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マルチプロダクトでスケールするプロダクト開発組織をつくるために

Hirofumi Tanahashi
November 02, 2022
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 マルチプロダクトでスケールするプロダクト開発組織をつくるために

PMカンファレンス2022の登壇資料です。

Hirofumi Tanahashi

November 02, 2022
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  1. 2 2022.11.2ɹɹʛɹɹPM Conference 2022ɹɹʛɹ ɹɹʛɹɹ© 2022 PLAID Inc. ⾃⼰紹介 棚橋

    寛⽂ Hirofumi Tanahashi twitter : @htana117 • 執⾏役員 / VP of Product • 楽天 → ビズリーチ → プレイド • アプリ版KARTE、KARTE Blocksの事業責任者 兼PdMとして、⽴ち上げとグロースに従事 • プロダクト戦略、組織、プロセスづくり
  2. 株式会社プレイド 東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX 10F 設⽴:2011年10⽉ 従業員:240名 ⽇本語 株式会社プレイド 東京都中央区銀座6-10-1

    GINZA SIX 10F 設⽴:2011年10⽉ 従業員:269名(2022年3⽉末時点) 資本⾦:2,677,799,778円 沿⾰ 2011年10⽉ 2015年3⽉ 2018年3⽉ 2018年4⽉ 2019年11⽉ 2020年5⽉ 2020年12⽉ 2021年9⽉ 2022年2⽉ 2022年3⽉ 創業 CXプラットフォーム「KARTE」正式版を提供開始 「KARTE for App」を提供を開始 既存投資家を中⼼に7社から総額27億円の資⾦調達を実施 Googleからの資⾦調達を実施 Emotion Techへの出資と戦略的パートナーシップの締結 東証マザーズ上場 エモーションテックのグループ参画 「KARTE Signals」提供を開始 「KARTE RightSupport β版」 提供を開始 3
  3. 5

  4. 6 2022.11.2ɹɹʛɹɹPM Conference 2022ɹɹʛɹ ɹɹʛɹɹ© 2022 PLAID Inc. アジェンダ 1.

    ビジョンと成⻑モデルの話 2. スケールする際に発⽣する課題 3. プロダク ト開発組織とプロダク トマネジメン トプロセス 4. まとめ
  5. 7 2022.11.2ɹɹʛɹɹPM Conference 2022ɹɹʛɹ ɹɹʛɹɹ© 2022 PLAID Inc. アジェンダ 1.

    ビジョンと成⻑モデルの話 2. スケールする際に発⽣する課題 3. プロダク ト開発組織とプロダク トマネジメン トプロセス 4. まとめ
  6. 8 2022.11.2ɹɹʛɹɹPM Conference 2022ɹɹʛɹ ɹɹʛɹɹ© 2022 PLAID Inc. • ⼀番重要なことは、

    ビジョンを実現すること • ビジョンを実現するには成⻑モデルを作ることが重要 (e.g. AmazonのFlywheelモデル) • ビジョンと成⻑モデルがあった上で、 それを実現するためのプロダク トをつく る • そのためのプロダク ト開発組織をつく る という順番なので、 ビジョンと成⻑モデルの話から始めます。 はじめに
  7. 9

  8. 10 2022.11.2ɹɹʛɹɹPM Conference 2022ɹɹʛɹ ɹɹʛɹɹ© 2022 PLAID Inc. 2VBMUSJDT*10c4#SFBLEPXO IUUQTXXXNFSJUFDIDBQJUBMDPNCMPHRVBMUSJDTJQPTCSFBLEPXO

    狙っている成⻑モデル :マルチプロダクト x 強いSaaS Negative Churnを獲得し、 NRRを⾼い⽔準でキープできるSaaS 1. 様々なEntryポイン トがあること 2. Churnを低く抑えられること 3. UpSell/CrossSell⽣まれやすい構造で あること
  9. 11 2022.11.2ɹɹʛɹɹPM Conference 2022ɹɹʛɹ ɹɹʛɹɹ© 2022 PLAID Inc. 理想の価値提供モデルに向けた歩みと現在地 2015

    - 2018 2018 - 2021 2021 - 現在 Web接客 CX Platform (シングルプロダクト) Web接客 KARTE CX Platform KARTE プロダクト全体 40⼈ CX Platform (マルチプロダクト) Core Web App Message Blocks Right Support Signals Talk Emotion Tech プロダクト全体 60⼈ プロダクト全体 80⼈
  10. 12 2022.11.2ɹɹʛɹɹPM Conference 2022ɹɹʛɹ ɹɹʛɹɹ© 2022 PLAID Inc. CoreとApplicationの関係性 1.

