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もうつまらないとは言わせない!「わかりやすい」プレゼンを作るために気をつけたいこと

E97091ac0d2c69ce9f9e8a8d0a2ea066?s=47 torisoup
July 28, 2022

 もうつまらないとは言わせない!「わかりやすい」プレゼンを作るために気をつけたいこと

2022/7/28 技術プレゼン力 向上勉強会
https://meetup.unity3d.jp/jp/events/1363

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torisoup

July 28, 2022
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Transcript

  1. もうつまらないとは言わせない! 「わかりやすい」プレゼンを 作るために気をつけたいこと 2022/7/28 とりすーぷ

  2. 自己紹介 •とりすーぷ • 株式会社バーチャルキャスト所属 • Unityエンジニア • 最近はメタバースを作ってます • UniRx/UniTask完全理解を出しました

    Illustrated by @shimadakan
  3. 今回の内容 「わかりやすい」 と言われる技術プレゼンを作るために 私が気をつけていることを話します

  4. 目次 •スライドを作る前の心構え •話の組み立て方 •スライドの作り方 •さらに上を目指すなら •発表のコツ •まとめ

  5. スライドを作る前の心構え

  6. 何を目的にプレゼンをしてますか? 「なぜプレゼン発表するのか」 その目的は考えたことありますか?

  7. 目的 (プレゼン発表を通じて) 自分の思いや考えを他人に伝えたい! これが「目的」

  8. 「目的」と「手段」 目的は「相手に伝えること」 その手段として「プレゼン発表」を選んでいる

  9. プレゼンは「手段」 •「プレゼンすること」を目的にしない • 「相手に思いを伝える」が目的であるべき • 「プレゼンする」が目的になるとおかしなことになる • 「登壇数=偉い」って思想になったり… • 誰に何を伝えたいのか不明瞭な話を延々と続けたり…

    • その結果として「つまらない」プレゼンができあがる
  10. 心構え 自分が伝えたい情報を、 どうすれば伝えたい人に届くのか これを真剣に考えよう

  11. 考えるべきこと • 何を伝えたいのか • 主題は何?話が混ざったり結論がブレたりしてない? • 誰に伝えたいのか • 一番聞いて欲しい人は?その人が理解できる内容になってる? •

    どこで伝えるのか • 勉強会の趣旨に沿ってる?聞いて欲しい人が参加してる?
  12. 何を伝えたいのか • 「自分は何を伝えたいのか?」をハッキリさせる • ブレると「何が言いたいの?」ってプレゼンになる • 「タイトル」もこれに沿った形になってる? • 話の着地地点は明確になってる?

  13. 誰に伝えたいのか • 「この話を一番届けたい人」は誰? • 初心者?中上級者? • エンジニア?デザイナー?プランナー?学生?その他? • 聞いてくれた人全員?特定の誰か? •

    不特定多数?身内? • その人たちが理解できるような説明内容になってる?
  14. どこで伝えるのか • 「ここはどういう場なのか?」を考える • 勉強会なら、その趣旨にテーマが合致しているか? • 自分が一番伝えたい人たちが場に参加しているか? • 場の空気感(真面目なのか、ゆるいのか)

  15. まとめ(スライドを作る前の心構え) 伝えたい情報が、伝えたい人に届くように、 どうしたらいいかを真剣に考えよう • 自分の中でテーマの軸をしっかり持って内容を考える • 「誰に届けたいのか」をハッキリさせる

  16. 大事なこと 「わかってもらう努力」なしに 「わかりやすく」はならない そのために注力すべきポイントをこれから解説していきます

  17. 話の組み立て方

  18. 組み立ての順序 「一番言いたいコト(メイン)を決める」 メインを前提に「話題を列挙する」 順序を入れ替えて「話の筋を作る」

  19. 1.「メイン」を決める • 一番の盛り上がりポイントを先に決めよう • このプレゼン中で一番盛り上がって欲しい部分はどこ? • 絶対にこの内容だけは覚えて帰って欲しい!という部分

