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2万rpsを処理する 行動ログ収集システムをGoで作った話 DMM.go#2

2万rpsを処理する 行動ログ収集システムをGoで作った話 DMM.go#2

Golangによる行動ログ収集APIの作成事例をDMM.go#2で紹介しました

shiohira

May 15, 2020
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Transcript

  1. © DMM.com 行動ログ収集システム移行の背景 アプリケーション - 古い - デプロイに半日かかる - 行動ログ収集システムが用途別で2つ存在しており、まとめたい

    インフラ - セッションを管理しているKVSが増設できない - LBのSSL終端が性能上利用できず、終端サーバを別で用意しており、 こちらのスケールアウトも容易じゃない 5
  2. © DMM.com クラウド移行で解決したいこと - トラッキング対象の増加に対応できるようなパフォーマンス - 2万rps以上 - Aerospikeと同等の性能が出るDB -

    Aerospikeはめちゃくちゃ速い - オンプレに存在するセッション等のデータを引き継がなければいけない 8
  3. © DMM.com クラウド移行の課題に対する解決策 - パフォーマンス - APIにGo言語を採用: コンテナネイティブ・速度が出ると噂されている - GKEを採用:

    今後増えるサービスを同じ基盤上にのせたかった - DB - DynamoDB or Bigtable -> Bigtable - DynamoDBは料金が高かった - GCP上にシステムを構築することが決定 - セッション等データの引き継ぎ - オンプレ・クラウド両方のDBへ読み書きする並行稼働期間を設けた 9
  4. © DMM.com GCP各リソースの役割 - Pub/Sub - 行動ログのキューイング・一時保存 - Dataflow -

    JSON -> TSV 変換 - 消費税の計算 - スキーマの変換 - Pub/SubからGCSへのデータ移動 - GCS - 生データの保存 11
  5. © DMM.com APMについて - パフォーマンスチューニングのためにAPIの動きを追跡したい - OpenCensusフレームワークのDatadog Exporterを使用 良かった点 -

    トラッキングAPI・マイグレーションAPI間を1つのSpanで追跡 - Span: コードを追跡するための1単位 入れ子にできる - 任意のSpan時点でのAPIの状態を表示 14
  6. © DMM.com パフォーマンスチューニング - 負荷試験環境はGoogleから提供されている方法を参考に構築 - https://cloud.google.com/solutions/distributed-load-testing-using-gke - Locust +

    GKE - 最初の負荷試験ではPodを増やしても3千rps以上数値がでなかった - 横にスケールできない - 目標は2万rps以上捌けて、99パーセンタイルのリクエストに100ms以内 でレスポンスすること - 遠い。。。 25
  7. © DMM.com 原因 - API側・負荷ツール側のPod配置を分散するように設定 - あっさり2万rps以上出た - Pod・Nodeのスケールアウトで性能が向上することも確認 -

    Pod配置が特定のNodeに偏っていたことが原因 - 主に負荷をかける側 - ネットワークが詰まっていたと思われる 30
  8. © DMM.com その後・最終的な構成 その後 - 1Podでどれほどの性能が出るか改めて測定した - リニアに性能がスケールすることを確認した 最終的な構成 -

    マシンタイプ: n1-standard-8 - 他サービスも同居することを考慮して決定 - ネットワーク帯域幅が下2つのマシンタイプと比べて大きい - Node 18台, Pod 32 31