Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

AI工学特論: MLOps・継続的評価

Sponsored · Your Podcast. Everywhere. Effortlessly. Share. Educate. Inspire. Entertain. You do you. We'll handle the rest.

AI工学特論: MLOps・継続的評価

トップエスイー AI 工学特論の講義資料です。MLOps を巡る歴史、生成 AI を活用する技術・AI セーフティ・AI ガバナンス、MLOps の技術・プロセス・文化、AI エージェントの今後を扱っています。

参考資料
- 生成 AI 実践ガイドと企業事例集: https://citadel-ai.com/ja/news/2026/04/03/gen-ai-practical-guide/
- 事例でわかる MLOps: https://www.kspub.co.jp/book/detail/5369562.html

Avatar for Asei Sugiyama

Asei Sugiyama

July 24, 2026

More Decks by Asei Sugiyama

Other Decks in Technology

Transcript

  1. 自己紹介 杉山 阿聖 (@K_Ryuichirou) Research Lead @ Citadel AI Google

    Developer Expert @ Cloud AI MLSE 主査 機械学習図鑑, 事例でわかる MLOps 共著
  2. MLOps の登場 (1/2) Google の開催したイベン ト Cloud Next 2018 で有名

    になった概念 MLOps は "DevOps for ML" として導入されている
  3. MLOps に至るまで MLOps は DevOps (SRE) に源流がある DevOps はリーンやアジャ イルに源流がある

    それらの源流は TPS (トヨ タ生産方式) アジャイルとDevOpsの品質保証と信頼性 - Test Automation 図2, 図3 https://kokotatata.hatenablog.com/entry/2020/06/01/163652
  4. TPS とは ムダの徹底的排除の思想 と、つくり方の合理性を 追い求め、生産全般をそ の思想で貫き、システム 化した生産方式 自働化 ジャスト・イン・タイム トヨタ生産方式

    | 経営理念 | 企業情報 | トヨタ自動車株式会社 公式企業サイ ト https://global.toyota/jp/company/vision-and-philosophy/productionsystem/
  5. 問題解決 PDCA サイクルを回すため のフレームワーク データの収集と KPI の設 定を行い、対策前後での 比較で効果測定を行う データサイエンスのフレ

    ームワークに等価 第5回:新作研修「問題解決研修 基礎編 ~8ステップと考え方~」は「風土 改革」・「人財育成」に直結する! | 社員・企業研修のトヨタエンタプライズ https://kensyu.toyota-ep.co.jp/column/4880/
  6. リーン・スタートアップ 極めて不確実な状況における新規 事業開発を扱う 問題解決手法を代表とした TPS を 新規事業開発に応用 トヨタ流製品開発の外部からのリ バースエンジニアリング エリック・リース

    著 井口 耕二 訳 福島 良典 解説 「リーン・スタートアップ 新装版 ムダ のない起業プロセスでイノベーションを生みだす」 日経BP 2026年 https://bookplus.nikkei.com/atcl/catalog/26/05/21/02621/
  7. 主査に関する10条 (長谷川龍雄氏) 第一条 主査は、常に広い智識、見識を学べ。 第二条 主査は、自分自身の方策を持つべし。 第三条 主査は、大きく、かつ良い調査の網を張 れ。 第四条

    主査は、良い結果を得るためには全知全 能を傾注せよ。 第五条 主査は、物事を繰り返すことを面倒がっ てはならぬ。 北川 尚人 著 「トヨタ チーフエンジニアの仕事」 講談社 2020年 https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000327438
  8. 主査に関する10条 (長谷川龍雄氏) 第六条 主査は、自分に対して自信(信念)を持 つべし。 第七条 主査は、物事の責任を他人のせいにして はならぬ。 第八条 主査と主査付き(補佐役)は、同一人格

    であらねばならぬ。 第九条 主査は、要領よく立ち回ってはならな い。 第一〇条 主査に必要な特性 ( 省略 ) 北川 尚人 著 「トヨタ チーフエンジニアの仕事」 講談社 2020年 https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000327438
  9. Dev vs Ops (2000 年代) クラウドサービスが生まれ始めた 時代 (Amazon S3 は

