Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
DevRel / 技術広報というキャリアとその醍醐味 〜 開発者を支える入口 〜
Search
Kitagawa Masashi
October 26, 2023
2
1.6k
DevRel / 技術広報というキャリアとその醍醐味 〜 開発者を支える入口 〜
Qiita Conference 2023 Autumn
https://increments.connpass.com/event/294310/
Kitagawa Masashi
October 26, 2023
Tweet
Share
More Decks by Kitagawa Masashi
See All by Kitagawa Masashi
チームでおこなうDevRel活動
masashible
1
1.3k
失敗から始まったDevRel活動。 約1000人規模のイベントを企画するまでの改善プロセス
masashible
0
1.1k
Findyを使い倒せ!〜イベントスライド〜20210520
masashible
0
37
エンジニアの入り口から出口まで
masashible
0
830
Featured
See All Featured
Save Time (by Creating Custom Rails Generators)
garrettdimon
PRO
28
900
Templates, Plugins, & Blocks: Oh My! Creating the theme that thinks of everything
marktimemedia
28
2.1k
The MySQL Ecosystem @ GitHub 2015
samlambert
250
12k
Intergalactic Javascript Robots from Outer Space
tanoku
270
27k
The Myth of the Modular Monolith - Day 2 Keynote - Rails World 2024
eileencodes
17
2.3k
I Don’t Have Time: Getting Over the Fear to Launch Your Podcast
jcasabona
29
2k
Measuring & Analyzing Core Web Vitals
bluesmoon
4
170
The Pragmatic Product Professional
lauravandoore
32
6.3k
Large-scale JavaScript Application Architecture
addyosmani
510
110k
VelocityConf: Rendering Performance Case Studies
addyosmani
326
24k
Building Applications with DynamoDB
mza
91
6.1k
Fontdeck: Realign not Redesign
paulrobertlloyd
82
5.3k
Transcript
DevRel / 技術広報というキャリアとその醍醐味 〜 開発者を⽀える⼊⼝ 〜
もしかしたら、こんなことしていませんか?
ブログ執筆 社内勉強会 イベント 登壇 Xで投稿 コミュニ ティ 参加 若⼿の育成
それ、DevRel活動の⼀貫かも!
DevRel / 技術広報というキャリアが もしかしたら⾃分にも当てはまるかもしれない 今⽇伝えたいこと
今⽇話すこと / 話さないこと • DevRel / 技術広報の役割、⽬的、醍醐味 • それぞれのキャリア •
求められるスキル • 各社の取り組み事例 話すこと • テックブログやイベントの具体的な 運営ノウハウ、Tips • 最近頑張っている英会話学習の進捗状況 • 年収を2倍に上げるための裏技(知らんけど) • ⽬標数値やKPI 話さないこと
Agenda 01. 私がDevRelになるまでの過程と醍醐味 02. DevRel / 技術広報のトレンド 03. 求められるスキル /
キャリア 04. FindyのDevRelは何をしてどこを⽬指すの?
私がDevRelになるまでの 過程と醍醐味 01
北川 雅⼠ Masashi Kitagawa DevRel チームリーダー ⼤⼿証券系シンクタンクにて⾦融系SIerとして6年半、リース会社 基幹系システム、地銀向け投資信託のシステム開発に従事。その 後、⼈事部にて新⼈研修なども経験し、ファインディ株式会社へ ⼊社。 エンジニア向けキャリア⾯談を⾏うユーザーサクセスチームに約2
年おり、昨年よりDevRelチームの⽴ち上げ、リーダーとしてイベ ントの開催や⾃社メディア「Findy Engineer Lab」の運営を⾏う。 定期的に⼩説の沼にはまり、脳をリセットします。 共著『FinTechと⾦融の未来 10年後に価値のある⾦融ビジネスとは何か?』 @OnigiriMa_shi
なぜ、エンジニアをやめたか?
