Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
プロダクトエンジニアリングで開発の楽しさを拡張する話
Search
sagawa / barometrica
August 10, 2025
Technology
0
230
プロダクトエンジニアリングで開発の楽しさを拡張する話
2025/08/10
ShizuokaTECH#1
https://shizuoka-tech.connpass.com/event/350174/
こちらで登壇した際の資料です。
sagawa / barometrica
August 10, 2025
Tweet
Share
More Decks by sagawa / barometrica
See All by sagawa / barometrica
RubyKaigi 2025 カスタムスポンサーの裏側:壁編
barometrica
0
49
電話を切らさない技術 電話自動応答サービスを支える フロントエンド
barometrica
2
3.5k
無理のない旗振りのコツ -ししとうLT #3 -
barometrica
3
350
Other Decks in Technology
See All in Technology
Figma + Storybook + PlaywrightのMCPを使ったフロントエンド開発
yug1224
10
3.4k
【 LLMエンジニアがヒューマノイド開発に挑んでみた 】 - 第104回 Machine Learning 15minutes! Hybrid
soneo1127
0
200
コスト削減の基本の「キ」~ コスト消費3大リソースへの対策 ~
smt7174
2
290
Yahoo!ニュースにおけるソフトウェア開発
lycorptech_jp
PRO
0
580
生成AI時代に必要な価値ある意思決定を育てる「開発プロセス定義」を用いた中期戦略
kakehashi
PRO
1
220
イオン店舗一覧ページのパフォーマンスチューニング事例 / Performance tuning example for AEON store list page
aeonpeople
2
370
LLM翻訳ツールの開発と海外のお客様対応等への社内導入事例
gree_tech
PRO
0
330
Flutterでキャッチしないエラーはどこに行く
taiju59
0
130
JuniorからSeniorまで: DevOpsエンジニアの成長ロードマップ
yuriemori
2
330
Preferred Networks (PFN) とLLM Post-Training チームの紹介 / 第4回 関東Kaggler会 スポンサーセッション
pfn
PRO
1
290
おやつは300円まで!の最適化を模索してみた
techtekt
PRO
0
200
絶対に失敗できないキャンペーンページの高速かつ安全な開発、WINTICKET × microCMS の開発事例
microcms
0
300
Featured
See All Featured
The Invisible Side of Design
smashingmag
301
51k
[RailsConf 2023] Rails as a piece of cake
palkan
56
5.8k
Art, The Web, and Tiny UX
lynnandtonic
302
21k
How to train your dragon (web standard)
notwaldorf
96
6.2k
Helping Users Find Their Own Way: Creating Modern Search Experiences
danielanewman
29
2.8k
A Tale of Four Properties
chriscoyier
160
23k
Stop Working from a Prison Cell
hatefulcrawdad
271
21k
The MySQL Ecosystem @ GitHub 2015
samlambert
251
13k
実際に使うSQLの書き方 徹底解説 / pgcon21j-tutorial
soudai
PRO
185
54k
Build your cross-platform service in a week with App Engine
jlugia
231
18k
Building Adaptive Systems
keathley
43
