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2025/09/03_生成AI時代を生き抜くエンジニアの基礎力:速さと柔軟性を支える土台づくり

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September 03, 2025
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 2025/09/03_生成AI時代を生き抜くエンジニアの基礎力:速さと柔軟性を支える土台づくり

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  1. © Findy Inc. 2025.09.03 ⽣成AI開発の現在地とこれから ─エンジニアリソースを最⼤化する、現場での⽣成AI活⽤ #Women@AWS Building with Impact ⽣成

    AI 時代を⽣き抜くエンジニアの基礎⼒ ~ 速さと柔軟性を⽀える⼟台づくり ~ 1 ファインディ株式会社 ⼭岸 真悠⼦
  2. © 2024 Findy Inc. 挑戦するエンジニアの プラットフォームをつくる。 ビジョン つくる⼈がもっとかがやけば、 世界はきっと豊かになる。 経営理念

    会社概要 会社名 ファインディ株式会社 / Findy Inc. 代表取締役 ⼭⽥ 裕⼀朗 設⽴ 2014 年 2 ⽉ ※ 本格的な事業開始は2016年7⽉ 社員数 297 名 資本⾦ 18 億 5,043 万円 ※ 資本準備⾦含む 住所 東京都品川区大崎1-2-2 アートヴィレッジ大崎セントラルタワー 5階 事業許可番号 13-ユ-308478 サービス ‧ スカウト型リクルーティングサービス「Findy」 ‧ ハイスキルな業務委託エンジニア紹介サービス「Findy Freelance」 ‧ エンジニア組織⽀援SaaS「Findy Team+」 ‧ 開発ツールに特化したレビューサイト「Findy Tools」 投資家 グローバル‧ブレイン、ユナイテッド、SMBCベンチャーキャピタル、KDDI、JA三 井リース、みずほキャピタル、博報堂DYベンチャーズ、Carbide Ventures、等
  3. © Findy Inc. 5 ⾃⼰紹介 • ⼭岸 真悠⼦(Mayuko Yamagishi) •

    ファインディ株式会社(2024年10⽉⼊社) • React / TypeScript • スペシャル可愛いネッコと暮らしている
  4. © Findy Inc. 6 今⽇話すこと • プロダクト事例紹介: ◦ 最先端技術を取り込んだ Findy

    AI+ ◦ ⽣成 AI で Findy AI+ をこう開発した! • AI を使った開発で学んだこと • AI 時代のキャリアを考える • まとめ: ◦ ⽣成 AI 時代のエンジニアの在り⽅
  5. © Findy Inc. 8 サービス概要 • ⽣成AIの活⽤度を可視化するサービス ◦ GitHub Copilot

    ◦ Claude Code ◦ Devin ◦ Codex • ⽣成AIアクティビティを可視化し、⽣成AI利活⽤のボトルネック発⾒‧利活⽤推進をサポート • ユーザーがプロンプトで指⽰して、Findy AI+のMCPサーバー経由で⽣成AIの利活⽤状況を定量‧定性 両⾯から⾃動取得
  6. © Findy Inc. 10 MCP とは • Model Context Protocol

    • AI モデルとツールやデータソースを安全に接続するための通信規格 ◦ 「USB for AI integrations」 - AI 統合における USB のような役割 ◦ https://modelcontextprotocol.io/docs/getting-started/intro
  7. © Findy Inc. 13 Findy AI+ • チーム ◦ エンジニア:

    2名 ◦ PdM: 1名 • 期間 ◦ 1ヶ⽉で α 版リリース
  8. © Findy Inc. 14 Findy AI+ • チーム ◦ エンジニア:

    2名 ◦ PdM: 1名 • 期間 ◦ 1ヶ⽉で α 版リリース 最⼩チームで爆速リリース 🎉
  9. © Findy Inc. 15 Findy AI+ 爆速リリースの裏側 - good •

    開発⼯数が激減 ◦ MCP によって画⾯や API の実装をする必要がなかった ◦ 最⼩コストでプロダクトの需要を測ることができた
  10. © Findy Inc. 16 Findy AI+ 爆速リリースの裏側 - good •

    開発⼯数が激減 ◦ MCP によって画⾯や API の実装をする必要がなかった ◦ 最⼩コストでプロダクトの需要を測ることができた • コミュニケーションコストの激減 ◦ チームメンバーが少ない分、下記の確認作業が不要に ▪ タスクの振り分け、スケジュール管理、認識確認...etc ◦ MTG よりも、開発している時間を多く確保できるようになった
  11. © Findy Inc. 17 Findy AI+ 爆速リリースの裏側 - good •

    開発⼯数が激減 ◦ MCP によって画⾯や API の実装をする必要がなかった ◦ 最⼩コストでプロダクトの需要を測ることができた • コミュニケーションコストの激減 ◦ チームメンバーが少ない分、下記の確認作業が不要に ▪ タスクの振り分け、スケジュール管理、認識確認...etc ◦ MTG よりも、開発している時間を多く確保できるようになった • 新しい領域へのチャレンジ ◦ ⾃分の専⾨外の仕様を⾃分で取りに⾏けるようになった ◦ ⽣成AIが教師的なポジションを担うことで、専⾨外の領域まで⼿が出せるようになってきた
  12. © Findy Inc. 19 ⽣成 AI で Findy AI+ をこう開発した!

    • API 仕様把握 • コードを書く • コミットする • プルリクを作成する • リポジトリを横断してアーキテクチャパクる...etc
  13. © Findy Inc. 20 ⽣成 AI で Findy AI+ をこう開発した!

