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プロジェクト成功率を3倍に引き上げるテク30-15項目厳選版
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舘野勉
November 20, 2025
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プロジェクト成功率を3倍に引き上げるテク30-15項目厳選版
舘野勉
November 20, 2025
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Transcript
プロジェクト成功率を 3倍にする 「準備30の鉄則」実践ガイド 15項目厳選版
あなたのプロジェクト、成功していますか ? 実は、世界中のプロジェクトの70%は失敗しています。 組織変革の成功率 : わずか30% 出典: John Kotter (Harvard
Business School), Prosci, PMI研究 問題は、「なぜ失敗するのか ?」がはっきりしていないこと。 はじめに
プロジェクト失敗の本質的な理由 3,000件×100週分析から生まれた成功法則 成功率を30% → 90%に引き上げる方法 今日から実践できる15の具体的ルール 運用の4か条 読み終えた後 : 失敗の「本当の理由」が分かる
明日から使える実践的フレームワークが手に入 る チームの成功率を劇的に改善する指針が得ら れる この記事で分かること
1. なぜ70%のプロジェクトは 失敗するのか
1. 目的が不明確 「何のためにやってるんだっ け?」 2. ツールがバラバラ 「どのファイルが最新?」 3. 役割が曖昧 「これ、誰がやるの?」
4. モチベーションが続 かない 「最初はやる気満々だったの に...」 5. 結局、使われなくな る 「あのプロジェクト、今どうなっ てる?」 1-1. よくある失敗パターン
同じツールを使っているのに、 成果が2倍以上違う。なぜ ? 答え: 「使い方」「運用の仕方」が違うから 1-2. 本質的な問題
2. 3,000件×100週分析から 見えた法則
データソース 分析内容 ✓ 各種企業プロジェクト運用データ ✓ 対象: 3,000件のアカウント ✓ 期間: 100週間
(約2年) 継続分析 ✓ アクション : 週次レポート配信 (100号到達) ✓ 業種別・規模別・時期別・企業別に分類 ✓ 成功パターン・失敗パターンの共通項抽出 ✓ 数百の変数から効果の高い要素を特定 2-1. 分析の背景 (LINE時代)
「いかにシステムを使うか」ではなく、 「いかに使う環境とルールと管理を行うか」 が成否を分ける → 「準備」が違った 2-2. 重要な発見
3. 成功の方程式
成功 = 準備 × 運用 × 改善 これは掛け算です。 準備が 0
なら、どんな運用も 0 運用が 0 なら、どんな準備も 0 改善が 0 なら、成功は持続しない 3-1. 成功の方程式
4. 運用の4か条
鉄則1: 目標を決める 「業務効率化」ではなく 「対応時間を50%削減」 → 数値化・測定可能に 鉄則2: 期限を決める 初動3ヶ月が勝負。 「いつか」ではなく
「いつまでに」 鉄則3: 責任者を決 める 責任者の設定で2.93倍の効果 差。 「みんなで」ではなく 「◦◦さんが」 鉄則4: 管理し続ける 進捗管理と指示だけで 改善率324%を達成。 → 週次でPDCAを回す 4-1. 運用の4か条
5. 準備30の鉄則 15項目厳選版
① コミュニケーション ・ルール 全員が同じ方向を向くための ルール決め (5項目) ② モチベーション設 計 「やらされ感」をなくし、自走す
る仕組み (4項目) ③ ツール・マテリア ル 「迷い」をなくし、すぐに動ける 環境整備 (4項目) ④ 実働段階 本番で失敗しないための最終 準備 (2項目) 5-1. 全体像 (4つのカテゴリー )
項目1: 導入目的を明確にする 目的が不明確だと、各メンバーが異なる方向を向いてし まいます。 項目7: 運用期間を設定する 期限がないと、いつまでも「準備中」のまま。 ✓ 5W1Hで整理 ✓
目的をA4 1ページにまとめる ✓ キックオフで全員に説明する ✓ 初動3ヶ月を最重要期間と設定 ✓ マイルストーンを明確化 (W1, W4, W8, W12) ✓ 3ヶ月で「習慣化」を目指す カテゴリー① : コミュニケーション・ルール (1/3)
項目8: 責任者を決める 「みんなで」= 誰も責任を持たない 項目23: タスクの明確化 「何をすればいいか分からない」で止まる。 ✓ プロジェクト全体の責任者を任命 ✓
各チーム/タスクの責任者も明確化 ✓ RACI チャートを活用 ✓ タスクを具体的に分解 ✓ 各タスクに5W1Hを設定 ✓ タスク管理ツールで可視化 カテゴリー① : コミュニケーション・ルール (2/3)
項目24: 報告ルールの設定 「だいたいできました」では何も分からない。 【報告フォーマット (Facts/Interpretation/Next)】 1. Facts(事実): 今週やったこと(定量), 完了タスク(3/5個) 2.
