット 現地問題 ほとんど現地じゃないと解けない 半分程度 オンライン問題 ほぼなし (現地の Wi -Fiに接続の上で)半分程度 競技規模 など 多い AI利用部門1位、非 AI利用部門1位がもらえる。 WiFi Pineapple 、 Tシャツ + シュールストレミング 問題形式 必要技術 文化・雰囲気 CAN、 EV、リバースエンジニアリング、 Web 、 RFID NMEA 2000 、 CAN、モールス信号、 RF、 Web 雰囲気 淡々としており、終了後すぐに撤収 (運営コアメンバーが少ない?) コミュニティ感が強く、和気あいあいとしている (関与者が多く、 LinkedIn も活発) スタッフ 自動車セキュリティのハッカーが中心となって運営 海事・サイバーセキュリティ・公的機関など多様なメンバー によって運営 実機体験(ハンズオン) CTFチャレンジとは別にロボットのハッキングあり 現地問題全体としてハンズオンと お酒 なし CTFチャレンジを兼ねている あり 16
  13. 所感 / Wrap -up • 昨年はCHV CTFにかかりっきりとなっており 、 MHVに着手できなかったが 、

    今 年はAIのおかげで 他のVillage のCTFを 覗く 機会があり 、 2つのCTFへがっつり 参加することができた • MHVはスポンサーの 枠を 超えた 多くのスタッフに 誘われており 、 そのためか 会場では謎の一体感が有り 、 ワイワイしていてとても 良かった • 現地のCTFサーバーは定期的にダウンしてしまい 、 そもそも 問題文を 見れない ことも 多く 、 運営は気合でカバーしており 大変そうだった ( 現地NW が落ちると 多くの 問題がアクセス 不可になってしまう・・・ ) • どのチャレンジで 何をしたらいいのか 不明なものも 多く 、 お酒を 片手に チャレンジのスタッフを 探しまわるコミュニケーション 能力が必須だった • NMEA 2000 など 、 ホンモノのパケットを 初めて 見ることができたので 、 復習 しておきたいところ • 今年のCODE BLUEでも CTF開催予定とのことなので 、 覗きに 行きたい ! • 来年も 機会があれば参戦しにいきます 17
  14. 自己紹介 • @tkfire o 都内の会社で、 製造業のお客様へのサービス 提供( コンサルティング・ 実機診断等) を

    しています o 自動車はもちろん 、 船舶業界へのサービス 提供経験があり 、 Maritime Hacking Village に興味 が湧いて 参加しました 。 o 他にも 航空宇宙分野のサイバーセキュリティに 興味を 持って 対外発信活動等を 行っています 。 • CTF活動 o 歴: 素人に毛が生えたレベル ▪ SECCON beginners などにたまに 参加する 程度。 ▪ 昨年のCHV CTFが初めての 本格参加CTF 19
  15. DEF CON 34 MHV CTFチャレンジ(代表的なもののみ抜粋) ➢ 問題数が非常に多く、 4人チームのため AIを活用しても全問解くことは事実上難しい 本日簡単に問題を紹介

    カテゴリ 主な内容 Badge SAO badge のMCU を UPDI で解析・書換えし、 BlueOS WEB BOARDING -PARTY Crypto LED演出を実装する実機カテゴリ。 BlueOS のWeb API 、認証情報漏えい、 TLS証明書検証、 extension 取得記録を調査する。 Ship -CTFネットワークと RUDRA remote range を経由し、船内 PCへ正規経路からアクセスする。 Sub Wars Web サービスを利用した暗号問題。前問の知識や session 状態を後続問題で再利用する。 Grand Theft Boat NMEA 2000 船内bus のdevice 識別や、操船系への介入を扱う実機中心のカテゴリ。 NACOS Platinum NACOS ECDISへAIS/NMEA traffic を注入し、偽 target などの表示を発生させる実機問題。 Port Vehicle 会場のcrate 、危険物 label 、 shipping manifest を調査する現地探索問題。 Reverse Engineering PCAP暗号解析、独自 protocol 解析、 JUE-87 Inmarsat -C端末simulation の操作を扱う。 Signal K WEB Signal K の認証欠如、 plugin 設定のcode injection 、 data -triggered command injection Trucking SAE J2497 系車載通信、診断 message 、 UART、 ASK/PSK波形、 GPS RFを解析する。 Misc を攻略する。 天測、 NAVTEX schedule 、 Winlink 圧縮、など複数分野を扱う。 20
  16. 【 NAVTEX】 GIUK EGC Weather Exercise 問題文 • TelePORTing •