    2006 年) Dev: 顧客に新しい価値を早く提供 したい、多少不安定になるかもし れないが運用が頑張れば良い Ops: 顧客に安定的に価値を提供し たい、新機能の追加で不安定にな ることは受け入れられない 10+ Deploys Per Day: Dev and Ops Cooperation at Flickr - Slideshare https://www.slideshare.net/jallspaw/10-deploys-per-day-dev-and-ops-cooperation-at-flickr
  10. Dev Ops Dev vs Ops から Dev & Ops に移行

    しようという提案 (2008) 「顧客に価値をすばやく安定的に 提供しよう」という提案 この提案に基づくのが DevOps DevOps: Dev と Ops の協調 10+ Deploys Per Day: Dev and Ops Cooperation at Flickr - Slideshare https://www.slideshare.net/jallspaw/10-deploys-per-day-dev-and-ops-cooperation-at-flickr
  11. 自動化: IaC (Infrastructure as Code) インフラをコードで管理 アプリケーションだけで はなく、インフラもコー ドと設定ファイルでバー ジョン管理される

    自動化が進む結果、ほぼ すべてがコードと設定フ ァイルに Using Recommendations for Infrastructure as Code https://cloud.google.com/recommender/docs/tutorial-iac
  12. 自動化: CI/CD CI (Continuous Integration) コードをリポジトリに頻 繁にコミットする手法 CD (Continuous Deployment)

    自動化によりサービスを 更新しデプロイする手法 GitHub Actions を使った継続的デプロイについて - GitHub Docs https://docs.github.com/ja/actions/about-github-actions/about-continuousdeployment-with-github-actions Google Cloud 上での DevOps と CI / CD について | Google Cloud 公式ブロ グ https://cloud.google.com/blog/ja/topics/developers-practitioners/devopsand-cicd-google-cloud-explained?hl=ja
  13. 継続的な改善 フィードバッ クサイクルに よる改善 単一のチーム で開発と運用 を行う Explore Continuous Improvement

    - Training | Microsoft Learn https://learn.microsoft.com/enus/training/modules/characterize-devopscontinous-collaboration-improvement/3-explorecontinuous-improvement
  14. 機械学習システムの開 発における課題 前処理が難しい モデルの更新などの運用 が煩雑 機械学習チームの悲劇 西田 佳史, 遠藤 侑介,

    有賀 康顕 著 「n 月刊ラムダノート Vol.1, No.1(2019)」 ラムダノート株式会社 2019年 https://eiyo21.com/book/9784789554596/
  15. CT (継続的な 訓練) MLOps にお ける継続的な 改善の実装 モデルを継続 的に訓練して 改善

    MLOps: Continuous delivery and automation pipelines in machine learning | Cloud Architecture Center | Google Cloud https://cloud.google.com/architecture/mlopscontinuous-delivery-and-automation-pipelines-inmachine-learning
  16. AI Agent がビジネスに Algomatic: アポドリ、リクルタAI などエージェントを利用したサー ビスを次々展開 LayerX: バクラクシリーズに加え、 生成AIプラットフォーム

    Ai Workforce を展開 複数 AI エージェント同時立ち上げで「打席数」を重視——DMM が用意した20億円でスター トアップスタジオ展開する Algomatic #取材会 - BRIDGE(ブリッジ) https://thebridge.jp/2025/06/algomatic-launches-startup-studio-with-¥2-billioninvestment-from-dmm LayerX、総額150億円の資金を調達。エンジニアを中心とした人材採用強化やさらなる事業 拡大へ https://aismiley.co.jp/ai_news/layerx-ai-saas-fintech/
  17. Demo hell デモまでは行き着くもの の、本番化が著しく困難 品質を評価し、担保する ことが極めて困難 Escaping AI Demo Hell:

    Why Eval-Driven Development Is Your Path To Production https://www.forbes.com/councils/forbestechcouncil/2025/04/04/escapingai-demo-hell-why-eval-driven-development-is-your-path-to-production/
  18. AI セーフティ AI 事業者ガイドラインで は「安全性」を定義 AISI UK の Research Agenda