Interpretation(解釈): 順調/遅延, 理由(定量的) 3. Next(ネクストアクション ): 来週やること, 必要なサポート ✓ 週次で報告 / 5分で読める長さ / 数字で語る カテゴリー① : コミュニケーション・ルール (3/3)
項目9: インセンティブを設定する 「やらされ感」では続かない。 項目10: ランキングを作成・共有する 見える化が競争心を刺激する。 ✓ 金銭的インセンティブ (達成報酬) ✓
非金銭的インセンティブ (表彰, スキルアップ) ✓ 短期・長期の組み合わせ ✓ 測定可能な指標を設定 ✓ 週次/月次でランキング更新 ✓ 上位チームの取り組みを共有 カテゴリー② : モチベーション設計 (1/2)
項目11: トップメッセージを発信する 経営層の本気度が、現場のモチベーションを左右する。 項目12: 成功事例を可視化する 「他のチームができている」= 自分たちもできる。 ✓ キックオフでのメッセージ ✓
定期的なメッセージ発信 (月次) ✓ 成功事例への賞賛 ✓ 成功事例の収集 (Why, What, How) ✓ 横展開 (社内ブログ, 定例共有) ✓ 当事者に語らせる カテゴリー② : モチベーション設計 (2/2)
項目15: 活動資料・ツールを作成する 「各自で考えて」= バラバラになる。 項目16: FAQを整備する 同じ質問に毎回答えるのは非効率。 ✓ 標準テンプレートの作成 (提案資料,
報告資料) ✓ ブランドガイドライン (ロゴ, カラー) ✓ 簡単にカスタマイズ可能に ✓ よくある質問を収集 ✓ 回答を標準化 (正確, 簡潔, 具体的) ✓ アクセスしやすい場所に (Notion, Wiki) カテゴリー③ : ツール・マテリアル (1/2)
項目17: 活動シートを標準化する 記録がバラバラだと、分析不可能。 項目20: システム環境の整備 環境がないと、そもそも始められない。 ✓ 標準フォーマットの作成 (活動内容, 結果,
気づき) ✓ 入力しやすい設計 (選択肢) ✓ 自動集計の仕組み (Sheets, BI) ✓ 必要なツールをリストアップ ✓ アカウントを一括作成・権限設定 ✓ 「初日から使える」状態に カテゴリー③ : ツール・マテリアル (2/2)
項目26: 定例会議の設計 「会議が多すぎる」vs「連携が取れない」のバランス。 項目28: シミュレーション実施 ぶっつけ本番は失敗する。 ✓ 目的を明確化 (進捗共有, 問題解決...)
✓ 頻度と時間 (週次30分, 月次60分) ✓ アジェンダの固定化 ✓ 本番前にリハーサル (ロールプレイ, 動作確認) ✓ フィードバック収集 (OK/NG) ✓ 本番への反映 (マニュアル修正, FAQ追加) カテゴリー④ : 実働段階
6. 実施率と成功率の関係
重要な示唆 ❶ 全部やる必要はない (15項目でも十分) ❷ 20項目で「ほぼ確実」に成功 ❸ 自分のプロジェクトに合わせて選択 15項目 実施
失敗回避率 95% 20項目 実施 成功率 90% 6-1. データが示す事実 (3,000件×100週分析)
7. 今日から始める 3ステップ
Step 1: 現状を診断する 紹介した15項目のうち、「できている」ものを チェックする。 (今週中) Step 2: 優先順位を決める 欠けている項目の中から、「効果が大きそうな
3-5項目」を選ぶ。 (来週中) Step 3: 実装を開始する 選んだ3-5項目を実施し、週次で確認。3ヶ月 で15項目達成を目指す。 (2週間後〜) 7-1. 今日から始める 3ステップ
まとめ 準備を制する者が、 プロジェクトを制する。 Thank You コメント・フィードバック お待ちしています! プロジェクト失敗率は70% (世界標準) 失敗の原因は「準備不足」
3,000件×100週分析から「準備30の鉄則」誕生 15項目実施で失敗回避率95% 20項目実施で成功率90% ✓ ✓ ✓ ✓ ✓