    -ID: 132 • -Category: Signals • -Value: 100 • -Type: standard • -Solves: 0 • Description • Clear skies, at least i think in our area. • Might take a while, but have a look around. https://www.mhvctf.com/navtex • 問題文からは Web ページ上で試行することで何かをする問題と読み取れる 22
  17. 【 NAVTEX】 GIUK EGC Weather Exercise 問題文中のURLにアクセスすると … • 左パネル

    • 海図(北大西洋) と自船アイコン(黄色い三角) • 右パネル • `Heading` ( 0–359 、初期 75 ° ) / `Speed` ( 0–40 kt 、初期 12 kt )を指定し船を動かす ことで `Lat:` / `Lon:` (小数 4桁)が変化 • 船の場所によって、右下の画面にログメッセージが表示 自分の船 23
  18. 【 NAVTEX】 GIUK EGC Weather Exercise 動かすのも楽しいが … • いちいち船の速度や向きを手作業で

    変える のも大変なので、 APIで操作できな いか試すと、最初に払い出される session_id を使うことで、 GETリクエストで 様々情報を得られる。(以下は初期位置の緯度経度で GET) • POST api /session/start • {"session_id ":"..."} • GET api /broadcast?sid =..& lat =..& lon =.. • {"latitude":58.5,"longitude": -40.5,"corrected":false,"blocked":false, "transmission":true,"timestamp":"2026 -08 -08T20:33:45Z","les":"121", "message_number":9801, "codes":{ "c0":"1","c1":"1","c2":"04","c3":"58N041W01001","c4":"01","c5":"00" "header":"LES 121 -MSG 9801 -Met/NavWarn Safety Call to Area:", "message":"SECURITE ¥nHEAVY CLOUD COVER. VISIBILITY REDUCED."} }, • なにやら C0~C5 という怪しい値が出たのでネットで検索。 24
  19. 【 NAVTEX】 GIUK EGC Weather Exercise IMO International SafetyNET Manual

    • 船舶向けの衛星安全情報サービス「 SafetyNET 」の運用マニュアル • IMO: 「国際海事機関」 • SafetyNET では、航海中の船に次のような重要情報を衛星経由で自動配信する • 航行警報(漂流物、灯台の故障、危険区域など) • 気象警報・天気予報 • 遭難・捜索救助( SAR)情報 • その他の緊急な海上安全情報( MSI ) • C0~C5 の意味も公開されていた。 コード 概要 初期位置の値 C0 海域コード `1` = 大西洋東 C1 優先度 `1` = Safety C2 サービスコード `04` = 矩形 C3 エリアアドレス `58N041W01001` = C4 反復コード(?) `01`= 初回1回のみ C5 提示コード(常に 0か00 ) `00` 南西隅 58N/041W から北へ 1° ・東へ 1° 25
  20. 【 NAVTEX】 GIUK EGC Weather Exercise エリアアドレスをもとにした探索 • C2が04 、

    C3が58N041W01001 ということから、 されていると判断される。 1°× 1° の矩形のエリアが形成 • 中心点(上記の場合は 58.5, -40.5 )で GETしたときのみ何かしらの反応があるようだった ので、以下の地図上で 1°× 1° の矩形を総当たり。 緯度が50N~70N 、 経度が50W~000 なので、 50 ×20=1000 個の矩形 コード 概要 初期位置の値 C2 サービスコード `04` = 矩形 C3 エリアアドレス `58N041W01001` = 南西隅 58N/041W から 北へ1° ・東へ 1° 26
  21. 【 NAVTEX】 GIUK EGC Weather Exercise Maritime で2種類を区別する信号といえば …? •

    応答json が得られる矩形が全部で 57 個。 2グループに分かれている何かが出て きた(わかりやすくするために上の段と下の段で色分け) • Maritime なので モールス信号かも と思い、上の段をトン、下の段をツーとして復号 27
  22. 【 NAVTEX】 GIUK EGC Weather Exercise Maritime らしくモールス信号で正解だった • 1グループ目:ーー

    ・・・・ • ーー(M) ・・・・ (H) ・・ー (U) ー・ー (K) ・・・ー ・・・ー ー・・・ー (V) ー・・・ー (=) ーー・ ・・ ーー・ (G) ・・ー ー・ー ・・ (I) • 2グループ目 • ・・ーー・ー (_) ****** • =にはBT(文の区切り)、 +にはAR(電文の終わり)という意味があるらしく、 それぞれ ”{”、 ”}”と解釈すると MHV{GIUK_******} で正答 28
  23. 【 Grand Theft Boat 】 Sea Detective 問題文 • The

