Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
組織間の協力・協調のために PjM として向き合っていること
Search
Hiroyuki Sakai
August 04, 2023
0
720
組織間の協力・協調のために PjM として向き合っていること
[イベント情報]
CHIYODA Tech #1 ~1つのプロダクトを複数チームで開発する難しさとは~
https://studist.connpass.com/event/286645/
Hiroyuki Sakai
August 04, 2023
Tweet
Share
More Decks by Hiroyuki Sakai
See All by Hiroyuki Sakai
日経電子版のモバイル/PC版統合と今後の取り組み
hisa
1
2.5k
Featured
See All Featured
BBQ
matthewcrist
85
9.4k
Java REST API Framework Comparison - PWX 2021
mraible
PRO
28
8.3k
Responsive Adventures: Dirty Tricks From The Dark Corners of Front-End
smashingmag
251
21k
Fashionably flexible responsive web design (full day workshop)
malarkey
405
66k
Distributed Sagas: A Protocol for Coordinating Microservices
caitiem20
330
21k
No one is an island. Learnings from fostering a developers community.
thoeni
19
3k
Designing for humans not robots
tammielis
250
25k
The Illustrated Children's Guide to Kubernetes
chrisshort
48
48k
Principles of Awesome APIs and How to Build Them.
keavy
126
17k
Testing 201, or: Great Expectations
jmmastey
40
7.1k
Code Reviewing Like a Champion
maltzj
520
39k
[RailsConf 2023 Opening Keynote] The Magic of Rails
eileencodes
28
9.1k
Transcript
1 組織間の協力・協調のために PjM として向き合っていること 日本経済新聞社 デジタル編成ユニット 酒井 宙幸 2023年8月4日 CHIYODA
Tech #1 ~1つのプロダクトを複数チームで開発する難しさとは~
2 自己紹介 酒井 宙幸(さかい ひろゆき) - メディア系企業2社でソフトウェアエンジニア - ネイティブアプリ(Android)、Web フロントエンド
- 2019年日本経済新聞社に中途入社 - 日経電子版 の Web チームに配属 - システム刷新やエンハンス開発 - 2022年4月から PM チーム - 開発プロジェクト推進を目的とするチーム - 日経電子版 と NIKKEI Prime の開発プロジェクトを担当
3 - 2010年に創刊した「日経電子版」 - 登録会員数500万人、有料会員数80万人を超える経済メディア - Web、アプリ版に加え、紙面を快適に読めるビューアーを提供 - https://www.nikkei.com 日経電子版について
4 日経電子版の開発組織について - 企画(PdM) - セールス - マーケティング - コンテンツマーケティング
- 開発 - PMチーム - Web - API - アプリ - CMS - UI/UX など - 大型施策 - KPI 別チーム - MAU - Conversion - Retention など ベースチーム プロジェクトチーム プロジェクトの特性を考慮して職能 横断のチームを立ち上げ - 編集局 - 広告 - 法務 - CS など 関連部署 プラットフォーム・技術基盤 - 日経ID - SRE - セキュリティ - ネットワーク など ※ ※ 正確には「編集局」という部署はありませんが、説明の都合上「取材や編集業務を行う部署」を「編集局」と表現しています
- 取材から配信までの複雑なデータフローを扱うこと - コンテンツの見せ方への要求水準の高さ - 報道機関としての社会的責任や倫理的な判断が求められること...など 5 日経電子版の開発における難しさ 日経電子版の価値の根源である「報道」を取り巻く 人や物事の動きをシステムとして表現すること
6 プロジェクトマネージャーとして開発の難しさにどう向き合うか - 開発組織内だけではなく、社員の半数以上が所属する編集局と協力・協調しプロジェク トを進めていくことが重要 - 編集業務やドメイン知識を得ることもプラスにはたらく - 編集業務のワークフローの理解 -
扱うコンテンツへの理解 - 読者のニーズの理解 - 報道業界のトレンドや課題の理解...など
7 - 前述の通り、編集業務への知見を深めることは大切だが、プロジェクトマネージャーと してフラットな視点を失ってはいけない - 特に、日々の業務に追われ視野が狭くなっているときは、一旦立ち止まり自分の行動 や考え方を振り返る - 要望を取り入れることをゴールにしていないか? -
自分の持つ専門性にとらわれていないか? - お互いがプロフェッショナルとして信頼し合えているか? フラットな視点を持ち続けるために
8 要望を取り入れることをゴールにしていないか? - コンテンツを作り、伝えるための知見が豊富である編集局 - しかし、開発組織が編集局の要望をそのまま実現することを目的にしてしまわないよう に注意しなければならない - Web サービス開発の専門家として編集局が本質的に求めていることを方向性や制約
を提示しながら、共に考えていく
9 自分の持つ専門性にとらわれていないか? - 自分の持つ専門性にとらわれてしまうことで、プロジェクトの主要な目的の達成から遠 ざかる場合がある - 例えば、エンジニアのバックグラウンドを持つプロジェクトマネージャーの場合、開発レ イヤーでの懸念事項が目に入りやすい - 懸念事項を防衛線とするのでなく、他案を見出すきっかけとする
10 お互いがプロフェッショナルとして信頼し合えているか? - 「お互いにプロフェッショナルであり、サービスを良くしたいと思っている」という信頼を ベースに、異なる視点や専門性が交流し、より良い解決策や新たなアイデアが生まれ る - 「提案・相談しても無駄」という関係性になっていないか注意する
11 - プロダクト開発において複数のチーム・組織との協力・協調は必須 - プロジェクトマネージャーとして向き合うべきこと - 関連するチーム・組織の業務知識を学ぶこと - 日常的に行動や考え方を見返し、フラットな視点を持ち続けること -
異なる視点や専門性の交流によって最良の意思決定に導くこと まとめ
ご清聴ありがとうございました 12
13 - デジタル事業に関わる職種を広く募集しています - プロジェクトマネージャー - プロダクトマネージャー - デザイナー -
エンジニア...など - デジタル人材採用サイト(QRコード参照) - https://hack.nikkei.com/ - ご興味がありましたら、懇親会でお気軽に質問いただけたらと思います! - 例: 「日経で働くって実際どう?」「技術的に面白いことできる?」など ともにプロダクトを磨いていく仲間を募集しています