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S3のライフサイクル設計でハマったポイント

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August 18, 2025

 S3のライフサイクル設計でハマったポイント

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August 18, 2025
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  1. 2 自己紹介 • 名前:熊田 真由子(くまだ まゆこ) • 所属:日本アイ・ビー・エム システムズ・エンジニアリング 株式会社

    • AWS歴 - 2022年4月新卒入社 - 配属以来、AWSのインフラ基盤設計構築に従事 - 2025 Japan AWS Jr.Champions
  2. 5 バージョニングを有効しているS3バケットのオブジェクト削除では、論理削除、物理削除の概念がある • 論理削除:データ自体は残っているけど扱いとしては削除済みにすること • 物理削除:データ自体を消し去ること バージョニング有効時のオブジェクト削除の仕組み ファイル名=a.jpg バージョンID=2 ファイル名=a.jpg

    バージョンID=1 削除マーカー バージョンID=3 削除マーカーが最新バージョ ンとして追加され、一見削除 されているように見えるが、 旧バージョンのデータが残っ た状態 • 論理削除 • 物理削除 ファイル名=a.jpg バージョンID=2 ファイル名=a.jpg バージョンID=1 削除 削除 各バージョンのファイルその ものを削除する
  3. 6 ライフサイクルルールでファイルを完全に削除するには、2段階のアクション設定が必要 バージョニング有効時のライフサイクル設計(ファイルの完全削除) 論理削除(削除マーカーの追加) 最新(現行)バージョン以外を 物理削除 ファイル名=a.jpg バージョンID=2 ファイル名=a.jpg バージョンID=1

    削除マーカー バージョンID=3 1. オブジェクトの現行バージョンを 有効期限切れにする ファイル名=a.jpg バージョンID=2 ファイル名=a.jpg バージョンID=1 削除マーカー バージョンID=3 2. オブジェクトの非現行バージョンを 完全に削除 削除 削除
  4. 7 「オブジェクトの非現行バージョンを完全に削除」実行後も、削除マーカーだけ残る場合がある 削除マーカーだけが残ってしまう状態が発生 ファイル名=a.jpg バージョンID=2 ファイル名=a.jpg バージョンID=1 削除マーカー バージョンID=3 •

    オブジェクトの非現行バージョン を完全に削除 削除 削除 削除マーカー バージョンID=3 • 削除マーカーのみ残る オブジェクト名に応じた Amazon S3ストレージ料金 が発生 削除マーカーだけ残った削除マーカーをライフサイクルルールで削除するには、、 • 「オブジェクトの現行バージョンを有効期限切れにする」 • 「有効期限切れの削除マーカーを削除」 のいずれかのライフサイクルルールのアクションを使って削除できる
  5. 8 削除マーカー バージョンID=3 ライフサイクルルールで削除マーカーを削除する方法① • 「オブジェクトの現行バージョンを有効期限切れにする」アクションを使った方法 • 非現行バージョンがなく、かつ現行バージョンが削除マーカーである状態のオブジェクトについては、 定義された日数が経過後、削除マーカーの削除を実行 ファイル名=a.jpg

    バージョンID=2 ファイル名=a.jpg バージョンID=1 削除マーカー バージョンID=3 1. オブジェクトの現行 バージョンを有効期限 切れにする 2. オブジェクトの非現 行バージョンを完全 に削除 ファイル名=a.jpg バージョンID=2 ファイル名=a.jpg バージョンID=1 削除マーカー バージョンID=3 削除 削除 3. オブジェクトの現行 バージョンを有効期限 切れにする 削除 削除マーカーが追加され てからの経過日数で削除 =1からの経過日数 「オブジェクトの現行バージョンを有効期限切れにする」の実行を、オブジェクト作成から365日後と定義してい た場合、削除マーカー削除実行までは1の実行(=削除マーカーの作成)から数えて365日かかる (ただし、2が実行された時点で、1で定義している日数が経過している場合は、2の実行後に自動で削除される) 同じアクション
  6. 9 ライフサイクルルールで削除マーカーを削除する方法② • 「有効期限切れの削除マーカーを削除」アクションを使った方法 • 有効期限切れの削除マーカーとは、非現行バージョンがなく、かつ現行バージョンが削除マーカーで ある状態のオブジェクトを指す 削除マーカー バージョンID=3 ファイル名=a.jpg

    バージョンID=2 ファイル名=a.jpg バージョンID=1 削除マーカー バージョンID=3 1. オブジェクトの現行 バージョンを有効期限 切れにする 2. オブジェクトの非現 行バージョンを完全 に削除 ファイル名=a.jpg バージョンID=2 ファイル名=a.jpg バージョンID=1 削除マーカー バージョンID=3 削除 削除 3. 有効期限切れの削除 マーカーを削除 削除 1日1回非同期で削除が実行 ※「オブジェクトの現行バージョンを有効期限切れにする」と「有効期限切れの削除マーカーを削除」は、 同じルールで設定不可、ルールを分ける必要あり