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新型コロナ騒動前後に実施した高知大学moodleの運用方針の見直し

Yasuo Miyoshi
December 14, 2022

 新型コロナ騒動前後に実施した高知大学moodleの運用方針の見直し

大学ICT推進協議会 2022年度 年次大会
2022/12/14 (14AM2B-5)

Yasuo Miyoshi

December 14, 2022
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Transcript

  1. 新型コロナ騒動前後に実施した 
 高知大学 moodle の運用方針 
 の見直し ◯ 三好 康夫

    高知大学 理工学部情報科学科 高知大学 学術情報基盤図書館(兼務) 高知大学 データサイエンスセンター(兼務) 高知大学 学び創造センター(兼務) 髙畑 貴志 高知大学 学び創造センター 1 AXIES2022 @ 仙台国際センター 2022/12/14 (14AM2B-5)
  2. ✦ 2010年度より本格運用開始 ‣ eK4, 知プラe で LMS が必要になったのがきっかけ ‣ 開講しているすべての授業で利用可能に

    ✦ 2019年度から 
 Azure のクラウドサーバ上で稼働 ‣ 2018年度までは 
 学内のオンプレミスサーバ上で稼働 ‣ 2020年度のコロナ禍による急激な利用増加に 
 大きなトラブルなく対応することができた ๏ 述べアクセス数は前年度の約11倍に増加 2 高知大学 moodle
  3. 3 高知大学 moodle のアクセス数 年度 ログインしたユーザ数 延べログイン数 延べアクセス数 本学学生 本学

    
 教職員 連携大学 ユーザ 本学学生 本学教職員 連携大学 ユーザ 本学学生 本学教職員 連携大学 
 ユーザ 2019 4,074 2,322 187 167,398 16,323 3,117 2,171,306 852,508 80,063 6,583 186,838 3,103,877 2020 5,230 2,989 369 1,620,779 136,040 7,159 29,854,164 2,519,450 180,919 8,588 1,763,978 32,554,533 2021 5,249 3,060 437 1,368,129 106,994 10,185 30,613,899 4,602,424 260,401 8,746 1,485,308 35,476,724 単年度版 高知大学 moodle 利用状況 ※2022年度も,2020年度以降の利用状況のペースとほぼ変わらず
  4. ✦ その年度に開講される授業コンテンツが中心 ‣ 主な学部等の利用科目数/準備科目数 (2022年度) ๏ 共通教育: 309/570, 医学部: 167/329,

    農林海洋科学部: 201/569, 
 理工学部: 225/371, 教育学部: 222/727, 人文社会科学部: 123/472 ✦ 連携大学の履修生も利用 ‣ 2022年度利用ユーザ数: 402名(2022/10/15時点) ✦ 構築・運用方針 ‣ 年度ごとに新たに最新版 (LTS) の Moodle で構築 ๏ 教員は,前年度の授業コンテンツ(コース)を複製・参照して, 
 新年度の授業コンテンツを準備する ‣ 古い年度の Moodle はそのままにしておく ๏ 2年以上前の Moodle は,学外ネットワークからのアクセスを不可 6 単年度版 https://moodle.kochi-u.ac.jp/2022/
  5. ✦ マニュアル類が中心 ‣ 情報システム関連のマニュアル,就職情報, 
 講演会・研修会(FD・SD関連)... ✦ 高知大学の教職員と学生のみが利用 ‣ 卒業生や退職者などのアカウントは削除していない

    ๏ 全学認証アカウント自体が削除されるため, 
 Moodle にアカウントが残っていてもログインできない ✦ 構築・運用方針 ‣ 毎年,単年度版と同じ最新版 Moodle にアップデート 7 連年度版 https://moodle.kochi-u.ac.jp/share/
  6. ✦ 教員は「非表示」から「表示」に切り替えるだけ ✦ 担当教員・履修学生も一括登録 ‣ 前年度 2月頃 ๏ 開講科目をコース登録し,担当教員をコースに追加 ‣

    手作業 によるデータの登録 ‣ 新年度 新学期 履修登録期間 ๏ 履修学生をコースに追加 ‣ 手作業 によるデータの登録(期間中,毎朝1回) 9 全開講科目を Moodle コース登録 ・教務システムからのデータ書き出し ・データ形式の変換 (Excelなどを利用) ・Moodle管理画面でデータ読み込み
  7. ✦ 不満点 ‣ ① 手作業を無くしたい ‣ ② 履修取り消しも Moodle に反映させたい

    ‣ ③ 教員が履修学生を誤って削除しないようにしたい 10 履修情報の Moodle への反映 ・教務システムからのデータ書き出し ・データ形式の変換 (Excelなどを利用) ・Moodle管理画面でデータ読み込み Moodle「サイト管理」の 
 「ユーザ/アカウント/ユーザをアップロードする」 
 による手動でのCSVデータ読み込みではなく, 
 フラットファイル (CSV) の機能を用いることで解決! 新しい 
 教務システム 
 に期待...
  8. ✦ 定期的にデータを取り込む機能 ‣ Moodle サーバの特定のディレクトリに 
 フラットファイル (CSV) を置いておけば 


    定期的にデータが取り込まれる 
 
 ✦ フラットファイルの形式 ‣ 追加か削除か, ロール, ユーザID, コースID ๏ 追加の例 → add, student, b222x123, 12345 ๏ 削除の例 → del, student, b222x123, 12345 
 
