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3次元点群データ「VIRTUAL SHIZUOKA』のオープンデータ化による恩恵と協働の未来/...

3次元点群データ「VIRTUAL SHIZUOKA』のオープンデータ化による恩恵と協働の未来/FOSS4G Japan 2024

FOSS4G Japan 2024 Nov. 10th at 専修大学生田キャンパス
A会場 16:30〜16:45 一般発表26
※本内容は県の公式見解ではありませんので注意。

「Virtulal Shizuoka」は、静岡県が取得・オープンデータとして公開している、県土の高密度色付き3次元点群データです。2019年度の伊豆半島東部・熱海を皮切りに、2023年度に静岡県全域のデータを取得・オープンデータ化しています。点群データは、デジタルツインとして可視化、分析、シミュレーションなどの様々な用途に利用され、オープンデータによるイノベーションに結び付いています。また、最近では、活用方法を共有し利用者の裾野を増やす流れにもつながり始めています。
 特に効果を発揮した分野が、災害対応の分野です。あらかじめオープンデータ化することで、コミュニティの誕生、知見の収集が恩恵となり、災害対応に新たな流れが見られます。
 災害対応を例に、静岡県から日本全体へ「自由で開かれた新しい地理空間情報とより威力を発揮する協働の未来」について、皆様と考える機会となれば幸いです。

Kazuya SATO@kazz24s

November 10, 2024
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Transcript

  1. VIRTUAL SHIZUOKA X Y Z 色 ・静岡県全域を1/1の3次元点群データで取得 ・1点は x,y,z, RGBで構成

    ・密度は、16点/m2以上 ・オープンデータ化(CC BY 4.0 / ODbL ) 無償・自由加工・商用利用OK ・東京都デジタルツインビューワに掲載
  2. Traditional construction ICT construction Coordinate calculation from a design drawing

    Survey for finishing stake installation Finishing stake installation Inspection Quality/as-built management Not required Not required Not required Not required 3D measurement Coordinate calculation from a design drawing Surveying Finishing stake installation Construction according to the finishing stakes Construction with repeated inspections Quality/as-built management 3D measurement by UAV, etc. Construction Completion ICT 施工によるプロセス効率化
  3. 取得方法 Laser Profiler (LP) Airborne Laser Bathymetry (ALB) Mobile Mapping

    System (MMS) 対象 地表、森林、構造物等 海岸・浅海底 道路とその周辺 測定密度 16 点以上/m2 1 点以上/m2 400 点以上/m2 VIRTUAL SHIZUOKAの取得方法は3タイプ 富士山南東部・伊豆東部のみ 全域
  4. Original data (DSM) Ground data (DTM) Original data (DSM) Ground

    data (DTM) Digital Terran Model 数値地形モデル LPはDSM(建物込み)とDTM(地表データ)の2つからなる
  5. Quantitatively grasping the disaster situation Grasping damage based on comparison

    with previous data Investigation of buildings along the road Automated driving Forest management Cultural properties protection Travel Survey/design ICT construction Efficient maintenance management Using 3D data in all infrastructure processes Consideration of landscape Support for consensus building/ decision making Application for simulation VIRTUAL SHIZUOKAとオープンイノベーション Digital Twin created by point cloud data
  6. Pictures provided by Fujiyama Co., Ltd. Mt. Komyo Ruins (Komyo-ji

    Temple Ruins) (Hamamatsu City) Original data Ground data
  7. Underwater lava topography seen in ALB data: Futo Coast Aerial

    photography (Geographical Survey Institute)
  8. Underwater lava topography seen in ALB data: Futo Coast LP

    data (2019) only Superimposed with a city planning map of Ito City
  9. Underwater lava topography seen in ALB data: Futo Coast LP+ALB

    (2019) Superimposed with a city planning map of Ito City Only the underwater topography is colored. Measured to almost 20 m deep. You can see an open crack in the lava lobe extending into the ocean. Amazing! Boulders that fell due to erosion by waves are also visible.
  10. Creating a dynamic map Using point cloud data from MMS

    Demonstration (Confirmation of the usefulness and social receptivity of autonomous cruising) しずおか自動運転 ShowCASE プロジェクト
  11. (2021: UAV acquired after disaster) over 120 pts/sq m Open

    data (CC-BY4.0) Open data (CC-BY4.0) (2019: VIRTUAL SHIZUOKA) 16 pts/sq. m 点群データ取得による差分抽出 被災後にレーザースキャナを搭載したドローンにより取得した点群データと被災前を比較。被災後データも オープンデータとして公開。
  12. A B ピンク線:残存盛土 A: 変状が認められるエリア B: 変状は認められないエリア 推定残存量 A: 約

    9,400㎥ 推定残存土量 A +B: 約20,000㎥ 点群データ取得による差分抽出 被災後にレーザースキャナを搭載したドローンにより取得した点群データと被災前を比較。被災後データも オープンデータとして公開。
  13. その時、災害対策本部では何を行っていた? 赤色立体図 50cmDEM Virtual Shizuoka 国土地理院 測量時レーザー 崩壊源頭部 レーザー測量 盛土量

    崩壊量 残存盛土量 災害対策本部 G空間情報センター (県HP) G空間情報センター (県HP) 災害対策本部
  14. 情報のオーソライズ オープンデータ 平時 災害時 迅速な解析・公開 コミュニティ 壮大な実験の場 実践ノウハウ 組織化 “行政がデータを公開する”ことの真の意味

    自治体発データにはコアなファンと共に作り上げることが必要。大規模なプロモーションができる データを大手レーベルのアイドルと例えると、いわば地下アイドルが武道館を目指すといった感じ。
  15. 穴水町 市町村長 停電× 通信× 現地情報◯ 静岡県 電気◯ 通信◯ SNS Civic

    tech 空中写真 衛星画像 情報 ニーズ、状況 情報収集・分析 災害対応 物資・人材 ×現地情報 能登半島地震における遠隔支援の可能性 遠隔地行政職員が被災地災害対策本部に助言する、災害マネジメント総括支援員制度(GADM)を活用す れば、遠隔地で情報を集めてインサイトを提供できる。
  16. 支援都道府県 被災自治体 被災者 Lアラート 国機関 GADM 電気× シビックテック ③公開データ ①あります

    ②ぐるぐる シビックテックと結びつくことで遠隔支援は威力を発揮 後方を分厚く高度化することで前線のリソースを効率化する
  17. 支援都道府県 被災自治体 被災者 行政情報 GADM 電気× シビックテック オープンデータ 取得データ ぐるぐる動画

    電気・通信 停電・通信途絶 オープンデータからはじまる災害時GIS支援モデル データのオープン化による日頃からのデータ利用者(ファン)の増加は、 災害時の一気通貫な情報活用を達成し、効率よく被災者の支援ができる(かも)
  18. 日本 ヨーロッパ アメリカ 点群データ(オープンデータ) 取得データ(ドローン撮影 ) 土量解析など 分析 データ整形 夜間は休憩

    最終形は「日の沈まない災害対応」 GISデータを活用した万国共通の分析方法が一般化されれば、被災地が夜の間に時差をフル活用 し分析、被災地は十分な休息と救助に全力を向けられる(かも)
  19. 日本 ヨーロッパ アメリカ 点群データ(オープンデータ) 取得データ(ドローン撮影 ) 土量解析など 分析 データ整形 最終形は「日の沈まない災害対応」

    情報を 活かして救助 被災地が夜の間に時差をフル活用し分析、被災地では十分な休息と分析を活かした救助を実施