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Railsで大規模Webアプリケーションを 開発するときに知っておきたいテクニック

Wataru Yamada
November 30, 2023
10k

Railsで大規模Webアプリケーションを 開発するときに知っておきたいテクニック

2023/11/20に開催されたLTイベント「Qiita Night~Rails~」のLT資料です。
https://increments.connpass.com/event/297116/

Wataru Yamada

November 30, 2023
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Transcript

  1. • 山田 航(やまだ わたる) • Webアプリケーションエンジニア • 2021年に Qiita に新卒入社し、Qiita

    の開発をしています! ◦ Rails 暦はまだ2年半... ▪ Rails について詳しいわけではない ▪ Qiita の Rails の話をします! 自己紹介 人間のすがた ウミウシのすがた
  2. アジェンダ • Qiita の Rails について紹介 • 大規模 Rails 開発でつらいポイント1

    ◦ Qiita でどのように解決しているか • 大規模 Rails 開発でつらいポイント2 ◦ Qiita でどのように解決しているか
  3. Qiita の Rails について紹介 Qiita は Rails を使っています!! • 現在

    12 歳: 2011 (Rails 3.0.3) ~ 2023 (Rails 6.1.7) 1つのRails 内に「Qiita」「Qiita Team」「Qiita Jobs」全部入っています! • コードは一緒だけど、インフラレベルだと分かれている rails stats コマンドで計測したところ、なんと15万行! • テストのディレクトリが入っていないので、実際にはその 2倍くらい
  4. 大規模 Rails 開発でつらいポイント そもそも Rails の魅力って... • 少ない記述 で 素早く

    Webアプリケーションを作れる ➡ 数々のスタートアップ企業で採用された 成功したスタートアップ企業はどうなった? • Rails を使い続けた。しかし、サービスは複雑になっていった ➡「MVCだけでは収まらないもの」が出現した (後で具体例を出します) ◦ Model か Controller か、どちらに実装すればいいか悩む ... ◦ 無理にMVCに収めようとすると、Fat Model や Fat Controller になる... 「MVCだけでは収まらないもの」を Qiita で具体的にどのように解決しているか紹介!
  5. 「MVCで収まらないもの」: ① 複雑な条件のコレクションの作成 例: Qiita のタイムラインページに表示する記事 • 条件 ◦ 時系列順に、最新N件を表示

    ◦ フォローしているユーザーの記事を表示 ◦ フォローしている Organization の記事を表示 ◦ フォローしているタグの記事を表示 ◦ ミュートしたユーザー・タグの記事は非表示 ◦ フォローしているユーザーの記事だけ 出せるパターンも用意したい • Rails でどう実装する? ◦ Model や Controller に実装すると単一責任の原則に反する ... ◦ どちらかに実装しても同様のパターンが増えるたびにクラスが肥大化する ...
  6. 「MVCで収まらないもの」: ① 複雑な条件のコレクションの作成 解決方法: 「Iterator パターン」を使う 1. TimelineBuilder クラスを作成 ◦

    Enumerable を include する ◦ 記事を取得する処理を記述する 2. Controller で TimelineBuilder.new(user) を呼ぶ 「このパターンはこう実装する」が決まっている = 実装場所に迷わない & 肥大化しない Qiita 内ではこのパターンを利用した XXXBuilder が 25ファイル存在する
  7. 「MVCで収まらないもの」: ② フロントエンドに渡す様々なデータ 例: トップページに必要なデータ • おすすめ記事 • フォローしているタグ •

    開催中のイベント • 記事投稿キャンペーン • ユーザーランキング Rails でどう実装する? • すべて Controller に書こうとすると、とんでもない量になる • サイドバーなど、別のページでも同じデータを利用する場合、共通化したい
  8. 「MVCで収まらないもの」: ②フロントエンドに渡すデータの取得 解決方法: GraphQL を活用する 1. GraphQL の resolver を定義

    ◦ Qiita では graphql-ruby gem を使用 2. Controller にクエリを記載 ◦ 何が必要かを記載するだけ 3. action で GraphQL を実行してデータを取得 「このパターンはこう実装する」が決まっている = 実装場所に迷わない & 肥大化しない データの取得は基本 GraphQL Query で行い、 作成・更新・削除は GraphQL Mutation で解決
  9. ここまでのまとめ サービスが複雑になり、「Rails の MVC では収まらないもの」が出現した • Model か Controller か、どちらに実装すればいいか悩む

    ... • 無理にMVCに収めようとすると、Fat Model や Fat Controller になる... Qiita は「MVCで収まらないもの」をパターン化して解決方法を定めた • 複雑な条件のコレクションの作成 ➡ Iterator パターンで解決 • フロントエンドに渡すデータの取得 ➡ GraphQL で解決 「このパターンはこう実装する」が決まっている = 実装場所に迷わない & 肥大化しない
  10. 大規模 Rails 開発でつらいポイント2: コード品質の担保 リファクタリングなどの保守作業は売上に直結しないので、工数を確保しづらい... • 負債が積み上がり、リプレイスするしかない状態になってしまう Qiitaはどうやってコード品質を担保している? • ドキュメント文化

    ◦ yard などのコメント、仕様をまとめたドキュメント、コーディング規約 • ツールや自動テストを駆使 ◦ Rubocop, yard, CI でのテストの定期実行など ▪ RSpec のカバレッジは 90% 超え!
  11. 大規模 Rails 開発でつらいポイント2: コード品質の担保 でも、できていない部分もある... • 主要ライブラリのアップデートがギリギリ ◦ まだ Rails

    6 から Rails 7 に更新できていない... ◦ Dependabot がどんどんふえていく... • 残り続けている負債 ◦ 使わなくなったカラムを放置している ◦ 黙認しているバグ ➡ 1つずつ地道に改善していくしかない!改善に向けて、開発チームで推進中! • コード品質・開発環境の改善を推進するメンバーを一人決めておく • チームのタスクに必ずコード品質・開発環境の改善を一定割合入れる
  12. まとめ サービスが複雑になり、「Rails の MVC では収まらないもの」が出現 • 「このパターンはこう実装する」が決まっている = 実装場所に迷わない &

    肥大化しない コード品質の担保
 • 文化やツールで、そこそこ担保できている • まだ足りないので、地道に改善を進めていく 紹介したテクニックなど、後日 Qiita に記事としてまとめる予定です!
  13. 
 
 意見・要望あたら Dis
 
 
 
 
 
 


    
 
 
 
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