Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Sign up for free
Menu
Search
Features
All features
Private URLs
Password Protection
Custom URLS
Scheduled publishing
Remove Branding
Restrict embedding
Deck Collections
Notes
Features
All features
Private URLs
Password Protection
Custom URLS
Scheduled publishing
Remove Branding
Restrict embedding
Deck Collections
Notes
Explore
Featured decks
Featured speakers
Programming
Technology
Storyboards
Explore
Featured decks
Featured speakers
Programming
Technology
Storyboards
Pricing
Search
Sign in
Sign up for free
越境する組織づくり ─ 多様性を前提にしたチームビルディングとリードの実践知
Search
hrpnx
March 05, 2026
Technology
460
2
Share
Embed
Copy iframe code
Copy JS code
Copy link
Start on current slide
越境する組織づくり ─ 多様性を前提にしたチームビルディングとリードの実践知
hrpnx
March 05, 2026
More Decks by hrpnx
See All by hrpnx
AI活用を“個人の効率化”から“チームの成果”へつなげる
kido_engineer
0
75
2021.12.18_Web開発者がアプリ開発時に知っておくとよいアレコレ
kido_engineer
0
70
2021.12.18_【本庄さん】要件定義書におけるシステム化要件について
kido_engineer
0
100
Other Decks in Technology
See All in Technology
全社共通データ基盤をつくる。ソニーのDatabricks活用とデータガバナンス設計の裏側
sony
0
130
EventBridge に「合流」はない ― サーバーレスのワークフローを育てるということ / No Join in EventBridge
yusukeshimizu
2
590
Making AI Agents Safe and Fast- Jev, Obsidian, and the Meta-Harness
x5gtrn
PRO
0
150
IR Today: Theory, Practice, and Agents
dtunkelang
0
140
Cloudflare Workers 向けアプリを C# で構築する ~WASM Native AOT への道~
nenonaninu
1
1.8k
営業オントロジーの作り方と、エージェントからの辿り方 ── ナレッジワークの現場から
kworkdev
PRO
1
160
2026-09-26 Platform Engineering Kaigi 2026 インフラとアプリの境界線と委譲の設計 / Drawing the Infra and App Line
masasuzu
0
300
LT:「このままでいいのかな?」から一歩踏み出した私のデータキャリア選択〜社会人3年目に上京を決意したリアル〜Snowflake女子会 vol.8
snowwmn0824
0
110
AgentCore Runtime上にAgentic Coding基盤を構築・展開する際の設計ポイントと限界点 / Design considerations and limitations when building an agentic coding platform on AgentCore Runtime
har1101
7
790
Azure Serverless 2026:Production-ready な AI エージェント基盤 / Azure Serverless 2026: Production-Ready AI Agent Platform
miyake
2
640
2026-09-18 gotanda.sre Terraformで複数環境作ったり、複数Stateに分割したりそれとTerragrunt / Terraform multi envs and multi states
masasuzu
4
760
3人で1000GPU超を統合運用する?マルチクラウド&オンプレを跨ぐ、構築と運用のリアル!
kazukun0716
2
600
Featured
See All Featured
Visualization
eitanlees
153
17k
Embracing the Ebb and Flow
colly
88
5.2k
Building Experiences: Design Systems, User Experience, and Full Site Editing
marktimemedia
1
610
Collaborative Software Design: How to facilitate domain modelling decisions
baasie
1
330
JAMstack: Web Apps at Ludicrous Speed - All Things Open 2022
reverentgeek
1
620
Money Talks: Using Revenue to Get Sh*t Done
nikkihalliwell
0
510
Self-Hosted WebAssembly Runtime for Runtime-Neutral Checkpoint/Restore in Edge–Cloud Continuum
chikuwait
0
840
Conquering PDFs: document understanding beyond plain text
inesmontani
PRO
4
3.1k
Why Your Marketing Sucks and What You Can Do About It - Sophie Logan
marketingsoph
0
410
Large-scale JavaScript Application Architecture
addyosmani
515
110k
Building Better People: How to give real-time feedback that sticks.