⼈事兼務新⼈研修担当(3ヶ⽉) 某リース会社 常駐(3年半) • ⼊社して半年後に客先常駐 ◦ 諸先輩⽅に「死ぬ気でくらいつけ」と⾔われ、プロ パー3名しかいないところにいく • 最終的に、100⼈程度が参画するシステムのうち、サ ブシステムの⼀つのリーダー(7-8⼈)
◦ アジャイルだったので、クライアントと同じオフィ スで直接話しながら要件を決めて、パートナーの⼈ と開発〜リリースまで進める 他の⼈と共同してスピーディに新しいものを作っていくこと、 ⼈をサポートすることが得意、好き • 約80名の新⼈社員のメンター • 研修企画 • ⼀部研修実施
⾦融向けシステム開発(1年) • 約80名の新⼈社員のメンター • 研修企画 • ⼀部研修実施 • ⼀番業務量が多く、負荷が⾼いと噂の部署 •
退職者も多く、古き良き⽇本企業の体質 • がっつりウォーターフォール、レビュー回数すごい多い ⼈事兼務新⼈研修担当(3ヶ⽉) 疲弊して、活き活きと働けていない⼈が多かった ⾃分⾃⾝も、全く楽しく働けなかった 何より、元気に⼊社した新⼊社員が、 数年後には⽬の輝きが失われてしまっていた
もっと⼈が活き活きと働ける サポートができないか?
開発ではなく ⼈に向き合う仕事を探そう
Joined Findy! DevRel(1年) ユーザーサクセス(2年) Now!
なぜ、DevRel をやっているか?
イベントは各部署からの兼務が1-2名で実施 ⽉1回程度のイベント実施 基本的にキャリアイベントが多く、技術イベントは少なめ 北川も、兼務でイベント企画 DevRel⽴ち上げ前夜
⽚⼿間だと、 どうしても納得のいく企画や量を⾏えない
本業として、 エンジニア向けイベントやカンファレンスに しっかり向き合えるチームを作ろう
DevRel 組成 🎉
DevRelをやって気づいたこと
イベント企画運営、⾯⽩いな... これまでの開発経験とイベント運営似てる!
要件定義 設計 開発 テスト リリース 運⽤ 複数の案件をリリースに向けて素早く回していく感覚に近い • イベント企画 •
登壇者調整 • 構成 • トークテーマ • イベントページ 作成 • OGP確認 • ⽂⾔レビュー • SNS拡散 • 集客
DevRel/技術広報の業務事例 技術広報戦略⽴案 ‧⽬的/KPI/ブランディング戦略など⾃社に合わせた⽅針策定 プロジェクトマネジメント ‧イベント実⾏ ‧プロジェクトマネージャー コンテンツ制作 ‧ライティング/編集 ‧動画/⾳声 ‧イベント企画
マーケティング ‧SNS運⽤ ‧広告/プロモーション リレーション構築 ‧社内外のエンジニアなどとの繋がり チームで分けたり、得意分野でタスクを任せる必要がある ここができるよ!
⾃分が知りたい、⾯⽩いと感じる、 やりたいイベントを企画していたら...
イベント実績 • イベント開催数 ◦ 259回 • 平均申込数 ◦ 330名 •
connpassメンバー数 ◦ 16000名
昨今のDevRel / 技術広報の トレンド 02
なぜDevRel/技術広報が増加しているのか? 昨今のDevRel / 技術広報のトレンド • 市場全体のエンジニア不⾜ └ ハイスキルなエンジニアと接触できる機会の減少 エンジニア採⽤競争の激化
なぜDevRel/技術広報が増加しているのか? 昨今のDevRel / 技術広報のトレンド • 市開発環境、開発⽣産性、カルチャー、社内のエンジニアの働き⽅などの発信 • どういうスキルが⾝につくか? • 技術的に⾯⽩みは何か?