    では 6 種類のリス クを定義 AISI JAI-Trust で議論が進 行中 Research Agenda https://www.aisi.gov.uk/research-agenda
  19. AI ガバナンス リスク管理 + 提供価値の最大化 アジャイルガバナンス: 組織として 学習し続けることを求める リスクマネジメントに関するISO 標準

    (ISO 31000:2018) でもアジャ イルの考え方を取り入れている AI事業者ガイドライン(METI/経済産業省) https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/ai_shakai_jisso/20240419_report.html
  20. 生成 AI 実践ガイドと 企業事例集 DevOps の継続的改善をベ ースとするアプローチ DevOps と AI

    セーフテ ィ・AI ガバナンスを統合 良い使い方を追求するこ とがセーフティやガバナン スの達成につながる NEDO事業「AIの安全性確保に関する研究開発・検証等の推進事業/AIセー フティ強化に関する研究開発」の成果報告について - Citadel AI https://citadel-ai.com/ja/news/2026/04/03/nedo-citadel-ai-2025/
  21. GenAIOps DevOps を生成 AI 向けに 拡張 AI セーフティ、AI ガバナ ンスを包含

    アジャイルにそのサービ スの提供する価値、対応 すべきリスクに向き合う ことがすべて 生成 AI 実践ガイドと企業事例集 - Citadel AI https://citadelai.com/ja/news/2026/04/03/gen-ai-practical-guide/
  22. 初手は生成 AI がオススメ MLOps は機械学習タスクを自動化するので、先に機械学習タスク を明確にする必要がある AI を使いたいケースでは目的や提供価値が明確でないことが大半 初期の探索的なフェーズでは高性能な生成 AI

    で提供価値や実現可 能性を検証するのがオススメ 取り組みたいタスクが明らかになり、一般的な知識ではなく、自組 織の事情に合わせた高精度な結果を求めたくなった場合に MLOps 例: 需要予測や在庫の最適化などのタスクになったら MLOps
  23. How Google does machine learning 各フェーズを掘り下げる (How Google Does Machine

    Learning 日本語版) - Coursera https://coursera.org/share/faf9215a37a5a12c0e3653225f7020d6
  24. 機械学習までの ステップ 1. 小さく始める 2. 標準化 3. システム化 4. データ分析

    5. 機械学習 機械学習とビジネス プロセス (How Google Does Machine Learning 日本語版) - Coursera https://www.coursera.org/learn/google-machine-learningjp/lecture/G8qKf/ji-jie-xue-xi-tobizinesu-purosesu
  25. 組織における活用: Amazon Flywheel Amazon の成長を支える経 営戦略 サービスにおけるリコメ ンドの重要性も同時に示 している 5

    Lakh Amazon sellers... and counting | Seller Blog https://sell.amazon.in/mr/seller-blog/5-lakh-amazon-sellers-and-counting? mons_sel_locale=mr_IN
  26. Amazon も最初からうまくはいかなかった Ron Kohavi, Diane Tang, Ya Xu 著 大杉

    直也 訳 「A/Bテスト実践ガイド 真のデータドリブンへ至る信用できる実験とは」 KADOKAWA 2021年 https://www.kspub.co.jp/book/detail/5369562.html
  27. まとめ MLOps は ML の成果をスケールさせるためのさまざまな取り組み TPS は仕事を楽にすることが重要であり、データに基づいて PDCA サイクルを回すことでカイゼンを実施している DevOps

    はすばやい開発とフィードバックによる継続的な改善が重 要であり、そのために CI/CD パイプラインを構築し自動化している MLOps はフィードバックループを継続的な訓練により実現してお り、そのために機械学習パイプラインを構築し自動化している GenAIOps は継続的な評価によりフィードバックループを実現して おり、チームとして業務の専門知識を身に着けている
  28. 生成 AI 実践ガイド 生成 AI を活用する企業 20 社 にヒアリング 開発手法はアジャイルに基づ

    く継続的改善 AI セーフティもアジャイルに 基づく学習と改善 AI ガバナンスは「AI を活用し ないリスク」への対応 生成 AI 実践ガイドと企業事例集 - Citadel AI https://citadelai.com/ja/news/2026/04/03/gen-ai-practical-guide/
  29. AI エージェントのアーキテ クチャ概要 LLM のオーケストレーシ ョンのためのライブラリ 状態の監理 エラーハンドリング オブザーバビリティ CI/CD