2.7k
Design and Strategy: How to Deal with People Who Don’t "Get" Design
morganepeng
131
19k
Transcript
プロダクトエンジニアリングで 開発の楽しさを拡張する話 ShizuokaTECH#1 2025/08/10 sagawa / barometrica
⾃⼰紹介 2 佐川 善彦 Software Engineer 𝕏: @barometrica 学⽣ 1社⽬
⾮IT業(産業機器設計) 2社⽬ ITエンジニアに(受託開発) 3社⽬ にジョイン(⾃社開発) ~2012 2013~ 2019~ 2023~ 京都 静岡 ⼤阪 京都 静岡 フルリモートでFrontend を主軸に開発してます クライミングと DJ と鉄拳が好きです
• 開発の楽しい/楽しくない • 楽しくないケースを紐解く • プロダクトエンジニアリング実践 • やってみてどんな感じか 3 今⽇話すこと
みなさん、開発楽しいですか? 4
5 エンジニアAさん:開発楽しいケース 要件/仕様が整っていて、作るものに⼿応えがある 「要件を満たせるものいい感じに作れた」 「この機能のリリースで世の中よくなるだろうな」 「チャレンジングなプロジェクトで達成感ある」
開発が楽しくないときはどんなとき? 6
7 Aさん:開発楽しくないケース 要件/仕様がよくわからない、作るものに対して懐疑的 「仕様確認のラリーが⼤変」 「作りはするが、使われる機能なんだろうか」 「スケジュールに追われて疲弊」
この楽しくないケースを紐解く 8
プロダクトの 4 階層 9 https://www.shoeisha.co.jp/book/detail/9784798166520 Core Why What How プロダクトの世界観、ミッション‧ビジョン
なぜつくるのか 何をつくるのか どのようにつくるのか
Aさんは How に留まってしまっている 10 「要件/仕様がよくわからない、作るものに対して懐疑的」 Core, Why, What を他者にゆだねてしまっているために発⽣ Core
Why What How プロダクトの世界観、ミッション‧ビジョン なぜつくるのか 何をつくるのか どのようにつくるのか
どうすれば? 11
プロダクトエンジニアリングで打開! 12
プロダクトエンジニアリングとは 13 https://note.com/niwa_takeru/n/n0ae4acf2964d • プロダクト志向を持って課題解決を推進する開発のこと ◦ 技術的なエンジニアリングに閉じず、 プロダクトを通した価値提供に責任を持つ ◦ エンジニアリングを主軸に、そのために必要なことは全部やる
要は、全階層をスコープにする 14 Core Why What How プロダクトの世界観、ミッション‧ビジョン なぜつくるのか 何をつくるのか プロダクトエンジニアリングを通じて関与の幅を広げることで
開発の楽しさを拡張できる どのようにつくるのか
15 「どう作るか?」 を考えて コードを書く⼈ 「何を作るのか?」 「なぜ作りたいのか?」 をAI に伝える⼈ https://speakerdeck.com/nwiizo/claude-everywhere?slide=6 (⼩話)AI
時代の、エンジニアの役割の変化 AI コーディングツールの台頭により Why, What の重要性が増している
A さんは How 領域からどう脱出できるか? 16
プロダクトエンジニアリング実践 17
プロダクトの 4 階層再掲 18 プロダクトの世界観、ミッション‧ビジョン なぜつくるのか 何をつくるのか どのようにつくるのか Core Why
What How
各階層のプロダクトエンジニアリング実践 19 Core Why What How 職種の 肩書きを 脱ぐ ⾃分の夢を乗せる
Core~Howを かき混ぜる “誰”を知る ジャーニー を作る 価値仮説を ⾔語化
職種の肩書きを脱ぐ 20 Core Why What How • エンジニア, PdM, デザイナー
などの肩書を⾃他に使わない ◦ 職種で呼んでしまうと無意識に役割が固定化されやすい ◦ 観点で考えるのがおすすめ ▪ 開発観点 / デザイン観点 / ビジネス観点 ... • 必要なことはなんでもやってみる ◦ 職能を 0/1 でなくグラデーションで捉える ◦ 詳しい⼈にアシストしてもらう https://ivry.jp/company/vmv/