エンジニア向けの情報発信、関係構築が課題に 新たにDevRel/技術広報といった役職を作る企業の増加 ※あとで話しますが、DevRel、技術広報どちらで呼ぶかは各社で異なります • 市場全体のエンジニア不⾜ └ ハイスキルなエンジニアと接触できる機会の減少 エンジニア採⽤競争の激化
DevRel Guild の爆誕 昨今のDevRel / 技術広報のトレンド 2⽇で150名近くが参加
そもそもDevRelって? 昨今のDevRel / 技術広報のトレンド • DevRelConというカンファレンスが世界 各国で開催されている ◦ 2023年3⽉に横浜、2023年9⽉にロン ドンで開催
◦ 全200カ国から参加 • ⽇本では、DevRel MeetUp in Tokyoが 2014年から存在、定期的に活動が⾏われ ている DevRelCon London 2023 7-8 September, 2023 DevRelCon Yokohama 2023 10-11 March, 2023 DevRelCon Meetup in Tokyo
どういう⼈がやっているの?
どういう⼈がDevRel/技術広報として関わっているのか? 昨今のDevRel / 技術広報のトレンド エンジニアが兼務 社内の有志でテックブログやイベント運営を兼任 採⽤広報 / ⼈事 採⽤担当者がエンジニア採⽤の⼀環として兼任
CTO / EM / テックリード / VPoE が兼務 既に社外に繋がりのあるマネジメントレイヤーが兼任 開発者マーケティングとしての DevRel ⾃社プロダクトの認知拡⼤、利⽤促進のための専⾨職 専任の技術広報 or DevRel 元エンジニア、元広報、元⼈事などからアサイン 兼任、ひとり担当が多い
どういう⽬的でやってるの?
役割と⽬的は? 昨今のDevRel / 技術広報のトレンド 役割 ⽬的 事業会社 社外向け テックブログの運営 オンライン/オフラインイベントの実施
カンファレンススポンサー協賛 採⽤ 認知向上 社内向け ①の活動全般 ⾃社カンファレンスの開催 社内開発環境の整備 社内勉強会 社内エンジニアの発信増加 社内の開発⽣産性の向上 エンジニア向け ツール提供企業 ⾃社プロダクトのセミナー開催 コミュニティ運営 <開発者マーケティング> ⾃社プロダクトの認知拡⼤ 利⽤者の増加 求める役割は、各社のカルチャーやフェーズ、⽴場による
36 昨今のDevRel / 技術広報のトレンド DevRel/技術広報の役割事例 A社 「自社内の開発生産性を高めるため、社内エンジニアが働きやすくなるため」 B社 「自社製品やプロダクトを開発者に使ってもらいたい。開発者により良い環境を届けた い」
C社 「採用戦略の一環として戦略的に実施、下流の採用ファネルまで繋げたい」 D社 「まずはブランディング。技術力が強い会社と最初に想起してもらう」 求める役割は、各社のカルチャーやフェーズ、立場による “DevRel”とするか、”技術広報”とするかも、役割や目的によって各社に合わせて名付けるところが多い
DevRel / 技術広報に 求められるスキル / キャリア 03
仕事内容は 多岐にわたる
DevRel / 技術広報の役割事例 DevRel / 技術広報に求められるスキル/キャリア 全てをひとりでやるのは不可能... ましてや兼務で... テックブログ運営 オンライン
/ オフライン イベント運営 社内勉強会 / 社内イベントの開催 採用スカウト 社内カンファレンス運営 社内ドキュメントの整備 記事 / ブログレビュー カンファレンス スポンサー出展 ノベルティ制作 コミュニティ運営 SNS運用 登壇
やれることが多いからこそ ⾃分の得意を活かしながら ⾊んなことを横断的に携われるチャンス
そもそもDevRelって? 昨今のDevRel / 技術広報のトレンド Public Relations (PR) ※国際PR協会によるPRの定義 Developer Relations
(DevRel) ※『DevRel エンジニアフレンドリーになるための3C』翔泳社 より抜粋 =「外部の開発者とのつながりを形成し⾃社製品/サービスを知ってもらうためのマーケティン グ活動」 = 信頼のおける、倫理的なコミュニケーション⼿法を通し、組織と組織をとりまくパブリック との間に、関係と利益を築くため、意思決定の管理を実践すること 特に開発者に向けた、関係構築のための活動のこと
海外ではDevRelの仕事は細分化、チームとして活動している DevRel / 技術広報に求められるスキル/キャリア マネージャー テクノロジーエバンジェリスト デベロッパーアドボケイト コミュニティマネージャー テクニカルライター トランスレーター
DevRelチーム マーケティング チーム …
海外では⼀つ⼀つの仕事が専⾨職
⽇本だと?
