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AIは企業に入ると何が起きる? ── ビジネス現場のリアルと、AI推進担当が見ている景色

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March 23, 2026
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AIは企業に入ると何が起きる? ── ビジネス現場のリアルと、AI推進担当が見ている景色

学生AIコミュニティ「FindingAI」様のイベントにて公開した資料です!

デモ動画:https://youtu.be/cN4s1KxZVjE
SmartHR採用資料:https://speakerdeck.com/smarthr_pr/smarthr-company-introduction1

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nakamu

March 23, 2026

Transcript

  1. © SmartHR, Inc. AIは企業に⼊ると何が起きる? ── ビジネス現場のリアルと、AI推進担当が⾒ている景⾊ 中村 祐太 SmartHR 経営企画統括本部

    事業推進本部 BizAIユニット ⚠⚠⚠ あくまで1企業の1担当目線で、一般論を語ります! 全編を通して、主観モリモリです! 統計に基づく発言ではないことをご了承ください 🙏
  2. 5 1. AIが登場したとき、企業はどう動いたか(1) 😨 〜24年前半はセキュリティ懸念で企業は慎重スタート • 2023年:ChatGPTが世に流⾏し個⼈でパラパラ利⽤ ◦ 先進的な⼈がググる代わりに使う程度で、ましてや課⾦勢は希少 ◦

    企業としての動きはまだあまり多く⾒られず(情報漏洩怖い) ◦ 話題にする⼈は多いけれど、実際に触っている個⼈は少数だった • 2024年前半:LLMのAPIで内製チャットが流⾏り始めた ◦ ChatGPTだとセキュリティ懸念があり、社内ChatGPTが沢⼭⽣まれた ◦ これによりプロンプトが個⼈にも⾝近になり、創意⼯夫が始まる ◦ このあたりでAIに関するセキュリティポリシーが固まり始める ◦ とはいえ、先進的企業のみな印象があった
  3. 6 1. AIが登場したとき、企業はどう動いたか(2) 😅 25年でようやく企業の⼤半がAIを⾝近な存在と捉えた • 2024年後半:チャット以外の⽤途発展、AIの裾野拡⼤ ◦ ただの内製チャットに留まらず、お便利ツールが作成されていく ◦

    AIに慎重派だった企業もAIベンチャーのプラットフォーム導⼊によっ て少しずつ⼿を出し始めた • 2025年〜:エージェント流⾏、AIが⼀般的な存在に ◦ 先進的な企業はエージェンティックなAIに⼿を出し始める ◦ GeminiやNotebookLMの登場と進化で、ついに誰でもAI利⽤可能に ▪ GoogleWorkspaceの利⽤は多いので、これは⼤きかったはず ◦ AIツール導⼊派と内製派が企業体質によって別れ始める
  4. 7 1. AIが登場したとき、企業はどう動いたか(3) 🤔 26年:SaaS導⼊か内製かという議論と、AI格差の広がり • SaaSのポジショニングに変化がでてきた ◦ SaaS予算はAI予算との奪い合いになるケースがある ▪

    SaaSがAIで内製できるというのはあまりまだ現実的ではなく、部分的 ▪ むしろ、AIにかける予算のためにSaaSへ出し渋るケースのほうがリアル ◦ SaaSといっても様々あり、情報記録の役割を持てるかで変わる ▪ 参考:AIでSaaSは死なないし、業務システムをAIで内製化してはいけない • 企業も個⼈もAI格差が⼤きく広がっている ◦ リスクを取って2023年から取り⼊れた企業と、2025年から始めた企業では、 全然レベルが違っているし、伸び⽅が⼆次関数的に⾒える ◦ それは個⼈も同様で、どんどん試せる⼈と触りたがらない⼈では埋まりそう にない差が⾒える(ただ、AIを使うだけが正義ではないのがまた⾯⽩い)
  5. 9 2. AI前後で企業の働き⽅はどう変わっているか(1) 😩 AIが当たり前になる前の企業課題あるある • 情報の取得‧理解には⼈によって⼤きく差があった ◦ なにか分からないことがあれば、ググるのが当たり前で、ググるのに も上⼿い下⼿があった

    ▪ 正しい情報を探し当てることすらもスキルであった ◦ それを正しく理解することも難しく、英語だったりして、、 ◦ 社内情報もまた⽟⽯混交であり、正しく整理されていることは稀 • 効率化の⼿段がツールであり、そのツールには習熟が必要 ◦ 情報の記録と活⽤の⼿段はSaaS導⼊や内製開発がほぼ必須 ◦ さらに、それには運⽤保守が要るし、使い⽅を覚える必要があった ▪ 残念ながら結局はあまり使いこなせず、⽬的を果たせないケースがあったり。
  6. 10 2. AI前後で企業の働き⽅はどう変わっているか(2) 😌 AIが出てきて、⾃然⾔語は⼤きく障壁を取り払った • ググる時代は終わり、⾔葉で膨⼤な探索と理解が可能に ◦ 膨⼤な知識やWebSearchを持つAIと会話する中で、誰でも、⾃然⾔語 で探索し、⾃然⾔語で深く理解することが出来るようになった

    ◦ 社内情報は特にコンテキストが複雑であるため、⼤きく貢献している ▪ 後から⼊る新⼊社員でも、⽤語や経緯がある程度キャッチアップ可能に • ツールに詳しくなくても、AIがツールを操作してくれる ◦ MCPやエージェントの登場で、ツールのインターフェースを介さずに ⾃然⾔語でAIがツールを操作してくれるようになってきてる ◦ 各ベンダーも、AIによる操作アシストを主軸にしようと開発を進めて いる
  7. 11 2. AI前後で企業の働き⽅はどう変わっているか(3) 🧐 AIは成果、働きやすさ、働く時間にぶっちゃけどう影響している? • 業務効率化はできたが、⽣産精度や数字的成果はまだまだ ◦ 事務作業や情報整理にはとても役⽴っているが、ビジネスサイドではそれだけで最終 的な成果‧KGI(売上など)には直結しない