    GoogleCloudPlatform/agent-starter-pack: Ship AI Agents to Google Cloud in minutes, not months. Production-ready templates with built-in CI/CD, evaluation, and observability. https://github.com/GoogleCloudPlatform/agent-starter-pack
  30. 事例: 株式会社タップル OpenAI と Google の複数 モデルを併用する構成を 採用 生成された SQL

    を別の LLM(LLM-as-a-Judge) で評価し、構文エラーや スキーマ名のミスを減点 方式で判定 SQL Agentによるタップルのデータ利活用促進 / CA DATA NIGHT #6 〜活用 から実務へ──生成AI・LLMの“業務の入り口”を探る〜 | CyberAgent Developers Blog https://developers.cyberagent.co.jp/blog/archives/56772/
  31. 事例: PharmaX (Yojo) 大きな LLM の出力を人手で修正し て小さな LLM を訓練 コストとレイテンシーを低減

    LLM の出力を他の LLM の訓練に 用いられるかどうか、利用規約に は注意 OpenAIの蒸留機能(Model Distillation)を使って運用中のLLMのコストを削減する取り組み https://zenn.dev/pharmax/articles/f4ae12a91cca45
  32. 事例: PharmaX (Yojo) Agent では検索や LLM を組み合わ せて使うため、望ましくない結果 が得られたときにその原因追及が 困難

    最終結果を生成するまでの途中で 何が起きているのかを記録し、分 析できるようにする LangSmith や Langfuse は Trace の ための機能を実装している LangSmithによるLLMアプリケーションのトレーシング入門 https://zenn.dev/pharmax/articles/61edc477e4de17
  33. リスクマネジメント 既存のリスクマネジメントが AI セーフティにおいても重要 1. AI エージェントのユースケースを列挙 2. ユースケースごとにリスクアセスメント (特定、分析、評価)

    3. リスクへの対応方法 (回避、低減、移転、受容) を決定 4. 安全だと判断できるユースケースに限ってサービスを提供 5. サービスの利用状況をモニタリング
  34. リスク低減の例: すかいらーく グループ アレルギーに関する質問への 誤答、存在しないメニューを 回答というリスクを特定 アレルギーに関する質問には 絶対に回答しないように事前 に徹底的に検証を行うことで 対策

    すかいらーくグループが生成 AI で新たな顧客体験を提供、Azure OpenAI Service を 活用することで来店客とのていねいな会話を実現 | Microsoft Customer Stories https://www.microsoft.com/ja-jp/customers/story/22991-skylark-group-azure
  35. リスク受容の例: KDDI 「AI を活用しないことによる 機会損失」自体を重大なリス クと認識 関連する公的なガイドライン 等を参考に一定のリスクを受 容 モニタリングなど対策も合わ

    せて実施 KDDI 新卒採用の一部コース(パーソナル事業本部)にVARIETASの「AI面接官」を 導入 | 株式会社VARIETASのプレスリリース https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000031.000079152.html
  36. 事例: SpiralAI 課題 キャラクター性と安全性はトレー ドオフ 一度の定義で完璧なガードレール を作ることは困難 対策 NG ワードのリスト、プロンプ

    ト、学習データを継続的に改善 SpiralAI、『SaGaラジオ!vol.15』で「AIジョー」の会話AIと音声合成を開発 | SpiralAI株式会 社のプレスリリース https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000086.000120221.html
  37. 事例: PharmaX (YOJO) ユーザーが OTC 薬を購入 できるオンライン薬局 問い合わせをルールと LLM で分類

    エージェントで対応不可 能な場合、薬剤師にフォ ールバック AIエージェントの継続的改善のためオブザーバビリティ https://speakerdeck.com/pharma_x_tech/aiezientonoji-sok-de-gai-shannotameobuzababiritei
  38. 事例: PharmaX (Yojo) どうしても「やってみな いとわからない」 限定的にリリースして想 定外の事象が発生しない か確認する モニタリングでリスクと 効果を確認

