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LT⑤Transit Gatewayのアプライアンスモード

野崎高弘
October 29, 2024
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LT⑤Transit Gatewayのアプライアンスモード

野崎高弘

October 29, 2024
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  1. 2 • 野崎 高弘(のざき たかひろ) • 前職まではインフラ構築・保守やSOCセキュリティアナリストをやっていました • 現在は見積もり、提案などのドキュメント作業や技術検証が主なインフラエンジニア •

    趣味:資格取得、ゲーム(RPG)、犬の散歩、ドラマ鑑賞、巨人ファン • 資格:現在、AWS・GCP全冠、その他100種以上保持の資格オタク • 2024年3月『AWS認定 高度なネットワーキング-専門知識(ANS-C01)完全対応テキスト』執 筆(2章、巻末模擬問題担当) • 主な受賞歴 2023 Japan AWS All Certifications Engineers 2024 Japan AWS All Certifications Engineers 2024 Japan AWS Top Engineers(Networking) 自己紹介
  2. 本LTの内容 3 Transit Gatewayのアプライアンスモードについて、詳細に解説 Transit Gatewayアタッチメントのアプライアンスモード(TGW Appliance mode)は、各AZ (アベイラビリティゾーン)から発信されたトラフィックが別々のセキュリティアプライアンス (ステートフルファイアウォール)を通る非対称ルーティングにより、パケットがドロップ(破

    棄)されないようにするために使用する機能です。 この設定は、異なるAZのセキュリティアプライアンスと通信するときに必須となる機能であり、 AWSのANS-C01試験でも出題される要素です。しかし、その割には設定したことがない方も多い と思うので、その設定方法を本LTでご紹介します。 (参考) ステートフルアプライアンスおよびアプライアンスモード [AWS Black Belt Online Seminar] Gateway Load Balancer 資料及び QA 公開
  3. アプライアンスモードとは 5 (アプライアンスモードが無効な場合) VPC AのAZ 1⇨VPC BのAZ 2へのリクエスト トラフィックが、検査のためにVPC CのAZ

    1 のステートフルセキュリティアプライアンス を経由します。 次にその戻りであるVPC BのAZ 2からのレス ポンストラフィックが、TGWによってVPC C の同じAZ 2にルーティングされます。 ところが、AZ 2のアプライアンスはVPC Aの 送信元からの元のリクエストを認識していな いため、リクエストトラフィックとレスポン ストラフィックの両方が検査できず、トラ フィックをドロップします。 (https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/vpc/latest/tgw/images/transit-gateway-appliance-dropped-traffic.png より)
  4. アプライアンスモードとは 6 (アプライアンスモードが有効な場合) VPC CのTGWアタッチメントでアプ ライアンスモードのサポートを有効 にした場合、VPC BのAZ 2からのレ スポンストラフィックが送信元トラ

    フィックと同じ VPC CのAZ 1にルー ティングされるようになります。 これにより対称ルーティングとなり、 VPC CのAZ 1のアプライアンスはセ キュリティチェックをOKし、元の送 信元にトラフィックを返します。 (https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/vpc/latest/tgw/images/transit-gateway-appliance.png より)
  5. 応用例:Gateway Load Balancer がある場合のアプライアンスモード 14 Gateway Load Balancer(GWLB)で は、TGWがアタッチされているサブネッ トにインラインVPCがGWLBエンドポイ

    ント向けの経路を向けます。 この際、セキュリティアプライアンスが ある方のTGWアタッチメントで、アプラ イアンスモードを有効にすることによ り、トラフィックが行きのGWLBエンド ポイントに戻る対称ルーティングになり ます。