wjessup
370
20k
The Illustrated Guide to Node.js - THAT Conference 2024
reverentgeek
1
540
Transcript
越境する組織づくり EMConf JP 2026 ─ 多様性を前提にした チームビルディングと アスエネ株式会社 開発本部 城⼾春陽
リードの実践知
CONFIDENTIAL © ASUENE Inc. ALL RIGHTS RESERVED. 2 導⼊ グローバルチーム運営では、”〇〇〇が必要”
CONFIDENTIAL © ASUENE Inc. ALL RIGHTS RESERVED. 3 導⼊ グローバルチーム運営では、”語学⼒が必要”
CONFIDENTIAL © ASUENE Inc. ALL RIGHTS RESERVED. 4 導⼊ グローバルチーム運営では、”語学⼒が必要”
↑ たしかに。 とはいえ、”堪能です”と⾔い切れずに マネジメントしている⼈も実際には多いはず。 本⽇は、語学⼒に依存せず、 “運営の仕組み”で回した実践知をお話しします。
CONFIDENTIAL © ASUENE Inc. ALL RIGHTS RESERVED. 5 会社概要 社名
アスエネ株式会社 設⽴ 2019年10⽉ 代表者 ⻄和⽥ 浩平 株主 経営陣、Incubate Fund、環境エネルギー投資、STRIVE、パビリオンキャピタル SBI Investment、SMBC、Salesforce Ventures、SPARX GMO VenturePartners、Sony Innovation Fund、⼤和ハウスGF、ダイキン⼯業 Glin Impact Capital、RICOH、村⽥製作所、Nippon Express CVC、KDDI GPF ⽇本⽣命、JERA、JICN、⽶国Metaprop、Axiom Asia、global brain、⽇揮 Sony Financial Ventures他 資⾦調達額 115億円(投資+融資) 事業 1) CO2⾒える化クラウドサービス「ASUENE」 2) ESG評価クラウドサービス「ASUENE SUPPLY CHAIN」 3) カーボンクレジット‧排出権取引所「Carbon EX」 4) GX‧ESG⼈材特化型の転職プラットフォーム「ASUENE CAREER」 5) ⾮財務データの第三者保証事業を提供する「ASUENE VERITAS」 グループ企業 ASUENE APAC、ASUENE USA、ASUENE Thailand、ASUENE Europe ASUENE VERITAS、Anyflow、Carbon EX(SBI Holdings JV) NZero、Iconic Air 認定/加盟 経団連、JCLP正会員、JEITA、⽇本⾃動⾞部品⼯業会、WBCSD他 本社 東京都港区虎ノ⾨1-10-5 KDX虎ノ⾨⼀丁⽬ビル WeWork 4階
© Asuene Inc. RIGHTS RESERVED. CONFIDENTIAL 6 次世代によりよい世界を。 次の世代を⽣きる⼈々のために、脱炭素社会をつくる。 それは経済と環境が融合する、よりよい世界をつくること。
今に満⾜するのではなく、よりよく変える意志を持つ。 今を⾒つめながら、未来を変える希望を⾒つける。 意志と希望を持ちながら、変化を⾒えるようにする。
INDEX
© ASUENE Inc. RIGHTS RESERVED. CONFIDENTIAL 8 海外‧⽇本で6拠点に展開 -⽇本‧シンガポール‧⽶国‧セブ‧タイ‧UK- 22年11⽉よりシンガポールで「ASUENE
APAC」、23年7⽉に⽶国で「ASUENE USA」、24年11⽉にタイで 「ASUENE Thailand」を設⽴、25年初旬に「ASUENE Europe」設⽴
CONFIDENTIAL © ASUENE Inc. ALL RIGHTS RESERVED. 9 スコープ定義 「仕組み」の話:特定のスキルに頼らず組織を
動かす⽅法。 • • 「実践知」の共有:明⽇から使えるチーム リードで⼯夫したことの内容。 お話しすること あまりお話ししないこと • 専⾨的な理論:教科書的な理論よりも、 現場での試⾏錯誤の取り組みを重視。 「私だからできた」という特殊性: 明⽇からでも何かができそう、という 再現性を重視。 •
CONFIDENTIAL © ASUENE Inc. ALL RIGHTS RESERVED. 10 このような仕組みを⽬指した 残る