    AIエージェントの継続的改善のためオブザーバビリティ https://speakerdeck.com/pharma_x_tech/aiezientonoji-sok-de-gai-shannotameobuzababiritei
  39. トップのコミット: メルカリ CHRO, CAIO, CTO を兼任 2段階で進める AI-Native HR 構

    想 1. 日常業務・日々のオペレーシ ョンに AI を徹底的に組み込ん で時間を生み出す 2. HR から AI-Native な組織の Vision を示しそれを実行して いく リスペクトと変革の両立——新CHRO @kimuras が描く、AI-Nativeな組織づくり | mercan (メルカン) https://careers.mercari.com/mercan/articles/60398/
  40. 規定・ガイドライン体系の整 備: PFN 階層的なドキュメントを用 意し、段階的に個々のプロ ジェクトにあわせて具体化 最終的には「プロジェクト 開発方針」を個々のプロジ ェクトで策定 Preferred

    Networksにおける大規模言語モデル開発と活用での AI安全性の考え 方 https://www.digiarc.aist.go.jp/event/4th_grand_canvas/pdf/20250304-4thgrand-canvas-03-ohno.pdf
  41. 統合的なAI相談窓口: セガ CEDEC 2025 講演資料よ り引用 (pp.17, p.19) AI ガバナンス担当チーム

    は、組織の中でもっとも 活用事例に詳しいチーム どんな問い合わせにも答 えることで信頼を勝ち取 る 安心安全に生成AIを使おう!社内で運用中の生成AIのガバナンスをご紹介 https://cedil.cesa.or.jp/cedil_sessions/view/3147
  42. AI の業務適用の支援 AI ガバナンス担当の持つ 専門知識は、組織内の別 チームは持っていない チームトポロジーの「イ ネイブリングチーム」 短期間の密なコラボレー ションで組織内のチーム

    が AI 活用できるよう支援 マシュー・スケルトン, マニュエル・パイス 著 原田 騎郎, 永瀬 美穂, 吉羽 龍太郎 訳「チームトポロジー」日本能率協会マネジメントセンター 2021年
  43. AI マネジメントシステ ムの認証 KDDI アイレットの事例 どの部門がどのような業 務で AI を使うのかを定義 すべての業務を認証範囲

    に含めることを避け、段 階的に拡大 既存の ISMS の枠組みを アイレット、AIAI マネジメントシステムの国際規格「 ISO/IEC 42001」を取得 | に拡大 AI とクラウド活用のシステム・アプリ開発なら KDDIアイレット株式会社 (iret) https://www.iret.co.jp/news/20251022.html
  44. まとめ 生成 AI の活用のためにはアジャイルの原則に基づく「小規模な実 験」「継続的な改善」「専門家の直接的な関与」といった不確実性の 高い領域で品質を向上させるための手法が有効 AI セーフティはユースケースを確定させ、リスクを早期に発見し、 段階的に安全性を高めるアプローチが有効 AI

    ガバナンスは社内に活用方法と AI セーフティを浸透させるため の取り組みであり、イネーブリングチームとしての取り組みが有効 これらは相反するものではなく、アジャイルなアプローチで両立で きる
  45. 事例でわかる MLOps 技術・プロセス・文化 活用フェーズごとに整理 杉山 阿聖, 太田 満久, 久井 裕貴

    編著 「事例でわかるMLOps 機械学習の成果 をスケールさせる処方箋」 講談社 2024年 https://www.kspub.co.jp/book/detail/5369562.html
  46. 機械学習パイプライン Akshay Naresh Modi and Chiu Yuen Koo and Chuan

    Yu Foo and Clemens Mewald and Denis M. Baylor and Eric Breck and Heng-Tze Cheng and Jarek Wilkiewicz and Levent Koc and Lukasz Lew and Martin A. Zinkevich and Martin Wicke and Mustafa Ispir and Neoklis Polyzotis and Noah Fiedel and Salem Elie Haykal and Steven Whang and Sudip Roy and Sukriti Ramesh and Vihan Jain and Xin Zhang and Zakaria Haque TFX: A TensorFlow-Based ProductionScale Machine Learning Platform, KDD 2017 (2017) https://research.google/pubs/tfx-a-tensorflow-based-production-scale-machine-learning-platform/
  47. 推論システム 訓練済みの機械学習モデ ルを用いて推論する 訓練時とは異なり、一般 的に高い可用性が必要 バッチ推論が第一選択 リアルタイム推論は技術 的な難易度が高くなる 杉山 阿聖,

