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Pioneer_CTO_Iwata_15Sep2022

Pioneer
September 20, 2022

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Pioneer

September 20, 2022
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Transcript

  1. © Pioneer Corporation 1 常務執⾏役員 CTO / SaaS Technology Center

    センター⻑ 岩⽥和宏 パイオニア株式会社 製造業からIoTサービス企業への変⾰ 2022.09.15 事業変⾰最前線!〜テクノロジーでどこまで事業を加速できるか〜
  2. © Pioneer Corporation 2 © Pioneer Corporation 2 本⽇のアジェンダ u

    会社とプロダクト紹介 u Pioneerの過去とこれからについて u SaaS Technology Centerの役割と挑戦
  3. © Pioneer Corporation 3 プロフィール 岩⽥ 和宏 パイオニア株式会社 常務執⾏役員 CTO

    SaaS Technology Center センター⻑ 東京⼯業⼤学⼤学院を卒業後、⼤⼿セキュリティ会社で 画像処理系の研究開発、外資系ベンチャーでの医療⽤3D 画像診断アプリの開発、スタートアップベンチャーにて スマートフォンやWeb開発に携わる。その後、株式会社 ミクシィ、ストリートアカデミー株式会社やJapan Taxi 株式会社(現Mobility Technologies)のCTOを経て、 2021年3⽉にパイオニア株式会社の執⾏役員 CTOに就任。 8⽉に新設されたSaaS Technology Center、センター⻑ として、ソリューションサービス企業への変⾰を加速中。 2022年7⽉より現職。
  4. © Pioneer Corporation 5 © Pioneer Corporation 5 企業理念 より多くの⼈と、感動を

    2025年に向けた企業ビジョン 創業: 従業員数: 売上⾼ : グループ企業: 主な事業: パイオニアについて 国内外に約50社のグループ会社を有し、 カーエレクトロニクス分野を中⼼にグローバルに事業を展開しているパイオニアは、 斬新かつユニークな発想と最先端のテクノロジーを活かした製品やサービスを提供しています 1938年 9,153名(2022年3⽉末時点) 2,699億※ 約50社 カーエレクトロニクス事業 ※2022年3⽉期連結
  5. © Pioneer Corporation 6 © Pioneer Corporation 6 創業から2018年まで 1938年〜1949年

    創業の時代 ⾳のパイオニア 誕⽣ 1950年〜1967年 成⻑の時代 ⾳の総合メーカー へ基盤整備 1968年〜1979年 発展の時代 世界のパイオニア に躍進 1980年〜1989年 拡⼤の時代 AV(⾳と映像) への挑戦 1990年〜2007年 挑戦の時代 世界に先駆ける技術で 市場を創造 2008年〜2018年 選択と集中の時代 カーエレクトロニクス事業を 基幹事業に より多くの⼈と、感動を 企業理念
  6. © Pioneer Corporation 7 © Pioneer Corporation 7 ああああ ▪データソリューション事業

    ▪市販事業 ▪サウンド事業 ▪光ストレージ関連 ▪OEM事業 カーエレクトロニクスを中⼼にグローバルに事業を展開 ▪ NP事業
  7. © Pioneer Corporation 9 © Pioneer Corporation 9 固定費削減 ⾮上場化

    2019年〜新⽣パイオニアが⽬指すもの 2019年 2020年 2025年に向けた新企業ビジョン 2021年 岩⽥ 和宏 CTO SaaS Technology Center⻑ (ʼ21.3) ミクシィ、Mobility Technologies ⽮原 史朗 グループCEO (ʼ20.1) 宮脇 彰秀 CHRO (ʼ20.2) J&J、スクエアエニックス KITO、ADK 北村 淳 CFO (ʼ20.3) P&G、TNT すかいらーく 変⾰ 成⻑戦略 経営陣招聘 構造改⾰ ⾮上場化 ・2019年3⽉末 BPEAから出資 ・カンパニー制導⼊ ・新中計・新ビジョン ソリューションサービス企業へ ・ガバナンス再構築 細井 智 モビリティサービスカンパニーCEO 兼 グループCISO (ʼ22.1) ⽇本マイクロソフト 2022年
  8. © Pioneer Corporation 10 © Pioneer Corporation 10 モノ作りの強さを活かしつつ、 モビリティデータを活⽤したソリューションサービス企業へ変⾰し、

    未来の移動をより安全で快適、スマートなものへ “モノ×コト”による新しい価値を提供し、ソリューションサービス企業へ 強みである「⾳」の技術とデータを活⽤して、 安全で快適な⾞内空間を提供する モビリティAIプラットフォーム その第⼀弾としてB2C向け商品「NP1」を3⽉に発売
  9. © Pioneer Corporation 11 © Pioneer Corporation 11 “モノ×コト”による新しい価値を提供し、ソリューションサービス企業へ スマート⾳声ナビ

