Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
手付かずだったSecurity Hub運用を改善した話 / improving the unt...
Search
コドモン開発チーム
June 28, 2024
1
470
手付かずだったSecurity Hub運用を改善した話 / improving the untouched Security Hub operation
コドモン開発チーム
June 28, 2024
Tweet
Share
More Decks by コドモン開発チーム
See All by コドモン開発チーム
長期運用プロダクトこそ効くコンテキスト管理の妙 / The Art of Context Management for Long-Running Products
codmoninc
0
30
ECSとEFSを組み合わせた Batchサーバー デプロイ方法の模索 / Exploring deployment methods for a Batch server using ECS and EFS
codmoninc
2
65
(ほぼ)ウォーターフォール開発かつ (ほぼ)手動テストの環境で仕事してきたQAエンジニアが コドモンに入って驚いたこと / A QA Engineer's Culture Shock at Codmon
codmoninc
1
750
PHPロゴの正しい使い方〜意外と知らない公式仕様〜 / how to properly use the php logo
codmoninc
0
180
保育・子育てを支えるデザイン~横断UXチームの取り組みと成果~ / Designing for Childcare and Parenting
codmoninc
0
280
事業成長を後押しする ほどよいリプレイスの進め方 / Th Way to Replace for Business Growth
codmoninc
0
45
コドモンQAエンジニア紹介 / CoDMON QA Engineer Introduction
codmoninc
0
140
4年間、組織に向き合う中で出会った リアルな悩みと乗り越え方 / Facing Organizational Challenges: Real Struggles and Solutions
codmoninc
1
300
ひとりめEMとして70人組織になるまでにやったこと / What I did to help the organization grow to 70 people as the first EM
codmoninc
0
210
Featured
See All Featured
The Myth of the Modular Monolith - Day 2 Keynote - Rails World 2024
eileencodes
26
3.2k
CoffeeScript is Beautiful & I Never Want to Write Plain JavaScript Again
sstephenson
162
15k
Scaling GitHub
holman
463
140k
Build The Right Thing And Hit Your Dates
maggiecrowley
38
2.9k
How Fast Is Fast Enough? [PerfNow 2025]
tammyeverts
3
330
Exploring the Power of Turbo Streams & Action Cable | RailsConf2023
kevinliebholz
36
6.1k
No one is an island. Learnings from fostering a developers community.
thoeni
21
3.5k
Typedesign – Prime Four
hannesfritz
42
2.9k
Stop Working from a Prison Cell
hatefulcrawdad
272
21k
We Have a Design System, Now What?
morganepeng
54
7.9k
Designing Dashboards & Data Visualisations in Web Apps
destraynor
231
54k
Creating an realtime collaboration tool: Agile Flush - .NET Oxford
marcduiker
34
2.3k
Transcript
手付かずだったSecurity Hub運用を改善した 話 2024年06月28日 株式会社コドモン 小西達大 生成AIの話をしたら即終了!ランチタイムLTイベント
2 経歴 1996年生まれ、大阪育ち。前職でアプリケーションエンジニアとし て従事後、株式会社コドモンのSREチームにジョイン。 関心のある分野はコンテナとセキュリティ。 自己紹介 小西 達大 こにし たつひろ
3 Mission
4 すべての先生に 子どもと向き合う 時間と心のゆとりを こんなプロダクトを開発しています メインプロダクトは、保育・教育施設向けWebアプリケーション。 保護者と施設のやり取りを支えるモバイルアプリケーションや、施設職員向けモバイル版 アプリケーション、外部サービスと連携するAPIなども開発しています。
5 導入施設数推移(ICT) 8,000 5,200 1,500 全国導入数 18,000 施設 11,000 17,000
(2024年3月時点) 14,000 2021年4月 2020年4月 2019年4月 3,000 2018年4月 2017年4月 500 2016年4月 120 2022年2月 2024年3月 2023年4月
6 今日話すこと 弊社が抱えていたSecurity Hub運用の課題 課題に対して実施したSecurity Hub運用改善例 改善実施結果と今後の課題について 1 2 3
7 はじめに
8 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 8 Security Hubとは?
• 「AWSリソースの設定がセキュリティのベストプラクティスに沿っているか どうか」を自動でチェック & 検出してくれる • https://aws.amazon.com/jp/security-hub/
9 数クリックで容易に導入可能 だけど運用できている?