    太田 満久, 久井 裕貴 編著 「事例でわかるMLOps 機械学習の成果 をスケールさせる処方箋」 講談社 2024年 https://www.kspub.co.jp/book/detail/5369562.html
  48. 事例. DeNA バッチ推論 (図 4.3) リアルタイム推論 (図 4.5) 技術的には上のほうが実 現しやすい

    リアルタイム推論のほう が実現できる価値が高い ことがわかった場合に実 装を選択 杉山 阿聖, 太田 満久, 久井 裕貴 編著 「事例でわかるMLOps 機械学習の成果 をスケールさせる処方箋」 講談社 2024年 https://www.kspub.co.jp/book/detail/5369562.html
  49. 事例. CAM マネージド・ サービスで機 械学習基盤を 構築した例 メンバー 2 名 杉山

    阿聖, 太田 満久, 久井 裕貴 編著 「事例でわか るMLOps 機械学習の成果をスケールさせる処方 箋」 講談社 2024年 https://www.kspub.co.jp/book/detail/5369562.html
  50. 技術選定 アーキテクチャの選択は 重大な決断 さまざまな観点で検討 GPU などのハードウェア 利用する技術に対する経 験の深さ (組織内・外) 実現すべき価値

    杉山 阿聖, 太田 満久, 久井 裕貴 編著 「事例でわかるMLOps 機械学習の成果 をスケールさせる処方箋」 講談社 2024年 https://www.kspub.co.jp/book/detail/5369562.html
  51. 実行環境とアクセラレーター 機械学習モデルによっては 訓練・推論時に GPU などの アクセラレーターが必要 利用すると、スループットや レイテンシーを大きく改善 できる可能性がある 利用のために追加で必要に

    なるプロセスには注意 杉山 阿聖, 太田 満久, 久井 裕貴 編著 「事例でわかるMLOps 機械学習の成果をス ケールさせる処方箋」 講談社 2024年 https://www.kspub.co.jp/book/detail/5369562.html
  52. 事例. チャットボット 大規模な訓練・推論環境 低いレイテンシーの実現 短期間での開発 推論に Inferentia を採用 し、規模と低いレイテン シーを実現

    それ以外は慣れた技術を 用いて短期間で開発 杉山 阿聖, 太田 満久, 久井 裕貴 編著 「事例でわかるMLOps 機械学習の成果 をスケールさせる処方箋」 講談社 2024年 https://www.kspub.co.jp/book/detail/5369562.html
  53. モニタリング エラーが発生しないまま 振る舞いが異常になるケ ースがある 連絡ミスのような単純な 原因がほとんど 杉山 阿聖, 太田 満久,

    久井 裕貴 編著 「事例でわかるMLOps 機械学習の成果 をスケールさせる処方箋」 講談社 2024年 https://www.kspub.co.jp/book/detail/5369562.html Daniel Papasian and Todd Underwood, How ML Breaks: A Decade of Outages for One Large ML Pipeline, USENIX Association 2020 https://www.usenix.org/conference/opml20/presentation/papasian
  54. データの品質管理 バイアスはデータの収集 過程においても生じる 与信審査では融資した人 だけを対象としてはダメ アノテーションは高度に 専門的な作業で労力がか かる 杉山 阿聖,

    太田 満久, 久井 裕貴 編著 「事例でわかるMLOps 機械学習の成果 をスケールさせる処方箋」 講談社 2024年 https://www.kspub.co.jp/book/detail/5369562.html Too Good to Be True: Bots and Bad Data From Mechanical Turk - Margaret A. Webb, June P. Tangney, 2022 https://journals.sagepub.com/doi/10.1177/17456916221120027
  55. 事例. GO 株式会社 DRIVE CHART におけるデータ の品質管理の取り組み エッジデバイスで生じる大量 のデータから、レアなイベン トのデータをピックアップ