    企業とエンドユーザーのタッチポイン トにおいて、 価値あるプロダク トをつく る (Application) 2. プロダク トが利⽤される中でデータが蓄積され、 そ れを⽤いて、 解析基盤を強化 ・ 解釈データを付与 ・ 様々な切り⼝で可視化する (Core) 3. Coreを強みにして、 周辺のタッチポイン トに新たな プロダク トを提供する (Application) Core Web App Signals 機能 データ
  11. 13 Web (2015.03) App (2018.03) Signals (2022.02) Emotion TechάϧʔϓձࣾԽ (2021.08)

    Right Touchઃཱ (2021.10) Blocks (2020.07) Datahub (2018.12) Message (2022.11)
  12. 14 2022.11.2ɹɹʛɹɹPM Conference 2022ɹɹʛɹ ɹɹʛɹɹ© 2022 PLAID Inc. アジェンダ 1.

    ビジョンと成⻑モデルの話 2. スケールする際に発⽣する課題 3. プロダク ト開発組織とプロダク トマネジメン トプロセス 4. まとめ
  13. 15 2022.11.2ɹɹʛɹɹPM Conference 2022ɹɹʛɹ ɹɹʛɹɹ© 2022 PLAID Inc. 1. ビジョン

    ・ 向かう⽅向性から考える 2. 世の中の課題 ・ コンテキストから考える (市場変化、 顧客変化、 競争環境 etc) 3. ⾃社の強み ・ 競争優位性 ・ シナジーから考える プロダクトを考える際に重要な3要素 (Why, What, How) プロダク トマネジメン トにおいては、 Why/Whatがまず重要。 そこを考える際に3つのアプローチがある。
  14. 16 2022.11.2ɹɹʛɹɹPM Conference 2022ɹɹʛɹ ɹɹʛɹɹ© 2022 PLAID Inc. 理想の価値提供モデルに向けた歩みと現在地 (再掲)

    2015 - 2018 2018 - 2021 2021 - 現在 Web接客 CX Platform (シングルプロダクト) Web接客 KARTE CX Platform KARTE プロダクト全体 40⼈ CX Platform (マルチプロダクト) Core Web App Message Blocks Right Support Signals Talk Emotion Tech プロダクト全体 60⼈ プロダクト全体 80⼈
  15. 17 2022.11.2ɹɹʛɹɹPM Conference 2022ɹɹʛɹ ɹɹʛɹɹ© 2022 PLAID Inc. 1. 顧客課題とニーズの複雑化

    2. 短期と⻑期のバランス 3. 管理・運⽤コスト増⼤ 4. 意思決定速度の低下 クライアン トの業種やビジネスモデルが様々、 多様な課題やニーズに向き合う必要性が 出てく る (Horizontal Saasでは特に) 事業 ・ 組織規模が⼤きくなる中で、 顕在化してくる課題 初期フェーズは、 (1)ビジョンと(2)顧客課題 (⽐較的シンプル) を考えていればよかったが、 事業 ・ 組織規模 が⼤き くなると、 以下の4つの課題が同時期に発⽣する。 既存顧客が増える ・ 競争が激化すると、 クライアン トやマーケッ トからの引⼒が強くなり、 短期に引っ張られ、 ビジョン ・ ⻑期視点での活動とのバランスをとるのが難し くなる プロダク ト数や機能が増えて複雑性が増す、 管理 ・ 運⽤コストが上がる ⼈数が増え、 複雑さが増し、 意思決定スピードが落ちる
  16. 18 2022.11.2ɹɹʛɹɹPM Conference 2022ɹɹʛɹ ɹɹʛɹɹ© 2022 PLAID Inc. アジェンダ 1.

