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SREがミッションに集中するための道標

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March 13, 2026
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 SREがミッションに集中するための道標

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Junya Taniai

March 13, 2026
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  1. © 2026 ANDPAD All Rights Reserved. Confidential • Oracle Databaseの設計・構築・テクニカルサポートを経験

    • Microsoft Azureの導入支援を行うSIerで11名のチームの Engineering Managerや、SREのプレイングマネージャを経て、 2025年11月アンドパッドに参画 谷合 純也 開発本部サービスプラットフォーム部 SRE Profile | 経 歴 2 自己紹介 • ラーメン屋:てんてんラーメン • うどん屋 :ウエスト • ビール:アサヒィスゥパァドゥルァァァァイ favarite| 推し jnytnai0530
  2. © 2026 ANDPAD All Rights Reserved. Confidential スマホで撮影した写真、 チャットで共有された 資料や各現場の図面

    ANDPADは現場の効率化から経営改善まで一元管理できる クラウド型建設プロジェクト管理サービスです ※ データ 入力 データ 活用 データを活用して、 ・資料作成 ・検査報告書作成 ・帳票作成 ・データ資産... 検査 受発注 引合粗利 図面 チャット 工程表 報告 写真 クラウド上で最新の情報を共有 4 ANDPADとは ※『建設業マネジメントクラウドサービス市場の動向とベンダシェア(ミックITリポート 2025年12月号)』(デロイト トーマツ ミック経済研究所調べ)
  3. © 2026 ANDPAD All Rights Reserved. 5 ※『建設業マネジメントクラウドサービス市場の動向とベンダシェア(ミックITリポート2025年 12月号)』(デロイト トーマツ

    ミック経済研究所調べ) ANDPAD が支える建設DX 幸せを築く人を、幸せに。 住まいをつくる。ビルや施設をつくる。街をつくる。 生活を豊かにする建築・建設業は、幸せづくりと例えられます。 私たちは、その幸せづくりをする人たちをテクノロジーの力で 後押ししていきたい。心からそう考えてます。 我々はこれからもお客様の声をサービスに反映して、 建設業界及び建設業従事者様の業務効率化、 DX化を支援してまいります。 Mission 利用社数 23.3万社 ユーザー数 68.4万人
  4. © 2026 ANDPAD All Rights Reserved. Confidential ANDPADサービス一覧 現場管理を効率化したい 工事写真の撮影・整理・台帳作成を効率化したい

    顧客と円滑にコミュニケーションしたい ・ 顧客への提出物をスムーズに作成したい 工程管理の手間を 減らしたい 円滑にコミュニケーショ ンしたい 検査や是正指示を 効率化したい 経営・営業データを 可視化したい 受発注・請求書受領を 効率化したい z 社内での承認フローを 効率化したい 断熱リフォームの効果を 可視化したい 現地調査を効率化したい 現場訪問の回数を 減らしたい 安全衛生管理を 徹底したい 社外リソースを 活用したい システム連携で効率性を 上げたい 施工管理 案件概要 資料 ボード 写真 写真台帳 黒板 黒板 AI作成 豆図AI キャプチャー デジタル サイン 報告出力 レイアウト 電子納品 おうちノート 工程表 横断 マイルストーン チャット 報告 図面 検査 Analytics 引合粗利管理 受発注 請求管理 資料承認 サーモ 3Dスキャン 遠隔臨場 入退場管理 BPO API連携 アプリ マーケット 6
  5. © 2026 ANDPAD All Rights Reserved. Confidential 7 アジェンダ •

    SREの現実 • 問題の構造 • アンドパッド事例紹介
  6. © 2026 ANDPAD All Rights Reserved. Confidential 10 SREのよくある風景 関心ごと

    • サイト信頼性 • Observability • トイル改善(自動化) • Platform Engineering • SLI/SLOの設計 現実 • DBの相談 (バージョンアップ、マイグレーション、チューニング) • コストの相談 • インシデント対応 • セキュリティのレビュー依頼 • 各種アカウント発行
  7. © 2026 ANDPAD All Rights Reserved. Confidential 11 SREのよくある風景 一般的にSREの業務が多すぎる。

    関心ごとに注力したいのに... 日々の割り込みタスクで1日が終わってしまう...orz
  8. © 2026 ANDPAD All Rights Reserved. Confidential 13 便利屋化 便利屋化のメカニズムと対策

    1. 「便利屋化」を招く構造 (Mechanism) ◦ 少数精鋭 & 高い技術力 & 断らない姿勢 ◦ 境界が曖昧になり、依頼が集中 2. 発生する問題 (Problem) ◦ 事業に基づく順位付けができず、優先順位が戦略ではなく「依頼順」になる ◦ 結果として、SRE本来の関心事(信頼性設計、自動化など)に集中できない 3. 解決策 (Solution) ◦ 「やらないこと」を決め、境界線を引く ◦ 専門領域(例:DB、コスト)を移譲する ◦ → SREは「本質的な業務」に集中する
  9. © 2026 ANDPAD All Rights Reserved. Confidential 14 大改造!!劇的ビフォーアフター アカウント欲しい

    コストコントロール DBのチューニング セキュリティやインフラ のコードレビュー依頼 依 頼 順 に な り や す い アカウント欲しい コストコントロール DBのチューニング レビュー依頼 インシデント発生! 緊急対応で全ての順番が崩壊 ビフォー
  10. © 2026 ANDPAD All Rights Reserved. Confidential アフター 15 大改造!!劇的ビフォーアフター