    boat runs on NMEA 2000 : GPS, compass, depth, engine, and autopilot traffic on one trusted bus. No passwords, no encryption, no message authentication. This is a one person -at-a-time, marshal -supervised station. Use the provided reader view or terminal to find the live vessel -heading traffic ( PGN 127250 ), then identify the device that produces it: its source address and its unique number . Report the heading device and its unique number to the marshal to score. • この船では NMEA 2000 が使用されています。 GPS、コンパス、水深、エンジン、オートパイ ロットの通信が、すべて 1つの信頼されたバス上を流れています。パスワード、暗号化、メッ セージ認証はいずれもありません。このステーションは 1回につき 1人だけが利用でき、マー シャルの監督下で実施します。用意されているリーダー画面またはターミナルを使って、現在 流れている船舶の方位情報の通信 PGN 127250 を見つけてください。次に、その方位情報を 生成しているデバイスを特定してください。必要なのは以下の 2つです。 * ソースアドレス * ユ ニーク番号方位情報 を送信しているデバイスと、そのユニーク番号をマーシャルに報告すると 得点になります。 30
  24. 【 Grand Theft Boat 】 Sea Detective NMEA2000 とは •

    IEC 61162 -3で規定( N2K と略されたりする) • 海洋産業の通信規格でNational Marine Electronics Association(NMEA) によって開発・維 持がされている • トラックなどでよく使用される J1939(CAN2.0b 29bit 拡張フォーマットがベース )をベース として作られた。 • PGN( Parameter Group N um ber )というデータメッセージの識別番号がある • 主なPGN の例: • PGN 129029 : GNSS( GPS)の位置情報(緯度・経度・高度など) • PGN 128267 :水深データ • PGN 127488 :エンジン回転数や負荷などのパラメータ • 問題文にある PGN 127250 は「船体の進行方向( Vessel Heading )」を表す 今回特定するデバイス GPS SA = 0x10 Compass SA = 0x23 Depth Sensor SA = 0x31 NMEA 2000 BUS ( CAN ベース) Engine ECU SA = 0x45 Autopilot SA = 0x52 31
  25. 【 Grand Theft Boat 】 Sea Detective 現地の環境 • CANは現地の船から

    直接生えているので 乗り 込めばヨシ☛ コレ 32
  26. 【 Grand Theft Boat 】 Sea Detective 解法の手順の概要 PGN 127250

    のメッセージを探す ↓ SA( Source Address )を取得する ↓ 同じ SAを持つ別のメッセージ、 PGN 60928 を探す ↓ Unique Number (ユニーク番号方位情報)を取得する ↓ スタッフに伝えて Flag をもらう 33
  27. 【 Grand Theft Boat 】 Sea Detective 解法の手順①: Source Address

    の特定 1. CAN IDが09F112xx の形のフレームを探 し、 Source Address を 把握する 。 1 J1939 CANデータフレーム全体 29-bit Identifier SOF Control DATA 0~8 byte DLC CRC ACK EOF Identifierを拡大 2 29-bit Identifierの内訳 Priority 3 bit R 1 DP 1 PDU Format (PF) 8 bit PDU Specific (PS) 8 bit Source Address (SA) 8 bit bit 28–26 bit 25 bit 24 bit 23–16 bit 15–8 bit 7–0 PGNを決める領域 • 今回のPGN は127250 = 0x1F112 • PGN はCAN IDのうち、 下から 9bit 目から 26 bit 目の計18 bit 。 • PGN 127250 には、 NMEA 規格によって標準で「 Priority = 2 」が割り当てられている。 • よって、 Priority は0b010 となるため、 CAN IDは09F112xx の形をとる • Source Address は定常通信からお尻の 1byte で判断できる。 • 例: 09F11223 8 01 23 45 67 89 AB CD EF ^^ Source Address = 0x2 3 ※当日特定した Source Address は失念… 34
  28. 【 Grand Theft Boat 】 Sea Detective 解法の手順②: Unique Number

    の調査 2. もう一つ求められているのは「 unique number 」であり、先ほど特定した Source Address をもとに 、 ”ISO Address Claim” メッセージ 探す。 • NMEA2000 ではPGN 60928 がISO Address Claim メッセージとして定義(定期送信) • PGN 60928 を CAN IDにすると、 18EEFFxx となる( xxはSA、今回は 0x23 ) • フレーム のDATA先頭21bit がUniqueNumber と定義されている • 例: 18EEFF23 8 F5 01 C0 2C EF AA 46 C0 ^^^^^^^ • 先頭3 byte を d0 d1 d2 とする と • Unique = d0 | (d1 << 8) | ((d2 & 0x1f) << 16) • 上の例なら、 • 0xF5 | (0x01 << 8) | ((0xC0 & 0x1F) << 16) = 0x1F5 = 501 。 3. marshal にはSource Address と Unique Number 報告する。 • 伝えた結果口頭で MHV{ CA**************} とわかり正答 。 ※当日特定した unique number は失念… 35
  29. 【 Badge 】 UPDI Yours 問題文 • Use the provided

