Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

The Ideology of Kafka

Avatar for Kafka Kafka
November 26, 2024

The Ideology of Kafka

Avatar for Kafka

Kafka

November 26, 2024

Transcript

  1. Collapse Sinofuturism L/Acc リベラルな民主主義が「人類のイデオロギー上の進歩の終点」 および「人類の統治の最終の形」になるかもしれない。リベラ ルな民主主義それ自体がすでに「歴史の終わり」なのだ - Francis Yoshihiro Fukuyama,

    『歴史の終わり』(1992) RxC ― リベラルな民主主義 20世紀末 21世紀 資本主義リアリズム EA Right-wing populism Tax Haven Technolibertarianism ヘーゲルもマルクスも、人間社会の進化ははてしなく続くわけ ではなく、人類がそのもっとも深く根本的なあこがれを満たす ような社会形態を実現したとき終わりを迎えるだろう、と信じ ていた。つまり二人とも、一つの「歴史の終わり」を事実とし て想定していたのだ。ヘーゲルにとってそれは自由主義国家で あり、マルクスにとってそれは共産主義社会であった。 1991/12/26 ソ連崩壊とは審判の日であった。 無意識データ民主主義 ©Kafka-FZCO
  2. Havens Meta-Utopia - Robert Nozick, 『アナーキー・国家・ユートピア』(1974) ― ユートピアは、複数のユートピアのための枠 (...) なのである。

    Utopia/1 Utopia/2 Utopia/3 創造と移住の権利 第一原理 あなたの想像した世界の他の住人達は、彼らのために創出された世 界に留まることを選ぶかも知れないし、それから去って自分自身の 想像する世界に住むことを選ぶかも知れない (...) もし彼らが、あ なたの世界から去って、別の世界に住むことを選ぶなら、あなたの 世界は彼らぬきの世界になる。あなたは、今やそこへの移民達がい なくなったあなたの想像世界を、捨てるかも知れない。この手続き は、さらに続いてゆく。複数の世界が創出され、人々はそれから去 り、新たな多くの世界を創出する、等々である。 Market forces through Havens 1 ある地点で存在するような、複数の安定的なユートピアも絶えず自 らが選ばれるために民衆と共に在らねばならない。そうしたオープ ンエンドな進化によってメタ・ユートピアたることが可能となる。 2 リベラルな民主主義であろうとL/AccであろうとSinofuturismであろうと 共産主義であろうと、第一原理を護らんとする限り共存可能である。そうし た多元的な生を育むことを可能とするのがメタ・ユートピアなのである。 Panarchism pan (すべてを包摂する:ギリシア神パーンに由来する) + archy (統 治形態) から、多種多様の統治形態を包摂する統治形態を意味する。 ※文脈は違えど、言説的な位相は近しい。よって我々は、少々強引かも しれないが、マルクス主義が目指す社会が共産主義社会であったよう に、Panarchismが目指す社会をメタ・ユートピアと整理したい。 ©Kafka-FZCO 民主主義の政治体は排除によって構成されており、その不在に依拠して成り立ってい る政治体はつねに回帰して、それに憑依するというものである。(...) 排除されたもの の回帰によって民主主義そのものの基本的な前提が拡大され、文節化しなおされる。 - Judith P. Butler, 『偶発性・ヘゲモニー・普遍性』(2000) 排除されたものと、その不在をオープンエンドに回復する 動的普遍性を宿す新たな民主主義たる〈メタ・ユートピア〉
  3. EXIT Blockchain Ethleum Solana Bitcoin code/token 第一原理 Capitalistic Destination 非領土国家論の萌芽

    COVID-19の影響をかわきりに世界的にデジタルノマドが増加している。これは次世代的生を示唆 している。なぜなら彼らにとってウェストファリア型国家モデルは、身体を依拠させる箱としてし か機能しておらず、ある意味では彼らが帰属する企業やインターネット空間の方が国家たりえてい るのだ。Panachist の Aviezer Tucker は2010年の論考にて次のように次代の国家を想定する。 Albert O. Hirschmann “Exit, Voice and Loyalty” (1970) EXITとVOICE、つまりは、市場力と非市場力、経済的メカニ ズムと政治的メカニズムとは、文字通り対等な力と重要性をも つ二つの主役として導入された。これを基礎として議論を展開 していくなかで、私は、政治学者には経済的概念の有用性を、 そして経済学者には政治的概念の有用性を知ってもらいたい。 内で行使されるVOICE、そして外へ行使されるEXIT、この両者 の「回復メカニズム」をもって始めてサービス、プロトコル、ユ ートピアの自浄作用が働くのであり、後者を国際レジームに導入 することこそ、メタ・ユートピア実現への糸口となる。 - Alex Williams and Nick Srnicek 『加速派政治宣言』(2013) ― 現存する下部構造は、粉砕すべき資本主義の一段階ではなくて、 ポスト資本主義に向けて飛翔するためのスプリングボードなのである ラディカルな改良主義として、社会技術的なヘゲモニーを。 現在の新自由主義的なヘゲモニー編成を自由民主主義の唯一正統な形態として受け入れるか、もし くは新自由主義と自由民主主義をあわせて拒絶するかの、二者択一であるかのようにみられている 国家は、主権よりも社会契約、領土における暴力行使の独占よりも市民への奉仕を基礎とする かもしれない(states may be founded on social contracts rather than sovereignty, service to citizens instead of monopoly over the use of violence in a territory) - Chantal Mouffe, 『左派ポピュリズムのために』(2018) 彼らは定住地を持たず国境を越え地理的な領野を自由にとびまわる。とあるインターネット空間に定住し、物理 空間においてはノマド的に生を送る。こうした在り方は “Internet State” を示唆していると言えるだろう。 ゆえに「物理的な移動は政治的な問題ではなくなり、人文地理学的な現象となる(Physical migration ceases then to be a political problem and becomes a phenomenon of human geography)」 。 ©Kafka-FZCO
  4. ©Kafka-FZCO メタ・ユートピアを維持・再生産する教育基盤に対し、如何なるユートピアも不可侵であるべきである。恣 意性が介在した公共機構は、多元性を承認する諸原理を侵す毒牙となる。よって、メタ・ユートピアの教育 基盤はあまねくユートピアの下部構造として、 「自律的」かつ「分散的」に統御されなくてはならない。 De-Education Why Crypto? - Charles

    Fourier, 『アソシアシオン概論』(1822) まず教育から始めなくてはならない。教育こそ第一に 組織すべき機構の分枝であるとなれば、なおのことだ ― ヘンリー・ジルーが、教育とは「現在権力を握っている社会が機能するため に必要な知識・技術・社会的諸関係を、すみやかに提供する再生産装置」で あるとしたように、ウェストファリア型国民国家群の秩序は、ナショナリズ ムをその典型として、近代教育によって再生産されている。またマイケル・ アップルやボウルズ=ギンタス曰く、資本主義も然りである。よって、ポス ト国民国家・ポスト資本主義を謳うメタ・ユートピア実現においては、近代 を超克する新たな教育基盤の実現が、我々に科せられた第一幕なのだ。 教育は、個人的関心とか利益をもって唯一もしくは主要な目的と しているのではまったくなくて、それは何よりもまず、社会が固 有の存在条件を不断に更新し再生産するための手段なのである - Émile Durkheim, 『道徳教育論』(1925)