Localize Zabbix に3ヶ月貢献してみた(ヤラカシ込)

2025/7/4 第8回 Zabbix ユーザ会勉強会 LT にて発表した資料に質問頂いた事と新たにわかった情報を追加しました。

Transcript

1. Localize Zabbix に 3ヶ月貢献してみた (ヤラカシ込) 2025/7/4 第8回 Zabbix ユーザ会勉強会 LT 川北英治
2. おことわり ヤラカシの懺悔がございます。 ご了承ください。 ヤラカさないようなTipsをまとめたつもり ※発表後懇親会で聞かれた事、後日確認した事を赤字で追記しました。
3. 自己紹介 川北英治 所属: 某団体での研究技術員 属性: 元テクニカルサポート、Named RCE、 TAM、運用エンジニアとか • 対象製品は、監視系(システム、アプリケーショ ン)、バックアップ製品 • ラックとかの物理的トラブル対応 • グローバル企業でのローカライズリード、製品 技術情報リード、海外エンジニアメンター 趣味: トラブルシューティング Linktree: https://linktr.ee/mamedeka 通り名 名指しされるITイベントマニア ITイベント最前列の男 日本イソターネット協会 用心棒 ITイベントの悪の正太郎 オーバーデリバリ いつもはDevRelとか日本UNIX協会とかに出没しています。
4. きっかけ 「第7回 日本Zabbixユーザー会(旧ZABBIX-JP) 勉強会」 の しばたなおき さんの発表の後、翻訳の手が足りてない という話を頂いたので、自分が多言語化等の経験もあるの で貢献してみようと思い参加してみた。 https://zabbix-jp-community.connpass.com/event/345405/
5. Localize Zabbix参加手順 • とりあえず登録してみる。 https://www.zabbix.com/documentation/guidelines/en/translator_ guidelines https://translate.zabbix.com/ • 登録フォームは以下 https://www.zabbix.com/forms/translator_application • しかし初回貰ったパスワードが無効だったので連絡を頂いた Documentation Specialist の方に再発行依頼した。 • Pontoonというツールで多言語化を管理 → Mozilla によるローカリゼーションプラットフォーム https://pontoon.mozilla.org/
6. Localize Zabbix参加手順(追記) • 登録フォームは以下 https://www.zabbix.com/forms/translator_application →登録時に必要な情報は以下 – 名前(Your Name) – 希望ユーザー名(Preferred username) – メールアドレス(Email) – 希望する翻訳先の言語 (Languages you want to translate into:) →”Japanese”を選ぶ。他も可能なら選択する – 追記事項 (Additional notes) – 利用規約への合意(チェック式) – (I have read and agree to the Terms and Conditions) – 翻訳者へのニュースレターを希望(チェック式) (I want to receive a newsletter for Zabbix community translators) →”Submit Transtator Application” をクリックする。 ※年齢等のその他情報は不要です。
7. 初期画面 • 初期画面 割合の横の”Missing”等を クリック ”Documentation 7.0” 等を選択してから ”Missing”等をクリックす ると各項目毎の画面に飛 ぶ。 選択しないと上から順で 該当するものが選ばれる
8. 全体画面
9. 検索 • 文書の状態別に検索可能 • “Translated”は翻訳済 • “Missing”は未翻訳 • “Unreviewed”は未承認 • “EXTRA FILTER”で“Missing without Unreviewed” で 手付かずのものを検索可能 • 翻訳者毎も検索可能
10. 編集画面 翻訳対象の英文が一番上に 表示される。 真ん中の白いところに翻訳 文を入力する。右下の角を ドラッグすると広げられる。 一番下が前に翻訳されてい たものである。 “COPY”は英語の原文を編 集画面にコピーします。 下の画面をダブルクリック するとコピーされる。 “SAVE”で保存する。 (注記)編集画面でリターン を押すと保存される。
11. 実際の利用箇所確認 “COMMENT”等で該当の文面を使っているところとか参照出来る。 章等が単位で翻訳対象となっているようである。 マニュアル等はGit上でMarkdown形式で管理されているのでリンク先で確認可能。 →これで参照出来ることを最近まで気付いてなかった。ただしページ単位で表示 自分の環境ではすぐにブラウザはかたまる場合が多い
12. 関連情報 • TERMS 登録された辞書に合致した単語を表示 →登録方法は未確認である。 • MACHINERY/機械翻訳 – TRANSLATION MEMORY 過去の承認された翻訳の中で合致する文 を表示 100%なら同じ文面 – GOOGLE TRANSLATE Google翻訳での翻訳結果 → ダブルクリックで編集画面に複写
13. 承認画面 未承認の翻訳を選ぶと”Save”ではなく”Approve”のボタンが表示される。 ”Approve”を押せば承認。 承認済のドキュメント(Approved)は◦にチェックが入ったものがオレンジになる。
