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みんなのSRE 〜チーム全員でのSRE活動にするための4つの取り組み〜
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KAKEHASHI
PRO
July 29, 2025
Technology
2
200
みんなのSRE 〜チーム全員でのSRE活動にするための4つの取り組み〜
【8社共催】After SRE NEXT 2025 LT&交流 Night
https://timeedev.connpass.com/event/359985/
での登壇資料です
KAKEHASHI
PRO
July 29, 2025
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Transcript
©KAKEHASHI inc. みんなのSRE 〜チーム全員でのSRE活動にするための4つの取り組み〜 2025年7月29日 松本 明紘 【8社共催】After SRE NEXT
2025 LT&交流 Night
©KAKEHASHI inc. 株式会社 カケハシ(2023年2月〜) • AI在庫管理、医薬品のSCM関連の新規事業 • バックエンドに軸足を置くテックリード もっち(X: @mottyzzz)
松本 明紘 2 自己紹介 https://speakerdeck.com/kakehashi
© KAKEHASHI Inc. All Rights Reserved. ©KAKEHASHI inc. 3
© KAKEHASHI Inc. All Rights Reserved. 4 本日はこのチームの取り組みを紹介します
ユーザー向けの機能との比較で 雰囲気で優先度を下げない チーム全員が主体的に システムを良くしていけるように SREだけで取り組むべきものに しない
©KAKEHASHI inc. チーム全員でのSRE活動にするための4つの取り組み 6 (1)OKRで目標設定 (2)16個の要注意機能のダッシュボード化 (3)とりあえずインシデント (4)全員を巻き込んだ活動
©KAKEHASHI inc. 7 (1) OKRで目標設定 • 組織として注力していること、何のための活動なのかを明確に • KRはメンバーが考えることで自分ごと化
©KAKEHASHI inc. 8 (2) 16個の要注意機能のダッシュボード化 • どの機能が課題をかかえているか、改善すると何の効果があるかを明確にする • ダッシュボードにすることで現状と施策の効果を自分ごとにしやすくする
©KAKEHASHI inc. 9 (3) とりあえずインシデント • 全員で要注意ダッシュボードを週次で見る会を設定 • 何かあればとりあえずインシデントとして扱い、問題発見時の運用プロセスに乗せる
©KAKEHASHI inc. 10 (4) 全員を巻き込んだ活動(1/2) • スプリントレビューでPdMから活動の意義を説明してもらう • クイズ形式など双方向のコミュニケーションで興味をもってもらう
©KAKEHASHI inc. 11 (4) 全員を巻き込んだ活動(2/2) • 他チームへもプロダクトの責任者やEMから明確に成果としてアピール 全社会議などの場で明確に成果として伝えてもらう 特に自分以外のメンバーの成果は自らもアピールする みなさん
共有です! XXXさんが◯◯◯機能のSQLの改善をしてくれたおかげで、 • API処理時間の99%tile値: 12.91秒 → 4.79秒(8秒ほど速く なった) • タイムアウト回数/1日: 2〜4回 → 0回 • 日中ピーク時のDBのCPU負荷: 3/4になった(1/4減った) • このAPIのスロークエリ数/1日: 2000回〜3000回 → 0回 という劇的に改善できました!
PdMからも DB負荷削減につながるような 施策が出てくるようになった
開発ロードマップに乗せなくても 改善ができるようになってきた
©KAKEHASHI inc. 14 AI在庫管理チームのSRE NEXT
AI在庫管理のチームに Embedded SREができたとしても こうやって動いていきたい
© KAKEHASHI Inc. All Rights Reserved. PM・EM・エンジニアを積極採用中 https://kakehashi-dev.hatenablog.com/entry/2025/07/17/093000 We’re Hiring!!!