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MCP とは何か、2026-07-28 の仕様で何が変わったのか
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yuki yamazaki
August 15, 2026
Programming
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MCP とは何か、2026-07-28 の仕様で何が変わったのか
yuki yamazaki
August 15, 2026
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Transcript
MCP とは何か そして、2026-07-28 の仕様で以前と何が変わったのか
今日のゴール 01 MCP の仕組みを理解する 02 2026-07-28 の仕様で何が変わり、なぜ変わったのかを理解する 2
Pa r t 1 MCP とは何か 仕組みと登場人物 3
なぜ MCP が必要なのか MCP がないと MCP があると AIアプリ A GitHub
AIアプリ A AIアプリ B DB AIアプリ B AIアプリ C 社内API AIアプリ C 組み合わせの数だけ実装する GitHub MCP 共通規格 DB 社内API 接続方法を共通化できる 4
登場人物 ① ユーザー ユーザーが操作する AI アプリ ホスト 🧑 クライアント ①
クライアント ② モデル(LLM) Claude、GPT など ホストの中に、接続先ごとに クライアントが 1 つずつ入る どの機能を使うかを判断するのはモデル 例:Claude Desktop、Cursor、 Claude Code、VS Code ここまでがユーザー側 次に、つながる相手を足します 5
登場人物 ② ユーザー ユーザーが操作する AI アプリ ホスト 🧑 クライアント ①
MCP サーバー GitHub 用 GitHub クライアント ② MCP サーバー Slack 用 Slack モデル(LLM) Claude、GPT など MCP サーバーの置き場所は 1 つではない ホストと同じパソコン上で動くこともある 6
サーバーが提供するもの Tools Resources Prompts 何を提供するか モデルが呼び出せる処理 モデルに読ませるデータ 繰り返し使うひな型 誰が決めるか モデル
ホストアプリ ユーザー 使われるシーン 「担当の Issue を調べて」→ モデルが選んで呼ぶ @ でドキュメントを選ぶ → 中身が読み込まれる /code-review を実行 → ひな型が展開される 7
実際どう動くのか MCP サーバー MCP クライアント GitHub 用 依頼:「自分が担当している Issue を調べて」
① 機能一覧を取得 tools/list ② 機能の一覧を返す ③ モデルが使う機能を選ぶ ④ Issue 検索を依頼 tools/call ⑤ GitHub API を呼び出す ⑥ 結果を返す ⑦ 結果をもとに回答する これらのメッセージの形式は JSON-RPC 2.0 GitHub 8
MCP サーバーとの接続方法は 2 種類 ローカルで動かす リモートに接続する ローカルのファイルやツールを扱うとき 例:ファイル操作、Git 操作、Playwright 設定ファイルに起動コマンドを書く
仕様上の名前:stdio SaaS が提供する MCP サーバーが該当 例:Notion、Slack、Figma、HubSpot 接続時に認可(OAuth)を求められることが多い 仕様上の名前:Streamable HTTP 同じパソコン上でサーバーを起動して使う 別の場所で動くサーバーへ URL で接続する MCP サーバー=リモートで動くもの、とは限らない 9
Pa r t 2 2026-07-28 で何が変わったのか 以前との違いと、そう変えた理由 10
まず結論 2025-11-25 まで ステートフル サーバーが前回のやり取りを 覚えている前提 2026-07-28 → ステートレス リクエストごとに
処理が完結する 処理に必要な情報をリクエストごとに含めて送るので、サーバーは前回を覚えていなくてよく なりました リクエスト= MCP クライアントからサーバーへの 1 回の依頼 11
以前のやり方(2025-11-25 まで) MCP サーバー MCP クライアント 初期化(ハンドシェイク) 使う仕様バージョンと対応機能を伝える サーバー側の仕様バージョンと対応機能を返す GitHub
用 使える機能の一覧を取得(初期化済み前提) Issue 検索の実行を依頼(初期化済み前提) サーバーは初期化の内容を覚えている必要がある 12
新しいやり方(2026-07-28) MCP サーバー MCP クライアント GitHub 用 初期化(ハンドシェイク)は廃止 使える機能の一覧を取得 +
仕様バージョン + 対応機能 Issue 検索の実行を依頼 + 仕様バージョン + 対応機能 次の Issue 検索を依頼 + 仕様バージョン + 対応機能 サーバーは前回のやり取りを覚えていなくてよい 13