    ◦ 間接的な成果を出すに留まっていて、結局⼈の能⼒勝負なのは変わらない ▪ 逆に、いわゆる⼈間⼒的なものが際⽴つようにもなっていくかもしれない • AIで⼈間が働く時間は短くなるわけじゃない ◦ 業務効率化したりAIに仕事を任せられるようになったら、空いた⼿で他の⼯夫をした り、もっと量を増やして企業成⻑するのが資本主義の流れ ◦ 単純作業やリサーチに時間を取られないという意味では働きやすい ◦ ⼀⽅で、働く時間や⽇数は変わらないので、成果を出したい⼈には有利になったけれ ど、そうじゃない⼈には実はあまり影響していない
  8. 13 3. 個⼈利⽤のAIと企業のAIはどう違うのか(1) 🧱 企業で使うなら、セキュリティと予算の妥当性をクリアする • 最新ツールはすぐ使えるものではない ◦ 例えばManusが出たとしても、まずは学習ポリシーやサーバーリージョンな どのチェックがあり、すぐに業務利⽤はできるものではない

    ▪ そして、チェックの結果NGというのは全然あること ◦ セキュリティOKとなっても、個⼈で経費を使うのか部署で持つのかなど利⽤ 範囲の問題や、予算を使う以上は費⽤対効果を⽰す責任がある • 会社の予算を使う以上、効果を⽰す必要がある ◦ AIに限らずではあるが、予算を使うということは利益を削って社内に投資す るということ(給料も利益から出るもの) ◦ AIを使ったら便利になるとか、AIが当たり前では妥当性は⽰せない
  9. 14 3. 個⼈利⽤のAIと企業のAIはどう違うのか(2) ↗ 企業利⽤のヒントは統制によるインパクトUP • 個⼈で便利になっても、影響は極⼩ ◦ 100⼈いる組織で2,3⼈がたくさんAIを使いこなせても組織としての成 果はほとんど変わらない

    ◦ 最先端のAIにキャッチアップし続けることは多くの⼈にとって負担 • 全員が使えることのインパクトは⼤きい ◦ 最先端‧⾼性能のAIツールではなくても、全員が毎⽇たくさん使う と、掛け算で⼤きなインパクトになる ◦ そのためには使いやすさや簡単さがとても重要になるはず ◦ 技術が進化し続けるからこそ、誰にでも使いやすく設計することの価 値は⼤きくなっていってる
  10. 19 4. ビジネスサイドのAI推進担当は何をしているのか(会社の現状と課題感 - 組織の課題) 🤯 認知負荷が⼤きな組織課題 • 広がっていくドメインと、進化するプロダクト ◦

    キャッチアップが難しく、顧客に価値を伝えきれていないのではないかとい う課題 ◦ AIへのキャッチアップはおろか、⾃社プロダクトを正しく適切に提案するこ とも難易度が上がっていく • 組織間の情報共有やナレッジシェアが難しく、集合知化しづらい ◦ ビジネスのナレッジは無意識レベルの暗黙知が多い ◦ 組織が細分化されたこともあり、距離感も遠くなっている
  11. 20 4. ビジネスサイドのAI推進担当は何をしているのか(会社の現状と課題感 ‐AIとの付き合い⽅) 🤔 ビジネスメンバーの⼤半はAIを使いたいわけじゃない • 使いたいではなく、メリットを享受したいが本質 ◦ 使い⽅や最新情報を知るだけで得はない

    ◦ AIを使って便利になったり精度が上がることを期待しているだけ • “AIの使い⽅”を900名が理解し使い分けるのは正解なのか? ◦ AIツールが複数あって、使い⽅があったらそれも認知負荷になりうる ◦ トリガー⽅法を覚えさせることすらも省きたい(もちろんプロンプ ティングも)
  12. 21 4. ビジネスサイドのAI推進担当は何をしているのか(課題へのアプローチ⽅法 - とにかくハードル下げ) 😌 使うという⾏動を極⼒させない設計にする • 場所を1か所、かつ普段の導線に置く ◦

    GeminiやNotebookLMは便利だけど、オペレーション導線には無い ◦ 仕事をしていたら必ず⾒る場所に着⽬ • ⼈をトリガーにせず、AIを勝⼿に動かす ◦ 世話焼きなアシスタントがずっとまとわりついてくる的な体験 ◦ ウザいくらい勝⼿に動くくらいが丁度良い(はず)
  13. 22 4. ビジネスサイドのAI推進担当は何をしているのか(課題へのアプローチ⽅法 - ヒアリングと仮説ぶつけ⾏脚) 󰳐 ナレッジやノウハウの流通網を担いに⾏く(⼒技) • 優れたTipsは課くらいの単位に閉じがち ◦

    シェアを促しても、感度が⾼い⼈がキャッチするだけ ◦ お世話焼きなAIはそのナレッジを届ける役割を担える • ナレッジ集めは⾜で稼ぐしかないかもしれない ◦ ⽇々Slackを検索‧ストーキングしたり、ヒアリングをたくさん して仮説を⽴てて、当てながら磨く ◦ Biz×AIは現場感と⽣の情報をいかに拾って反映できるか