Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
経営視点で考える開発生産性の向上戦略
Search
Atsushi Kambara
July 05, 2025
Technology
2
630
経営視点で考える開発生産性の向上戦略
開発生産性カンファレンス2025 (以下URL) での登壇資料です
https://dev-productivity-con.findy-code.io/2025
Atsushi Kambara
July 05, 2025
Tweet
Share
More Decks by Atsushi Kambara
See All by Atsushi Kambara
Sansanがメッセージング (SQS) でスケーラビリティを手に入れた話
atsukanrock
1
170
Implementing Domain-Driven Design: Part 1
atsukanrock
1
43
Latest Status of Identity Federation
atsukanrock
0
19
グローバル化はなぜ日時処理問題を引き起こすのか
atsukanrock
0
32
Other Decks in Technology
See All in Technology
Oracle Database@Google Cloud:サービス概要のご紹介
oracle4engineer
PRO
1
880
Models vs Bounded Contexts for Domain Modularizati...
ewolff
0
120
AI: The stuff that nobody shows you
jnunemaker
PRO
1
160
人工知能のための哲学塾 ニューロフィロソフィ篇 第零夜 「ニューロフィロソフィとは何か?」
miyayou
0
400
小さく、早く、可能性を多産する。生成AIプロジェクト / prAIrie-dog
visional_engineering_and_design
0
380
BidiAgent と Nova 2 Sonic から考える音声 AI について
yama3133
2
150
Node vs Deno vs Bun 〜推しランタイムを見つけよう〜
kamekyame
1
380
Data Hubグループ 紹介資料
sansan33
PRO
0
2.6k
[PR] はじめてのデジタルアイデンティティという本を書きました
ritou
1
790
AIエージェントを5分で一気におさらい!AIエージェント「構築」元年に備えよう
yakumo
1
140
【Agentforce Hackathon Tokyo 2025 発表資料】みらいシフト:あなた働き方を、みらいへシフト。
kuratani
0
110
RALGO : AIを組織に組み込む方法 -アルゴリズム中心組織設計- #RSGT2026 / RALGO: How to Integrate AI into an Organization – Algorithm-Centric Organizational Design
kyonmm
PRO
3
950
Featured
See All Featured
DBのスキルで生き残る技術 - AI時代におけるテーブル設計の勘所
soudai
PRO
61
48k
Lightning talk: Run Django tests with GitHub Actions
sabderemane
0
97
How to Think Like a Performance Engineer
csswizardry
28
2.4k
Dominate Local Search Results - an insider guide to GBP, reviews, and Local SEO
greggifford
PRO
0
31
JavaScript: Past, Present, and Future - NDC Porto 2020
reverentgeek
52
5.8k
GitHub's CSS Performance
jonrohan
1032
470k
WENDY [Excerpt]
tessaabrams
9
35k
KATA
mclloyd
PRO
33
15k
Design and Strategy: How to Deal with People Who Don’t "Get" Design
morganepeng
132
19k
Designing for humans not robots
tammielis
254
26k
YesSQL, Process and Tooling at Scale
rocio
174
15k
StorybookのUI Testing Handbookを読んだ
zakiyama
31
6.5k
Transcript
© CADDi Inc. © CADDi Inc. 経営視点で考える 開発⽣産性の向上戦略 1 2025-07-04
開発⽣産性Conference 2025 キャディ株式会社 神原 淳史
© CADDi Inc. キャディ株式会社 Technology統括本部 Growth部 部⻑ SIerやITコンサルを経てSansan株式会社に ⼊社。社員数が10倍以上に増加する急成⻑ のタイミングで、様々な部⾨の開発部⻑や
事業責任者を歴任。 世界中で使われるプロダクトを作りたいと いう思いからキャディへ転職し、2024年よ り現職。 ⾃⼰紹介 @atsukanrock 神原 淳史 2
© CADDi Inc. このセッションのゴール 3 オーディエンス/読者が 1. 開発⽣産性の改善は善だが、その他の善との間で トレードオフがあり、取捨選択が必要だと認識している 2.
