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おい、エージェントを使って終わらせろ

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September 16, 2026

 おい、エージェントを使って終わらせろ

Forkwell Library #133。書籍の5ステップを紹介し、AIとともに仕事を終え、次の判断を変える進め方を考える。

https://forkwell.connpass.com/event/405587/

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September 16, 2026

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Transcript

  1. 手順があれば、うまくいくと思いたくなる 私はプログラマーなので、仕事にも名前をつけて、分けて、手続きにしたくなります。 手順どおりに進めれば、何かよい結果に近づけるはずだと思ってしまうところがあります。 同じ「進まない」でも、終わりが見えないのか、一歩が大きいのか、人に見せるのが怖いのか。 止まっている理由を言葉にすると、次に何を変えるかを考えられます。 なんだか進まない どこを変える? 理由を分ける 終わりが曖昧 ⼀歩が⼤きい

    ⼩さく試す 次の⼀歩を選ぶ 現実で確かめる 結果と相⼿の反応 結果から、理由と⼿順を⾒直す 手順を決めた時点では、相手の事情まで全部わかっているわけではありません。 進めた結果を見て、足りなかった前提や、変えたほうがよい手順を探します。 手順があると、進んだところと、まだ止まっているところを話しやすくなる。 5
  2. エージェントには、途中の判断も任せられる 仕事を相手へ届けるには、作る以外に、調べる・確かめる・選ぶ仕事も必要です。 エージェントは、道具を使い、結果を見て作業を進めるAIです。 作成だけでなく、比較・確認・組み合わせる作業も任せられます。 共有するもの:⽬標・終了条件・任せる範囲 エージェントに任せる判断と実⾏ 次の⼀⼿を選ぶ 調べる・⽐較する 作る・確かめる 結果を観測する

    選ぶ・組み合わせる 達成 受け⼿へ渡す 全体の条件と照合 使える成果と根拠 不⾜があれば、計画と次の⼀⼿を選び直す 途中でわかったことから計画を変え、共有した条件で採用する成果を選ぶ。 任せる前に、条件を満たしたと何で確かめるか、どこまで変更してよいかを決めます。 任せた範囲を越えるときは、結果と相談したい点を返してもらいます。 一手ずつ指示する手間を減らし、任せた結果を使うところまで、自分の仕事として進める。 15
  3. 作れる時代ほど、終える力が問われる に「もう少し良くして」と頼むたび、別の案が出てくるとします。 試す負担が小さくなるほど、「もう作れないから終わり」とは区切りにくくなります。 AI 良い案を、今回の範囲へ⾜し続ける 有望な案が増える 追加の負担が下がると 案A 案B 受け⼿の条件で選び、区切る

    今回渡すもの 案C さらに追加 追加案は、次の候補へ に比較と採用まで任せれば、選ぶ負担も減らせます。 ただ、良い案を全部今回に含める方針のままなら、作る範囲も広がります。 「改善案が尽きたら完了」では、良い案を見つける力が、そのまま終わりを遠ざける。 今回の相手に何が必要か、何を見送るか。その比較と採用も、AIと進めたい。 AI 16
  4. 何を作るかの前に、何を解決するか が ページの資料を作れても、費用と期待する効 果がなければ、予算を判断する仕事は止まったま まです。 何を作ったかに加えて、 相手が何をできるように なったかを確かめます。 作る側が早く終えても、使う人の手作業が増える なら、その手間と頻度を確かめる。速さ・費用・

    使いやすさの優先順位も共有します。 誰のどんな判断や行動を助けたいか。AIにもその 目的を渡し、終了条件や確認方法を考えてもらい ます。 AI 5 『おい、とりあえず終わらせろ』図7「表面の問題と本当の問題」・比較部分 18
  5. 任せる範囲は、間違えたときから考える 優先順位を共有したら、どこまで判断と実行を任せるかを決めます。 隔離して試せる大きな変更もあれば、多くの利用先に影響する一行の設定変更もあります。 ⾒つけられるか 何を、いつ確かめるか 戻せるか 変更前へ戻す⽅法 誰に影響するか 確認前に及ぶ影響 担当と⼿順を先に決める

