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つくばチャレンジシンポジウム2016 - ROSの仕組みとつくばチャレンジにおけるその活用

Kazuya N
January 06, 2016
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つくばチャレンジシンポジウム2016 - ROSの仕組みとつくばチャレンジにおけるその活用

Kazuya N

January 06, 2016
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  1. ROSとは • 提供される三本柱 – ビルドシステム • catkin, rosdep, rospack –

    通信ライブラリ • Topic, Service, Parameter – コミュニティ • ROS Wiki, Github • この上にそれぞれ開発されたパッケージ – Tf, Navigation Stack, and more...
  2. デバッグと可視化ツール • デバッグや可視化も疎結合の恩恵を受ける – トピックを購読してデバッグ・可視化 • rosbag – 配信されるトピックをすべて記録する –

    あとから再生して可視化できる • 可視化ツール – Rviz – なんでも可視化ツール – rqt_plot – トピックを時系列にグラフにプロットする – And more...
  3. Navigation stack • ROSのNavigationスタック – Adaptive Monte Calro Localization(amcl) –

    move_base • ダイクストラ法による大域的経路計画 (base_global_planner) • Dynamic Window Approachによる局所的経路計画 (base_local_planner) • グローバル及びローカルな障害物マップ(cosmap_2d) • スタックからの復帰(recovery_behavior) – Rao-Blackwellized Particle FilterによるGlid-based Fast SLAM (gmapping)
  4. ROSを使っていてよかったこと • 問題が起こった時にデバッグしやすい (rosbag, 各種可視化ツール) • 事例 – 特定の位置で不自然な経路が生成される •

    ぱっと見では原因不明 – rosbagでの記録を走行後にrvizで解析すること で,占有格子地図における走行可能な領域が一 部専有されてしまっていたことが原因と判明
  5. ROSを使っていてよかったこと • 研究のための実装が楽 • 事例 – 人物検出技術の開発 • 3D URGからのデータ取得を決まりきった

    フォーマットで取得できた • PCL(点群処理ライブラリ)などの 各種ライブラリ(OpenCVなども利用できる) が整備されている • 点群の処理や学習部分の開発に専念できた
  6. ROSを使うのに気をつけなければ いけないこと • 仕組みを理解するのには時間がかかる • マシンスペックはなかなか必要 – Core i7, RAM

    8GB以上必須 – 経路計画が止まるなどの問題が実際に発生した • 自ら実装しなきゃいけない部分が全てなくな るわけではない • 既存の機能ありきで考えるのは推奨されない