    クラウドへの通信量を抑える 取り組みも 杉山 阿聖, 太田 満久, 久井 裕貴 編著 「事例でわかるMLOps 機械学習の成果をスケ ールさせる処方箋」 講談社 2024年 https://www.kspub.co.jp/book/detail/5369562.html
  56. コードの品質管理 異なるロールのメンバー が単一のコードベースで 協業するのは困難 ノートブックの利用、環 境構築の再現性、暗黙的 なノウハウで課題が発生 ロールごと別環境もアリ 杉山 阿聖,

    太田 満久, 久井 裕貴 編著 「事例でわかるMLOps 機械学習の成果 をスケールさせる処方箋」 講談社 2024年 https://www.kspub.co.jp/book/detail/5369562.html たった3人で運用するド コモを支える機械学習基盤の作り方 ー Kubernates × Airflow × DataRobot を使ったMLOpsパイプライン ー - ENGINEERING BLOG ドコモ開発者ブログ https://nttdocomo-developers.jp/entry/202212191200_2
  57. 導入フローと PoC 機械学習プロジェクトは 不確実性への対応が重要 目標を明確にし、小規模 な取り組みから慎重に規 模を大きくしていく 求められる品質が徐々に 上がることにも注意 Barry

    W. Boehm, Software Engineering Economics, Prentice Hall, 1981 杉山 阿聖, 太田 満久, 久井 裕貴 編著 「事例でわかるMLOps 機械学習の成果 をスケールさせる処方箋」 講談社 2024年 https://www.kspub.co.jp/book/detail/5369562.html
  58. 事例. AWS ML Enablement Workshop データサイエンスの活用 機会を創出するためのワ ークショップ 短期間で成果を確認する ための方法論

    GitHub で公開されている GitHub - aws-samples/aws-ml-enablement-workshop: 組織横断的にチーム を組成し、機械学習による成長サイクルを実現する計画を立てるワークショ ップ https://github.com/aws-samples/aws-ml-enablement-workshop
  59. 素早い実験を繰り返す 市場や顧客のニーズは変 わり続ける 常に実験を行い成果の確 認が必要 実験をデザインし、正し く効果測定を行う 実験しやすい環境を整備 杉山 阿聖,

    太田 満久, 久井 裕貴 編著 「事例でわかるMLOps 機械学習の成果 をスケールさせる処方箋」 講談社 2024年 https://www.kspub.co.jp/book/detail/5369562.html
  60. 多様な利害関係者との協業 機械学習システムの利害関係 者は多岐にわたる チーム内だけではなく、経営 層や PdM、法務・知財関係者 などと適切なコミュニケーシ ョンが必要 期待値コントロールの失敗な ど、落とし穴もある

    杉山 阿聖, 太田 満久, 久井 裕貴 編著 「事例でわかるMLOps 機械学習の成果をスケ ールさせる処方箋」 講談社 2024年 https://www.kspub.co.jp/book/detail/5369562.html
  61. ビジネスの意思決定に役立 つモニタリング 一般に、入力されるデー タや期待される出力が時 間とともに変わる モデルの精度の推移の監 視が必要 精度向上が KPI を向上さ

    せるかの確認も必要 杉山 阿聖, 太田 満久, 久井 裕貴 編著 「事例でわかるMLOps 機械学習の成果 をスケールさせる処方箋」 講談社 2024年 https://www.kspub.co.jp/book/detail/5369562.html
  62. 事例. コネヒト株式会社 ML Test Score を用いて機 械学習システムのアセス メントを行った例 実験環境を整備しダッシ ュボードを作成

    2 回評価を行い、改善箇所 の検討と改善効果の可視 化を行っている 杉山 阿聖, 太田 満久, 久井 裕貴 編著 「事例でわかるMLOps 機械学習の成果 をスケールさせる処方箋」 講談社 2024年 https://www.kspub.co.jp/book/detail/5369562.html
  63. 文化 成果を出しやすい組織と 出しにくい組織がある 成果を出しやすくなる要 因は不明 規模や設立からの期間、 業種は支配的ではない イノベーションへの投 資、学習する文化は重要 杉山