経営視点でそのトレードオフ、取捨選択を捉え、 時に “改善しない勇気” を持つことができる 3. 改善成果を経営視点に変換し、ニンマリ⾒える化できる
© CADDi Inc. このスライドで取り上げる「開発⽣産性向上施策」は、 機能開発の合間にチャチャッとできるものでなく、 それらとの間で有意なトレードオフが発⽣するような 量の投資が必要な (⼤きい) 施策のことです チャチャッとできるものはいつでもすぐやるのが⼤正義だと
思ってます 4
© CADDi Inc. サマリー 5
© CADDi Inc. なぜかというと… 1. 開発⽣産性そのものは経営の関⼼事ではない 2. リソースは有限である 3. 経営視点で成果が⾒えやすくなる
開発⽣産性は経営視点の “Issue Driven” で考えよう 6
© CADDi Inc. “Issue Driven” 『イシューからはじめよ』は、 限られた時間で本質的な成果を出すために、 「解くべき課題(イシュー)」を⾒極める 思考法を説く。闇雲に作業するのではなく、 本当に価値のある問題に集中することで、
圧倒的な⽣産性と成果を実現する⽅法を ⽰している。 7 Amazon商品ページ: https://amzn.asia/d/41jyVgQ
© CADDi Inc. Why 8
© CADDi Inc. なぜかというと… 1. 開発⽣産性そのものは経営の関⼼事ではない 2. リソースは有限である 3. 経営視点で成果が⾒えやすくなる
開発⽣産性は経営視点の “Issue Driven” で考えよう 9
© CADDi Inc. 10 “もし仮に地球を救うために 1時間の時間を与えられたとしたら、 私は59分を問題の定義に使い、 1分を解決するために使うだろう” “If I
were given one hour to save the planet, I would spend 59 minutes defining the problem and one minute resolving it.” 画像⽣成元: OpenAI's DALL-E
© CADDi Inc. 1. 事業成⻑ YoY成⻑率, etc. 2. 収益 売上↑,
コスト↓ 3. 市場競争⼒ Moat, “7 POWERS”, etc. 経営の関⼼事1: 経営成果 11 https://amzn.asia/d/7m0Bape
© CADDi Inc. 経営成果のためのリソース配分はどうあるべきか - 開発 - 機能 - プラットフォーム‧内部基盤
- マーケティング‧セールス - カスタマーサクセス - ⼈材‧組織⼒ ※ SaaS事業の場合の例 経営の関⼼事2: 資源配分‧投資判断 12
© CADDi Inc. 技術的負債が溜まっています!! それやらないと失注する? テストを⾃動化する必要があります!! コスト増やしたくないんだけど… 13
© CADDi Inc. 14 画像⽣成元: OpenAI's DALL-E
© CADDi Inc. 現在の経営の関⼼事は… - 売上を伸ばしたい?それともコストを下げたい? - 短期の受注加速?中⻑期の開発⽣産性? - 事業成⻑に必要なのは機能の豊富さ?機能の品質?
いずれも⼆者択⼀の問いではないが、どの課題解決を ⽬的とするかによってやるべきことが変わる 開発⽣産性を経営の関⼼事に翻訳して考える必要がある 15
© CADDi Inc. 経営の関⼼事 ⇔ 開発⽣産性向上施策 対応表 16 経営成果指標 代表イシュー
施策例 事業成長 市場投入速度が遅い - CI/CDパイプライン - Trunk Based Development - Feature Flag 収益 インフラコストが高い - FinOps - オートスケール/RI/SP - パフォーマンス最適化 市場競争力 機能優位期間 (*1) が短い - Platform Engineering (*1) ⾃社の新機能が競合よりも先に市場に出ていて、その差が価値として機能している期間
© CADDi Inc. なぜかというと… 1. 開発⽣産性そのものは経営の関⼼事ではない 2. リソースは有限である 3. 経営視点で成果が⾒えやすくなる
開発⽣産性は経営視点の “Issue Driven” で考えよう 17
© CADDi Inc. 18 安宅和⼈. イシューからはじめよ. 英知出版, 2010 避けるべき「⽝の道」
© CADDi Inc. 「改善」にはキリがない… - 世の中に無数にあり、⽇々発⽣するベストプラクティス - 時間経過とともに実践できていない数は増えるばかり - ベストプラクティスを実践できていないことは、
課題ではあるが今解くべきイシューであるとは限らない 19
© CADDi Inc. 改善のROIだけ⾒ていると⾒失う機会損失 - ROIは費⽤対効果 - かけた費⽤より効果が⼤きければ良い - ここでの機会損失とは、改善の代わりに機能開発する