× 参照 = 活⽤可能な記録 誰でも背景を辿れ、「情報の⾮対称性」がない状態。 参照 × 更新 = ⽣きた情報 形骸化せず、情報の鮮度を保つことで現場の「最新のズレ」を調整でき る。 残る × 更新 = ⽂脈の継承 ⼀度解決したズレが再発しない。知性が進化する器。 ありたい構造=理解が「残る‧参照できる‧更新される」状態 理解を資産化する仕組みをつくる 関係性の構築
CONFIDENTIAL © ASUENE Inc. ALL RIGHTS RESERVED. 11 もう少し具体的に①:Why(判断軸)を揃える設計 What(何をやるか)やHow(どうやるか)だけを合わ
せても、Why(意図‧背景‧判断軸)が違うと解釈は 必ず割れる。 • 伝え⽅の意識: Whyは⾃然には揃わない。 表⾯上のやりたいことだけではなく、揃えるための 背景や歴史的な経緯、やらないことで起こり得る懸念 などを意識して伝えていく。 WHAT (何をやるか) HOW (どうやるか ) Why(なぜ何のために∕何を⼤事にするか)を揃えてから、How/Whatに落とす。 メンバーへも意図や背景を知ることは⼤事だよねと話した。 急がば回れ ゴールデンサークル理論 参照:サイモン シネック: 優れたリーダーはどうやって行動を促すか より登壇者が編集
CONFIDENTIAL © ASUENE Inc. ALL RIGHTS RESERVED. 12 もう少し具体的に②:Why を揃えるには「⼈の理解」と「安⼼」が欲しい
メンバーが「何が⾒えていて、何を前提にしてい るか」を正確に把握する。 例) ‧何が情報が⾏き届いていないか ‧彼らの現場特有の制約は何か 組織‧リードの判断軸 相⼿側視点の⽂脈 開発チームの⽅針として、「何を⼤事にしている か」という判断の基準を明確にする。 例) ‧KPI、会社のValue、開発ポリシー ‧ リーダーが持つ視点 これらが⾒えていないと、同じ⾔葉を使っても受け取り⽅はズレ続け、不全を招く。 さらに⾔うと、ここは ⾔葉のうまさ より 安⼼できる関係性の構築を優先させる。
CONFIDENTIAL © ASUENE Inc. ALL RIGHTS RESERVED. 13 補⾜:⽇本語と英語の違い 日本語はハイコンテキスト(省略が効く)
英語はローコンテキスト(前提の⾔語化)が前提。 ‧英語環境では、暗黙知が残ったままだと疎通が難しくなる。 ‧英語は「上⼿く使う」と考えず、「着実に情報を伝えて いく」 と捉えていく。 ‧実務としては、テクノロジー(翻訳ツール)でカバーし 英語⼒は経験を通して慣れていく。 メンバーにも共有した図 ⽇本語コミュニケーションと違う伝え⽅ 参照:https://www.live-english.co.jp/communication-styles/
© Asuene Inc. RIGHTS RESERVED. CONFIDENTIAL 実践①:理解を揃える設計 考え⽅を現実のオペレーションに落としていく 03 Action
02 Action 前提:⽇本拠点⽴ち上げの後に、セブ拠 点ができたという経緯 ツール設定変更やコアとなる部分の翻訳 により、ブロッカーや不透明だった部分 の解消 ツールのバイリンガル化 ⽬標値と毎週の成果をモニタリング チーム内で成果を数値化、ファクトベー スでの振り返り機会創出 01 Action 業務の流れを⾔語化 迷ったら戻れる場所を作る チームのハンドブック作成 数値化‧グラフ化 14 クリティカルな部分から情報格差を解消する。しかし、開発の状況変化でドキュメントで揃えても、 ズレはどうしても発⽣するもの。ズレを早期に解消していく取り組みが必要。
CONFIDENTIAL © ASUENE Inc. ALL RIGHTS RESERVED. 15 実践②:対話と学習を回す仕組み Meetリンクを常設
1on1 ファシリテーターのローテーション 気軽な発信⽂化 振り返り コラボレーションMTG 様々な施策を実施 翻訳ツール [対話をしやすくする+学びが回る] を仕組みとして作る! ※チーム⽴ち上げから全てを同時に⾏ったわけではなく、順次施策を⾏っていった。
CONFIDENTIAL © ASUENE Inc. ALL RIGHTS RESERVED. 気軽な発信⽂化 気軽な発信⽂化 16
実践②:対話と学習を回す仕組み 1on1 ファシリテーターのローテーション 振り返り コラボレーションMTG 様々な施策を実施 翻訳ツール [対話をしやすくする+学びが回る を“構造”として作る! ※チーム⽴ち上げから全てを同時に⾏ったわけではなく、順次施策を⾏っていった。 Slackチームチャンネル上部に常設 すぐに同期コミュニケーション⾏う事を推奨する体制 Meetリンクを常設