    揃った範囲で、作業と確認を任せる 確認・復旧・⽌め⽅ 本番を書き換えない調査なら、読み取りだけの権限で進める。 変更を試すなら、影響がほかへ広がらない環境と戻し方を用意し、その範囲で確認まで任せます。 人に確認を頼むなら、判断に必要な材料・時間・権限も用意する。 問題があれば、誰が何を変え、どう止めるかも決めます。 すべてに承認を挟むと、その人が仕事を抱えます。何を判断するために見るかを絞ります。 19
  6. 終わりを決めて、進め方を任せる 任せる範囲が決まったら、何を満たせば今回の仕事が終わるかを揃えます。 書籍の「決めろ」で使う期日・分量・品質から、人とAIが共有する終了条件を考えます。 終了条件を揃える 期⽇・分量・品質 何を満たせば終わりか 進め⽅を任せる 調べる・作る・確かめる 条件に照らして選ぶ 成果を確かめる

    条件を満たしたか 根拠とともに相⼿へ渡す は、共有した終了条件に照らして、次に何を調べ、作り、確かめるかを選びます。 そのために、必要な資料や使える道具、何で結果を確かめるかも、任せる前に揃えます。 終えるときは、成果が終了条件を満たしたかを確かめ、その根拠とともに相手へ渡す。 途中で前提が違うとわかったら、条件そのものを相手と見直します。 何を終えるかを揃え、そこまでの進め方を任せる。 AI 終了条件の3要素:『おい、とりあえず終わらせろ』図8。AIへの応用は本発表の整理。 20
  7. 終了条件を変えるなら、理由も共有する 依頼後に前提の違いがわかったら、終了条件を見直すこともあります。 AIが独断で達成しやすい条件へ変えず、変更を決める相手に、理由を伝えて相談します。 終了条件A まず仮に決める 新しい事実 何が変わったか 進め⽅を相談 変更・中⽌・継続 決めた内容を共有

    理由と影響 以前の条件で進む⼈とAIにも 目的は変わっていないのに、テストが通らないから期待する結果を消す。 それでは達成したかを測れません。作り直すときも、必要な動作と、その理由を残します。 一方で、必要なデータが手に入らないなら、代わりに何を確かめれば判断できるかを相談する。 前の条件で動く人やAIにも、変えた点と影響を伝えます。 新しい事実に合わせて条件を変えることと、できていないことを隠すことは違う。 その仕事が不要になったら、中止も選ぶ。達成と中止を区別し、やめる理由も共有します。 21
  8. 分けろ。わからない所から切り出す 目的と任せる範囲が見えたら、結果を確かめられる一回分へ分けます。 何を作るかもまだ決まらないなら、本の「わからなさの5層」で、先に調べることを選びます。 わからないこと 期待・ゴール 進め⽅ 実際にできるか 最初に任せる⼀歩 受け⼿に確かめる ⽅法を⼀つ調べる

    ⼩さく試す 次を選べる材料 わかった条件・制約 残る不明点 まだ確かめていない前提を一つ見つけて、それを調べる仕事にする。 一度に変えるものを絞り、どの前提で頼み、何を変え、何が起きたかを残します。 データを使えるか調べる依頼なら、試した結果と、使える条件や制約を渡す。 使えなかった場合も、別の方法を選べる材料が揃えば、その調査は区切れます。 探索の仕事は、次の判断に必要な材料が揃えば完了です。 22
  9. 分けた仕事は、組み合わせて確かめる 仕事を小さく分けても、個々の「完了」を集めただけでは、相手が使えるとは限りません。 担当ごとに前提や完成の基準が違えば、組み合わせたときに食い違いや不足が見つかります。 先に揃える 全体の⽬的と終了条件 共通の前提 仕事A 作業・確認 仕事B 作業・確認

    全体で確かめる 成果を組み合わせる 相⼿が使えるか 分担する前に、誰が使い、何ができれば終わりかを、各担当にも伝えます。 そのうえで、共通の前提と、次の担当へ何をどんな形で渡すかを揃えます。 一緒に変えなければ成り立たないものまで分けると、調整が増えます。 個々の作業を進めやすくすることと、あとで組み合わせる手間の両方を考えます。 分けるときに、全体を確かめる仕事も含める。 成果をまとめる担当と確認方法を決め、相手が使えるところまで確かめてもらいます。 23
  10. 始めろ。一回試して、結果を見る 書籍の「始めろ」は、始めるまでの手間を減らすこと。 AIにも、今の一歩に必要な資料や道具を揃え、一回試して結果を確かめるところまで任せます。 その一歩を動かせるなら、準備を足し続けず、始めます。 一回動かしたら、結果を終了条件と比べ、次の一手を選ぶ。 何を観測し、目標とどう比べ、結果に応じて次の行動をどう変えるかを設計する。 この作業中の進め方を、私はループエンジニアリングと呼んでいます。 現状を確かめる 終了条件と⽐べる 未達・続⾏可