なぜ変えたのか 1 サーバーを増やしにくかった 同じ相手に送り続ける仕組みか、初期化の内容を共有する置き場所が必要だった 2 サーバーが止まると続きが分からなくなる 初期化の内容をそのサーバーだけが持っていると、止まった時点で失われる 3 実装が複雑になる セッションの開始・期限切れ・切断後の再開まで、クライアントとサーバーの両方に実装が必要だった
補足:共有ストレージを用意すれば旧仕様でも複数台にできた。ただし保存・取得・有効期限の管理と、ストレージ自体 の障害対策が必要だった 出典:SEP-2575 Make MCP Stateless 14
たとえると:窓口のやり方が変わった 以前(ステートフル) 🧑 受付で登録 窓口 A 窓口 B ✕ 窓口
C ✕ ① 登録した窓口にしか並べない ── 他へ回せない ② 窓口 A が閉まると、続きができない ③ 受付の内容を、利用者と窓口の両方が覚えておく これから(ステートレス) 🧑 必要な書類を持参 窓口 A 窓口 B 窓口 C ① 空いている窓口ならどこでもよい ② 1 つ閉まっても、別の窓口で続けられる ③ 窓口は、持ってきた書類だけを見て処理すればよい 15
では、検索の続きはどうなる? ステートレス=「状態を持てない」ではありません 廃止されたもの MCP の仕様が定めていたセッション。 サーバーが前回のやり取りを覚えている前提がなく なりました。 引き継げるもの 検索の続きや、時間のかかる処理の進捗。 サーバーが発行した
ID をリクエストに含めれば、 続きから処理できます。 ID の持ち方(用途で使い分ける):ツール引数に含める ID / MRTR の requestState / Tasks 拡張の taskId 。仕様 が共通の項目名を定めているわけではない 16
ほかにどんな変更があったか(1/2) 1 server/discover が追加された サーバーが対応する仕様バージョンと機能を、1 回のリクエストでまとめて取得できる。応答はキャッシュして再利用で きる 2 追加情報のやり取りが MRTR(複数回の往復)方式になった
サーバーからクライアントへリクエストを送れなくなった。追加情報が必要なときは resultType: "input_required" の途中結果を返し、クライアントは要求された情報を inputResponses に入れて、同じリクエス トを送り直す 対象は tools/call ・ resources/read ・ prompts/get 17
ほかにどんな変更があったか(2/2) 3 変更通知の受信が subscriptions/listen に一本化された ツール一覧の変更やリソースの更新が対象。 resources/subscribe は廃止。進捗など特定のリクエストに紐づく通知 は、そのリクエストの応答と同じ経路を流れる 4
Roots・Sampling・Logging が非推奨になった(削除ではなく、当面は使える) HTTP+SSE トランスポートと Dynamic Client Registration も非推奨。新しく作るときは使わないことが推奨されている 非推奨になった機能 Roots Sampling Logging 移行先 ツール引数・リソース URI・サーバー設定で渡す LLM 提供元の API を直接利用する stderr、OpenTelemetry 18
Pa r t 3 私たちは何をすべきか 互換性の確認と、これからの付き合い方 19
私たちへの影響 新旧の組み合わせによっては、動かないことがあります MCP クライアント 2026-07-28 のみ 2025-11-25 以前のみ どちらかが両対応 MCP
サーバー 2025-11-25 以前のみ 2026-07-28 のみ 結果 ✕ 動かない ✕ 動かない ◦ 相手に合わせられる Claude Desktop・Cursor・Claude Code などのリリースノートと、 各 MCP サーバーの README を確認し、必要なら更新する 20
まとめ ① MCP は、AI アプリと外部システムをつなぐ共通規格 ② サーバーは Tools・Resources・Prompts を提供する ③
新仕様では、ステートフルからステートレスへ変わった 今日ふれなかったこと MCP サーバーの実装と SDK の移行手順 / OAuth の認可フロー Streamable HTTP のヘッダー検証 / Tasks 拡張、キャッシュ要件 21
参考資料 MCP 公式仕様 2026-07-28 — 一次情報 modelcontextprotocol.io/specification/2026-07-28 変更点の一覧(Key Changes) —
今日の後半の詳細版 modelcontextprotocol.io/specification/2026-07-28/changelog MCPをゼロから理解する:基本の仕組みから最新の2026-07-28仕様まで qiita.com/tamakiiii/items/fef33203697846f8b5ff やさしいMCP入門 — MCP の基礎をより丁寧に知りたい方へ speakerdeck.com/minorun365/yasasiimcpru-men 22