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解釈が無限に生産される時代に必要そうな備え
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mixidota2
February 25, 2026
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解釈が無限に生産される時代に必要そうな備え
mixidota2
February 25, 2026
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Transcript
解釈が無限に生産される時代に 必要そうな備え 2026/2/25 @mixidota2
自己紹介 mixidota2(@mixidota2) 職業: 推薦システム/データ基盤/データ分析などをして いるMLエンジニア/データ何でもマンです ドメイン: 電子書籍の会社で色々やっています 好き:Dota2, PoE2, SF6,
タロット, 農業
背景:AIエージェントによる分析 自然言語だけで仮説構築、集計から解釈までを生産できるようになってきた。 これによって誰でも次のような分析が実行できるように。 • 探索的分析、データの閲覧 • 示唆出し • アクションの提案
背景:AIエージェントによる分析 これによって、次のような人たちが嬉しい! これまで分析を依頼していた人 →これまでと比較して仮説検証の量が増える、探索の幅が増える これまで分析を依頼していなかった人 →分析の手が届かなかった領域でも分析ができる
一方で分析が大量生産される時、 組織全体ではどんなことが起こるんだろう? ・・を組織学習のフレームから考えてみる。 主題 \ 生産者↑ x 生産速度↑/
組織学習の構成要素 知識の獲得 外部・内部から情報の入手 情報の分配 誰が何を知っているのかの配置の変化 情報の解釈 情報に意味付けをする 組織の記憶 知識を保存し、再利用可能にする Huber(1991)の定義では、組織の取りうる行動の範囲が変化した時、組織で学習が進んだとするみたい。その
際の構成要素としては次のとおり。一旦こいつをベースにしてみよう。
現状に当てはめてみる 知識の獲得 施策の実行、新しい指標の計算、新しいデータの計測、など 情報の分配 分析レポート・ダッシュボードの共有、 MTGでの報告、など 情報の解釈 アナリストがデータを分析する、ダッシュボードから現象を解釈する、など 組織の記憶 レポートの作成、ルーティンの改善、システムの変更、など
だいたいこんな感じかな?
AIによる分析の大量生産が与える影響はどの部分? 知識の獲得 スタンス次第だが、指標の計算は増えるかも?あと間接的に指標作成は進むかも? 情報の分配 増えた解釈は分配されるのかな?また、大量の解釈から妥当な解釈を選べるのかな? 情報の解釈 特にここが増えるはず。ただし、 問いの質のばらつきが解釈の質に影響しそう 組織の記憶 局所的には記憶されそう。ただし、
解釈の生産量に対して追いつけるのかな? 増える解釈の数に素直に対応すると、各構成要素が影響を受けそう。
AIによる分析の大量生産が与える影響はどの部分? 知識の獲得 スタンス次第だが、指標の計算は増えるかも?あと間接的に指標作成は進むかも? 情報の分配 増えた解釈は分配されるのかな?また、大量の解釈から妥当な解釈を選べるのかな? 情報の解釈 特にここが増えるはず。ただし、 問いの質のばらつきが解釈の質に影響しそう 組織の記憶 局所的には記憶されそう。ただし、
解釈の生産量に対して追いつけるのかな? 増える解釈の数に素直に対応すると、各構成要素が影響を受けそう。 大量生産される分析に対して組織学習を効率的に進めるには、 「情報の分配」「組織の記憶」を解釈の生産量に対応させる必要がありそう? あと問いの質を担保する何かも必要そう?
そもそも、解釈の大量生産に対応する必要はある? 解釈の質については良い問いを出せる人が使えばいいし、 重要度・影響度の高い解釈についてはレポートが上がってくるだろうし、 そこまで気にしなくてよくない?・・・とも思う。
そもそも、解釈の大量生産に対応する必要はある? でも全体の学習がスケールする可能性があるんだから、 検討する価値はあるはず。 なので対応するにはどんな備えがいるのか、考えてみます
より良い学習を進めるために必要そうなこと 情報の分配 大量の解釈から妥当な解釈を選べる 情報の解釈 アナリスト・ドメインの専門家レベルの質の問いを投げられる 組織の記憶 解釈が再利用可能な形で保存される それぞれこういう状態になれば、解釈の生成速度に対応できそう
専門家レベルの質の問いを投げたい 課題 アナリストやドメイン知識強者と 同じレベルの問いを出すのが むずい 対応策 • AIエージェントにコンテキストとして埋め込む • 問いのClarification
Stepを入れる • 専門家の問いをテンプレ化・生成・推薦する →AIエージェント開発x暗黙知の明確化でなんとかする (雑)
解釈を再利用可能な形で保存したい 課題 解釈をこれまで同じようにレ ポートなどの形で保存すると、 生産量に追いつけない 対応策 • レポートまで生成して自動保存する • 解釈をメタデータ付きで自動保存する
◦ 後々解釈を再現、比較できるようなメタデータを保存 すれば再利用できそう ◦ 問い、仮説、結論、クエリ、特定の指標への貢献量、 などなど →アナリティクスエンジニアリングの範囲を広げよう
大量の解釈から妥当な解釈を選びたい 課題 生産された解釈が多すぎて、全 てを見ることが難しい、どれが 自分の目的にあった妥当な解 釈なのかわからない 対応策 • 保存したメタデータを元にした情報検索・推薦 •
解釈に対しての追加分析、比較 • ていうことができる何らかのデータアプリケーション (雑) →ソフトウェア/機械学習エンジニアリングを頑張ろう (?)
まとめ AIによる分析の生産速度を最大限活かすには、 分析以外の部分も自動化する必要がありそう。 (そらそうじゃ) ってことが組織学習の観点からも示唆されました。 ただしそこにかけるコストに対して十分なリターンが得られるかどうかはここでは触れていません。 でも当たった時デカそうだからギャンブルしてみてもいいんじゃないかな。どっとはらい。