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SREという共通言語

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September 08, 2026
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 SREという共通言語

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あせあせ

September 08, 2026

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  1. 今日の流れ SREって? → なぜ → 何を → どうやるのよ SREって何? 1

    そもそもの考え方を、初心者向けに 実際に何をするか プラクティスの全体像(地図)と理念 なぜ今、必要か 2 AI時代に、信頼性の価値が上がる理由 3 うちに効く 4つ 属人化に効く共通言語だけ持ち帰る 4
  2. SREって何 / WHAT IS SRE 信頼性を、仕組みで守る人 「ちょうどいい信頼性」を決めて、 それを根性じゃなくエンジニアリングで守る。 落ちると困る でも100%は無理

    だから仕組みで守る 障害は事業もユーザーも痛い 完全な信頼性はコストが無限大で 疲れる 許せる範囲を決め、計測して保つ
  3. 言い換えると 勘 から 仕組み へ SREがやっているのは、信頼性を 「個人の勘」から「チームの仕組み」 に移すこと。 BEFORE /

    属人 AFTER / 再現可能 • 勘・経験・暗黙知 • 数値で合意した目標 • 頭の中にしかない手順 • 文書化された手順 • その人がいないと再現不能 • 誰がやっても同じ結論
  4. 位置づけ DevOps とは何が違うのか DevOps = 思想 SRE = 実装 •

    開発と運用の壁をなくす文化 • SLO・エラーバジェットで数値化 • 速く・安全に届ける原則 • トイル削減・自動化で実現 • 「何を目指すか」を語る • 「どうやるか」を具体化する class SRE implements DevOps ── SREは DevOps という思想の、具体的な実装の一つ
  5. プラクティス SREは実際に何をするか 何を見るか 監視 ・ ゴールデンシグナル ・ 可用性 何をするか インシデント対応

    ・ パフォーマンス改善 ・ 自動化 どう広げるか 関連チーム/アプリの洗い出し → 支援 → 学びをスケール ここは全体像。次の章で、この地図の中の「数値で見る道具」と「うちに効く道具」に絞っていく。
  6. 問題の再定義 これは「個人の問題」じゃない 知識が一人に溜まるのは、サボりでも能力不足でもない。 そういう 構造になっているだけ。 案件・客先ごとに張り付く 専任SREの不在 + 割り込み 人手が足りない都合上、客先の事情も、仕様や設

    計の意図も、担当一人に溜まる 案件を横断して信頼性を見る役割がなく、各自が片 手間 → 担当が抜けると、案件ごと止まる(バスファクター)。個人でなく構造を変える。
  7. もうひとつの困りごと 合意がないと、現場はこう困る ゴールが不明 何が成功で、何を「やらない」か 成功を数値で合意 社内方針が不明 QCD、何を優先し何を妥協するか トレードオフを決める 優先順位が不明 複数案件、どっちが先か

    優先順位を事前合意 許容範囲が不明 月どれだけエラーが出たらNGか 許容範囲を数値化( SLO) どれも「数値で合意する言葉」がないから起きる。 SREは、その言葉をくれる。
  8. 持ち帰り 定義は広い。今日はこの 4つに絞る 全部やる話じゃない。まずはここから SLO / エラーバジェット ① 判断基準を数値で揃える ポストモーテム

    障害の学びを組織に残す Runbook / 設計記録 ② 手順も設計判断も外に出す ③ トイル 消すべき手作業に名前をつける ④
  9. SLOの前に SIerは、まず「客先との約束」がある SLA 信頼性レベル 客先と約束した最低ライン。割ると契約問題に。 SLO 99.9% SLO ← エラーバジェット

    (ここを使う前に動く) 社内で引く、より厳しい目標。SLAを割る前の警告線。 SLA 99.5% エラーバジェット SLOとSLAの差。使い切る前に手を打つ余白。 SLAという外圧があるからこそ、 SLOで早めに気づく仕組みが要る。 この線を割ると契約問題
  10. ① SLO / エラーバジェット 「どれだけ落ちていいか」を決める SLO チームで合意した信頼性の目標値 エラーバジェット 許される失敗の「残量」 信頼性は

    100%が目標じゃない。 合意した水準を守れているかで語る。 開発でも効く ── 「どこまで作り込むか」の物差しに。 例:可用性 SLO 99.9% → 月あたり 約43分 までは 落ちてもOK = エラーバジェット
  11. ① 適用 機能開発の判断を「感覚」から「ルール」へ いままで • 「たぶん大丈夫だと思う」 • 「あの人がいいって言った」 • ビジネスサイド個人の基準