    UPDI programmers to extract a flag from the MHV DC 34 SAO. • This is a one -wire debugging and flashing interface (think JTAG) that can be used to extract the flag hidden on the SAO's MCU. • 用意されている UPDI プログラマを使って、 MHV DC 34 SAOからフラグを抽出 してください。 • UPDI は1本の信号線を使うデバッグ・書き込み用インターフェースです。 JTAGのようなものだと考えると分かりやすいです。このインターフェースを 利用して、 SAOのMCU 内部に隠されているフラグを取り出すことができます。 37
  30. 【 Badge 】 UPDI Yours 今年のMaritime Hacking Village のBadge •

    お値段 • $XXX • 概要 • LEDライトが大量に搭載(集合体恐怖症 …) • DEF CONのMain Badge につけると ピカピカ • Main Badge の設計が良くなく、逆向きで挿入 怪しい スルーホール 38
  31. 【 Badge 】 UPDI Yours FW 抽出するために UPDI プログラマがほしいが …

    • そもそも UPDI とは • UPDI ( Unified Program and Debug Interface ) • Microchip 社が開発した、主に AVR マイクロコントローラ向けのデバッグ • シングルワイヤで動作 I/F • ということはさっきのスルーホールが通信線っぽいとわかる • で、デバッガーはどう入手するかというと • 運営の人に「バッジ問解いてみたいんだけど、デバッガーどうすればいい?」と聞いた • 運営のひとが屈託のない笑顔で「貸してあげる!」と言って解決。 • 貸していただいたのは UPDI friend という製品。 • 余談ではあるが、運営もひとつしか持ってないようで、 運営・ tkfire (私)・もう一人の参加者で譲り合いながら 使っていた(あと 5分だけ …を連発しあっていた) 39
  32. 【 Badge 】 UPDI Yours いざ抽出 • PCからつないで抽出。 pymcpprog という

    python 系ツールでダンプ。 解析用PC USB-C to C ジャンパ線 (運営から貸与) • 内部から抽出したバイナリを解析したところ、バイナリに直接フラグ: MHV{UPDI********} が書かれていた。 40
  33. 【 Badge 】 SAO Demoscene 問題文 • We need to

    get a member of the fleets attention! • Use the provided UPDI programmers to program the SAO's MCU to drive the LEDs in a custom pattern. • Upon successful flashing and operation of the board with a sufficiently complex LED pattern to get the judges attention, expect the flag shipment to be sent over • 艦隊のメンバーの注意を引く必要があります! • 用意されている UPDI プログラマを使って、 SAOのMCU にプログラムを書き込 み、 LEDを独自のパターンで動作させてください。 • 書き込みが正常に完了し、ボード上で十分に複雑な LEDパターンを動作させて 審査員の注意を引くことができれば、フラグが送られてくるはずです。 42
  34. 【 Badge 】 SAO Demoscene とりあえずなんか カッチョイイヤツ 、 よろしく •

    問題文からして、光らせ方でオリジナリティを出して、運営に見せればフラグ がもらえると推測。 • 内部のバイナリを改変して作成。なお、解析の結果、設定値は以下などあっ た。 • SKY_LEDS :各種 LEDのどれに設定するか • Brightness :明るさ( 256 段階) • _DRIFT_MIN_MS / _DRIFT_ MAX_MS :次に速度を変えるまでの最短 /最長 (ms ) • 書き換え終わった後運営に「イケてるでしょ!」と言ったところ、「いいね! 点数あげちゃう!」と言って運営ボードから点数付与し終了。 • そのため、フラグが何だったのかは不明 … 43
  35. おわりに 感想:いろいろな問題が新鮮で、 AI利用可否に関わらず楽しめました。 • 船舶(に関わらず、自動車や航空宇宙もそうだが)では、通常見られない プロトコルや考え方、参照規格があり、問題を通じて、新しい知見を 多数得られた。 • MHV自体がコミュニケーションを大切にして いる

    Village だと感じ、(もちろんいい意味で) 新鮮な気持ちで楽しめた。 o 問題を解くために運営に 話しかけまくる o 運営から定期的に酒が配られる ▪ CTFdが落ちたときは大盤振る舞いだった • 来年はMHVだけでなく、 Aerospace Village CTF にも本格参入してみたい。 o 今年も問題などは確認していたが、本格着手はできなかった 45