    次の⼀⼿を実⾏ 成果・道具の実⾏結果 何が⾜りないかを判断 完了・中断に当てはまる 調査・作成・確認 成果または理由を返す 実⾏した結果を、次の観測へ戻す 期待した結果にならなかったのか、確認そのものを実行できなかったのか。 作ったものを直すか、確認に必要な環境や情報を揃えるかを選び、任せた範囲でもう一度試します。 24
  11. 「終わるまでやって」に、止める条件も添える 「ここまでできました」という応答が返っても、依頼した仕事が全部終わったとは限りません。 Codexの /goal のように、目標と進捗を保持して、複数の応答にまたがって作業を続ける機能もあります。 それでも、今回はどこまで作り、確かめ、誰に渡すか。その終了条件から、完了・続行・中断を分けます。 条件を満たした 完了 相⼿へ成果と根拠を返す 未達・続⾏不可/上限到達

    終了条件と照合 中断 未達と再開に必要な条件を残す 実物と確認結果 未達・続⾏可・上限内 続⾏ 残る条件を満たす作業へ 追加案があるだけでは続⾏しない。上限で⽌まったことを達成にはしない。 ⽬標と進捗を引き継いで、もう⼀度照合する 「依頼した範囲を満たしたら、決めた相手へ成果と根拠を返して終える」。 未達なら不足を調べ、同じ試行で情報が増えないなら試し方を変える。 判断待ちなら、未達の条件、必要な判断、成果と記録の場所を残し、続きから再開できるようにします。 時間や費用が上限に達したら、実行する仕組みでも止められるようにします。 AIが自分で完了と判定して止まることもありますが、その判定が正しいとは限りません。 実行が止まったことと、成果を使えると判断することを区別する。実物と確認結果を残してもらいます。 OpenAI · Follow a goal 25
  12. 反応が返る速さに、作業の速さを合わせる 結果が返る前に、同じ成果へ変更を重ねると、どの変更に対する結果かが曖昧になります。 確認する対象が変われば、受け手は確認をやり直すことになり、次へ進むまでに時間がかかります。 成果を渡す 確認中は変えない 評価を待つ テスト・レビュー 結果を読む 何を確かめたか 修正する

    結果から直す 待つ間は、結果に依存しない別の仕事へ 自動テストの結果を見る前に同じ不具合への修正を重ねると、前の修正が効いたかもわからない。 資料も、相手が読んでいる途中で差し替えると、確認する対象がずれます。 何を確かめた結果なのかを残し、その結果を見てから修正する。 確認もAIへ任せる、一度に渡す量を絞る。待つ間は独立した別の仕事へ。 自分の作業時間に加えて、相手が使えるまでの時間を見ます。 26
  13. 「動いた」と「使ってよい」の間を埋める 方向性を確認する依頼なら、試作を相手が評価できる形で渡せれば、その一回は完了です。 ただし、その確認だけで、実際の利用に必要な条件を満たしたことにはなりません。 隔離した試作 ⽅向性・主要な操作 実現できる⾒込み 評価できる形で相⼿へ渡す 受け⼿・使う場⾯が変わる 終了条件を⾒直す 実際の利⽤

    権限・実データ 失敗時の動作・戻し⽅ 利⽤する条件で確かめる 本番へ反映するなら、実際に使う環境でも必要な動作を満たすか、 問題が見つかったときに戻せるかを確かめる。その確認や修正もAIに任せられます。 受け手や利用場面が変わったら、終了条件を見直す。 60点を、未確認のまま本番へ出す理由にはしません。 28
  14. 完了報告には、何を確かめたかも添える 成果を渡すときは、相手に何を判断し、どう動いてほしいかも伝えます。 「できました」に加えて、何を確かめてそう判断したかを示し、相手が次へ進める材料を揃えます。 成果 作ったものと変更箇所 根拠 確かめた条件と結果 未確認の点 判断や利⽤への影響 受け⼿が、次にどう進むかを判断する