    これから • バジェットが残る → 機能開発を推し進め る • 使い切った → 既存機能の修正に留める • 誰が見てもやっても同じ結論 効果:新規機能の開発の「出す/止める」が、個人の感覚から外れてチームのルールになる。
  12. ② RUNBOOK / 設計記録 判断と手順を、頭の外に出す 設計記録 開発 Runbook 運用 障害時の「やることリスト」

    「なぜこの設計にしたか」を残す 症状 どう気づくか 背景 どんな課題か 確認 まず何を見るか 選択肢 何を比べたか 対応 実行する手順 決定 何を選んだか 連絡先 誰に渡すか 理由 なぜそれか どちらも完璧じゃなくていい。 1障害 1枚・ 1設計 1枚から。「あの人の頭の中」を外に出す。
  13. ことばを揃える そもそも「インシデント」とは 計画外に、サービスの品質が落ちる・止まること。 「障害」とほぼ同義。SREでは 「対応を要する、ユーザーに影響が出る(出かねない)計画外の事象」 を指す。 検知 トリアージ 対応 収束

    振り返り 気づく 深刻度を判定 役割を決め動く 影響を止める ポストモーテム この流れと役割が決まっていないと、「あの人がいないと回らない」。最後の振り返りが、次のポストモーテム。
  14. 境界を引く インシデントと、そうでないもの これはインシデント 3つが揃ったとき: これはインシデントではない 計画された想定数ユーザ以内での障害(計画 外じゃない) • 計画外に起きた SLO/バジェット内の劣化(許容範囲)

    • 想定ユーザー数以上に影響がある ノイズアラート・自動復旧(影響なし) • 対応が要る バグ報告・改善要望(課題であって障害でな い) 何でもインシデント扱いすると疲弊する。線を引けると「今すぐ/後で」が誰でも同じ判断になる。
  15. ③ BLAMELESS ポストモーテム 障害の学びを、組織に残す 障害のあと、 「誰が悪い」 ではなく 「なぜ起きたか」 を記録する。 人を責めると、情報が隠れる。隠れると、再発する。

    時系列 原因 対応 再発防止 何が、いつ起きたか なぜ起きたか(仕組みの問題 として) どう収束させたか 次に同じ事を起こさない策
  16. ④ トイル 消すべき手作業に、名前をつける トイル = 手動で・繰り返し発生し・自動化できるのに・価値を生まない作業。 手動 繰り返し 自動化できる まず名付けて測る

    「これはトイルだ」と言えると、削減対象として可視化 できる 価値を生まない スケールする 開発にも運用にもある 手動デプロイ・手動テスト(開発)、定型対応・手動オ ペ(運用)
  17. 実践 全部はやらない。 1つから始める まずやる 1 障害 1つに Runbook、または直近の設計 1つに設計 記録を

    1枚 まだやらない 2 次の障害・不具合でポストモーテムを1回(責めずに) • いきなり全案件をSLO化 • 完璧なドキュメント整備 • 専任チームの新設 3 主要な機能・案件に、SLA から SLO を 1つ 共通言語は、整備して配るものじゃない。使われて根付く。
  18. 未来ではなく、いま 「肩代わり」は、もう製品になっている AWS DevOps Agent 2026年3月 一般提供 ・ Amazon Bedrock

    上の自律エージェント CloudWatch・Lambda・DynamoDB の障害を、人の指示なしで調査して根本原因を提示。オンコールは 「障害」ではなく「特定済みの原因」を見て起きる。 −75% MTTR −80% 調査時間 94% 根本原因の特 定精度 ほかにも: PagerDuty SRE Agent ・ incident.io(修正PRを生成)・ Datadog Bits AI ・ Google(Gemini CLI でポストモーテム生成) 属人化に直結 ── Agent Space でチーム全員が同じ調査環境を継承。「あの人の環境」が要らなくなる。
  19. 未来 だから、人の役割が変わる 人に残る・増える AIが担う • 検知・ログ相関・原因の仮説 • 何を信頼性目標にするかの判断 • ポストモーテムの下書き

    • どこまでをAIの責任、人の責任とするか • 定型トイルの自動化 • LLM自体を運用する難しさ AIを動かすほど、人は「何を信頼とするか」を決める側へ。 AIが本番を壊したとき誰が責任を持つか ── 説明責任はまだ人の側。だから共通言語が要る。