    クラウド ドライブレコーダー クルマ Wi-Fi もっとカーライフ++ カーナビも、ドライブレコーダーも、 クルマの便利がこれひとつに。 会話するドライビングパートナー
  10. © Pioneer Corporation 13 © Pioneer Corporation 13 モビリティ領域におけるさまざまな課題を “モノ”と“コト”を掛け合わせたソリューションで解決する

    “SaaSビジネス”を強⼒かつ迅速に推進 ①サービス開発・運⽤の⼿の内化・内製化 変化の激しいビジネス環境に対してタイムリーかつ適切なプロダクト提供を実現 *⼿の内化=技術選定、アーキテクチャ、設計、インフラ環境など上流⼯程から確実に ②DevOpsによる開発・運⽤効率化 継続的な開発・運⽤効率化を図り、カスタマーサクセスを実現 ③サービスへのデータ活⽤強化 データ関連業務を⾏う⼈材を集約し、パイオニアグループが保有するデータを横断的に扱える体制を構築 サービスを成⻑させていくためのデータ活⽤を強化するため、⾼度なデータ分析、AI活⽤を実現 2021年8⽉ SaaS Technology Center設⽴と狙い・⽬的
  11. © Pioneer Corporation 14 © Pioneer Corporation 14 Mission Vision

    SaaS Technology のプロフェッショナル集団となり、 未来の移動体験を創造してお客様のモビリティライフを豊かにします SaaS Technology Centerはパイオニア全体のビジネスを⽀え、持ち上げ 「モノ」から「モノ×コト」へ変⾰させていきます そして、新しい開拓者となり、パイオニアは⽣まれ変わります LIFT SHIFT Pioneer 貢献意欲 One for all, All for one! ⾼い視座で⾜りない部分を補い合いながら 組織・パイオニアへの貢献を最⼤化する スピード Try and Error ! 超⾼回転PDCAが⽣む圧倒的スピードで ⽬標への最短経路を進み続ける 挑戦 Beyond it ! これまでにない⽬標へ⼤胆に挑戦し 失敗は認め合い、共に前進する Value
  12. © Pioneer Corporation 15 © Pioneer Corporation 15 変⾰-開発組織-全体課題 即効性のある策はない

    ものづくりベースの制度・⽂化 時間をかけて課題を抽出 前提 モビリティサービス企業への変⾰を⽬指す上での課題 • 社内受発注的プロセス • 部⾨間縦割り組織 • プロダクトアウト • カスタマーサクセス体制なし • ⾼い外部ベンダー依存性(⾼コスト) • 技術標準なし • アジャイル経験なし • 技術的成熟度(スペシャリスト不⾜) ⽂化的課題 技術的課題
  13. © Pioneer Corporation 16 © Pioneer Corporation 16 ⼈材の獲得・強化(内部シフト(リスキリング)、外部採⽤) 開発体制変⾰・強化

    サービス開発⽂化・思想の醸成と浸透 • プロダクトマネージャー • iOSエンジニア • Androidエンジニア • Webアプリエンジニア • インフラ(AWS) • SRE(CCoE) • AI • データサイエンス • SaaS系QA • Build-Measure-Learn Feedback Loop • アジャイルな開発・マインド の浸透 • アプリ、クラウドの設計ポリ シー、技術標準作り • 迅速なPoC、MVP開発 • ドキュメントから顧客重視へ • UXマインド • 内製化・技術の蓄積 • 開発スピードのUp • ⼈材転⽤・中途採⽤ • アプリ開発を⽀えるインフラ 専属チーム • サービス系デザインチーム • サービス開発に適したQA スペシャリスト⼈材 開発⽂化・思想 サービス開発体制 変⾰-開発組織-掲げたToBeとアクション
  14. © Pioneer Corporation 17 © Pioneer Corporation 17 Predictive B2B2C

    ⾃動⾞メーカー/Tier1 (OEM) Piomatix HMI Feature Engine Base Engine Data Knowledge Data Knowledge Navi 配送 ⾏動提案 Virtual Passenger Daily Push Workload Insight Driving Estimation ナビ・地図ナレッジ ⾛⾏推定ナレッジ ⾳声ナレッジ ・・・ データ蓄積 ⾳声HMI B2Cノウハウ × × 変⾰-開発組織--Piomatixを基盤とした「モノ×コト」Bizの全⽅位展開ができる体制へ B2B 保険事業者 (DS保険) 物流事業者 (DS Fleet) B2C ⾞載器 (市販) New Style (NP) データ蓄積 Why Pioneer Voice HMI Predictive 位置分析 エッジ・クラウド 分散システム + センシング + IoTデバイス SaaSサービス(Web、ネイティブアプリ、データ分析)
  15. © Pioneer Corporation 18 © Pioneer Corporation 18 変⾰-開発組織-プロジェクト・チームストラクチャー •