プロダクトに⾃分の夢を乗せる 21 Core Why What How https://ivry.jp/company/vmv/ • ⾃分はプロダクトを通じてどうしたいのか?を乗せる ◦
「もっとのびのびと動ける世の中にしていきたい」 • ⾃分のプロジェクトの⽬標をリンクさせる ◦ OKR 等の指標を決める場に⾃分を関与させていく • とにかく⾃分事化する
「誰」をとにかく知る 22 Core What How Why • いろんな⾓度でユーザーに触れる ◦ 商談
/ 事例インタビューに同席する ▪ プロジェクトメンバー全員で録画を⾒る ◦ 展⽰会やイベントに参加して来場者と接する ▪ ⾃分でプロダクトを伝えて⼿触りを得る ◦ プロダクトの⽣データを⾒る‧傾向を知る • セールスやカスタマーサクセスの⽅と⽇常的に話す ◦ 毎⽇ユーザーと接している⽅は⾃然と解像度が⾼くなる ◦ 社内における⼀番のユーザー理解の源
⾃分でユーザージャーニーを作る 23 Core How What Why • 「誰」に⾃分を重ねて⾏動の解像度をあげる ◦ ユーザージャーニーが仮説の源泉になる
◦ 「この機能、使われるのか?」を解消するのがここ
「誰」を「どうしたい」を⾔語化する 24 https://note.com/kchil/n/na7bf5718f5a7#7ed11a2a-7e99-4f55-9ac7-658073557940 Core How What Why • 「価値仮説シート」をプロジェクトの⼀番⾒えるところに置く ◦
誰が / xxxをしたいが / xxxの課題があるので / xxxに価値がある ◦ 開発を進める際に迷った際の指針になる
Core~How をかき混ぜる 25 Core Why What How • Core ~
How は上から下に⼀⽅通⾏ではない ◦ How に進むにつれ、具体化されていく ▪ 「かなりリソースが必要」「影響範囲⼤きい」「実は体験が微妙」 ◦ 最終地点までの登り⽅や届けたい体験がブラッシュアップできる ▪ プロダクトエンジニアリングの価値が発揮されやすい • 循環させやすい進め⽅も⼤事 ◦ リリースしてからわかることはたくさんある ◦ 細かくリリースできるような仮説にちぎる
やってみてどんな感じ? 26
いい感じにやれてるところ 27 • プロジェクトの⽬標 (OKR) に思いを乗せられてる ◦ 何をやりたいか / ⽬指したいかを出⼒して
Q ごとに OKR に落とすサイクルをチームでできている • 職種の肩書きは脱げてる ◦ ユーザージャーニーなぞる会を開催したり ◦ あるべき UI/UX の叩きを作ったり ▪ これやります!やってほしい!と声に出すのが⼤事 • プロダクトを⾒る視点を増やせている ◦ こういう前提のユーザーなら現状は複雑すぎる、など
• オフィスとリモートの会話機会の差を縮めていきたい ◦ オフィス雑談で得られる情報量の⼤きさを出社のたびに実感 ◦ リモートでも「⾯」で「軽く」話せる場を作れるといいな • 価値仮説の粒度をよりうまくちぎっていきたい ◦ 気を抜くと仮説が⼤きいまま進めてしまいがち
▪ 作るものが⼤きくなるのでリリースに時間がかかる ▪ 外したときのリスクも⼤きくなる ◦ ヘルスチェックがあるといいかもしれない ▪ 何⽇リリースしてなかったら⻩信号、など もっと踏み込みたいこと 28
tips: 難しくなりがちな点と⼯夫 29 • 開発時間が減る ◦ what の先取りで設計を並⾏に進める ◦ 商談動画を
に流し込んで要約、時短 ◦ AI コーディングツールの活⽤ ▪ 特に雑務まわりの⾃動化 • mtg が多い/でれない ◦ AI 議事録の必須化 ◦ ⾮同期コミュニケーションの⽂化づくり • キャッチアップ量が爆増 ◦ 雑談で気負わず拾う
まとめ 30
まとめ 31 • How に留まってしまうと、楽しく開発できない場⾯がある • これはプロダクトエンジニアリングで打開できる • プロダクトエンジニアリングで⼤事なプラクティス ◦
職種の肩書を脱ぐ ◦ プロダクトに⾃分の夢を乗せる ◦ 「誰」をとにかく知る ◦ ⾃分でユーザージャーニーを作る ◦ 「誰」を「どうしたい」を⾔語化する ◦ Core~How をかき混ぜる
IVRとAIであらゆる電話対応を効率化 「アイブリー」 32 会社紹介:プロダクト
プロダクトエンジニアリング、⼤事にしています 33 会社紹介:プロダクト開発の流れ https://speakerdeck.com/ivry/ivry-culture-deck-for-engineers?slide=26
34 We are Hiring! 採⽤情報‧カジュ⾯ とりあえず情報収集