    阿聖, 太田 満久, 久井 裕貴 編著 「事例でわかるMLOps 機械学習の成果 をスケールさせる処方箋」 講談社 2024年 https://www.kspub.co.jp/book/detail/5369562.html
  64. 事例. 日本経済新聞社 日経イノベーションラボとい う研究開発部署 作業負荷の軽減や新たな顧客 体験の創出のため 将来的な課題を見据えて、新 技術に関する課題を整理し、 先んじて検証 組織的な

    LLM 活用を後押し 杉山 阿聖, 太田 満久, 久井 裕貴 編著 「事例でわかるMLOps 機械学習の成果をスケ ールさせる処方箋」 講談社 2024年 https://www.kspub.co.jp/book/detail/5369562.html
  65. 事例. サントリー 生成 AI を社内で活用して いる事例 実践により活用のための 知見を得ていった 従来型の機械学習プロジ ェクトも数多く推進

    データの品質向上が精度 向上につながった 杉山 阿聖, 太田 満久, 久井 裕貴 編著 「事例でわかるMLOps 機械学習の成果 をスケールさせる処方箋」 講談社 2024年 https://www.kspub.co.jp/book/detail/5369562.html
  66. AI エージェント 飛び杼 (破壊的イノベーションの例) AI エージェントの業務浸透 生産性のパラドックス 発生している課題 Stevey's Google

    Platforms Rant Bezos Mandate Gemini Enterprise Agent Platform リーン・スタートアップの忘却 今後の研究
  67. AI エージェントの業務浸透 約3,000名の現業部門でAI効率化 を推進、半分の人員で現業を維持 → 残り人員を新規事業へ 開発エンジニア生産性 最大20倍 法務チェック工数 90%削減

    しかし「タスク工数が減ると余っ た時間で新たな仕事を追加してし まう」 DeNA南場智子「先に動かし、事業を広げる」 スピーチ全文書き起こし | フルスイング by DeNA https://fullswing.dena.com/archives/100189/
  68. 生産性のパラドックス AI の導入が 25% 増加すると 個人としては早くなり、 組織としては遅くなる コードレビューの速度は 3.1% 増加

    承認の速度は 1.3% 増加 リリース速度は 1.5% 低下 安定性は 7.2% 低下 DORA | Impact of Generative AI in Software Development https://dora.dev/research/ai/gen-ai-report/ (fig.2, fig.3)
  69. Stevey's Google Platforms Rant Amazon が Microservice Architecture へと移行する前の状態 システムがモノリシックな構造である場合、互いの変更がどう影響

    するかわからないため、機能開発チーム間での綿密な調整が必要 再現のない調整会議 綿密な統合テスト 共通のデプロイ計画 これらがとてつもないコミュニケーションコストを生み出し、シス テム開発が硬直化
  70. 結果: 新たな複雑な問題が発生 エスカレーションが困難、1つの不具合が発生したとき、どの API が原因なのか突き止めることが困難で、担当チームを突き止めるの が難しい 互いのチームが DoS 攻撃者となりかねないため、スロットリング とクォータの導入が必須

    デプロイ前のQAによる担保が不可能、モニタリングの強化が必須 どんなサービスがあるのか知るのが難しい、サービスリポジトリが 必要 他の人のコードをデバッグするのはほぼ無理
  71. Gemini Enterprise Agent Platform IAM やログ、ロードバラン サーが Cloud の基礎とな ったように

    AI エージェン トの基礎が必要 AI エージェントの基礎と なるサービスが提供され 始めた Agent Platform overview | Gemini Enterprise Agent Platform | Google Cloud Documentation https://docs.cloud.google.com/gemini-enterpriseagent-platform/overview
  72. まとめ MLOps は ML の成果をスケールさせるためのさまざまな取り組み TPS は仕事を楽にすることが重要であり、データに基づいて PDCA サイクルを回すことでカイゼンを実施している DevOps

    はすばやい開発とフィードバックによる継続的な改善が重 要であり、そのために CI/CD パイプラインを構築し自動化している MLOps はフィードバックループを継続的な訓練により実現してお り、そのために機械学習パイプラインを構築し自動化している GenAIOps は継続的な評価によりフィードバックループを実現して おり、チームとして業務の専門知識を身に着けている