Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

Helpfeelがアクセシビリティにどのように取り組み始めて、どこまで来れたのか/H...

Avatar for pastak pastak
July 09, 2025
100

Helpfeelがアクセシビリティにどのように取り組み始めて、どこまで来れたのか/Helpfeel Accessibility 2025-07

Avatar for pastak

pastak

July 09, 2025
Tweet

More Decks by pastak

Transcript

  1. • Pasta-K ◦ よく呼ばれる呼び⽅: /^ぱすた(けー?)?(くん|さん)*$/ ◦ https://x.com/pastak ◦ https://blog.pastak.net/ •

    京都⽣まれ京都育ち京都在住 • 株式会社Helpfeel 開発部 Gyazo開発チーム • 主にフロントエンドをメインにしています ◦ アクセシビリティ ◦ ブラウザ関連技術 ◦ React / TypeScript About me 2
  2.    画像・動画基盤 4 プロダクト‧ラインアップ ナレッジの専⾨会社として、情報の川上から川下までをカバー それぞれのサービスが情報の収集(Gyazo)、編集(Helpfeel Cosense)、検索(Helpfeel)に特化 ToB 画像‧動画基盤     ナレッジ管理

    検索システム あらゆる情報を整理できる 画期的な知識共有サービス 世界トップシェアを誇る スクリーンショット共有ツール 検索に特化しどんな質問にも 答える疑問解決システム Cosense Gyazo Helpfeel ToC
  3. どの会社もFAQはあれど、ユーザーの ⾃⼰解決を実現できていない ‧回答記事はあるけど、お客様が⾒つけ  られていない ‧さまざまなリテラシーのお客様がいる中  で、その⾔い回しの幅は広い ‧⾒つからないから問合せが増える Helpfeelは独⾃検索技術で、あらゆる⾔い 回しに対応 ‧1つの記事から50倍に拡張するので、

     どんな検索ワードも拾う ‧⾔い換え、誤字脱字、動詞の活⽤があっ  ても、問題なく⾒つかる Helpfeelで ⾒つかる範囲 Helpfeelの特徴①「検索性」 8 返⾦してほしい 返⾦依頼⽅法 ▪ ▪ ハンコを紛失 判⼦を紛失 判⼦をなくした 判⼦がなくなった 印鑑をなくした 印鑑を無くした ▪ ▪ ▪ 盗まれてしまった 紛失のお ⼿続き お客様が探す記事 記事 特許技術「意図予測検索」のおかげで、どんな⾔い回しでも記事にたどり着ける 印鑑 ハンコ なくした 他のFAQで ⾒つかる範囲 届出印を紛失 届出印 検索ワード 盗まれた
  4. • フェローの増井を筆頭に、HCI(Human‒Computer Interaction)に強みがある と⾃負していた ➢ 『より多くの⼈が当社のデジタルツールを使い、情報格差の問題から解放され るために、誰もが使えるユニバーサルデザインを重視しています』 ▪ Helpfeel Tech

    Conf 2024 の コンセプトより • 「ユニバーサルデザインは⼤切だよね」と⾔ってはいたものの、本当に必要な アクセシビリティを提供できているか?を点検したことはなかったことに気付い た → 「出来ているつもり、やっているつもり」になってないか? 「UI/UXのHelpfeel」からその先へ 11
  5. • Helpfeelの営業先‧導⼊するのはBusinessの顧客 • 導⼊先の多くは顧客ウェブサイトのFAQ • 我々が提供しているサービスを実際に操作するのは顧客のお客様 ◦ 例えば、ECサイトのFAQとして導⼊いただいた場合は、Helpfeelを実 際に操作するのはそのECサイトを利⽤するユーザーさま •

    Helpfeelは顧客ウェブサイトの体験の⼀部 ◦ 求められる⽔準は「顧客ウェブサイト」と同等かそれ以上 ※ Helpfeelは社内向けやコールセンター向けにも提供していますが、今回はBtoBtoCのケースに絞っています toBとして売り、toCとして使われるSaaS 14
  6. • 顧客は中⼩企業からナショナルクライアント‧官公庁まで多岐にわたる • 「すべての顧客の要求の和集合」が我々が提供すべきアクセシビリティ要求 の⽔準であるはず ◦ 単純化すると⼀番要求が厳しい顧客の⽔準を満たすのが⽬標になる ◦ そうしないとSaaSとして“⼤きな”顧客を掴むことが出来ない •

    逆に考えると、この⽔準を我々がしっかり提供できて、SaaSとしても広め ていければ、あらゆる業種のウェブサイトや社内FAQなどに最⾼⽔準のアク セシビリティが在る状態を実現できる ◦ 「アクセシビリティ向上はオプションです」はナシ ◦ どこかのために⾏った改善は多くの導⼊先でも同様に⼊っていく toB だからこそ最⾼の状態を届けるチャンスがある 15
  7. • FAQからアクセシビリティを底上げしていく • ⾊々な⼈が⾊々なサービスや体験に関する疑問を⾃⼰解決できるようにし ていくことがHelpfeelの使命 ◦ ウェブのFAQで⾃⼰解決出来ないと、問い合わせフォームやさらには電 話やメールを使わないといけなくなってしまう • 個⼈的にはFAQのアクセシビリティが良いことが、他のページや機能‧体験

    のアクセシビリティを⾼めるキッカケとして更に波及できる状況になって いって欲しいと思っている ◦ FAQで解決⽅法は分かったのに、それをするための操作のアクセシビリ ティが⼗分ではなかったら? アクセスできないFAQは本末転倒では? 16
  8. 22 LP観察会 • デザイナーや広報と⼀緒にサービスや会社のLPのアクセシビリティの状況 を観察しながら、改善点や現状の良いポイントなどを共有 ◦ Lighthouseの使い⽅‧読み解き⽅なども紹介 ◦ ymrlさんのAccessibility Visualizerが誕⽣してからより分かりやすくな

    りました • メニューの⼀部がTabでフォーカスできない • CMSがimgのaltにデフォルトでファイル名を挿⼊している • Helpfeelのオレンジ⾊をテキスト⾊に使うとコントラスト⽐を保つことが難 しくなる ◦ Helpfeelには⻘⾊がもあるので、上⼿く使い分けたり組み合わせて担保
  9. • Helpfeelは「(FAQで)世直しをするんだ」と⾔っている ◦ ⾊んな⼈に⾃分でFAQを使って疑問を解決できるのが当たり前になる世 の中にしていきたい。そのためにはアクセシビリティは必須。 • 使ってもらうアクセシビリティだけではなく、サービスを知ってもらうため にもアクセシビリティは必要。 ◦ そのために社内の⾊んな業種‧⾊んな仕事において、これはアクセス可

    能か?を考えてもらえるようにもっとしていきたい • まだまだアクセシビリティについて関⼼や理解に差があるので、全社的な底 上げのための取り組みも模索していきたいと(個⼈的には)思っている ◦ 不定期の勉強会をまずは定期化→オンボーディング研修化? まとめ 24