  20. 例 メイン:DOTSの素晴らしさを伝えたい! Unityのスゴイ機能のこと (あくまで例なので、DOTSについての詳細は今回どうでもいい) DOTS すごい

  21. 2.話題を列挙する • 「メイン」を伝えるために必要な情報とは? • 何を伝えたら理解の助けになるかを過不足なく洗い出す • 概念を説明する • 比較する •

    応用例を話す • 体験談を話す
  22. 例 DOTS すごい そもそも DOTS とは? 今までと 何が違う の? どういう

    仕組な の? 応用すると 何ができる の? 「メイン」を伝えるために必要な話題が いくつか思い浮かぶはず
  23. 3.並び替えて話の筋を作る • 列挙した話題を並び替えて全体の流れを考える • 話が変に前後してないか? • ちゃんと一貫した話になっているか? • このタイミングでは大枠だけ決めればOK •

    後の発表練習で削ったり並び替えが起きるので
  24. 長丁場なら迷子にさせない工夫を • 話が長くなるなら「目次」を用意する • 全体像を共有しておく • 区切りを明確にするのもオススメ • セクションの区切りに 「扉スライド」「小まとめ」を入れる

  25. 例 DOTS すごい そもそも DOTS とは? 今までと 何が違う の? どういう

    仕組な の? 応用すると 何ができる の? 「起承転結」で組み立てた例
  26. テクニック 盛り上がりを先に!

  27. テクニック:盛り上がりを先に • 盛り上がりポイントを先に持ってきてもOK • 起承転結はキレイに見えるが「掴み」が弱い • 途中で飽きられると勿体ない! • 導入で「プレゼンに興味を持ってもらう」を意識!

  28. 盛り上がりを先にもってくる • デモや動画があったら最初に見せる • 出し惜しみはなし、驚きは最初に持ってくる • 先にモノを見せてるので後半の解説がすんなり頭に入る • あえて結論を先に話してしまう •

    「これでパフォーマンスが200%改善しました!」 • オーディエンスの興味をグッっと引き込んでしまう
  29. 例 DOTS すごい そもそも DOTS とは? 今までと 何が違う の? どういう

    仕組な の? 応用すると 何ができる の? 盛り上がりやデモを先に持ってくることで 「わかりやすく」なることもある
  30. 過去の事例 • Unity1week でつくったゲームにAIを実装してみる • https://learning.unity3d.jp/6279/

  31. 話の流れ ①導入 ②完成品を見せる ③技術解説 完成品を先に見せることで、 興味を持ってもらいつつ 後半の解説を 理解しやすくしている

  32. まとめ(話の組み立て方) • 話す内容を先に考えてから順番を考える • 行き当たりばったり、思いつきで話を組み立てない • 「メイン」を軸に組み立てると失敗しにくい • 話を最後まで聞いてもらう仕掛けも大事 •

    途中で飽きられると「つまらない」と言われる • 「興味を持ってもらうこと」も意識するとよい
  33. スライドの作り方

  34. スライドの作り方 • 何を気をつければ読みやすいスライドになるか? • 細かいTips集です

  35. おすすめの本 • 一生使える見やすい資料のデザイン入門 • https://www.amazon.co.jp/dp/484433963X 言いたいことだいたい この本に書いてあるよ

  36. 自分が気をつけていることをいくつか紹介 • フォント • 背景色と文字色、アクセントカラー • 箇条書き、中央揃え • 文字の配置 •

    スライド1枚あたりの情報量 • 情報の出し方 • その他
  37. フォント • スライド全体でフォントは統一 • 読みやすいフォントを選ぼう • 自分は「Rounded M+」を最近よく使う

  38. 背景色と文字色 • 背景は白か黒を基調にするのをオススメ • 背景が眩しいとツライ • グラデーションはデザインがムズい • ベースの文字色は白か濃いめのグレーがオススメ •

    真っ黒はギラギラする • 濃いめのグレーだと文字が馴染む
  39. アクセントカラー • 文章のアクセントに使う色は厳選する • 「色」が持つ意味をスライド全体で統一する • ベース、メイン、アクセントで多くても「3色」 • 色による強調は「このスライドでこの文を優先して読んで!」 という場所にだけ使うべき