    DBのチューニング セキュリティの レビュー依頼 コストコントロール 専門領域を 別チームに移譲 Observability 問い合わせや相談 境界線を引く サイト信頼性設計 トイル改善(自動化) 事業インパクトに基づく順位付け可能 インシデント対応! アーキテクチャ レビュー
  11. © 2026 ANDPAD All Rights Reserved. Confidential 17 マルチプロダクト戦略、多数の開発チーム Frontend

    Backend Native App QA Frontend Backend QA Frontend Backend Native App 開発チームA 開発チームB 開発チームC Frontend Backend 開発チームD 横断的な関心事を扱うチーム (SRE, DBRE, CRE, セキュリティ, FinOpsなど)
  12. © 2026 ANDPAD All Rights Reserved. Confidential 18 より事業に価値貢献できる体制にシフト •

    SREでチームミッションの中で推進していたいくつかの課題領域が、事業成長に伴い、 超重要課題となりました。 • ミッションをSREから独立させて専任体制に移行することで、価値貢献度の高い活動へ リソースを集中 • 経験豊富なSREが他チームへ異動することで、重要な課題の解決が より効果的に進行できるようになりました。 SRE DBRE CRE セキュリティ FinOps ミッションを 移譲 メンバーが異動
  13. © 2026 ANDPAD All Rights Reserved. Confidential 19 アンドパッドの横断的な関心事を扱うチーム z

    SRE DBRE CRE インシデント 対応 インシデントレポート ポストモーテム 取りまとめ テクニカル サポート QA トイル改善 (自動化) インフラ管理の セルフサービス化 および技術支援 Platform Engineering Observability クエリ パフォーマンス改善 Observability 環境構築および バージョンアップ、 新機能検証 アカウント発行対応 インシデント対応 セキュリティ FinOps アプリケーション脆弱性対策 クラウドセキュリティ対策 組織のセキュリティ文化醸成 セキュリティ研修開催 セキュリティツールの評価 および 導入 コストモニタリング コスト最適化 アーキテクチャ改善 コストインシデント対応 および コスト版ポストモーテム作成 アカウント 発行対応
  14. © 2026 ANDPAD All Rights Reserved. Confidential 20 アンドパッドの工夫 1.

    SREと開発チームが密に連携できる環境 ◦ オーナーシップを適宜割り振りながら、課題の解決に向き合う ◦ 現実的にチームミッションの境界を跨いで対応することもあるが、SREから他チームに連携を 依頼することも多い 2. チーム間連携のオーバーヘッド対策 ◦ Slackワークフローを活用(連携が必要な依頼はワークフローを案内) ◦ DBREとセキュリティは同じ部に所属し、方向性や戦略を共有 ◦ FinOpsは部は異なるが、知識のサイロ化を防ぐ意味でも同じ Slackチャネルで活動 ◦ CRE作成のポストモーテムを共同で振り返りし、相互理解を深める 3. その他 ◦ SREとDBREの有志で、データベースリライアビリティエンジニアリングの輪読会を開催 ◦ 各種カンファレンスやイベントには共同参加
  15. © 2026 ANDPAD All Rights Reserved. Confidential アフター 22 (再掲)大改造!!劇的ビフォーアフター

    DBのチューニング セキュリティの レビュー依頼 コストコントロール 専門領域を 別チームに移譲 Observability 問い合わせや相談 境界線を引く サイト信頼性設計 トイル改善(自動化) 事業インパクトに基づく順位付け可能 インシデント対応! アーキテクチャ レビュー
  16. © 2026 ANDPAD All Rights Reserved. Confidential 23 SREのチームミッションを明確化 アンドパッドのSREは何をやっているか

    アンドパッドでは、DB、インシデントコマンダー、セキュリティ、FinOpsを別チームに委譲しているの で、以下の業務に集中しています。 1. インシデント対応 2. アカウント発行依頼対応 3. トイル改善 4. インフラ管理 5. Platform Engineering ◦ Platformの改良と品質維持 ◦ AWS IAMの改善(SSO対応など) ◦ GitHubリポジトリの運用フロー改善 ◦ リリース改善 ◦ 開発者Portalを使用したサービスカタログ検証 6. 基盤更新 ◦ EKSバージョンアップ ◦ レガシーな不要構成の除去
  17. © 2026 ANDPAD All Rights Reserved. Confidential 24 アンドパッドで実現できていること ◦

       リアクティブな時間が減り、優先順位のコントロールが可能 ◦    自由に使える時間が増え、トイルや新規施策取り組みが可能 ◦    技術的負債に向き合う時間が取れるようになり、各種改善やリアーキが可能 ◦    オーナーシップを明確化することで、「とりあえず依頼はSRE」が少なくなる
  18. © 2026 ANDPAD All Rights Reserved. Confidential 25 今後の課題 -

    その先の未来 • 古くからある技術的負債を解消したい ◦ リリース時間やペインの改善 ◦ ブラックボックス化されたコードのドキュメント化による見える化 • 更なる自動化 ◦ GitOpsの全社展開 ◦ 可能な限りミスを低減する自動化の取り組み • SREプラクティスのさらなる実現(SLI / SLO / エラーバジェット) • より一層、SREの施策で事業や開発組織に価値提供できるようにする