    • API 仕様把握 • コードを書く • コミットする • プルリクを作成する • リポジトリを横断してアーキテクチャパクる...etc ほとんど⾃分で⼿を動かしていない (楽になったどころではない)🤔
  14. © Findy Inc. 21 Claude Code のカスタムスラッシュコマンドとは • .claude/commands/ ディレクトリに

    Markdown ファイルを配置することで、個⼈またはチーム独⾃の コマンドが作成できる ◦ 例:/create-branch のようなコマンドを実⾏すると、事前に定義したルールに従って Claude Code が作業 ◦ https://docs.anthropic.com/en/ docs/claude-code/slash-commands
  15. © Findy Inc. 22 claude code カスタムスラッシュコマンド① • ブランチ作成 ◦

    Conventional Branch の命名規則に従って作成 https://tech.findy.co.jp/entry/2025/07/23/070000
  16. © Findy Inc. 23 claude code カスタムスラッシュコマンド② • コミットメッセージ作成 ◦

    コミット前に必ずコーディングガイドラインをチェックするよう指⽰ https://tech.findy.co.jp/entry/2025/07/23/070000
  17. © Findy Inc. 24 claude code カスタムスラッシュコマンド③ • プルリクエスト作成 ◦

    プルリクエストテンプレートを参照させることで統⼀性を担保 https://tech.findy.co.jp/entry/2025/07/23/070000
  18. © Findy Inc. 25 biz との共有① • シーケンス図作成 ◦ CLI

    でコードを読ませてシーケンス図作成を指⽰
  19. © Findy Inc. 28 AI を使った開発で学んだこと • 基礎⼒がベースとして必要 ◦ AI

    が提案してきたものは悪くない、動くけど...🤔 ▪ 公式が発表しているベストプラクティスではない ▪ 思わぬバグを⽣む...etc
  20. © Findy Inc. 29 AI を使った開発で学んだこと • 基礎⼒がベースとして必要 ◦ AI

    が提案してきたものは悪くない、動くけど...🤔 ▪ 公式が発表しているベストプラクティスではない ▪ 思わぬバグを⽣む...etc AI の出⼒結果を判断する⼒が必須
  21. © Findy Inc. 30 基礎⼒(AI の出⼒結果を判断する⼒) • 即効性のある基礎⼒ ◦ ⾔語、フレームワークの使い⽅

    ◦ 遭遇した例: ▪ 古い⾔語バージョン → Syntax エラー発⽣ ▪ 公式が発表しているドキュメント(1次情報)を⾒に⾏く判断
  22. © Findy Inc. 31 基礎⼒(AI の出⼒結果を判断する⼒) • 即効性のある基礎⼒ ◦ ⾔語、フレームワークの使い⽅

    ◦ 遭遇した例: ▪ 古い⾔語バージョン → Syntax エラー発⽣ ▪ 公式が発表しているドキュメント(1次情報)を⾒に⾏く判断 • 持続性のある基礎⼒ ◦ 基本情報技術者試験に載っているような知識 ▪ 正規化、DB 操作、CORS、Cookie ...etc ◦ AI によって新しい領域にチャレンジしやすくなったからこそ、 事前の知識に⼤きく助けられた(⼀⼈でタスクを遂⾏できた)
  23. © Findy Inc. 33 ⾃⾝のキャリア観点 • 最新技術が使える環境に⾝を置けたのは⼤きなチャンス ◦ ⾃然に AI

    の最新情報が⼊ってくる環境 ▪ AI が組み込まれていないプロダクトチームと⽐べると使い倒せている実感あり🤔 ▪ 少⼈数チームだからすぐに試せる
  24. © Findy Inc. 35 まとめ • 普遍的な基礎技術の⼟台作り ◦ AI の出⼒の妥当性を判断するために基礎⼒が要に

    ▪ 例:⾔語、1次情報を取りに⾏く姿勢、基本情報技術者試験...etc ◦ 基礎⼒を固めた上で幅広くタスク遂⾏できるようになる
  25. © Findy Inc. 36 まとめ • 普遍的な基礎技術の⼟台作り ◦ AI の出⼒の妥当性を判断するために基礎⼒が要に

    ▪ 例:⾔語、1次情報を取りに⾏く姿勢、基本情報技術者試験...etc ◦ 基礎⼒を固めた上で幅広くタスク遂⾏できるようになる • 新しい技術にすぐに⾶びつく ◦ とはいえ毎⽇のアプデに全て⾶びつくのはハード🤔 ◦ 勝⼿に情報が流れてくる環境に⾶び込む ▪ 例:チームリーダーが AI ヘの感度が⾼い...etc
  26. © Findy Inc. 37 まとめ • 普遍的な基礎技術の⼟台作り ◦ AI の出⼒の妥当性を判断するために基礎⼒が要に

    ▪ 例:⾔語、1次情報を取りに⾏く姿勢、基本情報技術者試験...etc ◦ 基礎⼒を固めた上で幅広くタスク遂⾏できるようになる • 新しい技術にすぐに⾶びつく ◦ とはいえ毎⽇のアプデに全て⾶びつくのはハード🤔 ◦ 勝⼿に情報が流れてくる環境に⾶び込む ▪ 例:チームリーダーが AI ヘの感度が⾼い...etc • 少⼈数チーム ◦ AI によって作業効率が上がったので、新しいサービスを少⼈数で最速リリース ◦ 新しい技術を取り込めるチームの軽やかさ ▪ この半年で1年前の開発スタイルが⼤きく変化