  40. 箇条書き • 箇条書きは「情報の整理」に使える • 体系立てて情報を列挙しやすい • 慣れないうちは箇条書き多用でもいいと思う

  41. 中央揃え 中央揃えで ドーンは 印象に残りやすい (ただし多用厳禁)

  42. 文字の配置について • 文字を並べるときの注意点 • フォントサイズは気持ち大きめに • 行間幅は広めに • インデント幅は統一する •

    長い文章は改行するポイントを考える • 下線やBoldやデカ文字は乱用しない
  43. スライド1枚あたりの情報量 • 1枚に情報を詰めすぎない • 1スライド1メッセージが目安 • スライドに「余白」をあえて作ろう • 「情報は追加でなく削減」を意識

  44. 情報の出し方 1/2 オーディエンスはプレゼン中に 「与えられた情報」以上のことは 知らない/わからないと思ってスライドを作るべき 「これくらいの前提知識はあるはずでしょ」は全然当てにならない

  45. 情報の出し方 2/2 • 説明は丁寧に、やりすぎくらいが丁度よい • スライド内で初出の単語や概念は解説をする • とくに重要な情報はしつこいくらい強調、繰り返す • 図や動画、具体例を載せる

    • 話を脱線させない、関係の無い話をして混乱させない • ただしスライド1枚の情報量は多くしすぎない
  46. その他 • 出どころの怪しい画像は使わない • ネットで拾ってきた適当な画像を使わない • 著作権的にアウトな画像も使わない • 素材集は規約などをちゃんと確認してから使おう •

    いらすとやは割りとゆるい • AdobeStockはたまにヤバいのが混ざってる
  47. 実践 「やばいスライド」を用意したので これを改善してみます

  48. 目玉焼きとは 目玉焼き(めだまやき)は、卵料理の1つで、 平坦な鉄板などに卵を割り入れて焼いたもので ある。黄身と白身が共に平円状となり、見た目 が目玉のようになることからそう呼ばれる。英 語でフライドエッグ(fried egg)と呼ばれるもの に近いが、油を引いた鉄板で焼かないものも目 玉焼きと呼ぶ場合もあるため、必ずしも同じも のを指す言葉ではない。(Wikipedia)

  49. 目玉焼きとは 目玉焼き(めだまやき)は、卵料理の1つで、 平坦な鉄板などに卵を割り入れて焼いたもので ある。黄身と白身が共に平円状となり、見た目 が目玉のようになることからそう呼ばれる。英 語でフライドエッグ(fried egg)と呼ばれるも のに近いが、油を引いた鉄板で焼かないものも 目玉焼きと呼ぶ場合もあるため、必ずしも同じ ものを指す言葉ではない。(Wikipedia)

    フォントを統一!
  50. 目玉焼きとは 目玉焼き(めだまやき)は、卵料理の1つで、平坦 な鉄板などに卵を割り入れて焼いたものである。黄 身と白身が共に平円状となり、見た目が目玉のよう になることからそう呼ばれる。英語でフライドエッ グ(fried egg)と呼ばれるものに近いが、油を引 いた鉄板で焼かないものも目玉焼きと呼ぶ場合もあ るため、必ずしも同じものを指す言葉ではない。 (Wikipedia)

    強調色の使い方を 改善
  51. 目玉焼きとは • 目玉焼き(めだまやき)とは • 卵料理の1つ • 平坦な鉄板などに卵を割り入れて焼いたもの • 黄身と白身が共に平円状となり見た目が目玉のようになることか らそう呼ばれる

    • 英語でフライドエッグ(fried egg)と呼ばれるものに近い • だが油を引いた鉄板で焼かないものも目玉焼きと呼ぶ場合もある • そのため必ずしも同じものを指す言葉ではない。 • wikipediaより 箇条書きにして 整理
  52. 目玉焼きとは • 卵料理の1つ • 鉄板などに卵を割り入れて焼いたもの • 語源:見た目が「目玉」みたいになるから Wikipediaより 不要な情報を 削除!

