Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

より多くの実運用環境に対応できるOneLake診断の管理構成

 より多くの実運用環境に対応できるOneLake診断の管理構成

Microsoft Fabric の OneLake診断について、公式ドキュメントのベストプラクティスだけでは対応しきれない実運用上の制約(容量をまたぐ構成ができない、ワークスペース送信アクセス保護(OAP)有効時の制限など)を整理し、それを踏まえた実運用向けの構成パターンを紹介します。

内容:
・OneLake診断の概要と、実際に蓄積されるログの内容
・公式ベストプラクティス構成とその限界
・実運用に対応した3つの構成パターン(容量ごとにWS作成/OAPだけ個別対応/一律で自WSに蓄積して集約)
・ベストプラクティス含む4方式の比較とまとめ

Avatar for Ryusei Iida

Ryusei Iida

August 26, 2026

More Decks by Ryusei Iida

Other Decks in Technology

Transcript

  1. 目次    1. 概要 2. 公式のベストプラクティス構成 3. 実運用で影響が大きい制約(公式のベスプラで対応できないシナリオ)

    1. 容量ごとのOneLake診断用ワークスペース + 統合用レイクハウス 2. 外部送信アクセス有効なワークスペースは個別で連携処理を用意 3. 各ワークスペースに蓄積 & 統合用レイクハウスに集約
  2. OneLake診断の概要  1 不正アクセス・情報漏洩の調査 誰が・いつ・どのデータにアクセスしたかを追跡し、疑わしい 操作を特定する 3 誤操作・誤削除の原因調査 問題発生時に、どのユーザーのどの操作が原因だったかを 特定する

    2 コンプライアンス対応・証跡保管 規制業種などで求められる操作証跡を、削除できない形 で⻑期保管する 4 利⽤状況・アクセス傾向の分析 誰がどのアイテムをよく使っているかを可視化し、ガバナンス 改善に活かす
  3. OneLake診断の概要  項目名 概要 workspaceId / tenantId / ワークスペース・テナント・容量のID capacityId

    itemId / itemType 操作されたFabricアイテムのID・種別 executingUpn / executingPrincipalId 操作したユーザーのUPN(メールアドレス)やEntra ID 操作名(各操作の詳細は公式ドキュメント参照) operationName 操作開始 / 終了時間 Access(Start/End)Time Read / Write / Delete の区分 operationCategory 操作した対象のリソースとアクセス元のリソース resource / ※ショートカットの場合はその場所がアクセス元とし accessedViaResource て記録される 呼び出し元のIPアドレス callerIpAddress
  4. 実運用に対応した構成パターン  方式 メリット 単⼀の管理WS作成 複数容量を扱ったり、OAPを使うワークスペース 機能の制限事項に引っ掛かる場合には が無い場合はシンプルかつ必要十分 構成不可のため以下3⽅式でないと対応不可 ①

    容量ごとにWS作成 複数容量を扱う場合には最低限必須構成 ショートカットを使えば実質管理負荷無し OAP対応も必要な場合は対応しきれない ② OAPだけ別途対応 個別対応の対象が少ないならば、 管理負荷の増加が少なく抑えられる ③ ⼀律で⾃WSに蓄積 フローが各ワークスペースで⼀律になるため、 個別対応のため、対象が増えるほど把握が 大変になり結果として管理負荷が⼤きくなる WSごとにレイクハウス作成が必要。 加えてワークスペースが増えるごとに毎回 個別対応が発生しない デメリット 管理が発⽣してしまう
  5. 参考資料    OneLake 診断 - Microsoft Fabric |

    Microsoft Learn ワークスペースの送信アクセス保護の概要 - Microsoft Fabric | Microsoft Learn ワークスペース レベルのプライベート リンクを設定して使用する Microsoft Fabric | Microsoft Learn