    ビジョンと成⻑モデルの話 2. スケールする際に発⽣する課題 3. プロダク ト開発組織とプロダク トマネジメン トプロセス 4. まとめ
  17. 19 2022.11.2ɹɹʛɹɹPM Conference 2022ɹɹʛɹ ɹɹʛɹɹ© 2022 PLAID Inc. ⽬的別に、 3レイヤーに切り分ける

    Product Core Feature Core Platform 顧客課題を解決するための機能開発 (Issue Driven) ビジョンを実現するための共通コア機能の開発 (Vision Driven) 安定性と技術的な競争優位性を持つための開発 (Technology Driven) ※ぱきっと切り分かれている訳ではなく重なっている、重⼼の話
  18. 20 2022.11.2ɹɹʛɹɹPM Conference 2022ɹɹʛɹ ɹɹʛɹɹ© 2022 PLAID Inc. レイヤーごとのチーム Product

    Core Feature Core Platform Web App Blocks Signals Message Talk Insight Action データ連携 解析基盤 セキュリティ Design System DevOps PMF探索フェーズ グロースフェーズ
  19. 21 2022.11.2ɹɹʛɹɹPM Conference 2022ɹɹʛɹ ɹɹʛɹɹ© 2022 PLAID Inc. 3レイヤーに分けることで、 何ができるようになるか

    1. 顧客課題とニーズの複雑化 2. 短期と⻑期のバランス 3. 管理・運⽤コスト増⼤ 4. 意思決定速度の低下 ⽬的を切り分け、 プロダク トを考える際のアプローチ (ビジョン、 顧客課題、 ⾃社 の強み) を絞ることで、 シンプルに考えられるようにし、 結果⾃⾛しやすく する 3つのアプローチのバランスをとる役割を外部化することで、 レイヤー内 ・ チーム 内で考えなく ていいようにする (組織設計側で解決する) プロダク ト ・ 機能の担当をレイヤーごとに切り分けることで、 管理 ・ 運⽤コス トを 下げる レイヤーごとに責任者を⽴て、 裁量を渡し、 意思決定スピードを上げる 4つの課題をまとめて解く ことができる。
  20. 22 2022.11.2ɹɹʛɹɹPM Conference 2022ɹɹʛɹ ɹɹʛɹɹ© 2022 PLAID Inc. レイヤーの⽬的にあった、 役割配置をする

    Product Core Feature Core Platform PdM PMM Engineer Designer PdM Engineer Designer Engineer Designer
  21. 23 2022.11.2ɹɹʛɹɹPM Conference 2022ɹɹʛɹ ɹɹʛɹɹ© 2022 PLAID Inc. レイヤーの⽬的にあった、 役割配置をする

    Product Core Feature Core Platform PdM PMM Engineer Designer PdM Engineer Designer Engineer Designer
  22. 24 2022.11.2ɹɹʛɹɹPM Conference 2022ɹɹʛɹ ɹɹʛɹɹ© 2022 PLAID Inc. プロダクトマネジメントプロセス プロダク

    トマネジメン トの⼒点は、 プロダク ト特性や事業フェーズによっても異なる。 良いプロダク トをつく り 価値を⽣み出すために必要な汎⽤的なプロセスに着⽬し、 チーム内でこれらが満たされているようにする。 (1) プロダクトに⽅向性をつけ、 チーム全員が共通認識を持つ (2) 価値あるプロダクト・機能を⾒ つける (3) やるべき開発タスクが整理・優 先順位づけされている (4) チームが継続的に良いリズム、 良い関係性で開発が⾏える (5) ユースケースをチーム全員が解 像度⾼く理解してる (6) アウトカムを確認する、評価す る (7) プロダクトフィードバックルー プが回る (8) ポジショニングとメッセージン グを継続的に改善する (9) Packaging&Pricingを継続的に改 善する (10) プロダクト・機能の継続的なデ リバリーが⾏われている チームとして動き出したら プロトタイプ~Bete提供はじめたら Beta~GA提供はじめたら チーム内で誰がカバーしてもいいが、埋まらないプロセスはPdMが持つ
  23. 25 2022.11.2ɹɹʛɹɹPM Conference 2022ɹɹʛɹ ɹɹʛɹɹ© 2022 PLAID Inc. プロダクトマネジメントプロセス (1)