CONFIDENTIAL © ASUENE Inc. ALL RIGHTS RESERVED. 翻訳ツール Meetリンクを常設 気軽な発信⽂化
気軽な発信⽂化 17 実践②:対話と学習を回す仕組み 1on1 ファシリテーターのローテーション コラボレーションMTG 様々な施策を実施 [対話をしやすくする+学びが回る] を仕組みとして作る! ※チーム⽴ち上げから全てを同時に⾏ったわけではなく、順次施策を⾏っていった。 KPTだけでなく「感謝」(Appreciation)の欄も設ける チーム活動では⽬⽴った成果を出した⼈が注⽬されがちなもの。 ⼈がやりたくないことも積極的にやってくれた、影のヒーローは 普通のヒーローになるよう、スポットライトを当てる。 振り返り
CONFIDENTIAL © ASUENE Inc. ALL RIGHTS RESERVED. 18 実践②:対話と学習を回す仕組み Meetリンクを常設
1on1 ファシリテーターのローテーション 振り返り コラボレーションMTG 様々な施策を実施 翻訳ツール [対話をしやすくする+学びが回る] を仕組みとして作る! ※チーム⽴ち上げから全てを同時に⾏ったわけではなく、順次施策を⾏っていった。 気軽な発信⽂化 困り事や、やってみたこと等を カジュアルに発信するスレッド ⽇本語‧タガログ語を 気軽に使ってみるスレッド ※メンバーからのアイディア
CONFIDENTIAL © ASUENE Inc. ALL RIGHTS RESERVED. 19 実践②:対話と学習を回す仕組み Meetリンクを常設
1on1 ファシリテーターのローテーション 気軽な発信⽂化 振り返り コラボレーションMTG 様々な施策を実施 翻訳ツール [対話をしやすくする+学びが回る] を仕組みとして作る! ※チーム⽴ち上げから全てを同時に⾏ったわけではなく、順次施策を⾏っていった。
CONFIDENTIAL © ASUENE Inc. ALL RIGHTS RESERVED. 20 到達した状態 -
累積された経験がチームの「資産」となるのを実現! 連続で、チームのアウトプット量120%upを達成🎊 より⾼みを⽬指す🚀 Result 資料やハンドブックが共通の参照点と なり、「迷ったら戻れる場所」が確 ⽴。新メンバーのオンボーディングも加 速した。 「英語/⽇本語で⽌まる」のではなく、 「前提が流れて残る」状態へ。⾔語の 壁よりも、「どのように考えたら良い か」クリアになる⽂化が根付いた。 重複した説明コストが⼤幅に削減 認識合わせのスピードが向上 英語⼒/⽇本語⼒が障壁にならなく なった 透明性の⾼い情報フローが実現 「資産」としての知の蓄積ができた 言語がブロッカーとなりにくくなった 提案‧改善‧学びが個⼈依存になりにくく なり、数値ベースにどうアクションを取れば 良いかわかるようになった。 また、⽇本チームとできることが変わらなく なった。例) リリース作業など ファシリや対話が回り、チームコミュニ ケーションを促進 ⽇本⼈に依存せず、メンバー間で教えあう 状態に 自走できチームで育つ方向に進んだ
CONFIDENTIAL © ASUENE Inc. ALL RIGHTS RESERVED. 21 最後に
CONFIDENTIAL © ASUENE Inc. ALL RIGHTS RESERVED. 22 国が違うゆえの⾔語や⽂化の“境界”があるままでも、 価値観の違いについてお互いに歩み寄り、
チームとして成果を出せる状態をつくること。 これが、グローバルチーム開発で乗り越えたい「越境」。
CONFIDENTIAL © ASUENE Inc. ALL RIGHTS RESERVED. 23 その鍵は語学⼒よりも、⽬線が揃い、 安⼼して学びが積み上がる「運営のしくみ」。
⽬線合わせと理解の蓄積を通して、 チームを育てていく。
CONFIDENTIAL © ASUENE Inc. ALL RIGHTS RESERVED. 24 今⽇の話の中で「これならできそう」と思ったやつを、 ⼀つだけでも持ち帰って試してみてください。
その⼀つが、新たな越境の始まりになるかもしれません。
CONFIDENTIAL © ASUENE Inc. ALL RIGHTS RESERVED. 25 ご清聴ありがとうございました
None