20240725 ACTBE Meetup オブジェクト指向の目的から考えてみる要件定義

2024年7月25日に主催した「夏のエンジニア・デザイナー Meet up In Osaka」にて、弊社エンジニアが発表した資料です。

該当イベントの詳細：https://meetup-actbe.connpass.com/event/319973/

Transcript

1. ENGINEER オブジェクト指向の目的から考えてみる要件定義 北 野 　 彩 菜 A C T B E I n c . D e v e l o p m e n t U n i t / E n g i n e e r
2. WHO AM I ? 北野　彩菜 / 28歳 株式会社アクトビ Development Unit / Engineer 福岡出身 趣味：登山 アク ト ビ 入 社 大 学 新 卒 　 営 業 エ ン ジ ニ ア 　 P H P アク ト ビ 2 0 1 8 2 0 2 1 2 0 2 4 . 2 栄 養 課 程 の 大 学 医 療 系 の 営 業 職 コ ロ ナ が 流 行 り 出 し た 受 託 / 自 社 開 発 会 社
3. 今日の流れ テーマ：エアコン ・概念モデリング ・ストーリーテーリング ・ToDoリスト 色々な方法を用いて概念モデリングをブラッシュアップしていく
4. 今回のテーマ オブジェクト指向の目的とは？？ データとルールについて整理して共通認識をもつこと 注意！ 内容は、昨年私がインターンで勉強した内容です この方法で実際にお客様との要件定義はしたことがない 今回要件定義を行うのは「エアコン」
5. 概念モデリング 方法：中心となる言葉を置く その言葉がどのような単位で構成されている考える 言葉のルールとしては、名詞を使う 通販は「注文」、図書館だと「貸出」などのメインの目的の機能 目的：データとルールについて整理し共通認識を持つ
6. 概念モデリング 方法：中心となる言葉を置く その言葉がどのような単位で構成されている考える 言葉のルールとしては、名詞を使う 通販は「注文」、図書館だと「貸出」などのメインの目的の機能 エアコンの中心となる機能、「温度調節」 目的：データとルールについて整理し共通認識を持つ
7. 概念モデリング 終了のタイミングは、その単語の認識が全員一致していること 温度調節 ユーザー リモコン エアコン 温度 設定 運転 モード 暖房 冷房
8. ストーリーテーリング 目的：実際に使用するときのルールを洗い出す 方法t：使う人の気持になりきって、どのような状態の人がどのような状況で使用するのか ストーリー形式で記載する ここで登場した新しいルールは？ ・エアコンの急冷
9. ストーリーテーリング 先程出てきた新しいルールを概念モデリングに追加
10. ToDoリスト 目的：システム実装において必要なルールを洗い出す 方法：システムが動く際のロジックについて箇条書きで記載 プログラムの実装を書くイメージ 状況：エアコンの「冷房」を押して、温度を25℃に設定する
11. ToDoリスト 目的：システム実装において必要なルールを洗い出す 方法：システムが動く際のロジックについて箇条書きで記載 プログラムの実装をを書くイメージ 状況：エアコンの「冷房」を押して、温度を25℃に設定する ・現在の温度を測定し、設定温度との差を確認する ・エアコンからの風量と温度を決定し、運転を開始する ・5分毎に部屋の温度を測定し、25℃になったら風量を弱める 今回登場した新しいルールは？ ・現在の部屋の温度 ・エアコンの風量 ・測定時間（5分毎）
12. ToDoリスト このような感じで概念モデリングをブラッシュアップしていきます
13. まとめ なぜ様々な観点からの洗い出しが必要なのか？ 　自分のビジネスについて100％理解して言語化できる人は存在しない 　聞く側（私達）もお客さんの話を100％理解することはできない →色々な角度からビジネスのルールを整理し共通認識を持つことが重要 今回使用した手法で整理できるルール ・ストーリーテーリング：実際に使用するユーザー（スタッフ）、現状の課題、未来のユーザー ・ToDoリスト：実装 ビジネス視点を持つエンジニア？ お客さんのビジネスをITで実現すべき立場の人間は、ビジネス視点を持つのは当然？？ このビジネスの整理という点において、オブジェクト思考を用いるのは一つの手段 実装に取り入れられなくても、良いとこ取りをしていこう！