ことで得られたかもしれない先⾏者利益を失うこと - 実はROIよりスピードが重要なことが多い - 経営の関⼼事は? 20
© CADDi Inc. “改善しない勇気” を持とう - 経営にとって頭の痛い課題だけ解く “Issue Driven” を
- その他の改善は勇気を持って後回し - (繰り返し) ただしチャチャッとやれるものはすぐやる 21
© CADDi Inc. なぜかというと… 1. 開発⽣産性そのものは経営の関⼼事ではない 2. リソースは有限である 3. 経営視点で成果が⾒えやすくなる
開発⽣産性は経営視点の “Issue Driven” で考えよう 22
© CADDi Inc. https://jp.findy-team.io/blog/cto-em-questionnaire-202208/ エンジニアリングマネージャーの悩みは尽きない 23
© CADDi Inc. エンジニアリングマネジメントの成果は⾒えづらい そもそも計測できないことが多い… - ⼈材育成 - 複数選択肢から1つを選ぶ意思決定 -
プロダクトマネジメント - 技術選定 - 組織設計 - 合意形成、動機づけ 24
© CADDi Inc. 開発⽣産性向上の成果を経営視点で⾒える化 25 25 週1回のリリース制限で年間x億円の アップセル機会を逃しています すぐ改善してくれ!! 技術的負債により機能開発⼯数が昨年⽐
+40%、市場投⼊速度がx%低下し、 ARR成⻑率をnポイント押し下げています その負債、すぐ返済してくれ!!
© CADDi Inc. 26 画像⽣成元: OpenAI's DALL-E
© CADDi Inc. 経営視点との結びつけ⽅は⽣成AIに聞けば良い時代 27 - 経営成果指標と開発⽣産性指標の関連性は⼀般論なので⽣ 成AIに聞けば分かる - ⾃社の外部環境‧内部環境を元に問いを⽴て仮説を作り
分析するところに⼈間の仕事
© CADDi Inc. 実践編 28
© CADDi Inc. 29 基本フロー 経営課題を 知る ボトルネック 分析‧特定 ROI試算
‧KPI設定 ボトルネック 解消 結果測定 開発⽣産性< 機能開発 No Yes No Yes 状況変化? No Yes 効果は ⼗分? 開発⽣産性 課題と繋がる? 「⽝の道」 回避 経営視点と 繋げる ⼈間の仕事
© CADDi Inc. キャディ株式会社の場合 30
© CADDi Inc. 31 プロダクト概念図
© CADDi Inc. 状況 32 1. ⽇本市場で急成⻑中 ARPA (平均顧客単価) の更なる向上と価値の多層化が課題
2. US市場開拓中 代表⾃らUS移住、ローカル⼈材チームを組成 3. 組織のグローバル化が進⾏中 特にTech組織では25%以上が⽇本以外の出⾝ 参考) https://note.com/atsukanrock/n/n271a51526d66?sub_rt=share_pw
© CADDi Inc. 33 コンパウンド戦略のためのPlatform Engineering 経営の関⼼事 ARPA (平均顧客単価) 向上
戦略 今後3年で数⼗アプリケーション/サービス イシュー 新規アプリ/サービス⽴ち上げ期間短縮 対策 Platform Engineeringにより新規アプリ/サービス ⽴ち上げ期間を3分の1に 対策の詳細は今後Tech Blogが出てくるはず… 参考) CADDi Tech Blog => https://caddi.tech/
© CADDi Inc. 34 US市場開拓のためのセキュリティ 経営の関⼼事 事業成⻑スピードアップ 戦略 US市場でのPMF イシュー
US⼤⼿企業基準のセキュリティレベル - 例) USリージョン対応, US法令対応, … 対策 アプリ/サービス開発の⾜枷にならず⾼セキュリティ を実現できるPlatform Engineeringを 対策の詳細は今後Tech Blogが出てくるはず… 参考) CADDi Tech Blog => https://caddi.tech/
© CADDi Inc. 35 めっちゃ⼤変なのでお仲間募集中です!! エンジニア 採⽤ポータル 採⽤情報TOP https://caddi.com/careers/ https://recruit.caddi.tech/
カジュアルに お話しましょう!! https://open.talentio.com/r/1/c/ caddi-jp-recruit/pages/78398 Platform Engineeringもアプリケーション開発も…
© CADDi Inc. © CADDi Inc. モノづくり産業の ポテンシャルを解放する Unleash the
potential of manufacturing MISSION - 企 業 理 念- 36