10 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 10 Security Hubを「運用」できているとは?
• 検知 → 反応 → 判断 → 対応 のループを回せている状態
11 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 11 Security Hubを「運用」できているとは?
• 検知 → 反応 → 判断 → 対応 のループを回せている状態 ◦ 検知:セキュリティリスクを伴う設定を検知 ◦ 反応:検知結果に対して人間が反応 ◦ 判断:対応が必要かどうか判断 ◦ 対応:対応必要と判断された場合に、修復対応を実施する
12 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 12 Security Hubを「運用」できているとは?
• 検知 → 反応 → 判断 → 対応 のループを回せている状態 ◦ 検知:セキュリティリスクを伴う設定を検知 ◦ 反応:検知結果に対して人間が反応 ◦ 判断:対応が必要かどうか判断 ◦ 対応:対応必要と判断された場合に、修復対応を実施する アクティブな検知結果をSlackに通知 通知結果に対して誰も反応しない 通知結果に反応しないので、 対応が必要かどうか判断されない 対応必要かどうか不明なので対応されない
13 せっかくSecurity Hubを導入しているのに、運用 ができていない
14 • Security Hubをより活用するため • 「反応」「判断」「対応」それぞれの工程ごと に改善を実施しました
15 改善1:反応
16 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 16 検出結果に対しての反応を妨げる要因 •
通知が複数発生することで、流れてしまう • 「誰かがやってくれるだろう」とお見合い状態になる
17 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 17 実施したこと •
通知が複数発生することで、流れてしまう ◦ → 通知結果をチケット化することで、対応状況を可視化して、流れない ようにする • 「誰かがやってくれるだろう」とお見合い状態になる ◦ → 担当者を自動でアサインする
18 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 18 実現方法 •
Security Hub検知をトリガーに、Slack通知 & JIRAチケット作成 を自動化 • JIRAのAutomation機能を用いて、担当者アサインを自動化
19 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 19 実例 Slack通知
JIRAチケット
20 改善2:判断
21 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 21 検出結果に対しての判断を妨げる要因 •
チームとしての判断基準がない
22 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 22 実施したこと •
チームとしての判断基準がない ◦ → Security Hub検出コントロール項目ごとに、対応判断基準を作成
23 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 23 実現方法 •
検出コントロール項目ごとに、対応する/しない の基準を作成 ◦ 対応必要 ◦ 対応不要 ◦ 一部条件を満たした場合に対応必要
24 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 24 実例
25 改善3:対応
26 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 26 検知結果に対しての対応を妨げる要因 •
対応手順がわからない
27 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 27 実施したこと •
対応手順がわからない ◦ → Security Hub検出コントロール項目ごとに、対応手順を作成
28 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 28 実例
29 実施結果
30 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 30 Security Hub運用改善後
◦ 検知:アクティブな検知結果をSlackに通知 ◦ 反応:通知結果に対して誰も反応しない → JIRAチケットにアサインされたメンバーが反応 ◦ 判断:対応が必要かどうか判断されない → 判断基準に基づき対応可否を判断 ◦ 対応:対応必要かどうか不明なので対応されない →対応必要と判断された場合に、対応手順書に沿って修復対応実施
31 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 31 Security Hub運用改善後
◦ 検知:アクティブな検知結果をSlackに通知 ◦ 反応:通知結果に対して誰も反応しない → JIRAチケットにアサインされたメンバーが反応 ◦ 判断:対応が必要かどうか判断されない → 判断基準に基づき対応可否を判断 ◦ 対応:対応必要かどうか不明なので対応されない →対応必要と判断された場合に、対応手順書に沿って修復対応実施 検知 → 反応 → 判断 → 対応 のループを 回せている
32 今後の課題
33 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 33 今後目指していきたい姿 現状
今後
34 CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 34 目指していきたい姿に到達するためには •
検知結果のチケット化 ◦ 各開発チームの開発フローや、利用しているタスク管理ツールに合わせ て、チケット自動作成機構を構築 • 対応手順の充足 ◦ AWSに詳しくない場合でも、迷わず対応できるようにする
35 まとめ
36 今日話したこと 手付かずだったSecurity Hub運用の改善事例 改善によって得られた効果 今後の課題について 1 2 3
37 最後に
38 コドモン採用ページ 開発ブログ コドモンでは一緒に働きたい仲間を募集しています!
39 ご清聴ありがとうございました!
None