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Slack MCPでインシデント対応とFAQ生成を加速する:社内ワークショップの実践

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Slack MCPでインシデント対応とFAQ生成を加速する:社内ワークショップの実践

2026年5月8日に開催された「LINEヤフー Development with Agents Meetup #3」の登壇資料です。
https://lycorptech-jp.connpass.com/event/388828/

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Transcript

  1. © LY Corporation LINEヤフー株式会社 AI CBU AIPFユニット Ryo Sakogawa(ryosakog) Slack

    MCPでインシデント対応とFAQ⽣成を 加速する:社内ワークショップの実践 Agent Meetup #3
  2. © LY Corporation 2 ⾃⼰紹介 ・名前  迫川 凌 / Sakogawa

    Ryo ・趣味  ・飲⾷店巡り、ゲーム  ・今年からエベレストを夢⾒て登⼭を始めました ・業務  ・Product Manager兼エンジニア  ・社内での開発・企画・定常業務への⽣成AI活⽤推進
  3. © LY Corporation 3 本発表の対象者とゴール 対象者 - AI活⽤を組織やチームに広げる⽴場の⽅(PdM・テックリード・推進役) - MCPに触れたことはあるが、現場での「使い⽅」を探している⽅

    ゴール - ⾃分の組織ですぐ試せる第⼀歩のアイデアを持ち帰る - 活⽤推進の取り組みの⼀例を⾒て、良かった点を持ち帰る
  4. © LY Corporation 7 Slack MCPでできること メッセージ&スレッド取得 ・チャンネル内のメッセージ取得 ・スレッド内の返信取得 例:

    #supportチャンネルの最新50件取得 チャンネル&メンバー情報 ・チャンネル⼀覧の取得 ・ユーザー情報の取得 例: #supportチャンネルユーザの 名前⼀覧取得 メッセージ&アクション投稿 ・チャンネルへの新規投稿 ・スレッドへの返信 ・リアクションの追加 検索 ・メッセージ検索 ・チャンネル検索 ・ユーザ検索 例. codexに関する知⾒を収集して
  5. © LY Corporation 10 ユースケース: よくある問い合わせ対応 スキル化して2つのフェーズを⾃動化 ・問い合わせ内容: 社内業務システムで、ある機能が突然 表⽰されなくなったと問い合わせが発⽣

    ・以下を複数往復  ・ユーザからの症例報告  ・解決策の提⽰  ・問題解決の確認 課題 ・Slackに同じような質問が繰り返し来る ・回答の質が属⼈化 ・FAQの追加に⼯数がある
  6. © LY Corporation 11 生成された FAQ 表管理しやすい形式に変換 指⽰ /slack-to-fa q

    (チャンネル・親ページURLを対話で確認) skill: slack-to-faq 「Slackスレッドから問い合わせFAQを⾃動⽣成してマークダウンに保存」 ・「症状 / 解決策 / 原因 / 参考URL」形式で構造化 ・「問い合わせ」を含むスレッドのみ抽出 ・既存FAQと重複チェック → 新規分のみファイル化 ▼ 出⼒例 【ログイン制限】申請システムでログインできない 症状 ・権限管理システムの承認はあるがログイン制限がかかりログインできない ・申請システムで⼿続きを進めたが、ヘルプデスクから本窓⼝での問い合わせを案内された 解決策 1. 申請の閲覧権限にサポート担当者(B/C)を追加する 2. 申請に「利⽤希望システム: 社内認証基盤」「利⽤事業: [当社]事業」を明記する 3. ⼿続き完了後、ログインできるか確認する 原因 申請の必須情報(利⽤希望システム・利⽤事業)が不⾜しており、⼿続きが完了できない状態だった。 参考 → 元のSlackスレッド
  7. © LY Corporation 12 ユースケース: インシデント対応 スキル化して2つのフェーズを⾃動化 ・課題:  ・最新の状態がパッとわからない   ・スレッドに情報が散らばる

     ・報告としてまとめるのに時間がかかる  ・報告の質が属⼈化 ・Goal: ⾃分の知りたい形式で情報をアウトプット 今どういう状態? 調査どこまで進んでる? まとめるのに 時間がかかる… マネージャー 担当者
  8. © LY Corporation 13 生成されたインシデントレポート 指示 /slack-incident-report 先週のデータ更新エラー skill: slack-incident-report

    「Slackインシデントスレッドから標準フォーマットの事故報告書を自動生成」 ・自然言語クエリ対応:「先週の DB障害」のように検索可能 ・事故概要 / タイムライン / 原因 / 再発防止策を構造化 ▼ 出力例(実際はmdファイル) 事故概要 発見日時 2026/03/03 11:00 解決日時 2026/03/03 11:10 発生期間 1日間(2026/03/02 14:30〜) 影響 顧客向けダッシュボード(全ユーザー)— 日次レポート生成バッ チが停止 タイムライン 11:00 アラート検知・インシデント告知 11:0 5 原因特定(先月の暫定対応が起因) 11:1 0 暫定対応実施・復旧確認 13:0 0 クローズ・再発防止策提示 再発防止策 短期 ・特殊データのハンドリング処理を最優先で実装(本日中〜明日) ・暫定対応時の後続依存システム影響確認フローの策定( 1週間以内) 中長期 ・後続依存システムの影響評価を標準化( 1ヶ月以内) ・データ更新失敗時に後続バッチ影響を自動検出する仕組み( 1ヶ月以内)
  9. © LY Corporation 16 浸透に向けた重要な要素 1. スピード感の重要性 ・関⼼とモチベーションが⾼い「登場直後」を狙う ・Slack MCPリリース直後のWS開催で即実践へ

    ・鮮度の⾼い情報提供と早期フィードバック収集を実現 2. 体験重視のコンテンツ設計 ・「とにかく⼿を動かす」ことを最重視 ・「Hello投稿」から段階的に難易度を上げる構成 ・⽇常業務(問い合わせ・インシデント対応)に即した 題材で「使える」イメージを醸成 まず手を動かす 日常業務に即した題材 Hello投 稿 問い合わせ対応 インシデント対応
  10. © LY Corporation 18 まとめ 1 スピード感 リリース直後の熱を捕獲する ・関⼼ピークを逃さず「今すぐ試した い」を作る

    ・鮮度の⾼い情報提供と早期フィード バック 2 体験設計 ⽇常業務に即した題材で 「使える」を実感させる ・既存業務フローに載せて⾃分ごと化 ・Hello投稿から段階的に難易度を上げ る 3 スキル化 試す → 定型化 → 共有の 循環を回す ・繰り返しを感じた瞬間がスキル化のシ グナル ・個⼈の試⾏を組織資産に変える ⾃分の組織でも「すぐ試せる第⼀歩」を作る
  11. © LY Corporation 19 まとめ - 社内業務はまだまだ楽にできる余地がある - 存在する業務フローに載せてあげるとイメージがつきやすい -

    現場導⼊のコツは体験設計にある - いち早く⾃分ごとにしてもらう - 使う上での障壁を取り除く(レビュー有無 / 扱える情報 / 設定/ etc… )