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webにおけるサイトの表示速度と検索順位の研究.pdf
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taikishiino
April 01, 2019
Technology
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webにおけるサイトの表示速度と検索順位の研究.pdf
taikishiino
April 01, 2019
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Transcript
webにおけるサイトの表示速度と 検索順位の研究 生産工学部 マネジメント工学科 椎野太喜
目次 1. 研究目的 2. 現状分析 3. 問題点
4. 仮説 5. 研究方法 6. 検証 7. 結果 8. 考察
目次 1. web検索とは? 2. 検索順位とは? 3. サイト表示速度は検索順位に影響するのか?
4. 研究方法 5. サイトリニューアル 6. 結果 7. 考察
研究目的 4 自身が運営するwebサイト(https://kapi-travel.com/)のコンテンツを 使って導き出した、データをもとに表示速度と Google検索順位の関係 を定量的に定義することを研究目標とする。
web検索とは? 5 キーワード webサイト
Google検索順位とは? 6 Googleに調べたいキーワードで検索 した時の結果ページに表示されるweb サイトの順番
サイト表示速度 7 サイト表示速度とは? クリックしてからサイトが表 示されるまでの時間 ※ 本研究のサイト表示速度は Speed Indexという指標を用いる
8 研究目的 サイト表示速度を向上させたらGoogle検索順位が上昇するのではないか?
目次 1. web検索とは? 2. 現状分析 3. サイト表示速度は検索順位に影響するのか?
4. 研究方法 5. サイトリニューアル 6. 結果 7. 考察
Googleアルゴリズムクローラー 定期的に世界中の全てのサイトに順位をつけているプログラムエンジン 8 分析対象
目次 1. web検索とは? 2. 検索順位とは? 3. 問題点
4. サイト表示速度は検索順位に影響するのか? 5. 研究方法 6. サイトリニューアル 7. 結果 8. 考察
11 Googleアルゴリズムアップデート情報 【2018/7/9】”Speed Update” 「ユーザーはページの読み込み速度を非常に気にかけていることがわかっています。 読み込み 速度はこれまでもランキング シグナルとして使用されていましたが、それはデスクトップ検索を対 象としていました。そこで2018年7月より ページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要
素として使用することを本日みなさんにお伝えしたいと思います。 この ”Speed Update” (と私たちは呼んでいます)は、ユーザーに本当に遅い体験を提供してい るようなページについてのみ影響し、ごくわずかな割合のクエリにしか影響しません。 そのペー ジがどのような技術を用いて制作されたかに関係なく、すべてのページに同じ基準を適用しま す。」 ※ ”Speed Update”の内容を一部抜粋 どの程度影響するのかわからない
12 UXへの影響 表示速度が1秒から3秒に落ちると、直帰率は32%上昇 表示速度が1秒から5秒に落ちると、直帰率は90%上昇 表示速度が1秒から6秒に落ちると、直帰率は106%上昇 表示速度が1秒から7秒に落ちると、直帰率は113%上昇
表示速度が1秒から10秒に落ちると、直帰率は123%上昇 ページの要素(テキストやタイトル、画像など)の数が400個から 600個に増えると、コンバージョン率は95%下がる サイト表示速度と直帰率には強い相関関係にあることがわかる
目次 1. web検索とは? 2. 検索順位とは? 3. 検索順位はどのようにして決まるのか?
4. 仮説 5. 研究方法 6. サイトリニューアル 7. 結果 8. 考察
8 仮説 「webサイト表示速度の改善前後で検索順位は上昇するのではないか」 を仮説として定義し、定量的な表示速度と検索順位の関係検証していく
目次 1. web検索とは? 2. 検索順位とは? 3. 検索順位はどのようにして決まるのか?
4. サイト表示速度は検索順位に影響するのか? 5. 研究方法 6. サイトリニューアル 7. 結果 8. 考察
① 運用しているサイトのページ10記事研究対象に 各記事「キーワード」を決めて検索順位を測定 15 研究方法
② サイトリニューアルで表示速度を向上 サイトリニューアル 16 研究方法
16 表示速度向上の施策 ・AMP対応:モバイル端末でウェブページを高速表示させるためのフレームワーク ・キャッシュの導入:ブラウザ・DBキャッシュ ・CSS, JSファイルの結合 ・Gzip圧縮:サーバーから送信されるHTMLやCSSファイルなどを圧縮 ・画像の最適化:画像のリサイズ・圧縮を行い、画像のデータ量を減らす ・Lazy Load:画像の非同期読み込み
③ リニューアル前後で検索順位を比較 17 研究方法 ? 【測定ルール】 ・リニューアル前 対象期間:2018年10月20〜11月4日までの15日間 ・リニューアル後 対象期間:2018年11月10〜11月25日までの15日間
目次 1. web検索とは? 2. 検索順位とは? 3. 検索順位はどのようにして決まるのか?
4. サイト表示速度は検索順位に影響するのか? 5. 研究方法 6. 検証 7. 結果 8. 考察
19 サイトリニューアル前後の表示速度の平均値 10記事すべてサイトの表示速度が約半分になっている
・表示速度 : 平均4〜6s ・サーバーレスポンス:500〜600msec ※ 表示速度は、Speed Indexという指標を用いる ※ 回線環境は42Mbps 20
サイトリニューアル(リニューアル前)
・表示速度 : 平均2〜3s ・サーバーレスポンス:80〜90msec ※ 表示速度は、Speed Indexという指標を用いる ※ 回線環境は42Mbps 21
サイトリニューアル(リニューアル後)
22 サイトリニューアル前後のGoogle検索順位の平均値 10記事すべて検索順位が上昇している
目次 1. web検索とは? 2. 検索順位とは? 3. 検索順位はどのようにして決まるのか?
4. サイト表示速度は検索順位に影響するのか? 5. 研究方法 6. サイトリニューアルによる表示速度向上 7. 結果 8. 考察
23 サイト表示速度とGoogle検索順位の関係 相関係数「0.8177」と強い正の相関の関係があることがわかった
目次 1. web検索とは? 2. 検索順位とは? 3. 検索順位はどのようにして決まるのか?
4. サイト表示速度は検索順位に影響するのか? 5. 研究方法 6. サイトリニューアルによる表示速度向上 7. 結果 8. 考察
・改善前の検索順位と検索順位向 上度合いの相関係数が「0.8177」とい う値が出 た。それによって「元の検索順位が低いほど、 表示速度を改 善に対する影響が大きい」という ことがわかった。 ・今後は、他の競合サイトの表示速度も研究の要素に入れてブラッシュ アップしていきたい
kapi-travel https://kapi-travel.com/