Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
不審なURLの見つけ方
Search
sec-chick
February 26, 2022
Science
1
520
不審なURLの見つけ方
sec-chick
February 26, 2022
Tweet
Share
More Decks by sec-chick
See All by sec-chick
honeypot
secchick
1
990
SOCって何_公開用_-圧縮済み.pdf
secchick
6
2k
Splunkによるハニーポット監視.pdf
secchick
0
1.6k
WelComeToHoneyPOTWORLD/ 低対話型ハニーポットを調査してみた
secchick
1
2k
Other Decks in Science
See All in Science
06_浅井雄一郎_株式会社浅井農園代表取締役社長_紹介資料.pdf
sip3ristex
0
660
地質研究者が苦労しながら運用する情報公開システムの実例
naito2000
0
290
デジタルアーカイブの教育利用促進を目指したメタデータLOD基盤に関する研究 / Research on a Metadata LOD Platform for Promoting Educational Uses of Digital Archives
masao
0
100
ランサムウェア対策にも考慮したVMware、Hyper-V、Azure、AWS間のリアルタイムレプリケーション「Zerto」を徹底解説
climbteam
0
140
会社でMLモデルを作るとは @電気通信大学 データアントレプレナーフェロープログラム
yuto16
1
270
データマイニング - コミュニティ発見
trycycle
PRO
0
160
機械学習 - SVM
trycycle
PRO
1
890
アナログ計算機『計算尺』を愛でる Midosuji Tech #4/Analog Computing Device Slide Rule now and then
quiver
1
290
02_西村訓弘_プログラムディレクター_人口減少を機にひらく未来社会.pdf
sip3ristex
0
640
CV_3_Keypoints
hachama
0
210
Hakonwa-Quaternion
hiranabe
1
140
Cross-Media Technologies, Information Science and Human-Information Interaction
signer
PRO
3
31k
Featured
See All Featured
Leading Effective Engineering Teams in the AI Era
addyosmani
2
300
For a Future-Friendly Web
brad_frost
180
9.9k
GraphQLとの向き合い方2022年版
quramy
49
14k
The Straight Up "How To Draw Better" Workshop
denniskardys
238
140k
Scaling GitHub
holman
463
140k
実際に使うSQLの書き方 徹底解説 / pgcon21j-tutorial
soudai
PRO
189
55k
Making the Leap to Tech Lead
cromwellryan
135
9.6k
Build The Right Thing And Hit Your Dates
maggiecrowley
37
2.9k
Bootstrapping a Software Product
garrettdimon
PRO
307
110k
Optimising Largest Contentful Paint
csswizardry
37
3.4k
We Have a Design System, Now What?
morganepeng
53
7.8k
Bash Introduction
62gerente
615
210k
Transcript
怪しいURLの見つけ方 俺たちのセキュリティはこれからだ!雰囲気セキュリティ勉強会#3
WHO AM I
名前:せっくちっく(@one_chick_sec) 仕事:プライベートSOCのアナリスト 趣味:ダンボー撮影、ハニーポット観察
注意 不審なURLを扱う場合は注意して扱ってください 今回の調査で全ての不審なURLを見つかられ る訳ではありません あくまで参考程度に聞いてください 発表は、個人の見解であり所属する組織とは無 関係です
今回の発表のモチベーション
インシデント対応にて
インシデント発生した際に感染経路が分からな いのでとりあえず、Webプロキシのログから怪し いURLがないか調査して依頼が来ることがある
すごーい人はログを目で見てなんとなく分かる らしい 目Grep出来るほど、スキルもない 調査方法を検討しておく必要がある
今回は怪しい通信先をWebプロキシから見つける 方法を調査
実験に利用したWEB プロキシのログ
今回はURLの情報から怪しい通信先を見つける方 法を検討 用意したログは適当にサイト閲覧したログに Exploit kit(EK)のURLをミックス 今回はEKに絞っていったん、調査 EKのURLは 「Malware Traffic Analysis」に2021年
度の記事に記載されているものを対象 ユニークなFQDN数は164でURL数は1399件 EKのユニークなFQDN数は6件,URL数は25件
今回利用したEKの情報 2021-03-08 - SPELEVO EXPLOIT KIT (EK) PUSHES ZLOADER MALWARE
2021-02-05 (FRIDAY) - SPELEVO EXPLOIT KIT (EK) SENDS SHARIK/SMOKELOADER https://www.malware-traffic- analysis.net/2021/03/08/index.html https://www.malware-traffic- analysis.net/2021/02/05/index.html
2021-02-04 (THURSDAY) - RIG EK SENDS POSSIBLE BUERLOADER 2021-01-05 (TUESDAY)
- PURPLEFOX EK PUSHES NUGGETPHANTOM MALWARE https://www.malware-traffic- analysis.net/2021/02/04/index.html https://www.malware-traffic- analysis.net/2021/01/05/index.html
1.VIRUSTOTALで FQDNを調査
URLの調査で不審なURLではないか調査するのに よく使うVirusTotalで調査 全てのURLを調査すると数が多いので、今回はユ ニークなFQDNに絞って調査 サイトに入力すると時間がかかる、めんどくさ いのでpythonプログラムで調査
結果 EKのURLは6件の内、5件検知することができた 検知出来ていなかったFQDNはコメントには不審 だという情報がいくつか有 VTで完璧に検知できるわけではない ただし、時間がかかるのでプログラムで回しな がら、平行しながら別の観点で調査したほうが よさそう
None
2.プロトコルでの調査
WEB閲覧では主にHTTP、HTTPSプロトコルが利 用される HTTP、HTTPSの違いで不審なURLが見つかれるか 調査
結果 HTTPSの通信は1378件でそのうちEK関連のURLは 5件 HTTPでの通信は21件でそのうち20件がEK関連の URL 通常の閲覧ではHTTPSのプロトコルがほとんどで あるため、HTTPを利用した通信から調べてみる のは有
3.IPでの調査
FQDNにIPアドレスが使われているものについて 調査
結果 FQDNにIPアドレスが使われているものは2件のみ いずれもEKで利用されているもの FQDNにIPアドレスが利用されているものは怪し い可能性がある
4. EKFIDDLEの正規表現
EK FIDDLERとは 不審なWEBトラフィックを調査してくれるツー ル Github上で公開されている HTTP/HTTPS リクエストやレスポンスの確認でき るFiddlerにセットアップして利用 Webトラフィックを Fiddler
でキャプチャし、不 審なURLであった場合はコメントに記載される
EK FIDDLERの正規表現 EK Fiddler上で検知するための正規表現が公開さ れている この正規表現を利用し、検知できるか確認
結果 検知できず。。。。 プログラムの実装方法が悪かった可能性はある が、EK Fiddler は更新が盛んに行われているた め、最新のEK以外では検知できない可能性があ るかもしれない。。。。。
結論 不審なURLを調査する方法を検討 VTである程度は検知できるか完璧ではない プロトコルやIPアドレスの利用に注目すると怪し いURLを見つけられる可能性有 ※上記の方法も完璧な調査方法ではない 機械学習で調査してみるもの面白いかも 良いアイディアがありましたら、ぜひ共有して もらえると嬉しいです。
終わり