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仕様書駆動開発の理想と現実 - Claude Code実践で直面した課題

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October 10, 2025
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仕様書駆動開発の理想と現実 - Claude Code実践で直面した課題

レバテックLABのイベント「実装の精度を上げる、設計フェーズのAI活用」で発表した資料です。
https://levtech.jp/media/article/event/010/
https://levtechlab.connpass.com/event/369166/presentation/

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tanihiro

October 10, 2025
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Transcript

  1. 3

  2. 12 見えてきた課題
 自律性
 並列化
 ボトルネックになる人間
 • どれだけ丁寧な設計書があっても、AIは微妙なコードを出力する
 • 人間が都度修正を確認しないと、タスクを完走させることも難しい
 •

    タスクに依存関係が存在するので、そもそも並列指示を出すことが難しい
 • 並列化したときのスイッチングコストなど、人間の負担が大きい
 • AIが出力したコードに責任を持つのは人間
 • 「他人(AI)が書いたコードに対して自分が責任を持って最終的にPRを提出す る」という行為はものすごく大変

  3. 14 新しいアプローチ:全体設計から仕様書分割へ
 • 仮説:全体設計から分割した仕様書を作成すれば生産性が向上するのではないか
 • 前回の課題
 ◦ 複数のAPI実装を1つの仕様書としてわたしてしまったため、タスクの数も多くなり、管理が大変になってし まった
 •

    期待される効果
 ◦ 仕様書が小さくなれば、自ずとタスクの粒度も小さくなる
 ◦ タスクが小さくなれば、AIの自律性とレビュー負担が改善する
 ◦ 分割した仕様書は並列に進めることもできる(かもしれない)

  4. 全体設計
 作業しやすい
 粒度に分割
 分割した単位で仕様書駆動開発
 要件定義書
 作成
 設計書
 作成
 タスクリスト
 作成


    実装
 実装レビュー
 開発の流れ
 • 基本的にすべての設計をAI主体で進める
 • 人間の役割は「責任を負うこと」「自分が作業しやすい粒度に分割すること」「レビューすること」
 15
  5. 19 Spec Workflow MCPが解決すること
 1. GUIによる状態管理
 ◦ どの仕様書が要件定義段階か、設計段階か、実装段階か一目瞭然
 ◦ 複数仕様書を並行管理しても破綻しない


    2. 承認フローで認識合わせ
 ◦ LLMとの認識齟齬を各承認フローで防ぐ
 3. テンプレートで高速イテレーション
 ◦ 複数の仕様書を素早く作成
 ◦ フィードバック・修正もGUIを使用することで的確に行える
 Spec Workflow MCPを導入

  6. 34 新たに見えてきた課題
 • 仕様書作成のオーバーヘッド
 ◦ 仕様書を作るにもコストがかかる
 ◦ どの規模から仕様書駆動開発を使うべきか、判断基準が必要
 • 依然として並列化の難しさ


    ◦ 仕様書を適度に分割しても、同時進行は人間の認知負荷が大きく思った効果を発揮できない
 ◦ 実装レベルでのコンフリクトが発生し新たなコストが生まれてしまう
 • AIが生成する仕様書の冗長さ
 ◦ AI向けには十分だが、人間が読むには編集・要約が必要