    部⾨間の受発注的体制から部⾨横断のプロジェクト体制に • チームタイプを定義(プロジェクト型、職能横断型、機能型[プラットフォーム]) • チームファースト思考(持続的でハイパフォーマンス) • ボールを拾うマインド(⾃責)が重要(抜け漏れは基本ある) プラットフォームチーム (データ基盤、AI、各種エンジン) サービスC (プロダクトオーナー、プロダクトマネージャ、スクラムマスター、エンジニア、UX/UIデザイナ、QA…) サービスB (プロダクトオーナー、プロダクトマネージャ、スクラムマスター、エンジニア、UX/UIデザイナ、QA…) サービスA (プロダクトオーナー、プロダクトマネージャ、スクラムマスター、エンジニア、UX/UIデザイナ、QA…) 横断型 職能 チームA SRE 横断型 職能 チームB データ サイエンス 事業部⾨ SaaSテクノロジーセンター 品質部⾨ 横断型 職能 チームC 技術推進
  16. © Pioneer Corporation 19 © Pioneer Corporation 19 変⾰-開発組織-SaaSプロジェクト導⼊のために-全体プロセス改善 事業計画

    プロダクト・サービス開発における全体の概要プロセスと改善対象となるプロセス :課題(補強ポイント)があるプロセス :存在していないプロセス :対象外 プロダクト計画 プロジェクト 計画 体験設計 開発 ローンチ プロジェクト 計画 開発チーム 組成
  17. © Pioneer Corporation 20 © Pioneer Corporation 20 Confidential 詳細なプロセスを定義。本プロセスを⽤いて要件定義とサービス仕様作成を同時に⾏う。

    また1stとDevOpsでプロセスが分岐し、その違いを⽰す。 ベネフィット トラッキング 設計 価値の分解/設計 ユーザストーリー 設計 ユーザリテンション 設計 体験設計 各種設計アップデー ト ステークホルダーへ 分析結果をレポート 価値提案 アップデート KPIやモニタリング数値 に基づいて分析結果を まとめる 1st or 新サービス DevOps ステークホルダーからの フィードバックを反映 ユーザトラッキングの 仕組みを使ってユーザ 操作から理想の状態に あるか否かを測定する 環境や社会変化、リスクなどに 対して事業のピボットが必要な 場合に意思決定を⾏う MVPの決定 変⾰-開発組織-SaaSプロジェクト導⼊のために-体験設計プロセス
  18. © Pioneer Corporation 21 © Pioneer Corporation 21 変⾰-データ組織-課題 当初の課題

    技術的課題 • データマネジメント、効率性の⽋落 • 担当者ごとに同じようなExcelが増殖(=正確性・完全性の⽋落) • Excel更新を頑張る(=限定的な解決⼿段で乗り切る) ⽂化的課題 • データを⾒る習慣がない • カンと経験による意思決定 • ビジネスに活⽤・評価するデータが取れていない(=PDCAを回せない) • 実績共有する⽂化がない • 全社的にデータ活動をリードできる組織がない • 「データを活⽤しろ」と⾔われても、何をすればよいかわからない • 事業部との距離が遠い=データビジネス活⽤から遠い
  19. © Pioneer Corporation 22 © Pioneer Corporation 22 ▪ ⽬線上げ:経営者視点、お客様視点で活動

    ▪ データ活動: ①事業部に⼊り込み、グロースさせる活動 ②全体俯瞰よるデータソリューション活動 ③中⻑期:データ組織によるビジネス創出を⽬指す ▪ 教育活動:データリテラシー、スキル向上 ▪ 外部タレント採⽤:積極採⽤中 ▪ PR活動:noteで発信中 変⾰-データ組織-組織戦略 全社横断でデータビジネス活⽤をリードし、 収益貢献を⽬指す組織を設⽴ LINE mercari m3 Pioneer Pioneer プロパー × 外部タレント:ハイブリッド組織 Uniqlo Rakuten DeNA Rakuten
  20. © Pioneer Corporation 23 © Pioneer Corporation 23 何がやりがいか︖ ▪⽼舗メーカーが「モノ」から「モノ

    × コト」へ変⾰しようとしています。 こんな経験滅多にできません、本質的に⾃分の実⼒が試されます。 ▪変⾰を⽬指し、「何のために」「いつまでに」「何をしないといけないか」を ⾃分たちで最善の決断を⾏い、前に進めていく(判断・⾏動・責任) ▪転職者は、「変⾰の為の活動」に加え、 既存社員の巻き込み、データリテラシーの向上、新しいカルチャーを 作りながら前に進めていく(育成)
  21. © Pioneer Corporation 24 © Pioneer Corporation 24 なぜパイオニアを選んだの︖ ▪単純におもしろそうと思った

    ▪⽼舗メーカーが変⾰したい機会は貴重、良いキャリアを築ける ▪⽇本のメーカーが元気にならないといけない ▪Rustを使った新しい基盤を構築しようとしている ▪エッジデバイスからクラウドまで⾃分達で開発できる環境がある ▪「⾃分がやるしかない」環境がある