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童話_オオカミ少年__から学ぶエントロピー.pdf
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February 16, 2020
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童話_オオカミ少年__から学ぶエントロピー.pdf
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February 16, 2020
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Transcript
童話『オオカミ少年』 から学ぶエントロピー ゆるはこ 出張版蔦屋LT たつお
自己紹介 名前:たつお 所属:公立はこだて未来大学 1年 Twitter:@i4mwh4ti4m 宣伝:FUN AI の部長になりました。 みなさん気軽にご参加ください!
みなさん、 『オオカミ少年』という童話 はご存知ですか?
1回目 狼が来たぞ~
2回目 狼が来たぞ~
3回目 狼が来たぞ~
4回目 狼が来 たぞ~
こんな感じのお話です
今日やること 今日は、この童話を数学的に見てみる。 そして、エントロピーと仲良くなろうというの が目的です。
自己エントロピーの定義 自己エントロピー(選択情報量) は以下の式で与えられる。 P(A) を確率とし、 起こる確率が小さいほど、I(A) は大きくなる =事象の起こりにくさを表している
エントロピーの定義 エントロピーとはその事象の予測しにくさである エントロピー(平均情報量) は以下の式で与えられる P(A)を確率とし、 これは I(A) の加重平均をとったものである。
襲われるときのエントロピー 狼が襲ってくることを ベルヌーイ試行と考えると エントロピーと確率の関係は 右図のようになる
相対エントロピー 実際に狼が襲ってくる確率と 少年が「狼が来たぞ~」といったときに 狼が襲ってくる確率の 関係は、相対エントロピーを使って表せる。
相対エントロピー 相対エントロピーは2つの確率分布の差異を表す PからみたQが遠いとき、DKLは大きくなる
確率の定義 p(x) を 狼が襲ってくる確率(客観確率) p(x|A) を A (:=「狼が来たぞ~」と言った) のもとでの 狼が襲ってくる条件付き確率(主観確率)
とそれぞれ定義する
1回目 p(x) = {“狼が襲ってくる”, “襲ってこない”} = {0.1, 0.9} p(x|A) =
{“狼が襲ってくる”, “襲ってこない”} = {0.95, 0.05}
2回目 p(x) = {“狼が襲ってくる”, “襲ってこない”} = {0.1, 0.9} p(x|A) =
{“狼が襲ってくる”, “襲ってこない”} = {0.7, 0.3}
3回目 p(x) = {“狼が襲ってくる”, “襲ってこない”} = {0.1, 0.9} p(x|A) =
{“狼が襲ってくる”, “襲ってこない”} = {0.5, 0.5}
4回目 p(x) = {“狼が襲ってくる”, “襲ってこない”} = {0.1, 0.9} p(x|A) =
{“狼が襲ってくる”, “襲ってこない”} = {0.3, 0.7}
まとめ 羊飼いの少年は、嘘をついて自身の信用度を 下げてしまったために、羊飼いの少年から 得られる相対エントロピーが減ってしまった。 その結果、村人たちは少年の言うことを 聞くことはなく…
まとめ • エントロピーと仲良くなった! • 嘘を付くと信用されなくなる すなわち、エントロピーが小さくなる
ご静聴ありがとうございました