 11 フラットファイル (CSV) 機能 教務システムが自動処理できれば 
 「① 手作業を無くしたい」が解決する! 「② 履修取り消しも Moodle に反映させたい」 
  に対応可能!
  9. ✦ 全てのコースの履修学生ユーザが 
 「一時停止」になってしまう事故が一度発生 ‣ 教務システムで書き出した履修情報ファイルが 
 「空」であることに気付かずに, 
 本ツールでフラットファイル

    (空) を生成し 
 Moodle サーバにアップロードしてしまった 15 発生したトラブル ๏ ヒューマンエラー怖い! ‣ 登録件数・削除件数をわかりやすく表示し, 
 誤ったデータを登録しようとしていることに 
 気付きやすくすべきだった! ‣ 早く教務システムが更新されて 
 全自動で処理されるようになることを待望…
  10. ✦ 用意した教材コンテンツが 
 学生ユーザからどのように見えているか確認したい ‣ 「ロール切替」機能があるが簡易的な確認にしか使えない ✦ 学生ユーザとして利用するためのテストアカウントを 
 教職員に提供

    ‣ IMAP 認証と Shibboleth 認証の併用 ‣ 教職員が Shibboleth 認証でログイン → メインアカウント ‣ 教職員が IMAP 認証でログイン → テスト用アカウント ๏ 設定ポイント ‣ それぞれの認証時に異なるユーザ ID を Moodle に返す ‣ 同じメールアドレスの複数のアカウントを許可しておく 17 教職員へのテストアカウントの提供 (Moodle でローカルアカウントを管理したくない…)
  11. ✦ 本学では Microsoft Azure AD を利用して 
 全学認証アカウントを管理 ‣ 電子メールも

    Office365 のサービスを利用 ✦ Microsoft が基本認証を廃止 ‣ Moodle で IMAP 認証が使えなくなった ‣ Azure AD を利用した OAuth2 認証に切り替えた ๏ 直接ユーザ名とパスワードを入力するフォームが 
 Moodle サイト上に必要なくなった 
 (Shibboleth, OAuth2 ともにシングルサインオン) 19 IMAP 認証 → OAuth2 認証
  12. ✦ 2021年度版(メイン: Shibboleth + テスト用: IMAP) ‣ 教職員ユーザ(メインアカウント)→ Shibboleth ‣

    教職員ユーザ(テスト用アカウント)→ IMAP ‣ 本学学生ユーザ → Shibboleth ‣ 連携大学ユーザ → Shibboleth 20 メイン認証方式の変更 ✦ 2022年度版(メイン: OAuth2 + テスト用: Shibboleth) ‣ 教職員ユーザ(メインアカウント)→ OAuth2 ‣ 教職員ユーザ(テスト用アカウント)→ Shibboleth ‣ 本学学生ユーザ → OAuth2 ‣ 連携大学ユーザ → Shibboleth ほとんどのユーザは本学のユーザなので 
 OAuth2 もシングルサインオンなら 
 メインを OAuth2 にしても良いのでは? OAuth2 2022年度以降
  13. 21 2022年度版 ログイン画面 テストユーザ用の 
 Shibboleth 認証 連携大学ユーザ用の 
 Shibboleth

    認証 メインの 
 OAuth2 認証 Microsoft Office365 
 に全学認証アカウント 
 でログインしていれば 
 パスワードなしで 
 Moodle にログインできる GakuNin 作の「所属機関の選択」を 
 使わなくても良いことに気づく! → Shibboleth メインのままで良かったかも…?
  14. ✦ パスワード入力の頻度が減り,使用感は良好 ✦ 少し困っている点 ‣ 非常勤講師など,他の所属先で Microsoft アカウントを 
 使用しているユーザは,エラー表示なくログインに失敗してしまう

    
 
 ‣ OAuth2 と Shibboleth の併用による問題が起きてしまった ๏ OAuth2 アカウントと同じメアドの Shibboleth アカウントが 
 Moodle 上で自動生成されると,OAuth2 認証でログインしても, 
 何故か Shibboleth アカウントでログインしたことになってしまう ‣ 連携大学の学生のアカウントは自動生成されなければならないため, 
 自動生成機能を止めることができない… ‣ 本学学生が誤って Shibboleth 認証で一度ログインしてしまうと, 
 以降その学生はメインの OAuth2 アカウントでログインできなくなる 22 OAuth2 認証の使用感 該当するユーザは少ないため,マニュアルページの案内などで対処 「利用停止」にした全学生分の Shibboleth アカウントを 
 事前に作成しておくことで対処
  15. ✦ 高知大学 moodle の運用方針を見直した ‣ 教務システムとの連携方法の見直し ๏ フラットファイルを利用する方法に変更 ‣ 認証方法の見直し

    ๏ IMAP 認証が使えなくなったことから 
 OAuth2 認証に切り替えた ๏ メインの認証を Shibboleth からOAuth2 に 
 切り替えたが,併用すると少しおかしな挙動があった 23 まとめ ‣ 複数のテスト用アカウントを使えるようにしたい 
 → Microsoft, Google 両方の OAuth2 認証を同時に使えるか? ‣ Microsoft Teams との LTI 連携ができるらしいが? 現在の関心事