14. 方針(追記) • 100%合致するものはそのまま使用する。 • 既に訳されているものは同様に訳す。 • 大意が取れている場合は既にあるものを利用する。 →一部単語が違うのは参考にして翻訳する • “EXTRA FILTER”で“Missing without Unreviewed” で手付 かずのものを検索して翻訳する。 • 辞書、Clibor等のクリップボード拡張ツールなどを使用して 単語登録して可能なかぎり同じ用語、文面にするようにする。
15. 2ヶ月後位の成果
16. Tips • 他の場所で使われている似た文面であれば“TRANSLATION MEMORY” で確認し、%で合致度を示しているので参考にする。 • 同じ文面であれば“100% TRANSLATION MEMORY”と表示され、その まま使える。 • 登録時の文法エラーは日本語の文章を対象にしたものではないのでそ れぞれ確認が必要である。 • 引用符は原文にあわせる。Google 翻訳では “”が「」になる。 →「」に翻訳された原文は””、’’、``、**など不定である。 • Json等の記述でスペースでのインデントはGoogle 翻訳で保持されない ので注意。元文にあわせて整形する必要あり。 • 編集画面ではTab等使えないので注意(スペースのみ) • SKKだと変換をリターンで確定すると翻訳自体登録されてしまう。 →Ctrl-Jで確定で回避 • 別エディタにコピペして編集するのが楽(VS Code利用)
17. Tips (追記) • “PROCEED” のボタンが表示されたときは変更されたが保存されて いない状態である。“PROCEED” を押下すれば保存せず続行する。 • “APPROVE”の後、”APPROVE ANYWAY”が表示される場合がある。 これは英語的に文章の整合性がとれていない状態である。 日本語として問題なければそのまま続行する。 →Settingの”Translate Toolkit Check”を外せば聞かれない。 • 削除や修正した後、確認画面が無くそのまま確定なので注意。 • エンターキーで確定するので注意。 • 設定(右上のアイコン→Setting)での設定項目は変更すると確定 →下にある”SAVE”のボタンを押下しなくても有効になる。 • マニュアル等はMarkdown形式で記載されているので文尾にある ¥などの記号は半角文字のまま残すこと。 • <br>等のタグもそのまま半角文字のまま残すこと。
18. 疑問と提案 • セクション単位で訳しても単語と数十行の表が同じ翻訳の単位でい いのか? • 一般単語を対象にしていいのか？(例 more) • どこでどう使われているか確認したい。 • ドキュメント以外のコードやGUI) • 文字数の制約は確認したい(GUIなどの標記) • 日本語ドキュメントの標記の標準があるといいかも。 例:数値の範囲 「1-256」「1〜256」 →個人的には”〜”は検索出来なかったので英文にあわせ”-”に変更
19. オコラレ • 6/12にDocumentation Specialist より連絡あり。 以下を指摘される。 – “Make Suggestions” フラグが有効なので登録しても他の人の 承認が必要 →無効にすること – Google TranslatorやAI翻訳をそのまま適用するのは推奨しない – 文字列の内容やフォーマットが不完全である場合がある →指摘に基づき現在修正中です。 すみません。おさわがせしています。 (7/7 Done.)
20. ヤラカシ
21. ヤラカシ
22. ヤラカシの理由 • 設定の”Editor Settings”で“Make Suggestions” が有効 自分では変更したつもりはないがSetting画面を参照したあと有効になった？ “Save”しないと設定は反映されないと思っていた。 これが無効だと投稿したらすぐにApprovedのマークがつく。 ※他のオプションは大丈夫か不安
23. ヤラカシの根本原因(追記) 設定画面の変更に関する仕様によるものでした。 設定画面の”Editor Settings”で “Make Suggestions”を変更する。 そして ”SAVE”を押下しなくても画面で 変更すると即時有効になっている。 “SAVE”しないと設定は反映 されないと思っていた。 Documentation Specialistには フィードバックします。
24. Reward(追記) Translator Community Reward Program https://www.zabbix.com/documentation/guidelines/en/translator_guid elines →翻訳に貢献した事に対するReward →まだ自分は貰ってはいません。(ヤラカシにより保留中)
25. 7/4現在
26. ヤラカシ追加
27. 7/2に項目追加 7.4リリースにより、日本時間7/2 に項目が増えていた。 (日本語の項目が40,887から52,854) 以下が増えている。 • ”Documentation7.4” • “Zabbix UI 7.4”
28. ヤラカシその2 LT申しこんだときには日本のドキュメント の10%を対応したとネタにするつもり ↓ ダメでした。 ↓ 早急に対応するようにします。
29. 7.4で追加された項目(追記) • “Imported”ユーザ(System User)が既に何件か訳して いる • 7/6に確認したところ以下の状況 – “Documentation 7.4”→3,597 (翻訳済)/6893 – “Zabbix UI 7.4”→5,061(翻訳済)/5,066
30. 7/7現在