    プロダクトに⽅向性をつけ、 チーム全員が共通認識を持つ (2) 価値あるプロダクト・機能を⾒ つける (3) やるべき開発タスクが整理・優 先順位づけされている (4) チームが継続的に良いリズム、 良い関係性で開発が⾏える (5) ユースケースをチーム全員が解 像度⾼く理解してる (6) アウトカムを確認する、評価す る (8) ポジショニングとメッセージン グを継続的に改善する (9) Packaging&Pricingを継続的に改 善する (10) プロダクト・機能の継続的なデ リバリーが⾏われている チームとして動き出したら プロトタイプ~Bete提供はじめたら Beta~GA提供はじめたら (7) プロダクトフィードバックルー プが回る スケールに合わせて、⻘:PdM、⻩:PMMで役割分担をする プロダク トマネジメン トの⼒点は、 プロダク ト特性や事業フェーズによっても異なる。 良いプロダク トをつく り 価値を⽣み出すために必要な汎⽤的なプロセスに着⽬し、 チーム内でこれらが満たされているようにする。
  24. 26 2022.11.2ɹɹʛɹɹPM Conference 2022ɹɹʛɹ ɹɹʛɹɹ© 2022 PLAID Inc. プロダクトマネジメントプロセス •

    必要なプロセスがチームごとに満たされているか気付ける、 満たされていないものを誰 かがカバーしにいく動きにつなげる (最適なアサインや採⽤に繋げる) • 各プロセスにおけるTry&Errorが⾏われ、 学習が進むことにより、 継続的に会社にナレッ ジを蓄積する • このフレームを通してPdM個々⼈が⾃分の現在のカバー範囲を認識し、 新しいチャレンジ をしやすくなる、 段階的に成⻑できる機会をつく る このプロセスを⾔語化して共通認識を持つことで、 今後以下を実現していきたい。
  25. 27 2022.11.2ɹɹʛɹɹPM Conference 2022ɹɹʛɹ ɹɹʛɹɹ© 2022 PLAID Inc. アジェンダ 1.

    ビジョンと成⻑モデルの話 2. スケールする際に発⽣する課題 3. プロダク ト開発組織とプロダク トマネジメン トプロセス 4. まとめ
  26. 28 2022.11.2ɹɹʛɹɹPM Conference 2022ɹɹʛɹ ɹɹʛɹɹ© 2022 PLAID Inc. まとめ •

    事業 ・ 組織規模が⼤き くなるにつれて、 複数の問題が同時期に起こる (⼤変) • スケールするには⽬的の切り分けと、 ⽬的に対してベストな役割 ・ 体制をセッ トすることが 重要 (e.g. Issue Driven/Vision Driven/Technology Driven、 PdM/PMM体制) • スケールするには、 個⼈突破から組織としての再現性が必要。 フレームを持ち、 Try&Error とナレッジ化を⾏いやすく する (e.g. プロダク トマネジメン トプロセス)
  27. 29 2022.11.2ɹɹʛɹɹPM Conference 2022ɹɹʛɹ ɹɹʛɹɹ© 2022 PLAID Inc. プレイド採⽤情報 @htana117

    https://recruit.plaid.co.jp/ ご興味ある⽅気軽にDMください ! 最後に :プロダクトマネージャー募集中 ! ! マルチプロダク ト戦略 x 強いSaaSモデルの構築、 その先のビジョンの実現に⼀緒に取り組みませんか? 成⻑フェーズのプロダク トのグロースもまだまだこれから。 さらにPMF探索中の新規プロダク トも複数あ ります。 少しでも興味を持っていただけた⽅、 ぜひ⼀度カジュアルに話しまし ょ う。 https://meety.net/matches/ omrmPWMiZuGG