  53. 目玉焼きとは • 卵料理の1つ • 鉄板などに卵を割り入れて焼いたもの • 語源:見た目が「目玉」みたいになるから Wikipediaより

  54. まとめ(スライドの作り方) • スライド全体でデザインルールを統一しよう • 統一感があるだけでだいぶ見やすくなる • 最初は他人のデザインテンプレートを真似してみよう • 情報量は駆け引き •

    1スライドに情報を詰めすぎない! • ただし重要な情報は端折らない!
  55. さらに上を目指すなら

  56. 感情を揺さぶろう! オーディエンスの 「自分もやってみたい!」 という気持ちを呼び起こす発表ができれば 技術プレゼントしては成功

  57. 「自分もやりたい」を呼び起こす オーディエンスの能動的な行動を引き起こす プレゼンこそが 「わかりやすいプレゼン」の到達点 だと自分は思う

  58. 「自分もやってみたい」へつなげるために • 「真似したい!」と思える情報を提供してあげよう • 「なにそれ自分もやってみたい!使ってみたい!」 • 「自分だったらこういう応用ができそう!」

  59. 「真似したい」と思わせるために • 具体例や応用例を多く提示する • 抽象的な例よりも具体例の方がわかりやすい • 例:この仕組みを応用したら◦◦という機能が簡単に実装できた • 「答え」よりも「手法/考え方」を共有する •

    「手法や考え方」は真似ができるし、応用が効く • 例:サンプル実装は「どういう意図で実装したか」を掘り下げる • 例:「困ったときはどのワードでどこを調べればいいか」を共有する
  60. 発表のコツ

  61. 発表(登壇)までにするべきこと • 機材の確認 • スライドのアス比、ケーブル、会場のネット環境の有無… • 発表練習 • 最低2回は音読して練習、それを踏まえてスライドの調整 •

    リハーサル • 主催やオーディエンスに迷惑をかけないためにも絶対に参加 • 実際に登壇する • オーディエンスの存在を意識して、気持ちゆっくりに喋る 次の講演と被る部分があるので、 ここでは軽く触れるくらいにします
  62. 機材確認 • 登壇時の環境を確認しておこう • オフライン?オンライン? • 画面のアスペクト比 • 必要なケーブル(HDMI?Type-C?) •

    インターネットは使える?
  63. 発表練習 • 最低2回は音読で練習 • スムーズにひっかかりなく話せるまで練習する • 説明に違和感があるならスライドを調整 • 大きくスライドを削ったり、順序を入れ替えたり •

    タイマー横目に、時間配分も覚えておく
  64. リハーサル • 事前のリハーサル • 勉強開始の数日~数十分前に実施される • 機材チェックや段取りの確認 • トラブル防止のためにも絶対に参加すること! •

    遅刻→ぶっつけ本番→機材トラブルでgdgd、は実際ある
  65. 登壇 • オーディエンスの方をできるだけ見る • 画面ばかりみながら喋らない • 伝えるべき相手であるオーディエンスをちゃんと見る • オンラインの時はコメント欄などを見る •

    気持ちゆっくりに喋ってちょうどいい • 本番は緊張で早口になりがち
  66. まとめ(発表のコツ) • 事前準備をしっかりしよう • 発表の場を設けてくれた主催、参加してくれた人たちに 失礼の無いように • 発表練習はマスト!最低でも2回は音読! • オーディエンスを意識して発表しよう

    • 自分の話を聞いてくれる人たちに、 ちゃんと伝えることを意識して喋る
  67. まとめ

  68. まとめ • 「わかってもらうための工夫」を全力でやろう • この努力なしに「わかりやすい」は成し得ない • 今回説明した手法を駆使しよう • 「オーディエンスの感情」を動かせれば大成功 •

    話を聞いた人が「自分もやってみたい」という気持ちになるか • 人が何かを始める「きっかけ」になるようなスライドを作ろう
  69. おわりに 「自分でも理解できた!」 「自分も真似したい!」 こういうスライドを目指して試行錯誤していきましょう!