Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
社内ツールカオスマップを作ろう!
Search
Wataru Yoshida
November 27, 2019
Technology
2
7k
社内ツールカオスマップを作ろう!
「Corporate Engineer Night #1」 でのLT資料です。
https://ce-night.connpass.com/event/153429/
Wataru Yoshida
November 27, 2019
Tweet
Share
More Decks by Wataru Yoshida
See All by Wataru Yoshida
危機感ドリブンによるキャリアアップ
wataruyoshida
5
3.9k
リーグオブ情シス#1
wataruyoshida
1
23k
情シスのキャリアを考える
wataruyoshida
6
8.6k
Other Decks in Technology
See All in Technology
開発生産性を上げながらビジネスも30倍成長させてきたチームの姿
kamina_zzz
2
1.7k
100 名超が参加した日経グループ横断の競技型 AWS 学習イベント「Nikkei Group AWS GameDay」の紹介/mediajaws202411
nikkei_engineer_recruiting
1
170
誰も全体を知らない ~ ロールの垣根を超えて引き上げる開発生産性 / Boosting Development Productivity Across Roles
kakehashi
2
240
ExaDB-D dbaascli で出来ること
oracle4engineer
PRO
0
3.9k
アジャイルでの品質の進化 Agile in Motion vol.1/20241118 Hiroyuki Sato
shift_evolve
0
190
Application Development WG Intro at AppDeveloperCon
salaboy
0
200
EventHub Startup CTO of the year 2024 ピッチ資料
eventhub
0
130
【Pycon mini 東海 2024】Google Colaboratoryで試すVLM
kazuhitotakahashi
2
570
ノーコードデータ分析ツールで体験する時系列データ分析超入門
negi111111
0
430
LINEヤフーにおけるPrerender技術の導入とその効果
narirou
1
210
ドメインの本質を掴む / Get the essence of the domain
sinsoku
2
160
【令和最新版】AWS Direct Connectと愉快なGWたちのおさらい
minorun365
PRO
5
780
Featured
See All Featured
For a Future-Friendly Web
brad_frost
175
9.4k
Cheating the UX When There Is Nothing More to Optimize - PixelPioneers
stephaniewalter
280
13k
Making the Leap to Tech Lead
cromwellryan
133
8.9k
Code Review Best Practice
trishagee
64
17k
Testing 201, or: Great Expectations
jmmastey
38
7.1k
Designing on Purpose - Digital PM Summit 2013
jponch
115
7k
Raft: Consensus for Rubyists
vanstee
136
6.6k
Building Flexible Design Systems
yeseniaperezcruz
327
38k
What's new in Ruby 2.0
geeforr
343
31k
Facilitating Awesome Meetings
lara
50
6.1k
Dealing with People You Can't Stand - Big Design 2015
cassininazir
364
24k
XXLCSS - How to scale CSS and keep your sanity
sugarenia
246
1.3M
Transcript
社内ツールカオスマップを作ろう! 吉田 航(Wataru Yoshida)
アジェンダ ・自己紹介 ・きっかけ ・社内ツールカオスマップとは ・社内ツールカオスマップを作るメリット ・実践編 ・活用編
自己紹介 【名前】 吉田 航(よしだ わたる) 【Twitter】 @_w_yoshida 【note】 w_yoshida 【職歴】
1社目(約2000人) :大手SIerでインフラSE→情シス 2社目(約80人→500人) :ベンチャーで情シス立ち上げ 3社目(約2000人) :メガベンチャーでシステム企画 4社目(約70人) ※Now :スタートアップベンチャーでひとり情シス中 【特徴】 ・情シスとしての経験は10年弱 ・開発よりもインフラ寄り。がっつりの開発以外は何でもやります
きっかけ ・LINE主催の「Web系企業 Corporate IT meet up」に参加 ・LINEグループの社内IT構成の画像ツイートがちょっとバズる ・自社でも作っておけば便利そう
こういうのとか(LINEグループ) 【引用元】 「Web系企業 Corporate IT meetup」にて、LINE社より発表。 https://line.connpass.com/event/151782/
こういうのとか(クックパッド) 【引用元】 IT media エンタープライズ 「1年半でシステム刷新のクックパッド、怒濤の「5並列プロジェクト」に見る“世界で勝つためのシステム設計」 https://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1808/14/news028.html
思ったこと ・他社の社内ツール・サービス構成はみんな気になる ・見ていて面白いし、参考になる ・公開する/しないはさておき、社内のシステム構成を把握しておくことは大事 ・「社内ツールカオスマップ」を作ってみよう!