キャリア例 DevRel / 技術広報に求められるスキル/キャリア エンジニア PdM テクニカルライター VPoE CHRO エンジニア
DevRel or 技術広報 • 様々な関係者を巻き込み計画を練りプロダクトを作っていくPdM • 採⽤戦略やブランディング、育成に強みをもったVPoEやCHRO … etc キャリア例...
正直、明確なキャリアパスはまだない 私⾃⾝も次に何やるかはわかっていません
共通しているマインドは
『 サービスや⼈、組織の良い部分、 伝えたいことを抽出、⾔語化し届ける 』 『 社内外の⼈たちをつなぐ場、機会をつくる 』 DevRel / 技術広報の仕事の⾯⽩さ
FindyのDevRelは 何をしてどこを⽬指すの? 04
挑戦するエンジニアの プラットフォームをつくる。 テクノロジーによる社会変⾰の時代に最も必要なことは、エンジニアの可能性を拡げることです。 Findyは、アルゴリズムとヒューマニティの融合によって、 すべてのエンジニアが不安なく挑戦できる世界共通のプラットフォームをつくります。 個⼈のチャンスを⽣み出し、組織の⽣産性を向上させ、社会の⼈材資産を好循環させる。 エンジニアプラットフォームが、デジタル社会の発展を加速していきます。 Vision / ビジョン
スキル偏差値 想定年収予測
FindyのDevRelの 役割 とは?
「挑戦するエンジニアのプラットフォーム」 への⼊り⼝
挑戦したいエンジニアが、 発⾒し、学び、出会える 場所や機会、コンテンツを作る
自社カンファレンス メディア(Findy Engineer Lab) 動画コンテンツ(アーカイブ動画) オフラインイベント カンファレンススポンサー参加 オンラインイベント 発⾒する 学べる
出会える
発⾒する 学べる 出会える • 他の⼈がどうやって開発をしているの? • Xで気になるあの⼈の考え⽅や開発⼿法って? • 最近流⾏りの⾔語やツールはなに? •
最近の業界トレンドや⾯⽩い企業、プロダクトは? • メディアにも乗ってたあの⼈と話してみたい • 同じ課題感を持っている仲間と出会いたい
DevRelの役割とは? • 挑戦するための不安を取り除く • 新しい価値観を知れる • 新しい仲間、知らない⼈に出会える • 新しい⾃分に出会える •
挑戦するための後押しとなる • ワクワク感、⾼揚感、安⼼感が味わえる
エンジニア 海外エンジニア エンジニア組織
これからどうしていくのか?
イベントだけではまだまだ⾜りない
世界中のエンジニアが 挑戦できる⼟台をつくりたい
北川 個⼈の想い
つくる⼈が増えれば、 それを⽀える⼈も必要になる
DevRel / 技術広報の キャリアも頭の⽚隅にいれてみてください
We are hiring!
ヒアリングに協⼒いただいた、 DevRel / 技術広報のみなさま、 ありがとうございました!!!
ご清聴ありがとうございました
参考資料 『DevRel エンジニアフレンドリーになるための3C』 DevRel(Developer Relations)ことはじめ エンジニアコミュニティで組織は動き出す コミュニティマネジメントとは何か、なぜ今重要か / これから始めるコミュニティマネジメント入門 (1)
エンジニアリング + 技術広報 = ユニークキャリアこれはなに?