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転職で納得するための逆質問

10inoino
April 30, 2022
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 転職で納得するための逆質問

2022/04/30にエンジニアと人生コミュニティのLT会で発表した内容です。
コミュニティの概要はこちら
https://community.camp-fire.jp/projects/view/280040

10inoino

April 30, 2022
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Transcript

  1. 自己紹介 猪股 光 a.k.a matty (26) ポスタス株式会社 → 6月から株式会社グラファー 


    一般社団法人 Code for Japan NPTech team 
 生息地 平日:家、ANYTIME FITNESS
 土日:家、サバゲーフィールド、映画館、本屋 
 成分表 肩書き • IT系変なTシャツコレクター
 • 超特攻型サバゲーマー(すぐ死ぬ)
 • MuscleDrivenDeveloper etc...
 好きな技術 @ino_aka_matty
 @10inoino
 https://www.facebook.com/10inoino 

  2. 開発組織の生産性 • Accelerate State of DevOps Report 2021 by Google


    (https://cloud.google.com/blog/ja/products/devops-sre/announcing-dora-2021-accelerate-state-of-devops-report )
 ◦ 分析情報では、ソフトウェアデリバリーや運用における組織的なパフォーマンス を促進する機能とプラクティスが検証されています。
 
 ◦ 今年の調査では、エリート パフォーマンスに分類されているチームがソフトウェ アデリバリーのペースを加速し続けており、変更のリードタイムを 1 日未満から 1 時間未満に改善していることが判明しました。
 
 ◦ それだけでなく、エリート パフォーマンスのチームは低パフォーマンスのチーム よりもデプロイの頻度が 973 倍高く、デプロイまでのリードタイムが 6,570 倍速 く、変更障害率が 3 倍低くなっていることが判明しました。
 
 ◦ また、障害が発生した場合のインシデントからの回復時間は 6,570 倍と、驚くほ ど加速されています。

  3. 開発組織の生産性 ソフトウェアデリバリーのパ フォーマンス指標 エリート 高 中 低 デプロイメントの頻度 オンデマンド (1日に複数回)

    週1回以上 月1回以上 6ヶ月に1回より少ない 変更のためのリードタイム 1時間以内 1日から1週間の間 1ヶ月から6ヶ月の間 6ヶ月以上 サービス復旧までの時間 1時間以内 1日以内 1日から1週間の間 6ヶ月以上 故障率の推移 0%~15% 16%~30% 16%~30% 16%~30%
  4. 聞いたこと • デプロイ頻度
 ◦ 割と答えてくれる
 • 変更のリードタイム
 ◦ 「計測してないんですよね~」
 ◦

    「チケットの大きさとか、個人の力量で違うからなぁ」
 • サービス復旧までの時間
 ◦ 遅いところは社内稟議などがあるので、デプロイ頻度と比例しがちと仮定
 ◦ RPOやRTOで答えてくれる会社もあるが、聞きたいのは要件ではなく、開発環境 の話
 • 故障率の推移
 ◦ 計測していない、分からない等
 ◦ たまに答えてくれるところもある
 デプロイ頻度は有用な指標として使えそう

  5. なぜデプロイが遅れていくか ※ 経験談 & 考察です。他の意見もドシドシお待ちしております。
 
 • 技術的な基盤が脆弱
 ◦ 「CICD基盤」という短期的にはリターンが得られないものに対して、会社として


    工数をかけられるのか
 ◦ 「技術的な先行投資に積極的か」という指標の1つとして見る
 
 • 社内調整が多い
 ◦ CICDは各メンバーの善意によって遅れていく

  6. 開発の立場 「私の一番の後悔は、最初の顧客のACV(年間契約金額)が100万ドルだったことです。 それ以降、我々のプロダクト、GTM戦略、カスタマーサポート、そのすべてが1つの方向 性──高単価の大企業に引っ張られてしまいました。
 
 我々は消耗戦をたたかうことを強いられ、そこから降りられなくなってしまったのです。
 経営陣も、社員も、みな最初の顧客と同等かそれ以上の規模の企業だけにアプローチす ることを望みました。
 
 一方、後から参入した競合他社は、同じ市場でも、もっと低価格の顧客層を狙っていまし

    た。彼らの会社は規模こそ小さいですが、急速に事業拡大しています。我々は彼らと戦う ことができません──それだけのチーム、技術、カスタマーサポート、もっというとそういっ たマインドセットがないのです」
 
 ウェス・ブッシュ;UBVentures.PLG プロダクト・レッド・グロース「セールスがプロダクトを売る時代」から「プロダクトでプロダクトを売る時代」へ(pp.33-34).株式会社ディスカヴァー・トゥ エンティワン. より引用 

  7. 聞いたこと • サービスの売り方は?
 ◦ PLG? SLG?
 ◦ PLGだからといって良いわけではない
 
 •

    BizとDevの関係
 ◦ 追加機能はどのようにして決定される?
 ◦ 最終判断は誰?
 
 • 主要な顧客は?
 ◦ 顧客の声ってプロダクトにどう反映される?
 ◦ 個社対応はある?

  8. 健全な衝突 経営学の一分野である組織論では三つの「コンフリクト(衝突)」という概念を定義しています。
 
 1. 人間関係のコンフリクト
 2. タスクのコンフリクト
 3. プロセスのコンフリクト
 


    (中略)
 実は「心理的安全性が担保されている
 状況下では、タスクのコンフリクトだけは業績に
 プラスの影響がある」という研究結果があります。
 
 石井遼介.心理的安全性のつくりかた 「心理的柔軟性」が困難を乗り越えるチームに変える
 (Kindleの位置No.478-480).日本能率協会マネジメントセンター. より引用

  9. 聞いたこと • 会社のビジョン・ミッション・バリューをご自身でどう捉えていますか?
 ◦ 社員の方のバックグラウンドなども含めて、ミッション・バリューをどう捉えている かを聞いてみる
 
 • ビジョン・ミッション・バリューの改正はありましたか?
 ◦

    あった場合はどのように行われていたか、誰が決めたのか、なぜ変わったのか など
 ◦ 無い場合は、やる予定はあるのか、現在のビジョン・ミッション・バリューに対して の納得感はどうか
 
 • チームや他メンバーでビジョン・ミッション・バリューのすり合わせをすることはありま すか?
 ◦ 会社によってはチームごとにミッションを定義していたりする
 ◦ 面接官は割とエンゲージメントが高いので、聞けるなら他メンバーの話も聞いて みる

  10. EOF