社内ツールカオスマップとは ・会社が持つ機能を列挙し、各機能で使用している ツール・サービスのロゴを並べた一枚絵 ・名称は勝手に名付けました ※こういった構成図の正式名称が分からなかったので、 あえてカオスマップと名付けてみました(絶対カオスになるので)
社内ツールカオスマップを作るメリット ・社内のサービス構成を俯瞰して見れる ・サービス間連携やSSOなど、「イケてる箇所・イケてない箇所」が分かる ・採用や引き継ぎの際に見せるだけで、全体感が一発で伝わる ・中途で入った環境でも、マップを作りながら全体構成を把握できる ・As-IsとTo-Beを可視化した中長期的な戦略図に使える ・キレイに改善した後に見直してニヤニヤする
実践編
作り方 1.テンプレート(骨組み)を作る ・業種によって必要な機能は大きく変わってくるので、 お好みでカスタマイズしてください 2.使用しているツールのロゴを埋めていく ・紙運用の場合は「紙」、機能自体が存在しない場合は「N/A」を入力 ・分からない箇所は該当部門にヒアリング 3.できあがり ・可能であればTo-Beの図も作ってみましょう
バックオフィス 全社横断 プロダクト 財務会計 管理会計 経費精算 労務 給与 採用 勤怠
評価 法務 購買 販売管理 SFA フロントオフィス CRM 自社サービス管理 CS コード管理 チケット管理 インフラ 経理 人事 法務/総務 テンプレート(Web事業会社の例) グループウェア コミュニケーション IdP/IDaaS MDM/EMM ストレージ ナレッジ DWH ヘルプデスク エンドポイント セキュリティ ワークフロー コーポレートサイト このエリアはプロダクト、 事業ごとに作成する
バックオフィス 全社横断 プロダクト グループウェア コミュニケーション IdP/IDaaS 財務会計 管理会計 経費精算 労務
給与 採用 勤怠 評価 法務 購買 紙 N/A (外注) MDM/EMM 販売管理 SFA ストレージ フロントオフィス CRM 自社サービス管理 CS ナレッジ DWH コード管理 チケット管理 インフラ ヘルプデスク エンドポイント セキュリティ コーポレートサイト 経理 人事 法務/総務 サンプル(As-Is) 内製システム ワークフロー N/A
バックオフィス 全社横断 プロダクト 財務会計 管理会計 経費精算 労務 給与 採用 勤怠
評価 法務 購買 販売管理 SFA フロントオフィス CRM 自社サービス管理 CS コード管理 チケット管理 インフラ 経理 人事 法務/総務 サンプル(To-Be) 内製システム グループウェア コミュニケーション IdP/IDaaS MDM/EMM ストレージ ナレッジ DWH ヘルプデスク エンドポイント セキュリティ ワークフロー コーポレートサイト
ポイント ・各機能を漏れなくプロットする ・漏れがあると改善すべき箇所を見落とす ・会社にはどのような機能があるか理解する(特にバックオフィス) ・組織ではなく機能で分ける(組織は変化するが、機能は大きく変化しない) ・部門独自で運用していて影響度の小さい細かいツールまでは含めない ・特にプロダクトサイドが使用しているツールまで列挙するときりがない ・セキュリティ製品は省いてもいいかも ・導入製品がどんどん増えていく(CASB、DLP、バックアップ、etc…) ・社外に公開しづらい
活用編
バックオフィス 全社横断 プロダクト 財務会計 管理会計 経費精算 労務 給与 採用 勤怠
評価 法務 購買 販売管理 SFA フロントオフィス CRM 自社サービス管理 CS コード管理 チケット管理 インフラ 経理 人事 法務/総務 連携範囲を可視化する 内製システム グループウェア コミュニケーション IdP/IDaaS MDM/EMM ストレージ ナレッジ DWH ヘルプデスク エンドポイント セキュリティ ワークフロー コーポレートサイト マスタ = SAML連携範囲 = プロビジョニング
バックオフィス 全社横断 プロダクト 財務会計 管理会計 経費精算 労務 給与 採用 勤怠
評価 法務 購買 販売管理 SFA フロントオフィス CRM 自社サービス管理 CS コード管理 チケット管理 インフラ 経理 人事 法務/総務 管轄を可視化する 内製システム グループウェア コミュニケーション IdP/IDaaS MDM/EMM ストレージ ナレッジ DWH ヘルプデスク エンドポイント セキュリティ ワークフロー コーポレートサイト コーポレートIT部 事業部 プロダクト開発部
おわりに ・社内ツールカオスマップを作っておくと、いろんな局面で利用できて便利 ・作ることで社内IT構成の理解にも繋がる ・どう社内を改善してきたか、改善して行くか可視化できる ・本資料で例示した社内ツールカオスマップはあくまでサンプルです ・どこの会社の物でも、この構成が最適という物でもありません