    成果に、確かめた条件と実際の結果を添え、未確認の点と影響も書きます。 必要な確認と報告の整理もAIに任せ、依頼や変更の記録へたどれるようにする。 使い始めたあとも、誰が何を確かめて採用したかがわかるようにします。 記録は、判断を後から確かめ直すために残す。ログを全部貼ればよい、とは考えません。 判断をたどれることと、その判断が正しいことは別です。確認した条件自体が間違っている場合もあります。 29
  15. 同じ見落としを、確認でも繰り返さない 確認結果が揃っていても、確かめた条件自体が、相手が求める条件と違う場合があります。 作った側と確認する側が同じ思い込みで確かめれば、別のエージェントに頼んでも見逃します。 たとえば、一覧の検索結果をダウンロードする仕事を考えます。 共有した思い込み:画⾯の⾏だけを出す 受け⼿と確かめた条件 検索条件に合う全件 画⾯に出ていない⾏も必要 作るエージェント 確認するエージェント

    実物:画⾯の⾏だけを出す 同じ前提のテストは通る 照合 画⾯外の⾏が不⾜ 作った側の説明に加えて、受け手と確かめた条件に照らしても検証します。 画面外にも対象の行がある入力で、必要な全件が出るかを比べる。 AIにも、作成時の思い込みがあれば失敗する例と、未確認の条件を探してもらいます。 合格の根拠になるのは、実際に確かめた条件までです。 確認役を増やすなら、何の見落としを補うのかを決めます。 30
  16. 完了と改善を分ける 改善できるところが残っていても、今回の仕事は終えられる。 今回の終了条件を満たし、相手が次の行動を取れる形で成果と根拠を渡せたら、一回を区切ります。 見てほしい点や残る課題も伝え、相手の反応を受け取ります。 終了条件に照らす 未達 必要な修正をする 満たした 渡して⼀回を区切る 相⼿の反応を⾒る

    追加案は別に残す 次の仕事を選ぶ 相⼿が次へ進める形で 今回に加え直すなら、効果と 待つ負担を⽐べ、条件・期限を決め直す ⽬的と終了条件も決める 相手が判断するための材料が足りないなら、渡す前に補います。 その材料が揃っているなら、追加の改善を続けるより、いったん出して反応を確かめます。 追加案を今回へ含め直すなら、追加で得られる効果と、相手を待たせる負担を比べる。 変更を判断する相手と終了条件や期限を更新し、合意が変わらなければ、次の候補へ残します。 どこまでも作れるとしても、どこまでも欲しいわけではない。 「まだ良くできる」と思えるところで出し、相手の反応から、次に良くする場所を選ぶ。 31
  17. 終えたあと、何が変われば見直すか 相手が使い始めたあとも、問題や目的の変化が見つかれば対応します。 ただ、別案を思いつくたびに作り直すと、相手には選び直しや手順を覚え直す負担が生まれます。 ファイルは差し替えられても、相手が確認や操作を覚えるために使った時間は戻せません。 別案を作れる 次の候補に残す 利⽤上の問題は⾒つかっていない 今のまま使い続ける 使った結果を⾒る 利⽤時の結果・反応

    新しい情報を確かめる 問題や⽬的の変化がある 影響に応じて対応 今の影響と必要な変更を調べる 別案の有無より、いま使う⼈への影響から⾒直す ⽌める・直す・伝える いま使う人への影響から、すぐ直すか、次の改善にするかを判断します。 誤った結果が使われるなどの問題なら、利用の停止や差し戻しも含めて対応する。 調査と修正をAIに任せる場合も、任せた範囲を超える判断は、依頼した人に相談してもらいます。 切り替えるときは、変更内容と理由、使ってほしいファイルや参照先を伝え、相手が迷わず使えるようにします。 34
  18. 指摘を整理し、直した結果を返す 指摘を受けたら、まず自分の感情と、相手が伝えた事実を分けます。 AIには指摘の要点を整理し、何を求められているかを言い換えてもらいます。 感情と事実を分ける 指摘された内容を整理 要点を⾔い換える 曖昧なら相⼿に確認 ⾏動と期限を決める 必要な修正を進める 結果を相⼿へ返す

    解決したかを確かめる 次の反応も受け取る AIの説明は、相手の意図を確かめた結果ではありません。 解釈によって直す場所が変わるなら、要点を相手に確かめます。 何をいつまでに直すかを決め、修正と確認をAIに任せる。 直した結果を相手に返し、困っていたことが解決したかを確かめます。 目的や優先順位まで変わるなら、終了条件を見直してから進めます。 『おい、とりあえず終わらせろ』図26の手順をもとに、AIへの応用を本発表で整理。 35